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JSON
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"326000411_0": "芽吹く悪意",
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"326000411_1": "「どうして……ベルちゃんがここに……?」",
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"326000411_2": "「さあ、どうしてかしらね。それよりわたしからの\\n プレゼント、楽しんでくれているみたいね」",
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"326000411_3": "「プレ……ゼント……?」",
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"326000411_4": "「……そうだ、そんなあなたにピッタリの\\n プレゼントをあげるわ」",
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"326000411_5": "「え――なッ!? グハッ!」",
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"326000411_6": "「ひょっとして、あの時の――」",
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"326000411_7": "「そうよ。思い出してくれた?」",
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"326000411_8": "「あれって一体?」",
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"326000411_9": "「『悪意の種』」",
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"326000411_10": "「それが今、やっと芽吹いた」",
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"326000411_11": "「悪意の種……?\\n どうして、こんなことを……」",
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"326000411_12": "「わたし、あなたにとても興味があるの」",
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"326000411_13": "「わたしに……?」",
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"326000411_14": "「ええ、あなた自身に、\\n そして、あなたが奏でる絶望の歌に、ね」",
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"326000411_15": "「――ッ!?」",
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"326000411_16": "「いつも仲間を、その絆を信じて拳を振るうあなたが、\\n 自らの手でそれを壊せば、きっと絶望する……」",
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"326000411_17": "「その時、あなたはどんな声で泣き、\\n どんな絶望の歌を奏でるのか、それが聴きたいの」",
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"326000411_18": "「……わたしは、絶望なんてしないッ!」",
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"326000411_19": "「フフ、人間は絶望する生き物だもの。\\n 抗うことなんてできないわ」",
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"326000411_20": "「お願い、ベルちゃん……。\\n こんなこともうやめて……」",
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"326000411_21": "「わたしにお願いしても無駄よ。\\n それに――あら?」",
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"326000411_22": "「フフ……いろいろと楽しくなりそうね。\\n まあ、せいぜい頑張って抗ってみてちょうだい」",
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"326000411_23": "「ベルちゃん……」",
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"326000411_24": "「ここではあなた1人だけ、傍には誰もいない。\\n もちろん誰も助けてくれない……」",
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"326000411_25": "「あなたの前には敵しか現れない。\\n 誰もがあなたの破滅を望み、あなたを壊そうとしてくる……」",
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"326000411_26": "「――それでもあなたは、絶望せずにいられるのかしら?」",
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"326000411_27": "「待ってッ! ベルちゃんッ!\\n ――待ってよッ!」",
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"326000411_28": "「消えちゃった……」",
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"326000411_29": "「…………」",
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"326000411_30": "「だ、誰ッ!\\n ――え…………?」",
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"326000411_31": "「奏……さん……?」"
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