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"328000922_0": "「はああ――ッ!!」",
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"328000922_1": "「ふう……お待たせしました」",
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"328000922_2": "(確かに前よりは反動が小さい。\\n 彼女に感謝ですね)",
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"328000922_3": "「けど、こっちはまだ動けないぞ」",
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"328000922_4": "「どうやら、まだ術の余波が残っているようです」",
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"328000922_5": "「ですが、先程僕が解除した際に、術の陣の核となっているものは\\n 破壊しました。じきに動ける様になるかと思います」",
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"328000922_6": "「どうしたの?」",
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"328000922_7": "「本物のオロチの居場所が判明したッ!」",
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"328000922_8": "「本当ですかッ!」",
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"328000922_9": "「ああ、連中は明日のサミット開催を前に行動を開始したようだ」",
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"328000922_10": "「そのために、わたしたちを罠にかけてここに釘付けを……」",
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"328000922_11": "「対応はどうしてるんだ?」",
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"328000922_12": "「二課としては要人の警護態勢を固めている。\\n だがオロチの元には、彼女が……翼が1人で向かったッ!」",
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"328000922_13": "「なんですってッ!?」",
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"328000922_14": "「なんで止めないんだッ!」",
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"328000922_15": "「当然止めようとはしたッ!」",
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"328000922_16": "「ギアも無しじゃ、翼が危ないわッ!」",
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"328000922_17": "「この僕を差し置いて英雄的行動とは許せませんよッ!」",
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"328000922_18": "「くッ……早く動けるようになりやがれッ!」",
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"328000922_19": "「僕が先行しますッ!\\n オロチと翼さんの座標をください」",
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"328000922_20": "「頼めるかッ!?」",
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"328000922_21": "「元よりオロチは僕の仇です。\\n そして、恩人である翼さんを傷つけさせはしませんッ!」",
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"328000922_22": "「翼のこと、任せたわッ!」",
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"328000922_23": "「あたしたちも動けるようになったらすぐに追うッ!」",
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"328000922_24": "「わかりました。ではッ!」",
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"328000922_25": "「頼むから間に合ってくれよ……」",
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"328000922_26": "「くッ!」",
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"328000922_27": "「二課の装者を捕捉」",
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"328000922_28": "「はああ――ッ!!」",
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"328000922_29": "「今のはヤマが当たったからよかったが……、\\n 流石にギア無しではきついか」",
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"328000922_30": "(叔父様の様に生身でも戦えるように鍛えていれば……)",
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"328000922_31": "「それにしても警備が薄い。余裕のつもりか?\\n それとも計画のための配備が完了しているためか……」",
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"328000922_32": "「まさか1人で来るとは。\\n 少々、想像外の展開だったな」",
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"328000922_33": "「装者は全て向こうで一網打尽にしたかと思ったが、\\n 陽動に引っ掛からぬ者もいたか」",
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"328000922_34": "「しかし、それがたかが小娘1人とはな。\\n 二課はよほど人材不足と見える」",
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"328000922_35": "「わたしは防人として、お前たちを止め、この国を護ってみせる」",
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"328000922_36": "「防人……護国……くだらぬわッ!」",
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"328000922_37": "「そんなものに意味などない。\\n 滅私奉公を求める者どもが勝手に押しつけた空虚な理念にすぎん」",
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"328000922_38": "「力を持つ者が国を統べ、全てを掌握する。\\n それこそが唯一の真理であり、正義ッ!」",
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"328000922_39": "「そんなもの、正義などとは呼ばないッ!\\n 正義とは遍く人々を護るために揮われる曇りなき剣のことだッ!」",
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"328000922_40": "「貴様と俺とでは、どこまでも相容れぬようだな」",
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"328000922_41": "「あのオモチャの刃と共に、心も折り砕けたと思ったが、\\n まだそんな戯言を吐いていられるとは……」",
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"328000922_42": "「いいだろう、その虚像に拘泥した志ごと砕いてくれるわッ!」",
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"328000922_43": "「くう――ッ!?」",
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"328000922_44": "「軽い、軽過ぎるぞッ! 剣を握るその腕も、身体もッ!\\n やはり子供のものではないかッ!」",
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"328000922_45": "「どうした、虎の子のギアは纏わんのかッ!?\\n とても勝負にならんぞッ!」",
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"328000922_46": "「ガッ!?」",
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"328000922_47": "「ひと息に殺すこともできたが、な」",
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"328000922_48": "(この男、わざと急所を外して……ッ?)",
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"328000922_49": "「おのれ、嬲る気かッ!」",
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"328000922_50": "「ああ。折角なのだ、もう少し楽しませてもらおう」",
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"328000922_51": "「痛みに泣き叫び、二度と護国などとつまらぬ妄言を\\n 吐けなくなるまで……な」",
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"328000922_52": "「さあ――どこまで耐えられるかなッ!」"
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