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"329000421_0": "「ほーら、大人しくなさいッ!\\n バラバラに切り刻んであげるからッ!」",
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"329000421_1": "「そう簡単にやられるものかッ!」",
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"329000421_2": "「チッ、すばしっこいわね、チビの癖してッ!」",
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"329000421_3": "「コイツ、さっきから逃げ回ってばかりだゾ?」",
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"329000421_4": "「マスターと違ってズイブン弱っちいんだゾ?」",
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"329000421_5": "(力が戻らぬ上、身体も言うことをきかぬとは……)",
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"329000421_6": "(これも脱出時に力を使いすぎた反動か……)",
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"329000421_7": "(もう一度、想い出を焼却すれば……)",
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"329000421_8": "(だが。これ以上は、パパの記憶、\\n パパからの命題まで忘れてしまいかねない……)",
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"329000421_9": "(それだけは絶対に避けねばならぬ)",
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"329000421_10": "(命題を達成する、その瞬間まではッ!)",
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"329000421_11": "「あーもうッ! お腹ペコペコでいい加減早く帰りたいゾッ!」",
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"329000421_12": "「そうねえ。\\n それじゃ、こいつには――」",
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"329000421_13": "「ボチボチ終わりにさせてもらいましょッ!」",
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"329000421_14": "「焼き鳥みたく串刺しだゾッ!!」",
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"329000421_15": "「ぐうッ!?」",
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"329000421_16": "「あらま。腐っても錬金術師、結構な結界をお持ちだこと」",
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"329000421_17": "「けど、息が上がってるんだゾ? もうひと押しだゾッ!」",
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"329000421_18": "「ガリィ、ミカ……本当にオレのことがわからないのか?」",
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"329000421_19": "「ええ、わかってますよ。偽のマスター」",
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"329000421_20": "「マスターの真似ッ子するなんて、オマエ、悪いヤツだゾッ!」",
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"329000421_21": "(やはり、言葉で解けるほど浅い洗脳ではないか……)",
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"329000421_22": "「くッ――」",
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"329000421_23": "「もう逃げ場は無いですよ、偽マスターさん?」",
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"329000421_24": "「追いかけっこもおしまいだゾッ!」",
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"329000421_25": "「そんじゃ、手足をブッチギッて、\\n ダルマにして差し上げますよッ!」",
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"329000421_26": "「已むを得んッ!」",
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"329000421_27": "「要の記憶が消えぬことに賭け、焼却を使うしかあるまいッ!」",
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"329000421_28": "「そんな暇、与えるかよおお――ッ!」",
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"329000421_29": "「ゲフッ!?」",
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"329000421_30": "「ありゃりゃ? ガリィ、なに横っ飛びしてんだゾ?」",
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"329000421_31": "「飛んだんじゃなくて飛ばされたんだよッ!\\n 見てわかれッ!」",
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"329000421_32": "「てっきり新しい遊びかと思ったゾ」",
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"329000421_33": "「誰だッ、邪魔しやがったのはッ!?」",
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"329000421_34": "「人形風情相手に名乗る名はないワケダ」",
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"329000421_35": "「ええ。さしずめ、さすらいのお助け錬金術師ってとこかしら」",
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"329000421_36": "「妙な自称に人を巻き込まないでほしいワケダ……」",
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"329000421_37": "「チッ、あの大口コンビめ。\\n 陽動するとか言っといて、このザマか」",
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"329000421_38": "「ガリィとミカの方が口おっきいんだゾ?」",
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"329000421_39": "「そういう意味じゃねーッ! おバカは黙ってろッ!」",
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"329000421_40": "「怒っちゃいやだゾーッ!?」",
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"329000421_41": "「やっぱり変じゃない?\\n なんでこの子、自分のオートスコアラーに襲われてるわけ?」",
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"329000421_42": "「奴らの事情など、どうでもいいワケダッ!」",
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"329000421_43": "「キャロル・マールス・ディーンハイムッ!\\n わたしのチフォージュ・シャトーを返すワケダッ!」",
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"329000421_44": "「お前たちは……一体、誰だ……?」",
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"329000421_45": "「この子ってば、何をすっとぼけてるのかしら?\\n 協会じゃ、結構長い付き合いだったじゃない」",
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"329000421_46": "「いや、それにしては様子がおかしいワケダ……。\\n まさか……想い出の焼却を――」",
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"329000421_47": "「なんですってッ!?」",
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"329000421_48": "「あーあ。とんだ邪魔が入っちゃったわねえ」",
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"329000421_49": "「あたしらで錬金術師3人相手ってのは、\\n ちょっと荷が重たすぎよねえ」",
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"329000421_50": "「というわけなんですけど。\\n どうしましょう、マスター?」",
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"329000421_51": "「マスターですって?」",
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"329000421_52": "「宙に向かって?\\n 目の前のキャロルではないというワケダ?」",
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"329000421_53": "「…………」",
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"329000421_54": "「もういい、役立たずは退がりなさい」",
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"329000421_55": "「はいはーい。\\n そうさせてもらいまーすッ!」",
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"329000421_56": "「でも、まだ勝負はついてないんだゾ?」",
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"329000421_57": "「マスターが退がれって言ってんだッ!\\n 四の五の言わずに帰るんだよッ!」",
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"329000421_58": "「わかったゾ……」",
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"329000421_59": "「いやにあっさり退いたわね。\\n 気味が悪いくらいに……」",
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"329000421_60": "「いや。そうでもないワケダ」",
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"329000421_61": "「黒騎士……またこいつか……」",
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"329000421_62": "「この前の騎士?」",
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"329000421_63": "「どうやら、キャロルの秘蔵っ子――というわけではないようだ」",
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"329000421_64": "「なんだか、アレ、思いっきりあなたのことタゲってない?」",
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"329000421_65": "「……そのようだな」",
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"329000421_66": "「お前は捕縛して連れ帰らなければならないワケダ」",
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"329000421_67": "「勝手に死なれちゃうと困るのよねえ……」",
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"329000421_68": "「用件ならば、こいつを退けてからにしてもらおうか」",
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"329000421_69": "「なんでこんな展開になるのよ……」",
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"329000421_70": "「わからんが、今はその黒騎士とかいう奴を\\n 退けるのが先決なワケダ」"
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