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JSON
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{
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"359000922_0": "「な、なんだ……。\\n その力は……ッ!」",
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"359000922_1": "(ううん、もっとだ。\\n もっと響け……ッ!)",
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"359000922_2": "「何か聴こえる……。\\n これは……歌……?」",
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"359000922_3": "「どこから聴こえているの……?」",
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"359000922_4": "「怪物が現れて、街が崩壊して……。この世の終わりみたいな\\n 状況なのに、なんて温かい歌なんだ……」",
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"359000922_5": "「まるで、一緒に唄ってって言ってるみたいッ!」",
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"359000922_6": "「これは、エレクライトの並行世界接続機能ッ!\\n 世界を繋ぎ、歌声を響かせているのか……ッ!?」",
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"359000922_7": "「この歌声は……」",
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"359000922_8": "「立花なのか……ッ!?」",
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"359000922_9": "「……間違いない、立花の歌声だ。\\n よかった、もう一度唄うことができたのだな……」",
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"359000922_10": "「それにしても、なんて美しく、力強い歌声か……」",
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"359000922_11": "「わたしの胸にも、希望が灯る。\\n 歌声が溢れてくる……ッ!」",
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"359000922_12": "「すごい……。並行世界に響いたもう1人のわたしの歌声が――」",
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"359000922_13": "「みんなの歌声になって、\\n 返ってきて……ッ!」",
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"359000922_14": "「まるで、世界そのものをフォニックゲインの\\n 増幅装置にしているみたい――」",
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"359000922_15": "「聴こえてくる……。\\n みんなの歌声が……ッ!」",
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"359000922_16": "「――ッ!?」",
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"359000922_17": "「これはお前が消そうとした、人々の想いの力だッ!」",
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"359000922_18": "「<size=40>ぜんぶ、うけとれええええええええええええええッ!!</size>」",
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"359000922_19": "「ぐ、う、あああああああああああッ!」",
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"359000922_20": "「ぐ――ッ!」",
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"359000922_21": "「わ、私は……負けたのか……。\\n これが、人々の想いの力だというのか……」",
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"359000922_22": "「テスラ、お願い……。思い出して。\\n 胸の中にある、大切な人の想いを……」",
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"359000922_23": "「アメリア……」",
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"359000922_24": "「ああ、アメリア……」",
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"359000922_25": "「テスラ様、これはどういった発明品なのですか?」",
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"359000922_26": "「いや、失敗だ。\\n これでは到底求めていた効果は得られないだろう」",
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"359000922_27": "「きょ、今日はごちそうにしますッ!\\n だから落ち込まないで――」",
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"359000922_28": "「別に、よくあることだ」",
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"359000922_29": "「だが、ふと思うこともある。\\n すべてが完全な世界、思い描く理想郷であったなら」",
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"359000922_30": "「このように日夜研究に苦しむこともなく、\\n 穏やかな日常があったのかもしれないと――」",
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"359000922_31": "「…………」",
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"359000922_32": "「アメリア?」",
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"359000922_33": "「うまく言えませんが……」",
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"359000922_34": "「この世界は完全じゃないから、\\n 私たちは頑張って、何かを生み出そうとするのだと思うんです」",
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"359000922_35": "「それに、明日何が起こるかわからないから、\\n 希望があるのだと……」",
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"359000922_36": "「また、何が言いたいのかよくわからなくなっているぞ」",
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"359000922_37": "「す、すみませんッ!\\n えっと、つまりですね――」",
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"359000922_38": "「私には、人々が一生懸命に生きるこの世界が、\\n <ruby=ユートピア>理想郷</ruby>に思えるのです」",
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"359000922_39": "「どうして忘れていたんだ。\\n こんなに大切な想い出を……」",
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"359000922_40": "「アメリア……」",
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"359000922_41": "「スターリット……。\\n ララ、フォルテ…………」",
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"359000922_42": "「私は、間違っていたのだな――」"
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