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"363000821_0": "(何故だ、何故なんだ?\\n 何も感情が湧いてこない……)",
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"363000821_1": "(あの瞬間にわたしが『キラめき』を奪われたから……)",
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"363000821_2": "(終幕のラストシーン、ステージに立っていたのは\\n わたしではなく『彼女』だったのだ――)",
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"363000821_3": "「やっと……やっと、この時がやって来たのね……。\\n 心から求め続けた、この瞬間……ッ!」",
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"363000821_4": "「もう決して誰にも譲らない……。\\n この『わたし』が主役ッ!」",
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"363000821_5": "「高らかに宣言するわ、",
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"363000821_6": " ポジションゼロッ!!!!」",
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"363000821_7": "「そんな……」",
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"363000821_8": "「これで……終わり……?」",
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"363000821_9": "「ええ、そうよ。\\n あなたたちの舞台少女人生はここでおしまい」",
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"363000821_10": "「アハハッ! 可哀想……。\\n 舞台少女が『舞台』を失ったら何が残るっていうの?」",
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"363000821_11": "「せいぜい、刺激のない無味な時間を生きればいい……\\n それがステージに居場所を作れなかった者の運命ッ!」",
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"363000821_12": "「みんなの『キラめき』が奪われて……」",
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"363000821_13": "「もうステージには立てないというの?\\n そんなこと……許せるわけ……ッ!」",
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"363000821_14": "「笑わせないで、何が『許せない』よ。\\n 胸の張り裂けそうな想いをしたことがあなたたちにある?」",
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"363000821_15": "「わたしは……わたしの力で『居場所』を作っただけッ!\\n 努力は何よりも尊いのよ……努力は才能を凌駕するのッ!」",
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"363000821_16": "「何を言ってるの?\\n これはあなたの努力ではない、聖遺物の力よ……」",
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"363000821_17": "「そうだよ……碧菜さん、もうこんなことやめよう?」",
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"363000821_18": "「去年の選考を受けた人たちは、\\n みんな碧菜さんのことを認めてた」",
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"363000821_19": "「そんな素敵な舞台少女なら、\\n きっと今年の選考だって――」",
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"363000821_20": "「うるさいうるさいうるさいッ!!」",
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"363000821_21": "「あなたたちには絶対わからない……。\\n 物心ついた頃から全部をステージのために捧げてきた……」",
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"363000821_22": "「すべて背負ってきたのよ、周囲からの期待に\\n 『できる子』としてのプレッシャーも……」",
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"363000821_23": "「去年だってそうよ、わたし以外に主役をやる子なんて\\n いないってみんなが口を揃えて言っていたわ……」",
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"363000821_24": "「なのにあのザマッ!!」",
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"363000821_25": "「選考結果が発表された瞬間、\\n みんながわたしの顔色をうかがうのよ」",
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"363000821_26": "「その時の目……今でも忘れられない。\\n 『あぁ、可哀想に』『あの子もこれで終わりね』って」",
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"363000821_27": "「口では『きっと調子が悪かったのよ、またチャンスが』なんて\\n 言って、心の内ではわたしを嘲笑って……ッ!」",
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"363000821_28": "「そんなこと……」",
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"363000821_29": "「だから、誓ったの。\\n どんなことをしてでも主役を勝ち取ってみせる……」",
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"363000821_30": "「それがわたしが最後にできる『努力』だから」",
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"363000821_31": "「さぁ、哀れな舞台少女たち……ッ!\\n 歌とステージとお別れしてちょうだいッ!」",
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"363000821_32": "「……このままじゃ、わたしたちも捕らえられて、\\n どこかに連れ去られちゃう」",
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"363000821_33": "「このようなところで\\n 膝を折っている場合ではない。だが……ッ!」",
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"363000821_34": "「身体が……身体が動かない……」",
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"363000821_35": "「それが『キラめき』を失うということ……。\\n もう二度と味わいたくなかった、なのに……」",
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"363000821_36": "「でも、諦めない……ッ!\\n こんなの……へいき、へっちゃらッ!」",
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"363000821_37": "「わたしたちも続きましょうッ!\\n 最後まで諦めない……ッ!」",
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"363000821_38": "「フッ、嘆かわしい」",
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"363000821_39": "「ようやく己の不甲斐なさに気づき、\\n 慌ててもがき始めるとは」",
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"363000821_40": "「だとしても……ッ!」",
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"363000821_41": "「ここはもうわたしのステージ。\\n そんな無様な姿を見るのはもうたくさんッ!」",
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"363000821_42": "「あッ……」",
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"363000821_43": "「そんな……嘘でしょ……」",
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"363000821_44": "「やめてッ!!\\n もうイヤ……目の前で大切な人を失うのはッ!」",
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"363000821_45": "「わたしは負けられないッ!\\n だって、わたしは……わたしは……ッ!」",
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"363000821_46": "「99期生、大場なな。\\n わたしが守るの。ずっと何度でもッ!」",
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"363000821_47": "「ダメよッ!\\n そんなことしたら、あなたまで……ッ!」",
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"363000821_48": "「わたしが……わたしが守らなきゃ……」",
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"363000821_49": "「うッ……ああッ!」",
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"363000821_50": "「ななッ!!」",
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"363000821_51": "「許さない……\\n 嫉妬に狂ったあなたがステージ立つ資格なんてないッ!」",
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"363000821_52": "「口を慎みなさいッ!」",
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"363000821_53": "「ああああああああッ!」",
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"363000821_54": "「マリアッ!!」",
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"363000821_55": "「立花に続いて、マリアまで……。\\n わたしは、わたしはもう……」",
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"363000821_56": "「翼さん、しっかりしてッ!」",
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"363000821_57": "「しまったッ! ここは……舞台の端……?\\n 落ちる……ッ!?」",
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"363000821_58": "「手をッ!」",
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"363000821_59": "「神楽……もういい……。\\n もういいんだ……」",
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"363000821_60": "「わたしは、舞台に立つ資格などない……」",
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"363000821_61": "「何を言っているのッ!」",
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"363000821_62": "「ステージにかけるあなたの想いは本物よ。\\n だから――」",
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"363000821_63": "「あなたの『キラめき』は奪えない。奪わせない……ッ!」",
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"363000821_64": "「あなたに『これ』を託すからッ!\\n 思い出して、あなたの、原点を……ッ!」",
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"363000821_65": "「すまない、神楽……」",
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"363000821_66": "「本当に……すまない……」"
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