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"369000611_0": "負けた理由って、なに？",
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"369000611_1": "「……ここは？」",
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"369000611_2": "「すごくボロボロの部屋デス」",
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"369000611_3": "「……俺と２代目がねぐらとして使っていた部屋だ」",
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"369000611_4": "「ごめんなさいデス……」",
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"369000611_5": "「構わない。ボロいことは事実だ」",
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"369000611_6": "「そうか？ 壁も屋根もあるし、いい部屋じゃねぇか。\\n 川がねぇのが難点っちゃ難点だが……」",
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"369000611_7": "「ここでよければ使え」",
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"369000611_8": "「いいんですか？ 助かりますッ！\\n いつまでもホテル住まいなんて無理だし……」",
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"369000611_9": "「では、お言葉に甘えます」",
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"369000611_10": "「それじゃまず部屋の片付けからかな。",
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"369000611_11": " えーと――」",
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"369000611_12": "「……ん？」",
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"369000611_13": "「切歌ちゃん、一緒に頑張ろうッ！」",
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"369000611_14": "「了解デスッ！」",
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"369000611_15": "「待ってくれ、どうして一度わたしの顔を――」",
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"369000611_16": "「調ちゃんは台所の掃除をお願い」",
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"369000611_17": "「はい、まかせてください。\\n カセット式の調理器で料理もできるようにします」",
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"369000611_18": "「立花……？」",
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"369000611_19": "「翼さんは、買い出しをお願いしますッ！」",
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"369000611_20": "「ああ……？」",
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"369000611_21": "「ん？ ああ、<ruby=よもぎ>蓬</ruby>の携帯か……」",
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"369000611_22": "「……はい。――あ？\\n あんた誰だよ？」",
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"369000611_23": "「この電話の持ち主の名前は、ダンシコウコウセイ\\n なんてやつじゃねぇよ！ <ruby=よもぎ>蓬</ruby>だっての！」",
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"369000611_24": "「あ、俺？ 俺は<ruby=よもぎ>蓬</ruby>のダチだ！\\n 今、<ruby=よもぎ>蓬</ruby>は手が離せねーから、代わりに出てるんだよ！」",
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"369000611_25": "「――は？ 約束？\\n 約束は大事だな……」",
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"369000611_26": "「分かった。\\n <ruby=よもぎ>蓬</ruby>が約束破ンのは俺のせいだから、俺が責任取る！」",
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"369000611_27": "「人手が要る？ そんなの、俺が５人分でも６人分でも\\n やりゃいいだろ！ それじゃあな！」",
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"369000611_28": "「すまねぇ、ちょっと行ってくる」",
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"369000611_29": "「なんの話だったデス？」",
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"369000611_30": "「<ruby=よもぎ>蓬</ruby>のバイト先からだ。臨時で働く約束が\\n あったらしくてな。代わりに行ってくる」",
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"369000611_31": "「人手が要るとか聞こえたような……」",
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"369000611_32": "「他の臨時バイトも<ruby=よもぎ>蓬</ruby>が声をかける予定だったらしい。\\n 棚卸がいろいろあるとかなんとか」",
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"369000611_33": "「そういうことなら、わたしたちも手伝いますッ！」",
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"369000611_34": "「いや、これは俺の責任だ。\\n だから俺１人で行く！」",
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"369000611_35": "「いえ、ぜひ手伝わせてくださいッ！\\n バイトということは、お賃金が発生する……」",
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"369000611_36": "「実は、最初にホテルに泊まっちゃったりして、\\n 懐がだいぶ寂しくなっているのデス……」",
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"369000611_37": "「このままじゃ、カニを食べるしかなくなっちゃう……ッ！」",
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"369000611_38": "「だからどうか、お願いしますッ！」",
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"369000611_39": "「そ、そうか……。\\n そういうことなら、一緒に行ってみるか……？」",
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"369000611_40": "「ガウマ隊、バイトゴーデースッ！」",
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"369000611_41": "「なかなかにこき使われたな……」",
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"369000611_42": "「バイトリーダー、容赦ない人物でした……」",
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"369000611_43": "「確かにちょっと疲れたけど……、\\n でも、おかげでバイト代も貰えましたしッ！」",
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"369000611_44": "「ああ、臨時バイトということもあって、\\n 日払いだったのはありがたかった」",
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"369000611_45": "「これで買い物もばっちりデスッ！」",
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"369000611_46": "「それはそうと、本来の目的を忘れてねぇだろうな？\\n これから訓練だぞ？」",
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"369000611_47": "「そうだったデスッ！？」",
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"369000611_48": "「原因かどうかはハッキリしないが、怪獣を倒さねば\\n 何も解決しないからな」",
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"369000611_49": "「ええ、分かっています。\\n 我々も、自分の世界を長らく留守にはできません」",
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"369000611_50": "「向こうでも怪獣が出ているらしいし……。\\n みんなが心配……」",
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"369000611_51": "「ガウマさん。\\n ダイナゼノンとは、聖遺物ではないのですか？」",
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"369000611_52": "「あ？ セイブツ？\\n 生きてるかどうかは微妙だな」",
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"369000611_53": "「生物ではなく、聖遺物です。現代技術では製造のできない、\\n 超常の性能を秘めた道具のことです」",
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"369000611_54": "「説明だけを聞くと、当てはまらなくは無いが……」",
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"369000611_55": "「違うんじゃねぇの？\\n 俺はある人から預かってるだけだ」",
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"369000611_56": "「翼さん、急にどうかしたんですか？\\n 何か気になっていることでも？」",
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"369000611_57": "「もし、わたしたちの世界にもダイナゼノンが眠っているのだと\\n すれば、大型怪獣の対処も容易になるのではと思ってな」",
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"369000611_58": "「そんな都合よく手に入れられてたまるかよ！\\n 夢みてぇな話してねぇで、とっとと訓練に行くぞ！」",
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"369000611_59": "「もう１周だ！\\n まだまだ頑張ってもらうぞ！」",
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"369000611_60": "「相変わらずのスパルタデスッ！」",
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"369000611_61": "「そろそろ戻ってご飯の準備したい……」",
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"369000611_62": "「泣き言言うな！ 周回増やすぞ！\\n <ruby=こよみ>暦</ruby>もちゃんと――」",
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"369000611_63": "「――！？」",
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"369000611_64": "「ガウマさん、どうしました？\\n ちょっと顔色悪いような……？」",
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"369000611_65": "「……いや、なんでもねぇ」",
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"369000611_66": "「……すまん……ちょっと用事を思い出した。\\n 俺、先に帰るわ」",
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"369000611_67": "「え？ ガウマさん……？」",
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"369000611_68": "「あとはお前たちが見ててやってくれ。\\n じゃ、またな……」",
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"369000611_69": "「どうしたのかな……？」",
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"369000611_70": "「用と言っていたが、態度が余りにも不自然だったな……」",
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"369000611_71": "「訓練はどうしましょう？\\n わたしたちじゃ、見てても分からないし……」",
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"369000611_72": "「無理やり続けても逆効果だろう。\\n 今日は終わりにすればいい」",
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"369000611_73": "「確かにその通りですね」",
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"369000611_74": "「調ちゃーんッ！ 切歌ちゃーんッ！\\n 訓練、今日はもう終わりでいいってッ！」",
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"369000611_75": "「了解デースッ！\\n それじゃ、これをラスト１周にするデス」",
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"369000611_76": "「どっちが先に回れるか競争しようよ」",
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"369000611_77": "「望むところデスッ！ レディ……、ゴーッ！」",
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"369000611_78": "「俺も少し外すぞ」",
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"369000611_79": "「あなたはこの後、何をなさるのですか？」",
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"369000611_80": "「……シズムを捜す。\\n 奴に話を聞く必要がある」",
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"369000611_81": "「ならば、わたしも同行させてください」",
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"369000611_82": "「怪獣優生思想の能力を聞くに、怪獣が近くにいなければ\\n 戦闘にはならないと思いますが、念のため……」",
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"369000611_83": "「……勝手にすればいい」",
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"369000611_84": "「では参ります。立花、後のことは頼んだ」",
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"369000611_85": "「それじゃわたしは、調ちゃんと切歌ちゃんと\\n 晩御飯の準備をして待ってますッ！」"
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