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"302001111_0": "カルマノイズ殲滅作戦",
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"302001111_1": "「さーて、それじゃわくわくMTGを始めましょうか~」",
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"302001111_2": "「わくわく、わくわく……」",
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"302001111_3": "「合わせなくていいから、落ち着きなさい……」",
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"302001111_4": "「……翼、もう大丈夫なのか?」",
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"302001111_5": "「ああ、今度こそ大丈夫だ。\\n ありがとう、奏……」",
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"302001111_6": "「いいんだよ。\\n あたしが怪我させたようなもんだしさ」",
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"302001111_7": "「さて、了子くん、報告を進めてくれ」",
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"302001111_8": "「はぁい。それじゃ早速、カルマ化したノイズこと、カルマノイズについて\\n わかったことを発表しちゃうわよ」",
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"302001111_9": "「この前受け取ったチップの情報、それからわたしが独自に\\n 集めたデータから、いくつかの事がわかったわ」",
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"302001111_10": "「まずカルマノイズの現れる場所の法則性について。\\n それじゃあ……響ちゃん」",
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"302001111_11": "「わ、わたしッ!?」",
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"302001111_12": "「カルマノイズは何を目標として現れているのか、\\n わかるかしら?」",
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"302001111_13": "「え、えーと……た、楽しそうな場所ッ!」",
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"302001111_14": "「はい不正解~」",
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"302001111_15": "「立花……さすがにそれは……」",
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"302001111_16": "「ノイズに感情も嗜好もないので、まあ当たり前よね。\\n ただ、惜しいところは突いているの」",
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"302001111_17": "「惜しい……?」",
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"302001111_18": "「カルマ化したノイズは、『人が多い場所』そして、\\n 総じて『フォニックゲインの高い場所』に現れやすいの」",
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"302001111_19": "「フォニックゲインの高い場所……まさかッ!」",
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"302001111_20": "「最初に現れたやつはまさにそう。\\n ……ライブ会場なんてまさに条件にピッタリだわ」",
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"302001111_21": "「あの時もそうだけど、普通のノイズが現れた場所に、後から\\n カルマノイズが出現するのもそれが原因の1つね」",
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"302001111_22": "「……そうか。装者が戦うことによって\\n フォニックゲインが高まった……」",
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"302001111_23": "「そういうことね。翼ちゃん、正解~」",
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"302001111_24": "「……あ、あのッ! それじゃ、わたしたちがカルマ化した\\n ノイズを呼んでいたって事ですか……」",
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"302001111_25": "「それは半分だけ正解ね。\\n あのノイズは『必ず出現するもの』なの。これが大前提」",
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"302001111_26": "「その出現時に、最もフォニックゲインの高い場所が\\n 選ばれると今までのデータが示してるわ」",
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"302001111_27": "「……つまり、わたしたちのフォニックゲインが無ければ、\\n 他の場所に同じタイミングで出現しただろう、ということ?」",
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"302001111_28": "「そういうことね。後はどうしてあのノイズが今まで何度も\\n 撤退していったのか。これも一つの仮説が成り立つわ」",
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"302001111_29": "「……その理由は?」",
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"302001111_30": "「それは……そうねぇ~。じゃ、弦十郎くんッ!\\n たまにはカッコいいところ見せてくれるかしら?」",
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"302001111_31": "「……撤退した理由、か。そうだな――」",
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"302001111_32": "「戦闘において、撤退する状況は兵站の不足や、敵が想定外の\\n 場所や戦力の場合、更には敵がいなかった場合などだが……」",
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"302001111_33": "「……ノイズは人を殺すための兵器、だそうだな。\\n だとすれば、敵――つまり人が居ない場合ではないか?」",
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"302001111_34": "「弦十郎くん、大正解~。後でごほうびあげるわね?」",
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"302001111_35": "「フ……楽しみにしておこう」",
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"302001111_36": "「お、おお大人の世界だ……ッ」",
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"302001111_37": "「カルマノイズは人に触れても自身は炭化しないわ。\\n その代わり、人が少なくなれば、自動的に消失するの」",
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"302001111_38": "「そうして時間を置いて次の場所に現れる。また人が少なく\\n なれば消える、多い場所に現れるを繰り返すの」",
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"302001111_39": "「まさに自動兵器、ということか……」",
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"302001111_40": "「今まで消えた時は、人々の避難の完了とほぼほぼリンクして\\n いたわ。一定範囲内の生命反応が減ると、消えるみたい」",
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"302001111_41": "「今分かった事はこれくらいね~」",
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"302001111_42": "「十分だ。後はこれを元に、あのカルマ化したノイズを倒す。\\n カルマノイズ殲滅作戦を練るだけだ」",
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"302001111_43": "「装者の君たちには、まだまだ負担をかけることになるが、\\n 引き続きよろしく頼む」",
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"302001111_44": "「……よし、違和感はないな」",
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"302001111_45": "「それじゃ始めましょう。翼は徐々に慣らしていってみて。\\n 病み上がりなんだし、無理だけはしないようにね」",
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"302001111_46": "「ああ、わかってる」"
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