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2022-12-28 12:03:17 +03:00

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{
"382000411_0": "力なきボクだけど",
"382000411_1": "「えーと、明日香ちゃんが下宿してる茶蔵さんのお家、\\n この辺のはずなんだけど……」",
"382000411_2": "「ほんとにこんなところにあるのか?」",
"382000411_3": "「クリスも明日香ちゃんの検査のお迎え、\\n つき合ってくれてありがとう」",
"382000411_4": "「気にすんな。あいつにも護衛が付いてた方が\\n いいだろうしな」",
"382000411_5": "「しっかし、いったいどこに……」",
"382000411_6": "「はぁぁぁぁぁッ!」",
"382000411_7": "「あめぇッ! なんだその拳はッ!」",
"382000411_8": "「……あっちだな」",
"382000411_9": "「アハハ……案外、すぐに見つかったね」",
"382000411_10": "「行ってみようッ!」",
"382000411_11": "「まだですッ! はぁッ!」",
"382000411_12": "「技の繋ぎは悪くない。\\n けど、こっちも受けてばかりじゃねぇぞッ」",
"382000411_13": "「……ッ!」",
"382000411_14": "「つ……ッ! 重い……でも、師範が体勢を崩したここを\\n 狙ってカウンターを入れればッ」",
"382000411_15": "「俺の硬直を狙ってきたか。いい判断だ。\\n 尋常な相手なら確定反撃ってとこだな。だが――ッ」",
"382000411_16": "「えッ!? かわされたッ!?」",
"382000411_17": "「残念ながら、俺は尋常じゃねぇッ!」",
"382000411_18": "「わぁッ!?」",
"382000411_19": "「技の選択を間違ったな。\\n そんな発生のおせぇ大振り、俺がくらうかよ」",
"382000411_20": "「投げの間合いに自分から踏み込むのもなってねぇ」",
"382000411_21": "「お、押忍ッ! ありがとうございましたッ!」",
"382000411_22": "「痛そう……明日香ちゃん、大丈夫?」",
"382000411_23": "「あ、皆さん、いらしてたんですね。\\n 気づかずに失礼しましたッ」",
"382000411_24": "「なんの用だ?」",
"382000411_25": "「そいつの検査があるから迎えに来たんだよ」",
"382000411_26": "「ちッ、またか。\\n 稽古の邪魔しやがってよ」",
"382000411_27": "「師範、修行の途中ですみませんが……」",
"382000411_28": "「あー、うるせぇな。分かった分かった」",
"382000411_29": "「でも、やっぱり明日香ちゃんの動き、すごいよねッ!\\n キレがあって、かっこいいッ」",
"382000411_30": "「かっこいいだなんて、そんな滅相もないですッ!\\n 響先輩たちに比べたら、あたしなんて全然ですからッ」",
"382000411_31": "「いや、実際ギア無しで言えば、\\n あたしらより戦えるんじゃないか」",
"382000411_32": "「うん。アクション映画みたいだったよ」",
"382000411_33": "「装者の皆さんにそう言われると、嬉しいですッ!」",
"382000411_34": "「おい、お前ら。あんまり明日香を調子に乗らせるなよ。\\n こんなレベルで満足されちゃ困るんだ」",
"382000411_35": "「明日香、1秒を60フレームに分解して捉えろ。\\n 相手の技の発生時間と硬直時間に、自分の技をねじ込むんだ」",
"382000411_36": "「押忍ッ! 精進しますッ!」",
"382000411_37": "「フレームって……本当にゲームみたいな修行してんだな」",
"382000411_38": "「あとお前、間違っても『映画みたい』なんて\\n 例えるんじゃねえッ 言うならゲームにしろッ」",
"382000411_39": "「は、はいッ!」",
"382000411_40": "「それじゃあ、師範。行ってきますね」",
"382000411_41": "「好きにしろ。俺はいつもの廃車置き場にでも行くとする」",
"382000411_42": "「廃車置き場? そんなところでなにするんですか?」",
"382000411_43": "「決まってんだろ。車をぶっ壊すんだよ。素手でな」",
"382000411_44": "「はぁッ!? なんでそんなことをッ!?」",
"382000411_45": "「それが師範の修行なんです。ゲームをヒントにしたらしいです」",
"382000411_46": "「なんだそりゃ……」",
"382000411_47": "「そんな修行方法があるんですねッ!\\n わたしも今度やってみようかな……」",
"382000411_48": "「真似しちゃダメ。危ないでしょ」",
"382000411_49": "「そういえば、明日香ちゃんはどうして、\\n 茶蔵さんの弟子になったの」",
"382000411_50": "「確かに、それは気になるな。強くなるにしたって、\\n まっとうな街の道場に通うとかいろいろあるだろ」",
"382000411_51": "「もともとは、あたしもそのつもりでした。奏さんの強さに\\n 少しでも近づくために、有名な道場に見学に行ったんです」",
"382000411_52": "「ところが……一歩足を踏み入れると、\\n 道場の人たちがみんな倒れてたんですッ」",
"382000411_53": "「まさか道場に入る前に、あたしの『気』だけで\\n 道場の人たちを倒してしまったのかと驚いたのですが……」",
"382000411_54": "「いや、んなわけないだろ……」",
"382000411_55": "「でも、道場の人たちがみんな倒されるなんてことある?」",
"382000411_56": "「大勢の人に襲われたとか?」",
"382000411_57": "「いえ、押し入ったのはたった1人でした。たった1人ですべての\\n 門下生を圧倒したその人こそ……茶蔵師範だったんですッ」",
"382000411_58": "「えぇッ!? それって、道場破りってことッ!?」",
"382000411_59": "「武者修行とかいってたのは、そういうことか。\\n とんだ無法者だな」",
"382000411_60": "「はいッ、まさにあたしもそう思い、お縄についてもらうために、\\n 師範を追いかけて、ひどいことはやめるように注意しました」",
"382000411_61": "「いや、お前も相当な無茶するなッ!?」",
"382000411_62": "「それで、茶蔵さんは? 大人しく従ったとは思えないけど……」",
"382000411_63": "「師範の答えは『言いたいことがあるなら拳で語れ』\\n というものでした」",
"382000411_64": "「あたしは師範に挑み、\\n あっさり返り討ちに遭ってしまったのです……」",
"382000411_65": "「ええッ!? 手加減もなにもなしッ!?」",
"382000411_66": "「挑んだんだ……」",
"382000411_67": "「容赦なさすぎだろ、あのおっさんッ!」",
"382000411_68": "「『正義を語りたいなら、せめて力をつけな』\\n ……師範はあたしにそう吐き捨てました」",
"382000411_69": "「あたしはその通りだと思ったのですッ!\\n だから、すぐに師範に弟子入りを志願したというわけです」",
"382000411_70": "「お前もお前で、思い切りがよすぎるだろ……。\\n なんだかんだで、お前らそっくりなんじゃないか……」",
"382000411_71": "「まあ、当然最初は断られたんですけどね」",
"382000411_72": "「その後も、師範が行きそうなところに先回りして、\\n 根気強くお願いしてたら、最後には認めてくれました」",
"382000411_73": "「……なぁ、こういうこと言うのもなんだけど、\\n あのおっさんが師範で本当に大丈夫なのか」",
"382000411_74": "「力がすべてだー、とか、武の道に正義も悪もない、\\n とか言ってたし、かなりヤバいやつなんじゃないか」",
"382000411_75": "「うん……道場破りとかしてたのだってめちゃくちゃだし、\\n さすがに心配かも」",
"382000411_76": "「確かに、師範は強くなることしか考えてない人で、\\n 何をするか分かりません」",
"382000411_77": "「そういえば、強い人がいなかったから、\\n 世界にケンカを売る、みたいなことも言ってたもんね……」",
"382000411_78": "「もし、師範が悪人になってしまうようなことがあれば、\\n あたしが止めてみせますッ」",
"382000411_79": "「そのためにも、もっと強くならなくちゃいけないんですッ!」",
"382000411_80": "「それはそれで、ありそうな気がするな……」",
"382000411_81": "「装者とも戦いたいみたいなこと言ってったっけ」",
"382000411_82": "「普通の人を相手に、\\n 理由もなく戦えないよ……」",
"382000411_83": "「どこが『普通の人』だよ。お前、茶蔵のおっさんが\\n あたしらの司令と真っ向から殴り合ってたの、忘れてないか」",
"382000411_84": "「S.O.N.G.の司令さん、確かに強かったですね。\\n 今度、その秘訣をぜひ――」",
"382000411_85": "【ドクンッ――】",
"382000411_86": "(……ッ! 今の感覚は……ッ!)",
"382000411_87": "「明日香ちゃん……?」",
"382000411_88": "「皆さん、あいつらですッ!\\n イシムの眷属の気配ですッ」",
"382000411_89": "「……ッ!」",
"382000411_90": "「キャーーッ!」",
"382000411_91": "「な、なんだあれはッ!? 怪物ッ!?」",
"382000411_92": "「あっちだッ! 未来、クリスちゃんッ!」",
"382000411_93": "「おうッ!」",
"382000411_94": "「明日香ちゃんは隠れていてッ!」",
"382000411_95": "「ッ……、分かりましたッ!」",
"382000411_96": "「Balwisyall Nescell gungnir tron――」",
"382000411_97": "「行こうッ! 怪我人が出る前にッ!」"
}