60 lines
6.6 KiB
JSON
60 lines
6.6 KiB
JSON
{
|
||
"377000211_0": "輝きを支える努力",
|
||
"377000211_1": "「ここが、『クリスティーナ』の所属する芸能プロダクションの\\n 事務所なのね……」",
|
||
"377000211_2": "「クリスティーナも、マネージャーの緒川さんも、\\n シンフォギアを知らないようだったな」",
|
||
"377000211_3": "「だったら、こんなところまでついてくる必要あったのか?」",
|
||
"377000211_4": "「シンフォギアで戦う様子を\\n しっかりと目撃されてしまっているもの」",
|
||
"377000211_5": "「ああ。幸いにして、観客たちの方は精神汚染による混乱で\\n よく覚えていないようだったがな」",
|
||
"377000211_6": "「……それに、こちらにはクリスティーナと\\n 同じ顔の人間がいるのだ」",
|
||
"377000211_7": "「う……」",
|
||
"377000211_8": "「騒がれるより、ある程度情報を開示して、味方になって\\n もらった方が無難ね。何か情報が得られるかもしれないし――」",
|
||
"377000211_9": "「お待たせしました」",
|
||
"377000211_10": "「あたしのプロデューサーを連れてきたわよ」",
|
||
"377000211_11": "「はじめましてッ! 僕は敏腕アイドルプロデューサー、\\n ジョン・ウェイン・ウェルキンゲトリクスですッ!」",
|
||
"377000211_12": "「ッ!?」",
|
||
"377000211_13": "「そうくるのか……」",
|
||
"377000211_14": "「僕こそは、音楽業界で確固たる地位を築き、\\n すべての民衆に感動を与える英雄となるべき男なのですッ!!」",
|
||
"377000211_15": "「気軽にウェル、と呼んでいただければッ!」",
|
||
"377000211_16": "「……?\\n どうかしたのですか?」",
|
||
"377000211_17": "「い、いえ……。少々、知り合いに似ていたもので\\n 面食らってしまっただけです。お構いなく」",
|
||
"377000211_18": "「僕に似たナイスガイなど、\\n そうそういるはずがないと思うのですが?」",
|
||
"377000211_19": "「お気になさらずッ!\\n 話を進めましょうッ!!」",
|
||
"377000211_20": "「あたしは、宇宙一可愛いアイドル、雪音クリス。\\n 可愛くクリスティーナって呼んでねッ!」",
|
||
"377000211_21": "「やっぱり『クリスティーナ』ってのは、芸名なんだな。\\n というか、ステージ降りてもそのキャラなのかよッ!」",
|
||
"377000211_22": "「何よキャラってッ!\\n あたしはあたしだもんッ! 生まれた時から可愛いのッ!」",
|
||
"377000211_23": "「…………」",
|
||
"377000211_24": "「ええ。クリスティーナさんは今までもこれからも、\\n ずっと宇宙一可愛いですよ」",
|
||
"377000211_25": "「な……緒川さん……」",
|
||
"377000211_26": "「はい、僕は緒川慎次。\\n 宇宙一可愛いアイドルのマネージャーです」",
|
||
"377000211_27": "「皆さんなぜか、僕の名前を知っていたようですが……」",
|
||
"377000211_28": "「謎はそれだけじゃないわッ!\\n あのヘンテコなコスプレもそうだしッ!」",
|
||
"377000211_29": "「クリスティーナのソックリさんがいるとは……。\\n 僕に似たナイスガイも、ひょっとしてどこかに?」",
|
||
"377000211_30": "「そんなのおかしいわッ! あたしが宇宙一なのにッ!\\n ひょっとして、あたしに憧れて整形したとか……?」",
|
||
"377000211_31": "「んな訳あるかッ!\\n あたしだって生まれた時から、このあたしだッ!」",
|
||
"377000211_32": "「そこも含めて、こちらの事情を説明します。\\n どうか驚かずにお聞きください」",
|
||
"377000211_33": "「並行世界、カルマノイズ、シンフォギア……」",
|
||
"377000211_34": "「まあ、そう簡単に受け入れられる話では――」",
|
||
"377000211_35": "「すばらしいッ!! 出身世界でもないのに身を挺して戦って\\n くださるその勇気ッ! 英雄的行動に最大限の感謝をッ!!」",
|
||
"377000211_36": "「……信じてくれたのならそれでいいわ」",
|
||
"377000211_37": "「別の世界のあたしー?」",
|
||
"377000211_38": "「でも、あたしとは別の人だしッ! あたしが宇宙一、\\n いや全並行世界一可愛いという事実は揺らがないわッ!」",
|
||
"377000211_39": "「あーはいはい、分かったよ」",
|
||
"377000211_40": "「僕たちの知らないところで、この世界にもシンフォギアが\\n 存在している可能性はありますが――」",
|
||
"377000211_41": "「そもそも、あなたたちの世界に比べて、こちらではノイズの\\n 発生件数が極端に少ないようです」",
|
||
"377000211_42": "「そうなのかッ!?」",
|
||
"377000211_43": "「数年に一度、世界のどこかで発生するかしないか、\\n ってレベルよね?」",
|
||
"377000211_44": "「……なるほど。理由は分からないが、そもそも、\\n 二課の様な組織やシンフォギアが存在する必要がないんだな」",
|
||
"377000211_45": "「だのにッ! その上位種であるという\\n 『カルマノイズ』が現れるだなんて……ッ!」",
|
||
"377000211_46": "「しかも、現れたのは今回のライブが初めてじゃないんだろ?」",
|
||
"377000211_47": "「……2回目よ。少し前のライブにも\\n アイツは出てきて、あんな風に叫んでたわ」",
|
||
"377000211_48": "「その時は、すぐにどこかに行っちゃったから、\\n 被害もなかったし大きな騒ぎにはならなかったけど……」",
|
||
"377000211_49": "「カルマノイズの襲撃が短期間に二度も……。\\n 偶然かもしれないが、何か理由があると見るのが自然か……」",
|
||
"377000211_50": "「お前が目ェつけられてるってことじゃないか。\\n なんかやらかしたのか?」",
|
||
"377000211_51": "「そんな覚えないわよッ! しいて言えば、\\n あたしが宇宙で一番可愛いアイドルだったから、じゃない?」",
|
||
"377000211_52": "「な訳あるかよ……」",
|
||
"377000211_53": "「あなたは、思い当たるところはないの?\\n 敏腕プロデューサーなんでしょう?」",
|
||
"377000211_54": "「…………」",
|
||
"377000211_55": "「聞いているの?」",
|
||
"377000211_56": "「おっと……ッ! 僕はアイドル以外は門外漢ですからねぇ。\\n ……おや、スポンサーからメールです。失礼しますね」",
|
||
"377000211_57": "「……?」"
|
||
} |