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"366000322_0": "「……片付いたようだな」",
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"366000322_1": "「く……、また2人に助けられちまった……」",
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"366000322_2": "「それにしても、あんたらの技は\\n とんでもない威力だな……」",
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"366000322_3": "「技の威力だけで言ったら、\\n キミも十分にあるように見えるけど」",
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"366000322_4": "「おまえがうまく戦えていないのは、\\n 別の理由があるかもしれん」",
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"366000322_5": "「別の理由って、どういうことだッ!?」",
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"366000322_6": "「ヤツらは、実体を持っていないようだ」",
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"366000322_7": "「恐らくあれは、邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>より\\n 生み出された思念体のようなもの」",
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"366000322_8": "「だから、<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を燃やすことで撃ち出される\\n オレたちの拳が有効なのではないか?」",
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"366000322_9": "「…………」",
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"366000322_10": "「なあ、<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>は人間の体内にある\\n 宇宙的エネルギーだって言ったよな」",
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"366000322_11": "「だったら、あたしの中にもあるのか?\\n もしそれを爆発させることができれば――」",
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"366000322_12": "「確かに、<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>は誰しもが秘めているものだ」",
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"366000322_13": "「だが、それを使いこなすには相応の修行を必要とする。\\n 一朝一夕でものにできるようなものではない」",
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"366000322_14": "「ぼくたちも、何年もかかって\\n やっと体得したものなんだ」",
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"366000322_15": "「ちなみに修行って、\\n あんたらはどんなことをしたんだ?」",
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"366000322_16": "「オレは中国にある廬山五老峰で、\\n 老師のもとで修行を行っていた」",
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"366000322_17": "「最後には、大瀑布をも逆流させる奥義を体得することで、\\n <ruby=ドラゴン>龍星座</ruby>の<ruby=ブロンズクロス>青銅聖衣</ruby>に認められたんだ」",
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"366000322_18": "「ぼくは、なかなか<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を燃え上がらせることができず、\\n 過酷な環境の島で毎日気絶するまで修行を……」",
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"366000322_19": "「それでも海中に鎖でつながれた状態から脱出する、\\n サクリファイスという――」",
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"366000322_20": "「<ruby=クロス>聖衣</ruby>継承の義を乗り越えて、\\n やっと<ruby=セイント>聖闘士</ruby>となることができたんだよ」",
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"366000322_21": "「そんなに、過酷なものなのか……」",
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"366000322_22": "「ああ、だから誰でもできるというわけでは――」",
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"366000322_23": "「それでも、必要なんだ。\\n <ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を爆発させる方法を教えてくれないか……」",
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"366000322_24": "「この世界には、あいつもいる。\\n きっと今も、戦っているはずだ」",
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"366000322_25": "「もしかしたら、たった1人で……。\\n だから、あたしが助けてやらないとダメなんだ――ッ!」",
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"366000322_26": "「……わかったよ。\\n そこまで言うなら――」",
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"366000322_27": "「しかし――」",
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"366000322_28": "「もちろん、可能性が低いのは分かった上でだよ。\\n 修行の方法を教えてあげるだけ。それでもいい?」",
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"366000322_29": "「ああッ!\\n よろしく頼むッ!」",
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"366000322_30": "「なんで目隠しなんだよ……ッ!?」",
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"366000322_31": "「<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>は体内に宿るもの。\\n 五感はむしろ邪魔となる」",
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"366000322_32": "「その状態で、オレと瞬の攻撃を捌いてもらうぞ」",
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"366000322_33": "「極限状態で五感を断ち、心を無にすれば\\n 自分の中にある<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を感じられるはず――」",
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"366000322_34": "「さあ、行くよ!」",
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"366000322_35": "「あ、ああッ!\\n かかって来やがれ……ッ!」",
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"366000322_36": "「大丈夫……?」",
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"366000322_37": "「ああ……。\\n サンドバッグの気持ちが少し分かったぞ」",
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"366000322_38": "「だけど正直、<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>なんて全然感じられなかった……」",
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"366000322_39": "「だから言っただろう」",
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"366000322_40": "「く……ッ、\\n もう1回だッ! もう1回だけ、付き合ってくれッ!」",
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"366000322_41": "「…………」",
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"366000322_42": "「キミは、その響さんという\\n 仲間のことがすごく大切なんだね」",
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"366000322_43": "「――ッ!?」",
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"366000322_44": "「もしその人がこの世界でピンチに陥ったら自分で助けられる\\n ように、<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を感じられるようになりたいんでしょう?」",
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"366000322_45": "「別に、大切なんかじゃ……。護りたいのは単に、\\n あたしが先輩で、あのバカが後輩だからだ」",
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"366000322_46": "「フフッ……」",
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"366000322_47": "「な、なんだその顔は――ッ!!」",
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"366000322_48": "「いや、誰かを護りたいっていうキミの想いが\\n なんだか少しだけ、ぼくのにいさんに似てるなって――」",
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"366000322_49": "「2人とも、気を付けろ!\\n 誰かが来たようだ」",
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"366000322_50": "「…………」",
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"366000322_51": "「氷河! 無事だったんだな!」",
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"366000322_52": "「あいつが――」",
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"366000322_53": "「待って紫龍!\\n ぼくのチェーンが何かに反応して――!?」",
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"366000322_54": "「ダイヤモンドダスト――!」",
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"366000322_55": "「な!?\\n ぐああああああ――!!」",
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"366000322_56": "「うわあああああ――!」",
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"366000322_57": "「――ッ!?\\n お前、こいつらの仲間じゃなかったのかよッ!」",
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"366000322_58": "「…………」"
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