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JSON
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"350000121_0": "「世界中に現れ、人々を消滅させた未知の怪物……」",
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"350000121_1": "「しかし、響くんが炎に包まれた街の中で<ruby=アンノウン>何者か</ruby>と\\n 交戦したのと同時に忽然と姿を消した」",
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"350000121_2": "「響くんはアンノウンを\\n 『スサノオ』と呼称していたが……」",
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"350000121_3": "「スサノオがあの怪物を操っていた、\\n ということでしょうか……?」",
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"350000121_4": "「全ては謎のままだ。なんせ騒ぎが収まってみれば\\n なんの手がかりも残されていなかったのだからな」",
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"350000121_5": "「危機が去ったのですから、\\n 喜ばしくはあるのですが……」",
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"350000121_6": "「それが束の間の平和でなければ、な」",
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"350000121_7": "「これから何が起こるかわからない状況だ。\\n あの怪物が今この時に再び現れる可能性も――」",
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"350000121_8": "「……レーベンガー、です」",
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"350000121_9": "「翼ッ!?」",
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"350000121_10": "「……立花と、あのスターリットという者が話していました。\\n あの怪物はレーベンガーという呼称のようです」",
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"350000121_11": "「そうか……いや、それよりも、お前はまだ\\n 絶唱のバックファイアで出歩いていいような状態では――」",
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"350000121_12": "「立花は……どこにいますか?」",
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"350000121_13": "「……今は、療養に専念しろ」",
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"350000121_14": "「――お願いしますッ! 立花が、\\n あれからどうなったかだけでも教えてください……ッ!」",
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"350000121_15": "「翼さん……」",
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"350000121_16": "「わかった……」",
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"350000121_17": "「……響くんはギアを捨て、並行世界へとスサノオを\\n 追っていった。目的はおそらく……」",
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"350000121_18": "「……小日向の仇に、復讐するために……」",
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"350000121_19": "「帰って、きますよね?\\n スサノオを倒したら……」",
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"350000121_20": "「ですが、街1つを火の海に変えた災害級の相手に、\\n たった1人で、サポートもなく立ち向かえるでしょうか……」",
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"350000121_21": "「わたしのせいです……。わたしは、\\n スサノオを滅しようとする立花の剣を止めてしまった」",
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"350000121_22": "「復讐のための剣など、振るってほしくなかった……。\\n だがそのせいで、立花をまた独りにしてしまうとは……」",
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"350000121_23": "「お前のせいではない。それに、俺たちにもまだできることが\\n あるはずだ。独りになど、させるものか……ッ!」",
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"350000121_24": "「ですが……くッ……」",
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"350000121_25": "「今は休め。\\n そのままでは、彼女を支えてやることもできないぞ」",
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"350000121_26": "「はい……」",
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"350000121_27": "「メディカルルームまで付き添います。\\n 行きましょう」",
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"350000121_28": "(結局わたしは、立花を止められなかった……。\\n 片翼を失う悲しみは、誰よりもわかっているというのに……)",
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"350000121_29": "(立花……大切なものを見失わないでくれ。\\n 頼む……)",
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"350000121_30": "「…………」",
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"350000121_31": "(……こんな奴を倒しても大した意味なんてない。\\n ただ、襲ってくるから壊してるだけ……でも)",
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"350000121_32": "(戦っている間は、少しだけ虚しさを忘れることができる)",
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"350000121_33": "「……新手か。ちょうどいい。\\n まだわたしは壊し足りない、潰し足りないッ!」"
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