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JSON
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"312000132_0": "「未来さん? 先に帰ったはずでは?」",
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"312000132_1": "「そのつもりだったんだけどね。\\n ……はい、これ」",
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"312000132_2": "「これは、……検査結果?」",
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"312000132_3": "「届け先を探しているみたいだったから、\\n わたしが預かっちゃった」",
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"312000132_4": "「ありがとうございます」",
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"312000132_5": "「これで、みんなの不調の原因がわかるんだよね?」",
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"312000132_6": "「はい。\\n みなさんのために、ボクが必ず解き明かしますッ!」",
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"312000132_7": "「うん」",
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"312000132_8": "(みんなの力になれるなんて。\\n 少し、うらやましいな……)",
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"312000132_9": "(わたしにも、ないかな?\\n みんなのために出来ること……)",
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"312000132_10": "「はぁぁぁぁ──ッ!」",
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"312000132_11": "「はあ……はあ……ッ!」",
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"312000132_12": "「よし、しばし休憩とする。\\n 各々、手ごたえを報告してくれ」",
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"312000132_13": "「敵の行動パターンには慣れたけど……」",
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"312000132_14": "「再現上で剣を交える限り、\\n これといった脅威は感じられません」",
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"312000132_15": "「そうか。\\n 実際に目にした者の意見はどうだ?」",
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"312000132_16": "「見た目は同じでも、直接やりあったときには、\\n もっと不気味な感じがあった気がする」",
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"312000132_17": "「不気味……?\\n 気迫のように、対峙してはじめて肌身で感じるものか?」",
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"312000132_18": "「んー、もっと感覚的な……、\\n 間合いに入るとヤバそうな、嫌な感じだ」",
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"312000132_19": "「シミュレートでは再現しきれない感覚か。\\n それが相手の特性と考えられなくもないな」",
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"312000132_20": "「失礼します。\\n あの、響たちは……」",
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"312000132_21": "「……未来、待っててくれたの?」",
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"312000132_22": "「うん。\\n 帰ろうとしたら、みんなの検査結果が出たって聞いて……」",
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"312000132_23": "「……」",
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"312000132_24": "「響? どうかした?」",
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"312000132_25": "「え?\\n 平気だよ。なんにも問題ない……」",
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"312000132_26": "「……」",
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"312000132_27": "「……」",
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"312000132_28": "(なんだろう。\\n みんないつもと少し違うような……?)",
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"312000132_29": "「さあ、休憩ならもう十分とったわ」",
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"312000132_30": "「そうデス。ちゃっちゃと練習再開といくデスよ」",
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"312000132_31": "(そっか。\\n みんな、さっきからずっと――)",
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"312000132_32": "(笑っていないんだ)"
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