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"306001511_0": "姉妹",
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"306001511_1": "「絶唱の負荷によって重傷を負ったセレナは、マムや\\n 医療スタッフの献身的な治療により少しずつ回復していった」",
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"306001511_2": "「面会が出来るようになってからは、\\n 風鳴司令の許可を貰い、お見舞いに足を運んだ」",
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"306001511_3": "「セレナは、わたしを見ると、\\n まぶしいくらいの笑顔を見せて迎えてくれる」",
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"306001511_4": "「その笑顔に、わたしも幸せな気持ちになる」",
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"306001511_5": "「そして同時に、もう2度と、\\n この笑顔を失うわけにはいかないと強く感じた」",
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"306001511_6": "「あの事件から、1ヶ月が過ぎ――」",
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"306001511_7": "「セレナの傷もだいぶ癒えて、全て丸く収まった」",
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"306001511_8": "「と、思ったんだけど……」",
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"306001511_9": "「セレナッ! いい加減マリアから離れるデスッ!」",
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"306001511_10": "「マリアはセレナだけのじゃなくて、\\n わたしたちのお姉ちゃんでもあるんだから」",
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"306001511_11": "「イヤです。\\n 今日はマリア姉さんと一緒にいるって決めたんです」",
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"306001511_12": "「ちょッ、ちょっとセレナッ!」",
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"306001511_13": "「マリアさん、モテモテですね」",
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"306001511_14": "「それにしても、病み上がりの状態で、\\n よくこちらの世界へ来る許可なんて出たものだ」",
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"306001511_15": "「なんでも、マリアくんがお見舞いから帰った後の\\n 落ち込み具合が尋常じゃないらしい」",
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"306001511_16": "「見かねたナスターシャ教授が、\\n 制限付きでこちらへ来る許可を出したそうだ」",
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"306001511_17": "「ああ、それ、わかりますッ!」",
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"306001511_18": "「わたしも何度か入院してますけど、\\n 1人の病室ってすごく寂しいですよねッ!」",
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"306001511_19": "「未来の声が聞きたくて、\\n 何度も何度も電話したの覚えてますッ!」",
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"306001511_20": "「大体が食べ物の話だったけどね」",
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"306001511_21": "「お前らも大概だよな……」",
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"306001511_22": "「あ、でもクリスちゃんも心配して、何度も電話くれたよねッ!」",
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"306001511_23": "「沢山お見舞いにも来てくれたしッ!」",
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"306001511_24": "「――ッ!?\\n う、うっせーッ! 今、その話はいいだろッ!」",
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"306001511_25": "「フフ、お前たちも本当に仲がいいな」",
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"306001511_26": "「ねえ、セレナ、そろそろ離れてくれないかしら」",
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"306001511_27": "「マリア姉さん、すごくいい匂い……」",
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"306001511_28": "「ぐぬぬぬー、\\n マリアの匂いまでも独り占めとは許さないデスよ」",
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"306001511_29": "「切ちゃん、わたしたちもッ!」",
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"306001511_30": "「ガッテン承知デスッ!」",
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"306001511_31": "「あ、あなたたちまで、何してるのッ!\\n 離れなさいッ!!」",
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"306001511_32": "「2人とも、マリア姉さんが困っていますよ」",
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"306001511_33": "「どの口が言ってるデスかッ!」",
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"306001511_34": "「うん、まずはセレナが離れるべき」",
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"306001511_35": "「わたしはいいんです」",
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"306001511_36": "「だってマリア姉さんは――」",
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"306001511_37": "「わたしのたった1人の姉さんですから」"
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