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"342000432_0": "(何故だ……。何故、剣での勝負に持ち込む……?)",
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"342000432_1": "「聖女の輝きを使わないのが不可解といった表情ですね」",
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"342000432_2": "「――ああ、その通りだ。\\n 何故、使おうとしない……」",
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"342000432_3": "「あなたに聖女の輝きは使いません。\\n あれは神の御許へと魂を導く技――」",
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"342000432_4": "「わたしを誑かし、死刑台へと送ったあなたが……、\\n 神の御許へ行けるなどと思わないことですッ!」",
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"342000432_5": "(ジャネット、お前はそれほど私を恨んでいるのか……)",
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"342000432_6": "「フフ、どうしました?\\n まだまだこちらの騎士人形は残っていますよ?」",
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"342000432_7": "「くそ……ッ!」",
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"342000432_8": "(聖女の祝福……あれのせいで、さっきとは雲泥の差だ。\\n 1対1ならともかく、こう数が多いんじゃどうにも……)",
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"342000432_9": "(せめて、味方と連携できれば――)",
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"342000432_10": "「あなたが倒れるのと、聖女の剣がサンジェルマンを貫くのと、\\n どちらが先になるのでしょうね」",
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"342000432_11": "「……いえ、ここは敢えて同時を狙ってみましょうか」",
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"342000432_12": "「まだ増えるのかよッ!?」",
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"342000432_13": "「さあ、これでどこまで耐えられますかね?」",
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"342000432_14": "(くッ……こちらにも来るか……。\\n そうなってしまえば、もはや離脱すら――)",
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"342000432_15": "「――全部まとめて、ブッ飛べええええッ!!」",
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"342000432_16": "「この攻撃はッ!? もしかして――」",
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"342000432_17": "「――わたしもいるわッ! くらいなさいッ!」",
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"342000432_18": "「増援……? それも複数名……。\\n 隠し玉ですか――」",
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"342000432_19": "「――今だッ! やってやれッ!」",
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"342000432_20": "「いっけええええええッ!」",
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"342000432_21": "「な――ッ!? もう1人いたのですかッ!?」",
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"342000432_22": "「うくッ……この一撃、重い――」",
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"342000432_23": "「サンジェルマンさんッ!」",
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"342000432_24": "「わかっているッ! おおおおおお――ッ!」",
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"342000432_25": "「まだ体勢が、しま――ッ!?」",
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"342000432_26": "「――我が聖女ッ!?」",
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"342000432_27": "(ジャネット……くッ!)",
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"342000432_28": "(何故、直前で攻撃を躊躇って――ですが、好機ッ!)",
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"342000432_29": "「――離れなさいッ!」",
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"342000432_30": "「くッ……」",
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"342000432_31": "(何をやっているんだ、私は……。\\n 躊躇わず剣を振りぬいていれば――ッ!)",
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"342000432_32": "「サンジェルマンさんッ! 大丈夫ですかッ!」",
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"342000432_33": "「――ああ、助かった」",
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"342000432_34": "「事情はこっちの師匠から聞きましたッ!\\n わたしたちにもお手伝いさせてくださいッ!」",
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"342000432_35": "「……悪魔に与する者たちが、これほどいるとは。\\n 嘆かわしいことです」",
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"342000432_36": "「どうしますか?」",
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"342000432_37": "「何人増えようと関係ありません。\\n 神の敵を滅ぼしましょう」",
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"342000432_38": "「わかりました。\\n それでは、微力ながら私も力をつくします」",
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"342000432_39": "「ええ、頼みました」",
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"342000432_40": "「それで、あなたがジャンヌ・ダルクね。\\n フランスの救国の英雄、オルレアンの乙女……」",
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"342000432_41": "「そんな立派な人が、どうしてッ!」",
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"342000432_42": "「本当に同一人物なのか?\\n それこそ偽物とかじゃねーのか」",
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"342000432_43": "「それならよかったんだけどな……」",
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"342000432_44": "「残念ながら本物だ。\\n だが、恐らくはアイツに記憶を――」",
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"342000432_45": "「言いがかりはよしてもらいましょうか。\\n 私は聖女の忠実なる僕です」",
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"342000432_46": "「……わたしの記憶は確かに完全ではありません。\\n ですが、全ての理不尽を断罪するという使命は忘れていません」",
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"342000432_47": "「……あなたたちは神の代弁者たる、\\n わたしに敵対するというのですか?」",
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"342000432_48": "「あなたがわたしたちの仲間を害するというのなら、\\n わたしたちはあなたと戦うわ」",
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"342000432_49": "「そういうことだ。神の代弁者だかなんだかしらねーが、\\n やるってんなら相手になってやらぁッ!」",
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"342000432_50": "「……戦いたいわけじゃありません。\\n だけど、みんなを護るために、わたしはあなたを止めますッ!」",
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"342000432_51": "「いいでしょう。\\n このわたしを止められるというのならば、止めてみなさいッ!」",
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"342000432_52": "「――騎士人形たちよッ!」",
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"342000432_53": "「この自動人形たちはわたしたちがッ!」",
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"342000432_54": "「ああ、露払いは任せときなッ!」",
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"342000432_55": "「こちらの戦力は騎士人形だけではありませんよ」",
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"342000432_56": "「一山いくらの雑魚なんざ、\\n あたし1人でお釣りがくるんだよッ!」",
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"342000432_57": "「わたしもぉぉぉ――ッ!」",
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"342000432_58": "「くッ!? 突っ込んできますかッ!?」",
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"342000432_59": "「危ないところでした。全く油断なりませんね……。\\n ――聖女よッ!」",
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"342000432_60": "「……わかっています。\\n これ以上、わたしたちの邪魔はさせません」",
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"342000432_61": "「まさか――ッ!?」",
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"342000432_62": "「誤り無き正義を司る天主よ。\\n その忠実な僕にして、信託を与えし大天使聖ミカエルよ――」",
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"342000432_63": "「あれはッ!? もしかしてあれが――」",
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"342000432_64": "「『聖女の輝き』だッ! 詠唱を防ぐんだッ!」",
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"342000432_65": "「あいつを攻撃すればいいんだろッ!\\n なら、こいつで――ッ!」",
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"342000432_66": "「そうはさせません」",
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"342000432_67": "「聖女の祈りは神聖なもの。\\n なんびとたりとも、邪魔をすることは許されません」",
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"342000432_68": "「其の右の手には、主の敵を討つ剣。\\n 其の左の手には、忠実なる人の魂を図る秤――」",
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"342000432_69": "「くッ……固まっていては一網打尽にされるッ!\\n 散るんだッ!」",
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"342000432_70": "「遠距離がダメなら、直接攻撃をすればッ!\\n こんな壁なんてえええええ――ッ!」",
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"342000432_71": "「よくやったわッ! あとは――」",
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"342000432_72": "「――あたしたちが決めるッ!」",
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"342000432_73": "「あまたの天使を率い、全能なる天主の敵を討ち滅ぼした、\\n 最も偉大な神の戦士よ――」",
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"342000432_74": "「そこまでだッ! あたしたちの攻撃を――」",
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"342000432_75": "「――受けなさいッ!」",
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"342000432_76": "「届いたッ!」",
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"342000432_77": "「……いえ、一手遅かったですね」",
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"342000432_78": "「な――ッ!? 敵が消え――」",
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"342000432_79": "「ちょっとした小細工ですよ。術式によるガードと同時に、\\n 光を屈折させ、聖女のいる位置を誤認させただけです」",
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"342000432_80": "「なんですってッ!?」",
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"342000432_81": "「くッ……なら、もう1度――ッ!」",
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"342000432_82": "「ダメだッ! 退避を――ッ!」",
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"342000432_83": "「――願わくは戦いにおいてわれらを護り、その祈りを阻む者、\\n 愛すべき御父に背きし者を誅滅する――裁きの、顕現をッ!」",
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"342000432_84": "「きゃああああああッ!?」",
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"342000432_85": "「なんなんだ、この光は――ッ!?」",
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"342000432_86": "「マリアさん、奏さん――ッ!」",
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"342000432_87": "「何が起きたッ!?」",
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"342000432_88": "「局長やカリオストロの時と同じだ……。\\n あの光によって……」",
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"342000432_89": "「消えちまったってのかよッ!?」",
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"342000432_90": "「そんな……マリアさんッ! 奏さんッ!\\n 嘘、ですよね。こんな、簡単に……」",
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"342000432_91": "「流石は我が聖女ですッ!\\n さあ、もう1度その輝きをッ!」",
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"342000432_92": "「ええ。誤り無き正義を司る天主よ――」",
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"342000432_93": "「続けてあれを――くッ! やはり逃げるしかッ!\\n 急いで退避するんだッ!」",
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"342000432_94": "「ちッ、ふざけやがって――ッ!」",
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"342000432_95": "「そのような攻撃を、私が通すとでも?」",
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"342000432_96": "「今だッ! これに紛れろッ!」",
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"342000432_97": "「――いい手だッ! 今のうちに距離を離せッ!」",
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"342000432_98": "「――全能なる天主の敵を討ち滅ぼした、\\n 最も偉大な神の戦士よ――」",
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"342000432_99": "「……2人が……」",
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"342000432_100": "「な――ッ!? 立花響ッ! 何故――ッ!」",
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"342000432_101": "「クソッ! ボーッとしてんじゃねぇッ!」",
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"342000432_102": "「――裁きの、顕現をッ!」",
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"342000432_103": "「え……あ――ッ!?」",
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"342000432_104": "「――このバカッ!」",
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"342000432_105": "「――クリスちゃんッ!」",
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"342000432_106": "「立花響――」",
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"342000432_107": "「…………」",
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"342000432_108": "「無事か……、\\n だが、もう1人は……」",
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"342000432_109": "「消え……ちゃったの……?」",
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||
"342000432_110": "「クリス、ちゃん……わたしを、助けて……」",
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"342000432_111": "「装者まで、3人も……」"
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