better seperation of custom assets seperation of enabled quests based on language yes i enabled all of the japanese quests
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"320000211_0": "2羽のウサギ",
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"320000211_1": "「……よしよし」",
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"320000211_2": "「……」",
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"320000211_3": "「おおッ、すごく調に懐いてるデス。\\n まったく離れないデスよ」",
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"320000211_4": "「こうして見ていると、普通のウサギさんですよね。\\n ……モフモフしてて可愛いですッ!」",
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"320000211_5": "「ええ。でもさっき調を護った不思議な力……。\\n 見た目通りの動物でないのは確かね」",
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"320000211_6": "「超常的な生き物だし、危険があるかもしれないわ。\\n 一度、S.O.N.G.で検査をした方が――」",
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"320000211_7": "「調ッ! アタシも撫でたいデスッ!」",
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"320000211_8": "「わたしもお願いします」",
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"320000211_9": "「わー、思った通りフワフワです……ッ!」",
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"320000211_10": "「……あなたたち、不用意に触れたら\\n 危ないかもしれないでしょッ!」",
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"320000211_11": "「そんなことないよ。ほら、姉さんも。\\n フワフワしててすごく手触りもいいよ?」",
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"320000211_12": "「……そ、そんなに? それなら、少しだけ……」",
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"320000211_13": "「――これはッ!?」",
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"320000211_14": "「…………?」",
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"320000211_15": "「た、確かにフワフワ、モコモコで癖になるッ!?」",
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"320000211_16": "「マリアもすっかり虜デスね」",
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"320000211_17": "「みなさん、よかった。無事だったのですね」",
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"320000211_18": "「あ、宮司さん」",
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"320000211_19": "「そっちも無事で何よりデス」",
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"320000211_20": "「ありがとうございました。\\n みなさんのおかげで、参拝客の被害もほとんどありませんでした」",
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"320000211_21": "「そうですか。それはよかったです」",
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"320000211_22": "「しかし、そのウサギは……?」",
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"320000211_23": "「…………」",
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"320000211_24": "「さっき、戦いの時に不思議な力でわたしを助けてくれたんです」",
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"320000211_25": "「見た目通りの動物ではないので、\\n こちらで保護しようかと」",
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"320000211_26": "「ええ、それがいいかと思います」",
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"320000211_27": "「ありがとうございます。\\n では、一度この子たちを連れてS.O.N.G.の方へ――」",
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"320000211_28": "「……ッ!」",
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"320000211_29": "「あッ!?」",
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"320000211_30": "「ウサギがマリアから逃げたデスッ!」",
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"320000211_31": "「ど、どうしてなのッ!?」",
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"320000211_32": "「それならわたしが……」",
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"320000211_33": "「あれ?」",
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"320000211_34": "「動きませんね……? 神社にいたいのかな?」",
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"320000211_35": "「入口の方に連れていこうとすると逃げるみたい。\\n どうしてだろう?」",
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"320000211_36": "「わかりませんが、この調神社は神の使いとして\\n ウサギを祀っております」",
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"320000211_37": "「このウサギたちは、神社を守るために神様が\\n 使わしてくれたのかもしれませんな……」",
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"320000211_38": "「この神社を守るために、神社から出たくないってことデスか」",
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"320000211_39": "「でも、それじゃあ調べてもらうこともできないですね……」",
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"320000211_40": "「仕方ないわ。\\n とりあえずS.O.N.G.に連絡して指示を仰ぎましょう」",
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"320000211_41": "「……はい、わかりました」",
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"320000211_42": "「とりあえず、このウサギについては保留ってことになったわ。\\n 下手に動かしたほうが危ないかもって判断みたい」",
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"320000211_43": "「それとわたしたちだけど――。あの、宮司さん」",
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"320000211_44": "「はい、なんでしょう?」",
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"320000211_45": "「さっきの魔物の件ですが、ここだけじゃなくて、周辺の神社群で\\n 同じようなことが起きていたみたいなんです」",
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"320000211_46": "「なんとッ!\\n それは由々しき事態ですな……」",
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"320000211_47": "「ええ。それで、異変が収まるまで、民間人の神社参拝は\\n 控えてもらえないでしょうか?」",
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"320000211_48": "「……致し方ないでしょうね。\\n 危険に巻き込むわけにはいきません」",
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"320000211_49": "「ありがとうございます。それと、できれば宮司さんも\\n その間は避難してもらいたいんですが……」",
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"320000211_50": "「すみませんが、それはお断りします。\\n この神社を守るのが私の役目ですからな」",
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"320000211_51": "「……神社本庁からの要請があっても、ですか?」",
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"320000211_52": "「ええ。どちらにしても老い先短いこの身です。\\n 誰に言われようと、曲げるつもりはありません」",
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"320000211_53": "「……仕方ないですね。どちらにしても、当分は警戒が必要ですし、\\n わたしたちがなるべくここに来るようにします」",
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"320000211_54": "「……申し訳ありませんな」",
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"320000211_55": "「いえ、大切な場所を守りたいという気持ちは、\\n わからないでもないですから」",
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"320000211_56": "「それじゃ当分神社に通うデスか?」",
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"320000211_57": "「ええ、そうしましょう」",
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"320000211_58": "「それならまたウサギに会えるデースッ!」",
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"320000211_59": "「うん、そうだね」",
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"320000211_60": "「わあー……。わたし、ご飯をあげてみたいですッ!」",
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"320000211_61": "「もう、あなたたちは……」",
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"320000211_62": "「ご飯といえば、お茶も途中になりましたし、\\n そろそろ夕方、せっかくなら夕食もどうですかな?」",
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"320000211_63": "「えッ?」",
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"320000211_64": "「大したお礼もできませんが、この神社を守ってくれたお礼に\\n ぜひ。自慢のキッシュをご馳走しますぞ」",
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"320000211_65": "「おおッ!\\n またあれが食べられるんデスかッ!?」",
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"320000211_66": "「宮司さんのキッシュ、確かにおいしかったよね」",
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"320000211_67": "「そんなにおいしいんですか?」",
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"320000211_68": "「ええ。\\n ……それならごちそうになります」",
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"320000211_69": "「みなさん気に入っていただけていたようで、\\n これは宮司冥利につきますな」",
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"320000211_70": "「宮司はお料理がメインのお仕事じゃないと思う……」",
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"320000211_71": "「……。これは……」",
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"320000211_72": "「何かわかったのか?」",
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"320000211_73": "「はい、先ほどの敵ですが、\\n これの出現数に大きな差異があったようです」",
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"320000211_74": "「周辺カメラからの映像と自衛隊撮影の各神社の様子、更に\\n 聞き込みなども合わせて分布について確認できたのですが――」",
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"320000211_75": "「敵の出現数について、装者が迎撃に当たった場所が\\n 突出して多いようなんです」",
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"320000211_76": "「……敵が装者を狙った、ということか?」",
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"320000211_77": "「いえ、まだそこまでは。各部のカメラ映像などから見る限り、\\n 当初の出現数はほぼ同じだったようなのですが」",
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"320000211_78": "「時間が経つにつれて、マリアさんたちのいた調神社に\\n 特に敵が集中して出現していたようです」",
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"320000211_79": "「同じように他の装者たちが迎撃した神社も周囲と比べると、\\n 時間単位の出現数の増加が見られたみたいですね」",
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"320000211_80": "「迎撃が遅れた神社は、出現数が増加しなかったので、\\n 被害が少なくて済んだようですが……」",
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"320000211_81": "「なぜ、そういった状況になったのか、ということか」",
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"320000211_82": "「何者かの作為でしょうか?」",
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"320000211_83": "「装者に戦力を集中したってことは、それだけ装者を\\n 排除したかったということでしょうか?」",
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"320000211_84": "「……いや、それでは理屈が通らない」",
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"320000211_85": "「ボクもそう思います。そもそもあの敵が神社群から出現した\\n 理由はなんなのか……。それ次第ではないでしょうか」",
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"320000211_86": "「ああ。装者の妨害はイレギュラーだった。しかし、出現後\\n すぐに迎撃が行われた神社はたった2つに過ぎない」",
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"320000211_87": "「なんらかの目的があったとして、妨害のある2つよりも他を\\n 優先する方が理にはかなっている」",
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"320000211_88": "「もちろん、妨害のあった2つの神社が、偶然より重要度の高い\\n 場所だった可能性もなくはないが……」",
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"320000211_89": "「けれど、それでは最初の出現数と理屈が合いません」",
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"320000211_90": "「そういうことだ。むしろこの前の戦況は、砂糖に群がるアリの\\n ような、思考ではなく本能的な反応を感じる」",
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"320000211_91": "「敵が装者に群がった、ということか……」",
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"320000211_92": "「はい。何者かの思考が介在したというより、思考ではない、\\n 本能的、自動的な反応ではないでしょうか」",
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"320000211_93": "「黒幕や操っている者がいないと、まだ決まったわけではないが、\\n なんらかの事故や不測の事態がきっかけという可能性もある」",
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"320000211_94": "「些細な情報も見逃さず、続けて情報の収集に努めてくれ」",
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"320000211_95": "「了解」"
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