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"359000321_0": "（あの情報の続きには、さらなるロックが施されていた。\\n 何が記録されているんだろう……）",
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"359000321_1": "（でも、スターリットが何かに悩んでいる様子だった理由は、\\n 知ることができた……）",
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"359000321_2": "「でね、私は唄うのが好きなだけだったんだけど、\\n そんな私の歌を、好きだって言ってくれる人がいたの」",
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"359000321_3": "「その人は、信念があって頭がよくて、\\n すごく尊敬できる人だった」",
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"359000321_4": "「私はね、その人の傍にいて、\\n その人の夢を支えようって決めたの」",
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"359000321_5": "「スターリットにとっての、大切な人なんだ」",
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"359000321_6": "「そう、ヒビキがミク？ ちゃんを好きなようにね。\\n でも、想う気持ちなら負けてないつもりよ？」",
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"359000321_7": "「はいはい」",
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"359000321_8": "（未来も、わたしの歌を好きだって言ってくれたっけ。\\n 本当にわたしにとっての未来みたいな人なのかな？）",
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"359000321_9": "「で、その人のことで迷っているの……？」",
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"359000321_10": "「……ええ。最近、その人の考えが正しいのか、\\n その人を信じていいのか、わからなくなってしまって……」",
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"359000321_11": "「疑っちゃいけないのに、考えれば考えるほど、\\n その人が間違った道を進んでいるように思えてならないの」",
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"359000321_12": "「……」",
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"359000321_13": "「それで、質問。\\n 人は変わることができると思う？」",
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"359000321_14": "（スターリットは、テスラのことを\\n 信じて支えたいっていう想いと）",
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"359000321_15": "（そんなことをさせちゃいけない、\\n 止めなくちゃっていう想いの間で揺れて、悩んでいたんだ）",
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"359000321_16": "（そんな時にわたしと出会って、スターリットは、\\n テスラのことを止めようって決意した）",
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"359000321_17": "（だから、わたしと一緒に戦ってくれたんだね……）",
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"359000321_18": "（でも……）",
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"359000321_19": "「ヒビキ……あなたに、力をあげる」",
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"359000321_20": "「力、を……？」",
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"359000321_21": "「ええ。それを使えば、\\n スサノオを倒すことができるかもしれない」",
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"359000321_22": "「でもね、それだけじゃない。\\n これは、世界を救うこともできる力なの――」",
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"359000321_23": "「私には、できなかった――」",
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"359000321_24": "「ごめんね、ヒビキ。私、怖かったの。\\n 変わることが。あの人に向き合うことが」",
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"359000321_25": "「――でも、あなたならきっと、正しく使うことができる」",
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"359000321_26": "「お願い、ヒビキはヒビキ自身を失わないで。\\n 温かさを忘れないで」",
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"359000321_27": "「……」",
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"359000321_28": "「……これが、『トランスコイル』」",
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"359000321_29": "「託したわ……。\\n 私の想いを、希望を……」",
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"359000321_30": "「スターリットは、わたしにエレクライトを託して、\\n いなくなってしまった……」",
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"359000321_31": "「未来を失ったのに、変わらないことなんてできない。\\n わたしは、温かさを忘れて、歌を捨てて……」",
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"359000321_32": "「スターリットの願った生き方なんて、できないよ……」",
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"359000321_33": "「でも、スターリットの友達として、テスラを止めるという\\n 使命だけは、引き継ぎたいんだ――ッ！」",
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"359000321_34": "「そうだね。スターリットさんの想いも全部、\\n ぶつけに行こうッ！」",
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"359000321_35": "「うん……。\\n 今は、悩むのはやめにする」",
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"359000321_36": "「こいつらを倒して、\\n テスラの下へ……ッ！」"
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