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"370000731_0": "「ナツミ、いるわよね?\\n これから入るけど、早まったことするんじゃないわよッ!」",
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"370000731_1": "「たッ!」",
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"370000731_2": "「ナツミ、あんたの作戦は頓挫したわ。\\n 計画を即座に中断し投降しなさいッ!」",
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"370000731_3": "「<size=40>隊長ぉぉぉぉぉぉぉぉッ!</size>」",
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"370000731_4": "「止まりなさいッ!\\n 下手に動くと攻撃するわよッ!」",
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"370000731_5": "「わ、隊長の大人バージョンッ!?\\n すごいギアっスねッ!」",
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"370000731_6": "「ナツミさん、ふざけている場合じゃありませんよ」",
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"370000731_7": "「そうよナツミ、並行世界の統合なんて……。\\n あんた何考えてるのよ」",
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"370000731_8": "「違うっスよ隊長」",
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"370000731_9": "「動かないでッ!」",
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"370000731_10": "「だから違うっスッ!\\n あたしがやったんじゃないっスよッ!」",
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"370000731_11": "「じゃあ誰がやったって言うの?」",
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"370000731_12": "「剣を向けるのやめてほしいっス。\\n 真犯人はここっス」",
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"370000731_13": "「ここ?」",
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"370000731_14": "「どこよッ!?」",
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"370000731_15": "「だからここっス」",
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"370000731_16": "「ナツミさん、真面目に答えてちょうだい。\\n あなたの立場がどんどん悪くなるわよ?」",
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"370000731_17": "「だから違うんスッ!\\n 真犯人はこのコンピュータの中にいるっスッ!」",
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"370000731_18": "「このクーデターは、あたしが作ったA.I.『ララーダ』が\\n 起こしたことなんスよーッ!」",
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"370000731_19": "「あたしもこの部屋からずっと出られない状態だったっス」",
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"370000731_20": "「通信機とドアの故障だと思ってて、のんびりしてたんスけど、\\n さすがに部屋置きの食料も心もとなくなって……」",
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"370000731_21": "「仕方なく監視カメラをハッキングしたら、外で隊員たちが\\n <ruby=ろかく>鹵獲</ruby>機と戦ってたんで、遠隔でフォローしてたっスよ」",
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"370000731_22": "「ひと段落した後、何かおかしいと思って、コンピュータを\\n 調べてみて、やっとこの子が悪さをしてたと知ったっス」",
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"370000731_23": "「ナツミさん、外ではクーデターの首謀者になってますよ」",
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"370000731_24": "「濡れ衣っスッ!\\n あたしは名前を使われただけなんスよッ!」",
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"370000731_25": "「…………」",
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"370000731_26": "「隊長ぉぉぉぉ、信じてくださいっスッ!\\n 本当にあたしじゃないんスよぉぉぉぉッ!」",
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"370000731_27": "「信じてもらいたいなら、きちんと説明して。\\n なんの目的でそんなA.I.を作って、どうしてこうなったの?」",
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"370000731_28": "「はじまりは模造デュプリケイターのテストだったっス。\\n 人間や動物を並行世界に送れなかったっスから……」",
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"370000731_29": "「だったら機械を送り込んで、\\n 並行世界のデータを集めればいいと思ったっス」",
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"370000731_30": "「それが自律型デュプリケイターなんですね」",
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"370000731_31": "「調子に乗って百を超える並行世界に自律型デュプリケイターを\\n 送ったら、データの精査ができなくなったっス」",
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"370000731_32": "「つまり、データの整理をするために\\n A.I.を作ったってわけ……?」",
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"370000731_33": "「軽く言ってますけど、この人凄いです……」",
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"370000731_34": "「いやぁ、そっちは専門分野っスからね。\\n 聖遺物とか哲学兵装なんかと比べたらかわいいものっスッ!」",
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"370000731_35": "「ナツミさん、話が脱線してますよ」",
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"370000731_36": "「あ、はい。\\n それで並行世界のデータを分析させた上で……」",
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"370000731_37": "「世界蛇に襲われた世界を元に戻す方法なんかを、\\n シミュレートさせてたんスけど……」",
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"370000731_38": "「ある日を境に、どんどん方法論が過激になったっスッ!」",
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"370000731_39": "「なにかキッカケがあったの?」",
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"370000731_40": "「はい、隊長がこの部屋に来て、全て棄てろと言った日っス」",
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"370000731_41": "「…………」",
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"370000731_42": "「いくら片付けろと言っても片付けないから……、\\n 役に立たないものは、全部棄てろって言ったのよッ!」",
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"370000731_43": "「つまり……そのA.I.は、廃棄されるのを恐れて\\n 過激な手段ででも役に立とうとしたってこと?」",
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"370000731_44": "「そういうことっスッ!」",
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"370000731_45": "「……分かった。わたしが悪いって言うのね……。\\n じゃあ責任を取って、そのA.I.をぶっ壊してあげるわッ!」",
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"370000731_46": "「隊長、ダメっスッ!」",
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"370000731_47": "「ギッギッ……」"
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