xdutranslations/Missions/2010130/201013011_translations_jpn.json
2019-10-25 17:33:24 -04:00

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{
"201013011_0": "父との思い出",
"201013011_1": "「エルフナインちゃん、ちょっと相談が……」",
"201013011_2": "「あれ?」",
"201013011_3": "「すー……すー……」",
"201013011_4": "「こいつ、またデスクで寝てるのか」",
"201013011_5": "「んん……」",
"201013011_6": "「起きる気配がないな」",
"201013011_7": "「どうするデス? このままだと風邪引いちゃうデスよ」",
"201013011_8": "「毛布、掛けてあげよう」",
"201013011_9": "「うん、そうだねッ! 起こさないようにそーっと……」",
"201013011_10": "「フフ……」",
"201013011_11": "「笑ってる……。楽しい夢でも見てるのかしらね」",
"201013011_12": "「パ……パ……」",
"201013011_13": "「……パパ……パパってばッ!」",
"201013011_14": "「ほら、早く起きて。もう朝だよ」",
"201013011_15": "「んん……キャロル、おはよう……」",
"201013011_16": "「早く顔を洗って来て。\\n せっかく作った朝ごはんが冷めちゃうでしょ」",
"201013011_17": "「うん、美味しいッ! さすがキャロルだ。\\n パパが作ったときとは大違いだよ」",
"201013011_18": "「だから言ったでしょ。\\n わたしのほうが絶対に美味しく作れるって」",
"201013011_19": "「ああ、キャロルの言う通りだな」",
"201013011_20": "「わたしからの命題、美味しさの秘密はわかった?」",
"201013011_21": "「うーん……、まだわかりそうにないな。\\n もっとたくさん食べてみないと」",
"201013011_22": "「フフ、わかったわ。明日もわたしが作ってあげる」",
"201013011_23": "「……あッ、そうだった。\\n 今日は天気がいいから洗濯物も干しておかないと」",
"201013011_24": "「それはパパがやるよ。\\n キャロルは朝ご飯を作ってくれただろう」",
"201013011_25": "「心配しないで。わたしだったら大丈夫ッ!」",
"201013011_26": "「だから、パパは錬金術の研究に専念して。\\n 早くみんなをはやり病から助けてあげて」",
"201013011_27": "「……わかった、ありがとう」",
"201013011_28": "「パパは今日もアルニムを採取しに行くよ。\\n キャロルは……」",
"201013011_29": "「わたしも一緒に行きたいッ!」",
"201013011_30": "「すぐに洗濯物を干しちゃうから、\\n パパは準備をして待っててね」",
"201013011_31": "「ああ」",
"201013011_32": "「んーッ! 風が気持ちいいね、パパッ!」",
"201013011_33": "「そうだな……。でも、本当についてきてよかったのか?\\n 遊びに行ったりしてもよかったのに」",
"201013011_34": "「わたしだって、パパのやっていることを手伝いたいの。\\n それに、パパと一緒のほうが楽しいし」",
"201013011_35": "「そうか……」",
"201013011_36": "「どうしたの?」",
"201013011_37": "「少しだけじっとしててもらえるかな」",
"201013011_38": "「うん、いいけど――」",
"201013011_39": "「きゃあッ!?」",
"201013011_40": "「おお、持ち上がるか不安だったけど、\\n なんとかなるもんだね」",
"201013011_41": "「するならするって先に言ってよ。\\n 肩車されるだなんて、子供っぽくて恥ずかしい……」",
"201013011_42": "「……」",
"201013011_43": "「パパ……?」",
"201013011_44": "「……もし、パパがいなくなったら、\\n キャロルは人になってしまう」",
"201013011_45": "「え……急にどうしたの?」",
"201013011_46": "「もしもの話だよ」",
"201013011_47": "「たとえそうなっても、周りの人に憎しみを向けて\\n 人ぼっちになってはいけないよ」",
"201013011_48": "「手を伸ばして、取り合うんだ。\\n そうすればきっとみんなキャロルを助けてくれる」",
"201013011_49": "「難しくて、よくわからないよ」",
"201013011_50": "「ああ、ごめん、パパの悪い癖だ。\\n でももし、自分が人だと感じたら思い出してほしい」",
"201013011_51": "「うん、わかった……。\\n だけど、わたしは人なんかじゃないよ」",
"201013011_52": "「だって、わたしにはパパがいるから」",
"201013011_53": "「ハハハ、そうだね。可愛いキャロルを置いていなくなるなんて\\n 酷いたとえ話だったよ」",
"201013011_54": "「もう……。\\n 罰として、目的地にはこのまま向かいますッ」",
"201013011_55": "「ええ? さっきは恥ずかしがってたじゃないか」",
"201013011_56": "「いいのッ! さあ、出発ッ!」",
"201013011_57": "(みんなを救うために頑張っているパパが\\n いなくなるなんて、あるわけないよね",
"201013011_58": "(だけど、パパは1人じゃお料理もできないんだから。\\n わたしが一緒にいてあげなきゃッ",
"201013011_59": "「んん……、いつの間に寝てしまったんでしょう……。」",
"201013011_60": "(なんだか幸せな夢を見ていた気がするけど……、\\n ……だめだ。思い出せない",
"201013011_61": "(ひょっとして、いつかのキャロルの記憶でしょうか)",
"201013011_62": "(フフ、だったらいいな……)",
"201013011_63": "「あれ? この毛布は……」",
"201013011_64": "「きっと、誰かが心配してかけてくれたんですね。\\n ありがとうございます。みなさん……」"
}