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"325001011_0": "帰還",
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"325001011_1": "「……う、まぶしい、ここはどこ?\\n あッ、みんなもッ!」",
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"325001011_2": "「世界が消えていくのを見ていたら、光に包まれて、\\n 気がついたらここにいたのよ」",
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"325001011_3": "「この場所は、あの孤立世界と現実世界の狭間の空間だ。\\n じきにここも消滅するだろう」",
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"325001011_4": "「この空間が消えたら、わたしたちは一体……」",
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"325001011_5": "「君たちは、元あるべき場所に帰る。そして、私たちも」",
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"325001011_6": "「それを聞いてほっとしました」",
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"325001011_7": "「ようやく終わったってことか」",
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"325001011_8": "「……」",
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"325001011_9": "「あの世界にいた人たちはどうなったんですか?\\n あの男の子と一緒に消えていくのは見えたんですけど……」",
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"325001011_10": "「あの少年は多くの人の想いが凝縮された思念の集合体だ。\\n 彼が解放されたと同時に、街の人たちも同じく解放された」",
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"325001011_11": "「それじゃ、元の場所に帰れたんですね。\\n よかったーッ!」",
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"325001011_12": "「な、なあ、ヒビ入ってるけど、これ大丈夫なのか?」",
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"325001011_13": "「空間の消滅が近い」",
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"325001011_14": "「もっと沢山お話ししたかったのに、もうお別れなんて……」",
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"325001011_15": "「ああ、私も残念だ」",
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"325001011_16": "「並行世界の勇敢な装者たち。\\n 改めて、君たちの協力に心から感謝する」",
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"325001011_17": "「わたしたちも、こことは違う世界で戦っている、\\n 正義のヒーローがいるとわかって、とても嬉しかったです」",
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"325001011_18": "「ああ、私も響から教えられた」",
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"325001011_19": "「握った拳は戦うためだけではなく、\\n 信念を握り締め、離さないためのものだと」",
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"325001011_20": "「うんッ!」",
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"325001011_21": "「風鳴翼……礼を言う。この借りは必ず返す」",
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"325001011_22": "「お礼を言うのはわたしの方です。\\n あなたの力のおかげで、わたしは戦うことができたのですから」",
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"325001011_23": "「……そうか」",
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"325001011_24": "「あなたと共に戦ったこと、胸に刻みますッ!」",
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"325001011_25": "「今回はどうにかなったからいいものの、\\n お前あんま無茶すんじゃねえぞ?」",
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"325001011_26": "「だ、大丈夫だよッ!」",
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"325001011_27": "「ホントかよ?」",
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"325001011_28": "「まあ、それがお前らしいところなんだろうけど、\\n 自分が怪我した時に心配するやつのことも少しは考えろよ」",
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"325001011_29": "「うん、わかったよ。でも、それって、\\n ボラーちゃんもわたしのことを心配してくれてたってこと?」",
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"325001011_30": "「さあて、どうだかな?」",
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"325001011_31": "「す、すまない。手合わせの約束、守れなかった」",
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"325001011_32": "「確かに残念ではありますが、同時に次に会ったときに\\n 約束を果たすという楽しみができました」",
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"325001011_33": "「ああ、次は必ず約束を果たそう……」",
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"325001011_34": "「その日まで、この剣を更に磨いておきます」",
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"325001011_35": "「君を退屈させないよう、次に会う時までに、\\n 楽しい話題を集めておこう」",
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"325001011_36": "「それ気にしてたのかッ!?\\n 別にもういいよ」",
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"325001011_37": "「あんたとなら、もう気を使う必要はなさそうだからな」",
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"325001011_38": "「そうか」",
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"325001011_39": "「また今度、食事に付き合ってくれよ」",
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"325001011_40": "「ああ、もちろんだ」",
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"325001011_41": "「やっぱり君は、オレが見込んだ通りの女の子だったね」",
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"325001011_42": "「最初は肩に力が入りすぎてて心配したよ」",
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"325001011_43": "「……あの時は、ごめんなさい。\\n でも、あなたがいてくれて助かりました」",
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"325001011_44": "「それじゃ、次は一緒にお茶してくれるかな?」",
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"325001011_45": "「フフ、その時を楽しみにしています」",
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"325001011_46": "「……どうやら、そろそろ時間のようだ」",
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"325001011_47": "「ここまで協力してくれたこと、心から感謝する」",
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"325001011_48": "「君たちの強い意志、そして、歌の力。\\n 私たちは決して忘れない」",
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"325001011_49": "「こちらこそ、たくさん力を貸してくれて\\n ありがとうございましたッ!」",
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"325001011_50": "「また会おう!\\n 私たちの友、シンフォギア装者たち!」",
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"325001011_51": "「んッ……んん……」",
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"325001011_52": "「あ、あれ……?」",
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"325001011_53": "「気が付いたか」",
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"325001011_54": "「ここは……?」",
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"325001011_55": "「ギャラルホルンで最初に来た公園だ。\\n お前、さっきまでぐっすり寝てたんだぞ」",
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"325001011_56": "「……えッ!? じゃあ、グリッドマンは全部、夢ッ!?」",
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"325001011_57": "「違うわよ。孤立世界が消えて、現実世界に戻っただけ」",
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"325001011_58": "「多分あなたは、戦いの疲れで眠ってしまったんだと思うわ」",
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"325001011_59": "「じゃあ、あれは夢じゃなくて本当にあったことなんだ……」",
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"325001011_60": "「まあ、夢っていうお前の気持ちはよくわかる。\\n 現実離れしたことが立て続けに起きてたからな」",
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"325001011_61": "「巨大化して、巨大怪獣と戦って……」",
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"325001011_62": "「そして、別の世界のヒーローと共闘した」",
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"325001011_63": "「司令たちに報告したところで信じてもらえるかしらね。\\n 証明しようにも、あの世界はもうないわよ?」",
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"325001011_64": "「師匠なら絶対信じてくれますッ!」",
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"325001011_65": "「まー、とんでもないことはこれまで何度もあったからな。\\n 大丈夫じゃないか」",
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"325001011_66": "「だといいけど。とにかく、帰りましょうか。\\n ギャラルホルンのゲートもきちんとあるみたいだしね」",
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"325001011_67": "「……」",
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"325001011_68": "(グリッドマン……別の世界のヒーローか……。\\n 本当にまた、会えるといいな……)",
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"325001011_69": "「ん? どうかしたのか?」",
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"325001011_70": "「いえ、なんでもありません。\\n さあッ! 帰りましょう、わたしたちの世界にッ!」"
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