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"201001111_0": "最高で最強のステージ",
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"201001111_1": "「……翼」",
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"201001111_2": "「………………………………」",
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"201001111_3": "「……翼ッ!」",
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"201001111_4": "「えッ<speed=0.5>、</speed>あ……?\\n かな……で……?」",
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"201001111_5": "「どうしたのさ。\\n 打ち合わせ中に上の空だなんて、らしくないじゃないか」",
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"201001111_6": "「……ごめん。そっか。\\n そういえばライブの打ち合わせだっけ……」",
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"201001111_7": "「任務とはいえ、見ず知らずの世界でのライブだからね。\\n これまでとかってが違うから、無理もないさ」",
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"201001111_8": "「任務……? \\n そうか、任務で並行世界に来てるんだったね」",
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"201001111_9": "「オーディエンスを交えてのフォニックゲインの測定なんて、\\n あの時のことを思い出すよな……お互い」",
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"201001111_10": "「どう? 準備はできたかしら?」",
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"201001111_11": "「マリアッ!<speed=0.5>?</speed> どうして――いや、そうか。\\n わたしが部屋に呼んだのだったな……」",
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"201001111_12": "「どうしたの翼。慣れない場所で緊張してる?」",
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"201001111_13": "「おおかた、まーたひとりで色々考えすぎて、\\n 混乱してるんだろ。ま、緊張してるんだろーさ」",
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"201001111_14": "「……そうなのかも、しれないな。\\n 何せ、わたしたち3人がライブをするんだ」",
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"201001111_15": "「わたしも、いつか3人で一緒に唄ってみたかったから、\\n S.O.N.G.の任務とは言え、楽しませてもらうわ」",
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"201001111_16": "「本番では頼むよ。ガチガチに緊張して、\\n トチったりするなよ翼」",
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"201001111_17": "「そ、それはこちらのセリフッ<speed=0.5>!</speed>\\n 調子に乗って先走られると合わせるのが大変なんだからッ!」",
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"201001111_18": "「フフ、仲がよろしいこと。でも、わたしを忘れないで。\\n 油断したら主役を食ってしまうから、そのつもりでいなさい」",
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"201001111_19": "「おいおい、何言ってるんだ。\\n 今度のライブに主役もなにもないだろ?」",
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"201001111_20": "「この世界では、\\n 飛び入り参加のあたしたちのことなんて誰も知らないんだから」",
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"201001111_21": "「うん、だけど主役は、わたしたち3人で間違いないッ!」",
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"201001111_22": "「お、言うねえ~、翼」",
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"201001111_23": "「そうね。それじゃあ、\\n あなたたちより目立っても文句は言わないでね」",
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"201001111_24": "「はは、やれるものならやってみな。\\n さらにスゴい歌で張り合ってやる」",
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"201001111_25": "「……やはり、マリアを呼んで良かった。\\n この3人ならいいライブになりそうだ」",
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"201001111_26": "「……奏?」",
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"201001111_27": "「どうした、翼。遠足前日の子供みたいに眠れないなら、\\n 子守歌でも唄ってやろうか?」",
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"201001111_28": "「眠れないわけじゃない。\\n ただ……夢のようだと思って」",
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"201001111_29": "「夢……?」",
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"201001111_30": "「また奏と一緒に唄える日が来るなんて、\\n 思ってもみなかったから」",
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"201001111_31": "「あたしが翼の知ってる天羽奏じゃないとしてもかい?」",
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"201001111_32": "「うん、この嬉しい気持ちは嘘なんかじゃない。\\n それに、もう知らない奏じゃないしね」",
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"201001111_33": "「ははっ、そうだな」",
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"201001111_34": "「……ねえ、奏はもう、\\n わたしの前からいなくなったりしないよね?」",
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"201001111_35": "「そんなに不安なら、\\n ほら、おいで、あたしはここにいるだろう?」",
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"201001111_36": "「……うん、温かい。\\n 夢じゃない、奏の体温だ……」",
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"201001111_37": "「考えてもみな。互いに互いの死に目に会ったのに今はこうして\\n 一緒にいる。ライブよりそっちの方がよっぽど夢みたいだろ?」",
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"201001111_38": "「本当、夢みたいだね……。\\n ……でも、現実だ。奏が、わたしの隣にいる」",
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"201001111_39": "「……なあ、翼。なんて言うか……、翼は強くなったな。\\n あたしがびっくりするくらいにさ」",
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"201001111_40": "「それでも、わたしは、ずっと奏の傍にいたい、\\n 奏にはわたしの傍にいてほしい」",
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"201001111_41": "「おいおい、泣き虫なのは直ってないみたいだな」",
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"201001111_42": "「奏……。もう何処にもいかないで……。\\n ずっと、一緒に……」",
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"201001111_43": "「……いかないさ」",
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"201001111_44": "「だってあたしたちは、\\n 2人でツヴァイウィングだろ?」",
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"201001111_45": "「…うん。そうだね」",
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"201001111_46": "「任務だろうが関係ないッ!\\n 明日は最高のライブにするぞ、翼ッ!」",
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"201001111_47": "「うんッ!」",
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"201001111_48": "「わたしたちの歌の全てを――世界中にくれてあげるッ<speed=0.5>!</speed>\\n 付いて来れる奴だけ付いて来いッ!」",
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"201001111_49": "「――今日、このマリア・カデンツァヴナ・イヴの名を、\\n あなたたちの胸に刻み込んであげるッ!」",
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"201001111_50": "「みんな、楽しんでるかーッ!<speed=0.5>?</speed>\\n 大暴れする準備はできているかーッ!?」",
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"201001111_51": "「今から最高の時間をプレゼントするから、\\n あたしたちと、もっともっと盛り上がっていこうなッ!」",
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"201001111_52": "「みんな~ッ! 今日は一緒に楽しもう~ッ!」",
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"201001111_53": "「こんな大きな会場で、思いっきり唄えるッ!\\n こんな幸せなことは無いッ!」",
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"201001111_54": "「今のわたしの全身全霊、精一杯を歌にこめるから、\\n みんなに聴いて欲しいッ!」"
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