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"350000421_0": "「到着ッ!\\n ここがララたちの世界」",
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"350000421_1": "(荒涼として、何もない……。\\n わざわざ砂漠地帯に本部を作ったのかな)",
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"350000421_2": "「あそこに建ってるでっかい塔が目的地なの?」",
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"350000421_3": "「ナイン。\\n ララたちの家、塔の手前の研究所」",
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"350000421_4": "「塔はボスの発明品だぜ。\\n いちいち説明してたら、きりがねー。とっとと行くぞッ!」",
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"350000421_5": "「ただいま帰還ッ!」",
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"350000421_6": "「戻ったぜ」",
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"350000421_7": "「…………」",
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"350000421_8": "「初めまして……」",
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"350000421_9": "「歓迎しよう。経緯は通信で聞いている」",
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"350000421_10": "「ここは『テスラ電気結社』、通称<ruby=テック>T.E.C.</ruby>。\\n 私は社長のニコラ・テスラだ」",
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"350000421_11": "「どうも。わたしはヒビキ、立花響です。\\n スターリットとは――」",
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"350000421_12": "「スターリットのことは、残念だった……」",
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"350000421_13": "「君を責めるつもりはない。\\n エレクライトは君が使ってくれ」",
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"350000421_14": "「では、私は研究に戻る」",
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"350000421_15": "「っておいッ! それだけかよッ!\\n いーのか? こんなやつ置いておいてッ!」",
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"350000421_16": "「ブリッツァーは3人揃わなければ美しくない。\\n 2人ではダメなんだ」",
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"350000421_17": "「出たよ謎のこだわり……。\\n アタシはそーいうことを言ってるんじゃねぇ……ッ!」",
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"350000421_18": "「それ以上に優先するべきことなどあったかな?」",
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"350000421_19": "「奇人変人のテスラに何を言っても無駄か……。\\n だりーな……」",
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"350000421_20": "「では……」",
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"350000421_21": "「待って。わたしはまだ、あなたたちのことを何も知らない。\\n あなたたちの組織は、何をしているんですか?」",
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"350000421_22": "「そういえば、説明していなかったな……。\\n 君が疑問に思うのも当然だ」",
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"350000421_23": "「君は研究所の外の風景を見て、何を思った?」",
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"350000421_24": "「それは……荒れ果てていて、何もない。\\n なんでこんなところに住んでいるんだろうって……」",
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"350000421_25": "「この星は、どこへ行っても同じような状況だ。\\n 星自体が滅びかけているのだ」",
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"350000421_26": "「ッ!?」",
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"350000421_27": "「星命力が尽きかけている」",
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"350000421_28": "「星命力……?」",
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"350000421_29": "「龍脈の気、レイラインのエネルギー、呼称はなんでもいいが、\\n とにかく、星の命を支える力が枯渇している状態だ」",
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"350000421_30": "「どうして、そんなことに……」",
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"350000421_31": "「人類史の中で、いつしか人間は\\n 星命力という莫大なエネルギーの存在に気づいてしまった」",
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"350000421_32": "「あるものは世界の分解装置を作ろうとして、またある者は\\n 自身に神の力を宿そうとして、その力を求めた」",
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"350000421_33": "「そうして星命力が徐々に減少していたところに現れた、\\n 世界蛇という存在。あれが全ての終わりを急加速させた」",
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"350000421_34": "「だからこんなに荒廃して……。この世界で、\\n そんなにたくさんの事件が起きていたんですか……?」",
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"350000421_35": "「いいや、どこか遠い並行世界での出来事だ。\\n だが星命力は、世界を超えて繋がる巨大なエネルギー……」",
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"350000421_36": "「減少のしわ寄せはどこかの世界の地球が被ることになる。\\n 我々のいる、この星のように」",
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"350000421_37": "「そんな、何もしていないのに滅びるなんて……」",
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"350000421_38": "「この世界だけではない。\\n 星命力の減少は加速している」",
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"350000421_39": "「遅かれ早かれ、全ての並行世界の地球がこうなる運命だ」",
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"350000421_40": "「ッ!?\\n すべての地球が、滅びる運命……」",
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"350000421_41": "「ああ、何もしなければな」",
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"350000421_42": "「だから私は滅びを回避する方法、\\n 『ワールドシステム』を研究しているのだ」",
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"350000421_43": "「それが完成したとき、この星は再生されるだろう。\\n 豊かで完全で……それゆえに争いも悲しみも無い理想郷だ」",
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"350000421_44": "「ララたちの任務、その準備。\\n いろんな世界にマーカー設置、コンダクター送る」",
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"350000421_45": "「あとは、邪魔者をエレクライトでぶちのめすこと。\\n つまり、スサノオとの戦いだ」",
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"350000421_46": "「スサノオ……。\\n アイツは何者なの?」",
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"350000421_47": "「正直、アタシもよく知らねー。ただ、ワールドシステムの邪魔を\\n しようとしてるのと、やべーくらい強いのは確かだぜ」",
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"350000421_48": "「ララ、フォルテ、そしてスターリットは、\\n 私の理想の理解者だ」",
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"350000421_49": "「ヤー。\\n ララ、テスラ様のために頑張る」",
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"350000421_50": "「アタシはその理想郷に興味がある。\\n だから協力してやってんだ」",
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"350000421_51": "「君は、どうかな……?」",
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"350000421_52": "「…………」",
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"350000421_53": "「滅びそうな星を再生するために頑張ってる……。\\n あなたたちの目的はすごいことだと思う」",
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"350000421_54": "「だけど今のわたしは、\\n そこまで立派な考えができるほど頭が回らない」",
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"350000421_55": "「わたしは、大切な人をスサノオに奪われた……。\\n だから、復讐しなくちゃならない。それだけなんだ……ッ!」",
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"350000421_56": "「その可能性が少しでも高まるなら、なんでも利用する。\\n あなたたちのことも、利用させてもらう」",
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"350000421_57": "「おいおい、\\n 言い方選べよ、てめー……ッ!」",
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"350000421_58": "「構わない。目的が同じなら、動機は問題じゃない。\\n 改めて君を歓迎しよう」"
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