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"342000211_0": "数百年ぶりの再会",
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"342000211_1": "「よくも……よくも……。\\n カリオストロを――ッ!」",
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"342000211_2": "「プレラーティッ! 落ち着いてッ!」",
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"342000211_3": "「サンジェルマンッ! わかってるのかッ!\\n カリオストロが……カリオストロがこいつに――ッ!」",
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"342000211_4": "「……わかっているわ。だからよ……ッ!」",
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"342000211_5": "(……ジャネットかどうかは今は忘れる。それより、今の光。\\n ――カリオストロの犠牲を無駄にはできないッ!)",
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"342000211_6": "(サンジェルマン……血が出るほど唇を噛んで耐えて――)",
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"342000211_7": "「……すまなかった。\\n 少しは頭が冷えたワケダ……」",
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"342000211_8": "「……ええ。先ほどの光、恐らく効果範囲はそう広くない。\\n 見たところでは半径10メートルほど」",
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"342000211_9": "「それ以上の距離を取って、あの自動人形の数を減らせば――」",
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"342000211_10": "「なるほど、流石はサンジェルマンなワケダ」",
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"342000211_11": "「……誤り無き正義を司る天主よ。\\n その忠実な僕にして、信託を与えし大天使聖ミカエルよ――」",
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"342000211_12": "「ま、また詠唱をッ! もう嫌だ――ッ!」",
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"342000211_13": "「どうするワケダッ!\\n あの詠唱――」",
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"342000211_14": "「……」",
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"342000211_15": "(この距離は、先ほどの詠唱では効果範囲外だったはず。\\n どうしてまた詠唱を――)",
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"342000211_16": "「其の右の手には、主の敵を討つ剣。\\n 其の左の手には、忠実なる人の魂を図る秤――」",
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"342000211_17": "「――違うッ!? さっきよりも光が大きく――ッ!\\n プレラーティ、あれを止めるわッ!」",
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"342000211_18": "「承知なワケダッ!」",
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"342000211_19": "「くッ! この自動人形が邪魔を――ッ!」",
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"342000211_20": "「全方位囲まれたワケダッ!?」",
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"342000211_21": "(この距離にいる私たちを足止めするということは――)",
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"342000211_22": "「あまたの天使を率い、全能なる天主の敵を討ち滅ぼした、\\n 最も偉大な神の戦士よ――」",
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"342000211_23": "「このままでは、詠唱が完了して――」",
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"342000211_24": "(くッ! こうなれば、せめてプレラーティだけでも――)",
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"342000211_25": "「私が血路を拓くッ! そこから離脱をッ!」",
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"342000211_26": "「そんなことできないワケダ――」",
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"342000211_27": "「願わくは戦いにおいてわれらを護り、その祈りを阻む者、\\n 愛すべき御父に背きし者を誅滅する――」",
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"342000211_28": "(しまったッ! 詠唱が、完了して――)",
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"342000211_29": "「裁きの、顕――」",
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"342000211_30": "「――くッ!? いつの間に……」",
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"342000211_31": "「看過できないからね、これ以上は」",
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"342000211_32": "「――局長ッ!」",
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"342000211_33": "「悪かったね、遅くなって。\\n けど、完了したよ、味方の退避はね」",
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"342000211_34": "「しかし、見覚えのある顔じゃないか、相手をしているのは」",
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"342000211_35": "「……ええ」",
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"342000211_36": "「あなたがそちらのリーダーなのですか?」",
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"342000211_37": "「どうするのかな? だとしたら」",
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"342000211_38": "「知れたこと。神の御許へと送るだけです」",
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"342000211_39": "「ジャネットッ! 何故だッ!」",
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"342000211_40": "「……ッ、わたしは、そんな名前では――」",
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"342000211_41": "「いえ、違う……?\\n いつか、そう呼ばれたことが……?」",
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"342000211_42": "「――隙だらけなワケダッ!」",
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"342000211_43": "「ッ! そういうことかッ!\\n ――いるね、もう1人ッ!」",
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"342000211_44": "「もう1人ッ!?」",
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"342000211_45": "「制御していないね、彼女はあの自動人形を。\\n だとすればいるのさ、それをしている者が」",
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"342000211_46": "「クク……気づきましたか。\\n 流石は錬金術師協会の長ですね……」",
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"342000211_47": "「更に増援なワケダッ!?」",
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"342000211_48": "「……見せないのかい、姿を。\\n 恥ずかしがり屋なのかな?」",
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"342000211_49": "「見せたいのはやまやまですが、\\n こちらはこちらで、残党狩りに忙しいのですよ……」",
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"342000211_50": "「まさか、逃がした同胞たちを――ッ!」",
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"342000211_51": "「……用意周到だね、思っていたよりも」",
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"342000211_52": "「お褒めにあずかり、光栄の至り」",
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"342000211_53": "「さて――我が聖女よ、聞こえますか?」",
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"342000211_54": "「――ッ!?」",
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"342000211_55": "「眼前の者たちは神の敵、耳を貸してはなりません。\\n 偉大なる神の代弁者として、鉄槌を下すのです」",
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"342000211_56": "「――オルレアンの乙女よ」",
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"342000211_57": "「……そう、ですね。この者たちは、邪悪なる者たち。\\n これ以上、惑わされるものですか」",
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"342000211_58": "「オルレアンの乙女……やはりお前は……」",
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"342000211_59": "「だが何故だ……何故ここに……、\\n どうしてこんなことを……ジャネット――」"
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