64 lines
6.6 KiB
JSON
64 lines
6.6 KiB
JSON
{
|
||
"305000111_0": "思い思いの夏",
|
||
"305000111_1": "「夏――」",
|
||
"305000111_2": "「そう。それは暑く、熱い季節……ッ!」",
|
||
"305000111_3": "「夏――それは海、そしてプールが解放される季節だ……。\\n はあ……」",
|
||
"305000111_4": "「夏――それはかき氷、\\n そしてアイスがおいしい季節デス……ッ!」",
|
||
"305000111_5": "「夏――それは暖房がいらない、\\n そして夏野菜が安くなる季節……ッ!」",
|
||
"305000111_6": "「冷房はいるんじゃ……? まぁ、いっかッ! とにかく」",
|
||
"305000111_7": "「やっと、やっとこの時が来たッ! 夏だーッ!」",
|
||
"305000111_8": "「息抜き、大切」",
|
||
"305000111_9": "「息抜きじゃないのデス、調。\\n むしろ楽しむ事こそ、アタシたちの本分なはずデスッ!」",
|
||
"305000111_10": "「そうかも」",
|
||
"305000111_11": "「とにかくッ! みんなッ!\\n この夏はいーっぱいいろんな事をして、全力で楽しもうッ!」",
|
||
"305000111_12": "「ま、まぁ? その気だってんなら、あたしも先輩として\\n 付き合ってやらなくもねーけどッ」",
|
||
"305000111_13": "「そう言えば、翼さんやマリアさんは今頃どうしているのかな?」",
|
||
"305000111_14": "「そりゃ……あいつらなりに、夏を楽しんでるんじゃねーか?」",
|
||
"305000111_15": "「うん、きっとそう」",
|
||
"305000111_16": "「違いないデス。夏はみんなに、平等に訪れるのデスッ!」",
|
||
"305000111_17": "「夏――」",
|
||
"305000111_18": "「そう。それは暑く、熱い季節……ッ!」",
|
||
"305000111_19": "「夏――それは鮮やかな青空、そして真っ白な雲の季節……ッ!」",
|
||
"305000111_20": "「夏――それは開放感、\\n そしてどこか心地良い気だるさの季節……ッ!」",
|
||
"305000111_21": "「夏――それは暖房がいらない、\\n そして夏野菜が安くなる季節……ッ!」",
|
||
"305000111_22": "「なのに――どうしてッ!?」",
|
||
"305000111_23": "「冷房はいらないのか。\\n 心頭滅却すれば火もまた涼しという言葉もあるが」",
|
||
"305000111_24": "「エアコンなんて、今は些細な事ッ!」",
|
||
"305000111_25": "「この夏には、ただひたすらにアーティスト活動の\\n スケジュールが詰まっている――」",
|
||
"305000111_26": "「そして僅かな休みさえ、S.O.N.G.の任務が埋めて\\n しまっている――夏そのものを否定するかのようにッ!」",
|
||
"305000111_27": "「何故? どうして? わたしには夏を楽しむという\\n 最低限の権利すら与えられないというのッ!?」",
|
||
"305000111_28": "「まあいいじゃないか。アーティストとしての活動が\\n 忙しいのはいい事だ」",
|
||
"305000111_29": "「同時にわたしたちはS.O.N.G.の装者でもあるのだから、\\n 任務が大切である事など言わずもがな――」",
|
||
"305000111_30": "「いや、マリアの場合、アーティスト活動も任務なのだから、\\n 結果、全てS.O.N.G.の任務になるのか……」",
|
||
"305000111_31": "「そんな事は分かっているわッ! それでも……夏はすぐそこに\\n あるのよッ! わりきれないじゃないッ!」",
|
||
"305000111_32": "「そこまで言うなら、あまり関心はしないが、\\n 仕事を断ってオフを作ればいいんじゃないか?」",
|
||
"305000111_33": "「嫌よ。それで仕事が減ったらどうするのッ!?」",
|
||
"305000111_34": "「……。\\n そ、それなら全ての任務をこなすしか――」",
|
||
"305000111_35": "「翼ッ! あなたは真面目すぎるのッ!」",
|
||
"305000111_36": "「待てマリア。それの何がいけないんだ……?」",
|
||
"305000111_37": "「いえ、僕もマリアさんと同意見です。\\n 翼さんはもっと休みをとってもいいと思いますよ」",
|
||
"305000111_38": "「緒川さんまで……ッ!?」",
|
||
"305000111_39": "「マリア、元気ないね」",
|
||
"305000111_40": "「どうしたデス? 夏バテでもしたデスか?」",
|
||
"305000111_41": "「いいえ、違うわ。せっかくの夏なのに、\\n 休みがほとんど無いのよ……どうしてッ!」",
|
||
"305000111_42": "「せっかく日本へ戻って来れたと思ったら、\\n やっぱり任務と訓練……」",
|
||
"305000111_43": "「夏は誰にでも平等に来るはずなのに。\\n マリア……かわいそうデスッ!」",
|
||
"305000111_44": "「わたしたちに代われる事があったら、言って欲しい……」",
|
||
"305000111_45": "「2人とも……ありがとう。わかってくれて嬉しいわ……」",
|
||
"305000111_46": "「わたしの感覚がおかしいのだろうか……?\\n ただ、わがままを言っているようにしか聞こえないのだが……」",
|
||
"305000111_47": "「うーん、どうですかね~。でも、夏ですからッ!\\n ねぇ、クリスちゃん?」",
|
||
"305000111_48": "「そ、そうだな……夏だから仕方ねーな」",
|
||
"305000111_49": "「なッ……雪音までだと……ッ!?」",
|
||
"305000111_50": "「翼さんは休みが無くても平気なんですか?」",
|
||
"305000111_51": "「休みか……必要だと思った事は無いな」",
|
||
"305000111_52": "「でも、休みの時は息抜きとかしてますよね?」",
|
||
"305000111_53": "「そうだな、オフの日には鍛錬をしている。\\n いつでもこの身を剣として研ぎ澄まさねばならないからな」",
|
||
"305000111_54": "「え……?」",
|
||
"305000111_55": "「そりゃ息抜きって言わねーだろ……」",
|
||
"305000111_56": "「剣を振っていると無心になれる……いいものだぞ?」",
|
||
"305000111_57": "「はぁ、やっぱりあなたは真面目すぎなのよ……」",
|
||
"305000111_58": "「危急の際に失態を演じれば生死に関わる。\\n 訓練を休むわけにはいかないだろう」",
|
||
"305000111_59": "「そうだな。で、さっさと訓練始めねーか?\\n 少しでも夏を楽しむためによ」",
|
||
"305000111_60": "「……そうね、ここでため息を繰り返しても世界は\\n 何も変わらない。始めましょうッ!」",
|
||
"305000111_61": "「はいッ!\\n それじゃあシミュレーション開始、お願いしますッ!」"
|
||
} |