52 lines
5.2 KiB
JSON
52 lines
5.2 KiB
JSON
{
|
||
"345000521_0": "「なるほど。\\n キミがアタシたちを襲った犯人だったんデスか」",
|
||
"345000521_1": "「ごめんなさいデス……」",
|
||
"345000521_2": "「謝ってもらったし、ちゃんと帰れるなら問題無しデスよ。\\n でも、なんでアタシたちを襲ったデス?」",
|
||
"345000521_3": "「ロボットじゃない切歌を連れてきたら、\\n 調が喜ぶと思ったデス。だから……」",
|
||
"345000521_4": "「じゃあ、調のために」",
|
||
"345000521_5": "「調が喜んでくれるなら、火の中だろうが水の中だろうが\\n 別の世界だろうが行ってみせるデス」",
|
||
"345000521_6": "「その気持ち、よくわかるデスよ。\\n アタシも調のためならどんな無茶だってやってやるデスッ!」",
|
||
"345000521_7": "「そちらの世界の調にも迷惑をかけてしまったデス。\\n 本当に申し訳ないデス……」",
|
||
"345000521_8": "「ちょっと眠らせただけデスよね?\\n 事情もわかったデスし、調も許してくれるデスよ」",
|
||
"345000521_9": "「そうだといいんデスが……」",
|
||
"345000521_10": "「あの……、\\n そっちの調のことを聞いてもいいデスか?」",
|
||
"345000521_11": "「もちろんデスよ。\\n ええっと、何から話したらいいデスかね」",
|
||
"345000521_12": "「2人は制服を着てましたデスけど、\\n 同じ学校に通ってるデス?」",
|
||
"345000521_13": "「そうデスよ、リディアン音楽院に通ってるデス。\\n いろいろあって通えるようになったんデスよ」",
|
||
"345000521_14": "「学校は楽しいデスか?」",
|
||
"345000521_15": "「勉強は大変デスけど、とっても楽しいデスよッ!」",
|
||
"345000521_16": "「ちょうどあの時も、今日の夜ご飯は何にしようかって\\n 話をしてたんデス」",
|
||
"345000521_17": "「それで調が、夜ご飯は、ハンバーグオムライスを作るって\\n 話してたんデスよ」",
|
||
"345000521_18": "「おお、そっちの調はお料理をするんデスね」",
|
||
"345000521_19": "「そうデスッ! とっても美味しいデスよッ!」",
|
||
"345000521_20": "「ハンバーグオムライス……。\\n アタシも調の料理食べてみたいデスねー」",
|
||
"345000521_21": "(まあ、アンドロイドのアタシではご飯は食べれないデスが……)",
|
||
"345000521_22": "「ん? どうしたデス?」",
|
||
"345000521_23": "「あ、いえ、他にもいろいろ聞きたいデスッ!」",
|
||
"345000521_24": "「――という感じデスね」",
|
||
"345000521_25": "「一緒に寝たり、お風呂に入ったり、遊びに行ったり……。\\n ときどきケンカもするけど、すぐに仲直りするデス」",
|
||
"345000521_26": "「アハハ、調の話をしてたら、\\n 会いたくなってきちゃったデスよ」",
|
||
"345000521_27": "「普通の女の子みたいデスね。\\n そっちの調は、幸せそうでよかったデス」",
|
||
"345000521_28": "「S.O.N.G.としての任務があるから、\\n 普通とはちょっと違ってるかもしれないデスけど」",
|
||
"345000521_29": "「それでも、仲が良くて\\n なんだかとってもうらやましいデス」",
|
||
"345000521_30": "「うらやましい? そっちも仲良しじゃないんデスか?」",
|
||
"345000521_31": "「調は……、アタシのこと好きじゃないデス。\\n むしろ、嫌ってると思うデスよ」",
|
||
"345000521_32": "「調がデスかッ!?」",
|
||
"345000521_33": "「調に必要なのはアンドロイドの暁切歌じゃなくて、\\n 本物の暁切歌なんデス……」",
|
||
"345000521_34": "「そんなことないはずデス。\\n そんなこと――」",
|
||
"345000521_35": "「違う、コレは切ちゃんじゃない」",
|
||
"345000521_36": "「え? だって、どう見てもアタシじゃないデスか」",
|
||
"345000521_37": "「それはわたしが切ちゃんを模して造った『アンドロイド』」",
|
||
"345000521_38": "「こんなのは、わたしの切ちゃんじゃない。\\n 勘違いしないで」",
|
||
"345000521_39": "「こ、こんなのって……」",
|
||
"345000521_40": "「……」",
|
||
"345000521_41": "「…………」",
|
||
"345000521_42": "「アタシは暁切歌になれなかった出来損ないデス。\\n だから、アタシじゃ調を幸せにはできないんデスよ」",
|
||
"345000521_43": "「なんでそんな悲しいことを言うデスかッ!」",
|
||
"345000521_44": "「だいたい、こっちの世界のアタシはどこにいるデス。\\n そんなに大切なら一緒にいなきゃおかしいデスよッ!」",
|
||
"345000521_45": "「暁切歌は……」",
|
||
"345000521_46": "「うわあッ!? な、なんデスか、今の音はッ!」",
|
||
"345000521_47": "「アンドロイド兵が誰かと戦ってるんデス。\\n 侵入者なら追い返さないとッ!」",
|
||
"345000521_48": "「侵入者ってことは悪者デスね。\\n アタシも一緒に戦うデスッ!」",
|
||
"345000521_49": "「音はこっちから聞こえたデス。\\n 急いで向かうデスよッ!」"
|
||
} |