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"317000731_0": "「マリアさん……」",
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"317000731_1": "「ハハ、戦えるのはあと1人ッ! それが倒れれば、\\n カーバンクルの邪魔をする者はいないッ!」",
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"317000731_2": "「あなたは……ッ!」",
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"317000731_3": "「こんなことをさせて、\\n 目的はなんなんですかッ!」",
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"317000731_4": "「私の目的? そんなものは最初から決まっているわッ!\\n カーバンクルの覚醒、そして解放よッ!」",
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"317000731_5": "「覚醒と……解放……?」",
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"317000731_6": "「ええそうよ。私は、父の悲願である覚醒を為すため、\\n 下劣な錬金術師と手を組むふりをしてきた……」",
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"317000731_7": "「そして、覚醒すると強大な力を手に入れて自我を無くし、\\n ただ本能のままに暴走することがわかったわ」",
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"317000731_8": "「その時悟ったの。それこそが真の姿、\\n カーバンクルのあるべき姿だとッ!」",
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"317000731_9": "「そんな……」",
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"317000731_10": "「もう人間の欲のために利用されたり、\\n 研究のために狭い檻に閉じ込められたりしない」",
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"317000731_11": "「欲にまみれた人間なんて、ひねり潰せばいいッ!」",
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"317000731_12": "「カーバンクルは覚醒することで、そのための力を\\n 手に入れたんだわッ!」",
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"317000731_13": "「それが、目的……」",
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"317000731_14": "「グオオオオッ!」",
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"317000731_15": "「これで止まりなさいッ!」",
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"317000731_16": "「ガウ――ッ!」",
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"317000731_17": "「くッ……」",
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"317000731_18": "「ああ――ッ!」",
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"317000731_19": "「そんな……、マリアさんまで……」",
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"317000731_20": "「計算値以上の、ものすごい力だわ」",
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"317000731_21": "「これさえあれば、カーバンクルは自由になれるッ!」",
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"317000731_22": "「あなたを縛り付ける世界を滅ぼして、\\n あなたの世界を創りなさいッ!」",
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"317000731_23": "「……そんなこと、させるかよ」",
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"317000731_24": "「なんですって?」",
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"317000731_25": "「そんなことさせないって言ったんだッ!」",
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"317000731_26": "「世界を滅ぼすなんて、あいつが望むわけないだろ。お前も\\n あいつと暮らしたことがあるなら、わかってるはずだッ!」",
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"317000731_27": "「……ッ!\\n ……あなたはわかっていないのよ」",
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"317000731_28": "「カーバンクルが何を望んだとしても、力を持っている限り、\\n 平和な生活なんてできるわけない」",
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"317000731_29": "「その時は、あたしたちが護ってやる。\\n またあの子と2人でなッ!」",
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"317000731_30": "「グオオオオ――ッ!」",
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"317000731_31": "「待ってろ……。\\n いまあたしが元に戻してやるからな……ッ!」",
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"317000731_32": "「無駄よ。あれが、カーバンクルの真の姿。一度覚醒して\\n しまったカーバンクルを元に戻す方法なんて、存在しない」"
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