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"351000141_0": "「ジズは追ってきているか?」",
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"351000141_1": "「……目視では確認できません。\\n どうやら逃げ切れたようですッ!」",
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"351000141_2": "「奴と交戦して生きていられるとは……、\\n まさに奇跡だな」",
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"351000141_3": "「2人とも無事か?」",
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"351000141_4": "「……ああ、なんとかな」",
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"351000141_5": "「でも、みなさんのお仲間が犠牲に……」",
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"351000141_6": "「……残念だ。\\n だが彼らのおかげで俺たちは生き残れた」",
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"351000141_7": "「ジズと遭遇して全滅しなかったのはまさに奇跡。\\n ……そのことは素直に喜ぼう」",
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"351000141_8": "「……こんなんで、喜べるかよ……」",
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"351000141_9": "「…………」",
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"351000141_10": "「隊長、人類戦線へ帰還する、で問題ないでしょうか?」",
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"351000141_11": "「そうだな、帰還しよう。\\n 君たちも来てくれるだろう?」",
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"351000141_12": "「人類戦線?」",
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"351000141_13": "「ギャオスのこともそうだが、人類戦線も知らないなんてな。\\n 本当にどこからきたのやら」",
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"351000141_14": "「とにかく、ついてきてほしい。\\n 君たちに役立つ情報などを提供できるかもしれないぞ」",
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"351000141_15": "「それはありがたいです。\\n ぜひ、同行させてください」",
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"351000141_16": "「2人とも、構わないな?」",
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"351000141_17": "「はい」",
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"351000141_18": "「……ああ」",
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"351000141_19": "「手が足りないッ! 誰かこっちを手伝ってくれッ!」",
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"351000141_20": "「重傷者はC棟へ、悪いが軽傷の者は後回しにさせてもらう」",
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"351000141_21": "「麻酔が足りない、もっと麻酔を持ってきてくれッ!」",
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"351000141_22": "「うあああんッ!」",
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"351000141_23": "「どうしたの? 泣かないで」",
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"351000141_24": "「ここが……」",
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"351000141_25": "「人類……戦線……?」",
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"351000141_26": "「マジで、戦争中みたいだな……」",
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"351000141_27": "「……戦争中か。確かにそうだな」",
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"351000141_28": "「ここ、人類戦線は人類を護るために結成されたコミュニティだ」",
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"351000141_29": "「そこかしこに自衛隊の装備が見受けられる……」",
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"351000141_30": "「その通りだ。\\n 元自衛隊員らが中心となり構成されているからね」",
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"351000141_31": "「俺たちの目的は、人類を存続させること。\\n そのために怪獣と戦っている」",
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"351000141_32": "「怪獣ってのは、あのギャオスって奴か」",
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"351000141_33": "「ああ、そうだ」",
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"351000141_34": "「ここの他にも拠点はあるのですか?」",
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"351000141_35": "「もちろんだ」",
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"351000141_36": "「日本国内に計7箇所、国外にも仲間たちの基地はある。\\n 昔は、協力し合って、ギャオスと戦っていたんだが……」",
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"351000141_37": "「今は各々の基地を護ることで精一杯でね。\\n 互いの連絡も途切れがちで……」",
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"351000141_38": "「本当に……わたしたちの知っている世界とは、違うんだ……」",
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"351000141_39": "「君たちの世界……? それはどういう――」",
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"351000141_40": "「アレックスッ! ちょうどいいところに帰ってきた。\\n 外で真琴を見なかったか?」",
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"351000141_41": "「真琴を? いや、見てないが?」",
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"351000141_42": "「朝、外へ出ていくところを見たのを最後に、\\n それから戻ってきてないらしいのよッ!」",
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"351000141_43": "「なんだってッ!?」",
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"351000141_44": "「ええっと、真琴っていうのは?」",
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"351000141_45": "「八坂真琴、アイツは――」",
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"351000141_46": "――同日 16:00――",
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"351000141_47": "――(旧)市ヶ谷駐屯地付近――",
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"351000141_48": "「はあ、はあ……ッ!\\n どうしてこんなことに……」",
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"351000141_49": "「それに、あの鳥みたいな怪獣はなんなんだろう?」",
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"351000141_50": "(マリア姉さんに会おうとS.O.N.G.に向かったはずなのに……。\\n 気づいたらどこだかわからない場所に放り出されるし)",
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"351000141_51": "(ヴェイグさんも全く反応しない……、一体何が起きてるの?)",
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"351000141_52": "「もしかして、この間来たとき、知らずに暁さんのプリンを\\n 食べちゃった罰が当たったのかな……」",
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"351000141_53": "「それとも、マリア姉さんの寝顔の写真を黙って撮ったから?」",
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"351000141_54": "「うう……、ごめんなさい。\\n 謝りますから、誰か……マリア姉さん、助けてー」",
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"351000141_55": "「……」",
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"351000141_56": "「えッ……あれって――」",
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"351000141_57": "「女の子だッ! \\n よかった……ちゃんと人がいるんだッ!」",
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"351000141_58": "「……」",
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"351000141_59": "(でもあの子……、\\n あそこでじっと動かずに何をしてるんだろ?)",
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"351000141_60": "(鳥の怪獣ッ!?\\n 女の子が襲われちゃうッ!)",
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"351000141_61": "「早く逃げてくださいッ!」",
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"351000141_62": "「……」",
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"351000141_63": "「なんでッ!?\\n どうして逃げないんですかッ!?」",
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"351000141_64": "「気づいてない?\\n でも、ここからなら――」",
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"351000141_65": "「間に合うッ!」",
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"351000141_66": "「ん……?」",
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"351000141_67": "「こんなところで、危ないですよッ!」",
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"351000141_68": "「……あなたは、誰?」",
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"351000141_69": "「わたしのことは後で説明しますから。\\n 今は、ここから早く逃げましょうッ!」"
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