44 lines
4.0 KiB
JSON
44 lines
4.0 KiB
JSON
{
|
||
"318000211_0": "アダムスフィア",
|
||
"318000211_1": "「やはり、おかしい……」",
|
||
"318000211_2": "「ええ。不自然なのよねえ……」",
|
||
"318000211_3": "「何難しい顔してるんだ?」",
|
||
"318000211_4": "「ああ……先日の『ブラックアウト事件』の被害詳細を\\n 調べていたんだがな」",
|
||
"318000211_5": "「私たちの想定よりも、被害がかなり小さかったの」",
|
||
"318000211_6": "「被害が小さかったって……それっていいことなんじゃないのか?」",
|
||
"318000211_7": "「まあ、確かにそうなのだがな……」",
|
||
"318000211_8": "「あの『永遠の子守歌』の影響を受けて、航空機の被害が\\n こんなに少ないのは、やっぱり不自然すぎるわ」",
|
||
"318000211_9": "「そんなにおかしなことなのか?」",
|
||
"318000211_10": "「ああ。あの時、国連から緊急飛行停止命令が\\n 全航空機に発せられたわけだが……」",
|
||
"318000211_11": "「ああ、そうだったね」",
|
||
"318000211_12": "「発令時、既に洋上を飛行していた飛行機の中には、緊急着陸\\n できる状況になかった機もかなりの数に上ったはず」",
|
||
"318000211_13": "「なのに、どの機体も無事に空港に着地したり、\\n 偶然どこかに不時着してたりしてるのよ」",
|
||
"318000211_14": "「それって、オートパイロットとか、そういうやつのおかげじゃ?」",
|
||
"318000211_15": "「民生機のオートパイロットシステムに、そこまで完璧な着陸や\\n 不時着までをこなせる性能のものは無いはずなのだが……」",
|
||
"318000211_16": "「確率論で考えても、あり得ない偶然が重なりすぎてるのよね」",
|
||
"318000211_17": "「ああ、裏で何かの意思が働いていたのかもしれないな……」",
|
||
"318000211_18": "「助かった機体に記録とか残ってないのか?」",
|
||
"318000211_19": "「それも調べてみたけど、生憎、ボイスレコーダーや\\n 映像記録にも、それらしい情報は残ってないの」",
|
||
"318000211_20": "「そっか……」",
|
||
"318000211_21": "「まあ、でも堅っ苦しく考えすぎだろ」",
|
||
"318000211_22": "「む?」",
|
||
"318000211_23": "「なんにしても犠牲が少なく済んだんだから、\\n 素直に喜んでおけばいいじゃないか」",
|
||
"318000211_24": "「まあ、そうなんだがな……」",
|
||
"318000211_25": "「どうしたッ!?」",
|
||
"318000211_26": "「アルカ・ノイズの反応ですッ!」",
|
||
"318000211_27": "「まさか、また錬金術師かッ!?」",
|
||
"318000211_28": "「奏ッ!」",
|
||
"318000211_29": "「ああ、すぐ出るッ!!」",
|
||
"318000211_30": "「追いついたぞ、はぐれ錬金術師ッ!」",
|
||
"318000211_31": "「錬金術師協会の幹部どもッ!? こんなところまでッ!」",
|
||
"318000211_32": "「イタチごっこもここまでというワケダッ!」",
|
||
"318000211_33": "「ホントに世話やかせてくれちゃってッ!」",
|
||
"318000211_34": "「大人しく投降しろ。素直にアダムスフィアを\\n 返還するならば、命までは取るまい」",
|
||
"318000211_35": "「ここまで来て――渡してなるものかよぉッ!」",
|
||
"318000211_36": "「アルカ・ノイズ?\\n ちょっと大盤振る舞い過ぎじゃないッ!?」",
|
||
"318000211_37": "「往生際が悪いワケダッ!」",
|
||
"318000211_38": "「フハハッ! いかに幹部とはいえ、この物量ッ!\\n 流石に対処できまいッ!」",
|
||
"318000211_39": "「どこまでも見くびってくれるワケダねッ!」",
|
||
"318000211_40": "「せっかく助けてあげるって言ったのに、イケズねぇ」",
|
||
"318000211_41": "「いいだろう。そちらがそのつもりならば、\\n 実力をもって奪還させてもらおうッ!」"
|
||
} |