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"371000631_0": "「ったくこのバカ、相変わらずの猪突猛進だなッ!\\n 少しは落ち着けってのッ!!」",
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"371000631_1": "「ふぅん。その響って人、\\n まるでバーサーカーみたいな戦いぶりね」",
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"371000631_2": "「バーサーカー?」",
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"371000631_3": "「簡単に言えば暴れまわって戦う人のことよ」",
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"371000631_4": "「ハッ!\\n あながち間違っちゃいないッ!」",
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"371000631_5": "「こんな状態になっていなくても、\\n あっという間に距離を詰めてくるッ!」",
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"371000631_6": "「なかなか愉快なお友達ね……」",
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"371000631_7": "「いつもはそれでもいいんだよッ!\\n コイツは誰かのためにしか拳を握らないやつだからなッ!」",
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"371000631_8": "「それに戦いのことだけじゃない。困った人間がいれば\\n さっと手を伸ばして、ずけずけ心の距離を縮めてくるんだッ!」",
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"371000631_9": "「けど気が付いたら、いつのまにかペースに巻き込まれて、\\n 周りもそれを受け入れちまう……そういうやつなんだよッ!」",
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"371000631_10": "「だから……だからコイツはッ!\\n こんな風に、誰かを傷つけていいやつじゃ――」",
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"371000631_11": "「クソ……ッ!\\n 武器が……ッ!」",
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"371000631_12": "「――投影するのよ」",
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"371000631_13": "「は?」",
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"371000631_14": "「いいから言われたとおりに!\\n さっきまで握っていた、武器の形を思い浮かべて!」",
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"371000631_15": "「質感、重さ、まるでそこにあるように、\\n リアルなイメージを……!」",
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"371000631_16": "「……ッ!\\n 実体化したッ!?」",
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"371000631_17": "「投影魔術よ。\\n オリジナルの鏡像を、魔力によって実体化する力」",
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"371000631_18": "「思った通り、わたしの魔力が影響してるみたい、\\n その力があれば、わたしのような戦い方もできるみたいね」",
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"371000631_19": "「けど……ッ!」",
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"371000631_20": "「駄目だッ! 何度やっても壊されるッ!\\n 接近戦でコイツに太刀打ちするなんて……ッ!」",
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"371000631_21": "(何やってんだ。あたしは……ッ!\\n 焦ってる場合じゃないだろッ!)",
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"371000631_22": "(後輩を支えて、皆を助け出すのが\\n あたしの役目だろうがッ!)",
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"371000631_23": "「……そんなにあの2人が大事?」",
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"371000631_24": "「あぁッ!? なんの話だッ!」",
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"371000631_25": "「口には出さないけど、態度に出てる。\\n そういうの、熱い友情っていうのかしら」",
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"371000631_26": "「別にそんなんじゃないッ!\\n あたしはただ、先輩として自分の役割を果たしてるだけだッ!」",
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"371000631_27": "「ふぅん……ならわたしと同じね」",
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"371000631_28": "「別に特別な感情とかないけど、やっぱり、\\n 姉の義務として、イリヤを助けてあげないとじゃない?」",
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"371000631_29": "「……ッ!」",
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"371000631_30": "(そうか……こいつ、妙に見てて\\n イライラすることがあったけど……)",
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"371000631_31": "(自分で言うのもあれだけど、\\n 本当素直じゃないところが……)",
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"371000631_32": "(そっくりなんだ)\\n(そっくりなのよね)",
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"371000631_33": "「――その上あなたは、イリヤにも少し似てる。\\n 自分を顧みず無茶しちゃうところとか、特にね……」",
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"371000631_34": "「はぁ……本当はいざって時のために\\n 最後の魔力、とっておきたかったんだけどね」",
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"371000631_35": "「いいわ。クロエ先生が魔法少女として、\\n 最後のレッスンをしてあげる」",
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"371000631_36": "「お、おい。その弓と矢はなんだ……?」",
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"371000631_37": "「これも投影魔術によるものよ」",
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"371000631_38": "「いい? 詳しい説明は省くけど、\\n わたしの体の核になっているのは――」",
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"371000631_39": "「――アーチャーのクラスカード。\\n 本来はあなたと同じ、遠距離攻撃に特化しているわ」",
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"371000631_40": "「……ッ!」",
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"371000631_41": "「この攻撃なら、彼女を止められるはず――」",
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"371000631_42": "「だけど残存魔力が少ない分、いつもより準備に時間がかかるの。\\n いいわね? その間」",
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"371000631_43": "「あぁッ!\\n 時間稼ぎなら任せろッ!」",
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"371000631_44": "「ええ、頼んだわよ」"
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