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"372000631_0": "「……はぁ、\\n おちおち休んでもいられないか」",
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"372000631_1": "「――待ってくださいッ!」",
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"372000631_2": "「あ?」",
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"372000631_3": "「さっきからカッコつけすぎだろ。\\n そろそろあたしらにも出番をくれっての」",
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"372000631_4": "「ええ。見た限りそのスーツはまだ\\n 放熱処理すら済んでいないようだわ」",
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"372000631_5": "「あとはアタシたちに任せるデスッ!」",
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"372000631_6": "「何言ってるんだ、あんたたちの生命線のフォニックゲインを\\n 抑え込まれるんだぞ。死にに行くつもりかッ!」",
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"372000631_7": "「大丈夫です。わたしたちは\\n 絶対に死にませんッ!」",
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"372000631_8": "「何を根拠に――」",
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"372000631_9": "「ありません。ですがそれでもわたしたちが\\n 行く他ありません」",
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"372000631_10": "「先ほどの環さんたちと同じように……」",
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"372000631_11": "「……ッ!」",
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"372000631_12": "「安心してください。立花の言う通り、\\n 死にに行くつもりは毛頭ありません」",
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"372000631_13": "「ただ、防人としての使命を……\\n 尊い人々の命を護りに行くのです」",
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"372000631_14": "「だからそれを自殺行為だって言ってんだッ!」",
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"372000631_15": "「では見ていてください。\\n 先ほど環さんたちが生き延びたように――」",
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"372000631_16": "「今度は、わたしたちが\\n この身をもって証明してみせますッ!」",
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"372000631_17": "「チッ!」",
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"372000631_18": "「<ruby=あね>姐</ruby>さん、落ち着けって」",
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"372000631_19": "「落ち着いてる場合じゃないだろッ!」",
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"372000631_20": "「翼たちが無理をして今回の件を解決してみろッ!\\n アタシたちのこれまでの努力はすべて無駄になるッ!」",
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"372000631_21": "「まぁな、やっぱりシンフォギア様々って話にしか\\n なんねぇからな」",
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"372000631_22": "「……それに、さっきの戦いを見てただろ?\\n もし……仮に……」",
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"372000631_23": "「<ruby=あね>姐</ruby>さん、それ以上思い詰めないでください……」",
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"372000631_24": "「よしッ! そろそろ放熱も済んで……アーヂヂヂッ!\\n ま、まぁ<ruby=あね>姐</ruby>さんの面の皮と、オレらの根性でどうにか……」",
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"372000631_25": "「――熱ッ! まぁ、ちょっとくらい火傷するより、\\n <ruby=あね>姐</ruby>さんにどやされる方が恐ろしいですからね……」",
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"372000631_26": "「サクッと修理しちゃいます(ぜ)」",
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"372000631_27": "「ハル……ムツ……。\\n あんたたち……」",
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"372000631_28": "「ほんっとに一言多いねッ!\\n 覚えときなッ!」",
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"372000631_29": "「ひぃッ!」",
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"372000631_30": "「……というわけだ。\\n 皆、すまなかった」",
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"372000631_31": "「あのオバサン、あたしたちが装者になる前に\\n 二課にいたのかよッ!?」",
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"372000631_32": "「言い辛い事情は理解できるけど……\\n わたしたちのこと、もう少し頼ってほしかったわ」",
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"372000631_33": "「そうデスッ! 翼さんはなんでも1人で抱えすぎデスッ!」",
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"372000631_34": "「そうですよッ! それに奏さんのこと\\n そんな風に思われたら……わたしだってッ!」",
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"372000631_35": "「……そうだな……立花、すまなかった」",
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"372000631_36": "「――翼さん、わたしたちも実は話があるんです」",
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"372000631_37": "「お昼に買い物に行った先で、\\n 環さんに出会ったんです」",
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"372000631_38": "「……なるほど。それで先ほど、\\n 互いを知っているような反応を……」",
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"372000631_39": "「その時の環さんは……絡まれているわたしたちを\\n 躊躇なく助けてくれるような、優しい人でした」",
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"372000631_40": "「でも、わたしたちのことも装者と知った途端……」",
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"372000631_41": "「それについてはわたしの責任だ」",
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"372000631_42": "「かつての弱さが、あの人の大事なものを奪い、\\n そして在り方を歪ませてしまった」",
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"372000631_43": "「装者を、わたしを恨むのも無理はない……」",
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"372000631_44": "「……本当に恨んでるんでしょうか」",
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"372000631_45": "「何?」",
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"372000631_46": "「環さん、言ってたんです。\\n 子供の笑顔を奪うやつは絶対に許さないって」",
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"372000631_47": "「人を恨んでる人には、そんなこと\\n 言えないような気がして……」",
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"372000631_48": "「何か、わたしたちには\\n 言えない事情がある気がします」",
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"372000631_49": "「環さんの性根は、小日向たちが感じた通りなのだろう」",
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"372000631_50": "「しかし、最愛の人を失った元凶ともとれる、\\n わたしを目の当たりにし、冷静でいられようはずもない」",
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"372000631_51": "「現にあの人の耳には、わたしの言葉は届かない。\\n いくら詫びようと、仁さんを返すことは叶わないのだ」",
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"372000631_52": "「――見えてきたッ!\\n そろそろおしゃべりはしまいだッ!」",
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"372000631_53": "「……大きいデス……ッ!」",
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"372000631_54": "「無茶苦茶なサイズじゃねーかッ!\\n あんなのが街に行ったら……ッ!」",
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"372000631_55": "「考えるなッ!\\n 我々には勝利しか許されていないッ!」",
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"372000631_56": "「――この身は剣ッ! いかな巨躯で\\n あろうとも両断する護国の刃と知れッ!」",
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"372000631_57": "「いざ尋常に――推して参るッ!!」"
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