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2018-12-27 11:20:51 -05:00

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{
"320000121_0": "「…………」",
"320000121_1": "「おお……。調、カッコいいデス」",
"320000121_2": "「二礼二拍手一礼ね。\\n そんな作法、よく知っているわね、調」",
"320000121_3": "「この前来た時、宮司さんに教わって、\\n それから自分でも調べてみたんだ」",
"320000121_4": "「調、調ッ! アタシにも教えてほしいデスッ!」",
"320000121_5": "「わたしも教えてほしいです」",
"320000121_6": "「フフ、それじゃみんなで調に教わりましょうか」",
"320000121_7": "「う、うん。えっと、最初はこうして2回礼をして――」",
"320000121_8": "「こうデスか?\\n あ、お賽銭はいつ入れればいいんデスかね」",
"320000121_9": "「あの、お願いっていつするんでしょう……?」",
"320000121_10": "「お賽銭は最初に。\\n お願いは最後の一礼の時に――」",
"320000121_11": "「ほうほう。このご時世、お若いのに正式な参拝のやり方を\\n 心得ているとは……」",
"320000121_12": "「あなたたちを見ていると、生き別れになった娘夫婦の孫を\\n 思い出しますな」",
"320000121_13": "「そ、そうなんですか? 生き別れのお孫さんが……」",
"320000121_14": "「セレナ、これは違うデスよ」",
"320000121_15": "「うん、また神社ジョーク……」",
"320000121_16": "「……しかも前は事故で亡くなったって言ってたわよね」",
"320000121_17": "「え? え?」",
"320000121_18": "「おお、これはみなさんでしたか。相変わらずお元気そうで\\n 何よりです。ところで、こちらのお嬢さんは……」",
"320000121_19": "「……わたしの妹なんです。\\n 普段はちょっと遠くに住んでいるんですけどね」",
"320000121_20": "「<size=20>本当は、遠いどころの騒ぎじゃないデスけど……</size>」",
"320000121_21": "「<size=20>うん……</size>」",
"320000121_22": "「セレナって言います。\\n よろしくお願いします」",
"320000121_23": "「おお、これはご丁寧に。せっかくです。\\n 少し家の方でおもてなしをさせてもらえませんかな」",
"320000121_24": "「え? でも……」",
"320000121_25": "「いえ、わたしたちはお参りに来ただけなので、\\n そんなおもてなしを受けることなんて……」",
"320000121_26": "「実は、これでも<ruby=てんがいこどく>天涯孤独</ruby>の身でしてな。\\n 神社のこともあり、毎日寂しさで枕を濡らしているのです」",
"320000121_27": "「孤独な老人につかの間の団らんを味わせるボランティアと\\n 思って、少しだけでも寄っていってもらえませんかな……」",
"320000121_28": "「天涯孤独……?」",
"320000121_29": "「結局孫はいるのかいないのかどちらなんデスかね……?」",
"320000121_30": "「マリア姉さん……。少しくらいなら……」",
"320000121_31": "「……もう、仕方ないわね。\\n それじゃ、少しだけ寄らせてもらいましょうか」",
"320000121_32": "「おお、それはそれは。では、こちらへどうぞ。\\n すぐにお茶とカヌレを用意しますからな」",
"320000121_33": "「そこは和菓子じゃなくてカヌレなんだ……」",
"320000121_34": "「おいしければなんでもいいデスッ!」",
"320000121_35": "「うわぁぁ……。おいしいね、マリア姉さん」",
"320000121_36": "「喜んでいただけて何よりですぞ。\\n これでもフランス料理には少々自信がありましてな」",
"320000121_37": "「日本の宮司さんがどうしてフランス料理に\\n 明るいのかしらね……」",
"320000121_38": "「それは企業秘密ということで」",
"320000121_39": "「企業関係ないデス」",
"320000121_40": "「でも、おいしいのは確か」",
"320000121_41": "「確かに、前のキッシュもおいしかったデスッ!」",
"320000121_42": "「おお、それならこの次はそれもご用意しましょう」",
"320000121_43": "「それにしても、流石に盛況していますね。\\n お正月はいつも」",
"320000121_44": "「ええ。おかげさまで儲かっておりますよ」",
"320000121_45": "「生々しいデス……」",
"320000121_46": "「ですが、少々困ったことも……」",
"320000121_47": "「困ったこと?」",
"320000121_48": "「ええ。実は色々とよくないことがありましてな。\\n もう連日働きづめです」",
"320000121_49": "「大丈夫ですか……?」",
"320000121_50": "「ありがとう、大丈夫ですよ。こんな風にお茶とお菓子を\\n 食べつつ、団らんを楽しむのが一番の休息ですから」",
"320000121_51": "「実は神社での盗難に加え、お正月のアルバイトをお願いして\\n いた巫女さんたちが一斉に謎の体調不良を訴え出ましてな」",
"320000121_52": "「盗難……? 警察には?」",
"320000121_53": "「もちろん届けましたが、一体狛兎なんてものをどうやって盗んだのか、\\n まったく見当もつきませんでねぇ」",
"320000121_54": "「狛兎……って、あの入口のやつデスかッ!?」",
"320000121_55": "「ええ。そうなんですよ。気づいたら忽然と。\\n 由緒正しい狛兎でして、ずっと大事に磨いてきたんですが……」",
"320000121_56": "「かわいそう……」",
"320000121_57": "「……おっと、神社が盗みやら不幸やらなんて縁起でも\\n ないですな。参拝客にはぜひ内緒でお願いします」",
"320000121_58": "「わたしたちも参拝客だけど……」",
"320000121_59": "「それはそれで。\\n いや、あなたたちはもう他人とも思えませんので」",
"320000121_60": "「狛兎が盗難ね……。確かにあんな重いもの盗むなんて――」",
"320000121_61": "「――今のッ!?」",
"320000121_62": "「境内の方デスッ!」",
"320000121_63": "「なんか変なのがいるデスよッ!」",
"320000121_64": "「みんなを助けないとッ!」",
"320000121_65": "「宮司さん、あなたは参拝客の避難をお願いッ!」",
"320000121_66": "「わ、わかりました」",
"320000121_67": "「マリア、S.O.N.G.には知らせたよッ!」",
"320000121_68": "「ありがとう。わたしたちはあれをなんとかしましょう」",
"320000121_69": "「うん」",
"320000121_70": "「Various shul shagana tron――」"
}