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JSON
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{
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"320000442_0": "「はあ、はあ……。もう、日が沈むデス……」",
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"320000442_1": "「参ったわね……」",
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"320000442_2": "「こいつを……倒せない……」",
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"320000442_3": "「流石に、体力が厳しくなってきました……」",
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"320000442_4": "(あの子が来るのを待ってS2CAを試すしか……。\\n いえ、もしそれで失敗したら、足止めすら不能になる……)",
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"320000442_5": "(ウサギたちのおかげで、わたしたちのダメージはそう深くない。\\n なら、やれるところまで連携攻撃を――)",
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"320000442_6": "「マリアッ! アイツが消えるデスッ!」",
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"320000442_7": "「え――ッ!?」",
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"320000442_8": "「消えた……」",
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"320000442_9": "「なんだったんでしょうか……」",
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"320000442_10": "「…………」",
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"320000442_11": "「……それはきっと、夜になったからではないでしょうか」",
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"320000442_12": "「どういうことですか?」",
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"320000442_13": "「神道では、夕方の時間帯を『<ruby=おおまがとき>大禍時</ruby>』と云います。\\n これは『<ruby=おうまがとき>逢魔ヶ時</ruby>』とも書くのです」",
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"320000442_14": "「古神道において、この時間は魔と遭遇する時間、日が落ち、\\n 常世から常夜に切り替わる合間の時間とされています」",
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"320000442_15": "「<ruby=おうまがとき>逢魔ヶ時</ruby>であるからこそ、あの大きな災禍の魔物が実体化し、\\n それが過ぎたことで、消え去ったのでしょう」",
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"320000442_16": "「それじゃ、また夕方になったら出てくるデスかッ!?」",
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"320000442_17": "「そこまではわかりません。\\n ですが、その可能性もあるでしょうな」",
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"320000442_18": "「……舞の訓練を急ぎましょう。わたしたちが早く『鎮め』を\\n 行えるようにならないと、大変なことになるわ」"
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