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2019-10-25 17:33:24 -04:00

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{
"328000811_0": "世界大火計画",
"328000811_1": "「なッ、なんだッ? 脚が動かないッ!」",
"328000811_2": "「これは、影縫いッ!?」",
"328000811_3": "「ということは――ッ!」",
"328000811_4": "「待ってくださいッ! 我々は敵ではありませんッ!」",
"328000811_5": "「その声は……」",
"328000811_6": "「あなたたちだったんですね……」",
"328000811_7": "「申し訳ありません。草薙の追手かと」",
"328000811_8": "「いえ、非は急に訪れたわたしたちにあります。\\n お気になさらず」",
"328000811_9": "「<size=25>急にって言ってもなあ……</size>」",
"328000811_10": "「<size=25>予め連絡のしようもないものね</size>」",
"328000811_11": "「そちらの方たちは? おひとりは二課でお会いしましたが」",
"328000811_12": "「あたしは雪音クリスだ」",
"328000811_13": "「マリア・カデンツァヴナ・イヴです。初めまして」",
"328000811_14": "「こうして一緒に行動されているということは、その方も?」",
"328000811_15": "「ええ。マリアもわたしたちと同じ、シンフォギア装者です」",
"328000811_16": "「シンフォギア適合者がそんなにも……」",
"328000811_17": "「どうでもいいけど、早くこいつを解いてくれないか?」",
"328000811_18": "「ああ、これは失礼」",
"328000811_19": "「術を解きました。もう動けるはずです」",
"328000811_20": "「やれやれ。今月入って何度目だよ……」",
"328000811_21": "「訓練でもさんざん緒川さんにやられたけど、\\n 身動きが取れない状態というのは気持ち悪いわね」",
"328000811_22": "(訓練で……? この新しく来た少女に以前術をかけた覚えはない。\\n この少女も僕のことを知っている",
"328000811_23": "「色々お聞きしたいことがありますが、じき陽が暮れます。\\n まずは場所を変えるとしましょう」",
"328000811_24": "「はい、わかりました」",
"328000811_25": "「しかし、まさかあなたたちが、\\n この隠れ家の場所まで知っているとは思いませんでした」",
"328000811_26": "「なぜここを……いえ、なぜ僕のことを知っているのか、\\n 今度こそ聞かせていただけますか」",
"328000811_27": "「その前に、こちらからもお願いがあります」",
"328000811_28": "「お願い……ですか?」",
"328000811_29": "「はい。あなたの目的を聞かせていただけないでしょうか?」",
"328000811_30": "「なぜです?」",
"328000811_31": "「わたしたちのことを説明するには、\\n ある重要な秘密をお教えしないといけません」",
"328000811_32": "「先日も、その様なことを仰っていましたね」",
"328000811_33": "「つまり、僕がその秘密を開示するに値する者かどうか、\\n 判断したいということですね」",
"328000811_34": "「有り体に言えば、そうです」",
"328000811_35": "「お気を悪くされたならば陳謝します。\\n ですが、この世を揺るがしかねない秘密なのです」",
"328000811_36": "「…………」",
"328000811_37": "「そんな真っすぐな目で見つめられては、否とは言えませんね」",
"328000811_38": "「緒川さん」",
"328000811_39": "「それに、あなたには借りがあります。\\n お話しするとしましょう」",
"328000811_40": "「草薙という組織について。\\n そして僕の目的を――」",
"328000811_41": "「草薙とは、翼さんが仰った通り、\\n 飛騨忍群から派生した、忍者集団の一派です」",
"328000811_42": "「代々我が緒川家が頭領として束ね、古くは豊臣秀吉に、\\n そして明治以降は新政府に仕えました」",
"328000811_43": "「戦後も――つまり僕の祖父と父の代ですが――\\n 日本政府を影から支えてきました」",
"328000811_44": "「護国のため、誇りを持って、\\n 国内外の影なる脅威と戦ってきたのです」",
"328000811_45": "「ですが……父の代から兄の代に代わった頃から、\\n 状況が変わってきました」",
"328000811_46": "「状況が変わった?」",
"328000811_47": "「ええ……。その頃から、政府より下る任務が、\\n 突然後ろ暗い物ばかりとなっていったのです」",
"328000811_48": "「つまり、暗殺とか、陰謀にまつわる裏工作などですか?」",
"328000811_49": "「仔細はお教えできませんが、概ねそんなところです」",
"328000811_50": "「草薙は、護国の誇りも何もない、\\n ただの暗殺者集団として扱われるようになりました……」",
"328000811_51": "「僕と弟は、それが嫌で草薙を抜けたのです」",
"328000811_52": "(そう、僕たちはそうして草薙と共に――\\n 護国の誇りも受け継がれてきた想いも捨て、野に下りました",
"328000811_53": "「……」",
"328000811_54": "「それからしばらく経ち、\\n 僕らは草薙とは無関係の生活を送っていました」",
"328000811_55": "「ですが、つい最近、兄が亡くなり、\\n オロチがその跡を継いで頭領となったことを知ったのです」",
"328000811_56": "「オロチの口ぶりから、奴は兄をその手にかけたと思われます」",
"328000811_57": "「そして奴は、残りの緒川の血筋の根絶を――\\n つまり自分と弟を、亡き者にせんとしました」",
"328000811_58": "「己の草薙への支配を、盤石なものとするために……」",
"328000811_59": "「ここまでが、僕が二課に潜入する直前までの出来事です」",
"328000811_60": "「みなさんもご存じの通り、二課へと侵入したのは、\\n アルカ・イズを駆使するオロチへの対抗手段を得るためでした」",
"328000811_61": "「それで弟さんは……まさか?」",
"328000811_62": "「いえ。襲撃で深傷を負いましたが、幸い、命は取り留めました。\\n 今は信頼できる方に診てもらっています」",
"328000811_63": "「そうですか。それはよかった……」",
"328000811_64": "「先日、やっと意識を取り戻した弟の情報で、オロチが草薙を使って\\n 恐ろしい計画を企んでいることがわかりました」",
"328000811_65": "「僕はなんとしてもオロチを倒し、その野望を挫かねばなりません。\\n それが僕の目的です」",
"328000811_66": "「オロチの、野望――」"
}