better seperation of custom assets seperation of enabled quests based on language yes i enabled all of the japanese quests
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{
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"319001011_0": "引き継がれる意思",
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"319001011_1": "「ただいま戻りました――ッ!」",
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"319001011_2": "「おかえり。みんなが無事でなによりだよ」",
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"319001011_3": "「ええ。それに翼さんも無事で、本当に良かった……」",
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"319001011_4": "「この度は、ご心配とご迷惑をお掛けしました」",
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"319001011_5": "「藤尭、友里。お前たちも無事目覚めたようで何よりだ」",
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"319001011_6": "「いえ、肝心な時にお役に立てず申し訳ないです……」",
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"319001011_7": "「仕方あるまい。俺も了子くんに起こしてもらった口だしな」",
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"319001011_8": "「だが、なんとかこの窮地を脱することができたのは、\\n 了子くんと奏、2人のおかげだな」",
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"319001011_9": "「ですね。あの時、2人まで眠ってしまっていたらと思うと、\\n 背筋に冷たいものが走ります」",
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"319001011_10": "「そんな……あたしは、別に……」",
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"319001011_11": "「……すみませんでした」",
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"319001011_12": "「わたしが攫われ、敵にフォニックゲインの供給を許した\\n ことで、永久の子守歌の発動を許してしまった……」",
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"319001011_13": "「この失態は、決して償えるものではありません」",
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"319001011_14": "「まったく……真面目なのはいいけど、\\n なんでも背負いすぎるのは考え物よ」",
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"319001011_15": "「あなたはあの状況下でできることをやり遂げた。\\n それも否定できないわ」",
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"319001011_16": "「そうですよ。翼さんが頑張って基地を脱出して\\n 情報を送ってくれたから、解決できたんじゃないですか」",
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"319001011_17": "「ですよね、了子さん?」",
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"319001011_18": "「ええ。翼ちゃんが情報を送ってくれるのが\\n あと少しでも遅かったら、間に合わなかったわ」",
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"319001011_19": "「その情報を元にEUの研究チームがアルモニカを示唆してくれたの。\\n そして、偶然手元に関連資料が無かったら、手遅れだったもの」",
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"319001011_20": "「こんな肝が冷える事件は、これ限りにしてもらいたいものだ」",
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"319001011_21": "「そ、それにしても。今回は了子さんと司令も大活躍でしたね」",
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"319001011_22": "「なに。俺は使い走りをしただけにすぎない」",
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"319001011_23": "「それを言ったら僕らなんて、寝ている間に\\n 全部終わってたんですから。立つ瀬ありませんよ」",
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"319001011_24": "「さて……反省会はまた改めてやるとしよう」",
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"319001011_25": "「君たちの仲間が心配して待っている。\\n 早く帰って顔を見せてやってくれ」",
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"319001011_26": "「あ……そうですね」",
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"319001011_27": "「きっとクリスちゃんたち、ハラハラしてますよ」",
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"319001011_28": "「調と切歌も心配だわ。早く戻りましょう」",
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"319001011_29": "「ああ……そうだな」",
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"319001011_30": "「奏も見送り代わりに付き添って行ってくれるか?\\n 頼みたいこともあるしな」",
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"319001011_31": "「頼みたいこと?」",
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"319001011_32": "「俺に代わって、この親書を、先方の俺に渡してほしい」",
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"319001011_33": "「本来ならば、責任者の俺が謝罪すべきなのだがな」",
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"319001011_34": "「わかった、引き受けるよ」",
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"319001011_35": "「それではみなさん、失礼しますッ!」",
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"319001011_36": "「また会いましょう」",
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"319001011_37": "「それでは、また」",
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"319001011_38": "「じゃあ、行ってくる」",
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"319001011_39": "「……翼さんもだけど、奏さんも、だいぶ元気なかったね」",
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"319001011_40": "「今回の被害のこと、相当悔やんでるみたいだ……」",
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"319001011_41": "「だろうな……。\\n ところで、本件の被害状況はどうなっている?」",
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"319001011_42": "「はい。まだ、概算値に過ぎませんが……」",
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"319001011_43": "「現状判明している範囲だけでも教えてくれ」",
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"319001011_44": "「直截的な被害者が多かったのは、『永久の子守歌』発動時に\\n 飛行していたために墜落した、航空機関係事故ですね」",
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"319001011_45": "「それでも、司令と了子さんが各国に事前通達して飛行停止措置を\\n 要請したおかげで、本来よりは大幅に被害が減ったはずです」",
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"319001011_46": "「飛行停止措置前に飛び立ち、緊急着陸できなかった旅客機や、\\n 任務を離れられなかった軍事機等、数千人の被害と思われます」",
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"319001011_47": "「オートパイロットによって無事だった航空機もありますが、\\n それでも……」",
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"319001011_48": "「減ったと言っても、そのレベルか……」",
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"319001011_49": "「ええ。ですが、地上はある意味、もっと深刻です」",
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"319001011_50": "「発動時に走行していた車両類の事故による直接被害の上に、\\n ライフラインの損傷・火災などで2次被害が広がっています」",
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"319001011_51": "「特に人口過密で高度なライフラインに依存した都市部ほど、\\n その被害が大きい傾向にあります」",
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"319001011_52": "「これらはあまりに広域で、今なお被害が進行している地域も\\n あることから、未だ全容は不明ですが――」",
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"319001011_53": "「全世界の犠牲者は、推定で数万規模に達するものと目されます」",
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"319001011_54": "「それほどまでか……」",
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"319001011_55": "「永久の子守歌の発動を未然に防ぐことのできなかった、\\n 我々の敗北と言えるだろうな」",
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"319001011_56": "「人類滅亡こそ防げはしたものの、\\n 喪われた命の多さは、あまりに重いわね……」",
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"319001011_57": "「報道や政府の対応状況は?」",
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"319001011_58": "「はい。既に本件は『ブラックアウト事件』と呼ばれ、\\n 民間でもしきりに報道されています」",
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"319001011_59": "「同時多発化学テロ説なども流れ始めていますが、\\n 各国政府からは未だ公式な原因発表はなされていません」",
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"319001011_60": "「そうか。民間の反応は?」",
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"319001011_61": "「被害規模と原因不明の怪現象に襲われた割りには、\\n 不思議と世論の混乱や暴動などは少ないようです」",
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"319001011_62": "「なぜだ?」",
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"319001011_63": "「SNSなどの反応を見るに、目覚める前に聴いた歌が\\n 人々の不安や恐怖心を和らげているように思われます」",
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"319001011_64": "「それは……奏と翼の、あの歌か」",
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"319001011_65": "「はい。私たちも、夢の中で聴いたような気がします」",
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"319001011_66": "「もう、どんな歌だったのか、どんな夢だったのか、\\n ほとんど覚えてないですけどね……」",
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"319001011_67": "「私は、少しだけ……覚えてるような気がします」",
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"319001011_68": "「沢山の人たちと、広い広い空の下で、\\n 一緒にあの歌を聴いているような……」",
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"319001011_69": "「そんな……温かい夢でした」",
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"319001011_70": "「あの歌によって世界の人々の意識が一瞬、\\n 1つに繋がった――ということか」",
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"319001011_71": "「その奇跡の余韻を、夢を覚えていないひとたちも、\\n 深層意識下で感じ続けているのかもしれないわね」",
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"319001011_72": "「奇しくも、アリシアが――シリウス交響楽団が望んだ理想が、\\n 一瞬とは言え、実現したのかもしれんな……」",
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"319001011_73": "「こんな形でさえなければ、\\n それはどんなに素晴らしいことだったかしらね……」",
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"319001011_74": "「アリシアのしたことは正しいとは言えませんけど、\\n 争いを無くしたいという想いは、わかる気がします……」",
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"319001011_75": "「でも、残念ながら――。\\n 人間がいる以上、争いは無くならないという事実も……」",
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"319001011_76": "「皮肉な話ではあるが、人類の夢の1つの到達点が示唆されたのは、\\n 彼女のおかげかもしれんな……。」",
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"319001011_77": "「少しでもかつての彼女が見た夢を、現実に近付けなければならない。\\n それが、どれだけ困難な道だろうとも」",
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"319001011_78": "「弦十郎くん……」",
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"319001011_79": "「世界中の争いを無くし、全てを救うことなんて、\\n 現実には絶対にできやしないだろう」",
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"319001011_80": "「だが……全ては無理でも。\\n 我々の手の届く範囲であれば救うことはできる」",
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"319001011_81": "「その手を広げることもな」",
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"319001011_82": "「でも……きっと、あの子たちなら、広げたその手で\\n 全部を助けようとするんじゃないかしらね?」",
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"319001011_83": "「そうだな……だが、それでいい」",
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"319001011_84": "「さて――これから忙しくなるぞッ!」",
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"319001011_85": "「事件の後片付けに、復興に――。\\n 我々にできること、やるべきことは幾らでもあるからなッ!」",
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"319001011_86": "「はいッ!」",
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"319001011_87": "「みなさん、ただいま戻りました――ッ!」",
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"319001011_88": "「おかえり。みんなが無事でなによりだよ」",
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"319001011_89": "「ええ。それに翼さんも無事で、本当に良かった……」",
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"319001011_90": "「わあッ! おふたりとも、\\n それ、向こうのおふたりと全くおんなじ台詞ですよッ!?」",
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"319001011_91": "「え、本当に?」",
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"319001011_92": "「ええ……びっくりするくらい一言一句、違わずにね」",
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"319001011_93": "「本人なので、そういうこともあるのではないでしょうか」",
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"319001011_94": "「ともあれ、よく戻ったな」",
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"319001011_95": "「あれ? クリスちゃんたちは……?」",
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"319001011_96": "「トレーニングルームだ。\\n さっき連絡を入れたから、そろそろ来るはずだが」",
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"319001011_97": "「噂をすれば――だな」",
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"319001011_98": "「お帰りなさいデスッ!」",
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"319001011_99": "「お怪我とか、してませんか?」",
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"319001011_100": "「ああ、大丈夫だ。心配かけたみたいだな」",
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"319001011_101": "「そりゃ、たっくさん、心配したデスよッ!」",
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"319001011_102": "「でも、良かった、無事で……」",
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"319001011_103": "「な。だから心配ないって言っただろう?」",
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"319001011_104": "「あれれ? そう言う割りに、随分と目が赤いような……」",
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"319001011_105": "「もしかして、クリスちゃん、嬉しくて泣いちゃった?」",
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"319001011_106": "「バ、バカッ! そんなわけあるかッ!」",
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"319001011_107": "「こ、これは、その……ただの寝不足だっての」",
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"319001011_108": "「そ、そうデスよ。心配で心配で眠れなかっただけデスよね?」",
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"319001011_109": "「切ちゃん。それもナイショって、さっき言われたのに……」",
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"319001011_110": "「で、でも、調だってッ!」",
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"319001011_111": "「それ『も』なんて言っちゃったら、クリス先輩が\\n 眠れなかった上にさっき泣いてたこと、バレバレデスよッ!」",
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"319001011_112": "「ハッ!? 切ちゃん、それ以上はいけない……」",
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"319001011_113": "「し、しししまったデースッ!」",
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"319001011_114": "「……お<speed=0.5>、</speed>お前、ら……」",
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"319001011_115": "「ひいッ! お助けデスッ!」",
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"319001011_116": "「翼さんッ!」",
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"319001011_117": "「2人とも、後でおぼえとけッ!」",
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"319001011_118": "「フフ、わたしに免じて許してやってくれ」",
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"319001011_119": "「チッ……先輩が言うんなら、しょうがない」",
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"319001011_120": "「やっぱりこのノリほっとしますね」",
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"319001011_121": "「そうね。家に帰ってきた、って感じするわ」",
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"319001011_122": "「雪音にも、相当心配をかけたみたいだな」",
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"319001011_123": "「そして……ありがとう。わたしたちの留守を護ってくれて」",
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"319001011_124": "「な、なんだよ。\\n そんな風にしおらしくされたら毒も吐けやしないっての……」",
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"319001011_125": "「みんなに謝らなきゃいけないのは、あたしさ」",
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"319001011_126": "「あたしらの世界のために、\\n 大事な仲間を、危険に晒しちまってさ……」",
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"319001011_127": "「そんな水くさいこと、今更言いっこなしデス」",
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"319001011_128": "「はい……わたしたちも、何度も奏さんに助けられました」",
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"319001011_129": "「とにかくまあ、そういうことだ」",
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"319001011_130": "「……ありがとう」",
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"319001011_131": "「……あ、そうだ、ダンナ。\\n こっちの世界のダンナから渡してくれって、これを」",
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"319001011_132": "「む。なんだ?」",
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"319001011_133": "「今回の件の、詫びの親書だって」",
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"319001011_134": "「ハハッ! 自分にお詫びを入れられるというのも奇妙な気分だな」",
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"319001011_135": "「それに、俺の予想が正しければ、こいつは――」",
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"319001011_136": "「なんだ?」",
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"319001011_137": "「――いや、なんでもない。\\n ともあれ、謝罪も礼も、いらないさ」",
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"319001011_138": "「お前たち全員が、無事こうして戻ってこられたことが\\n 何よりの礼なのだからな」",
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"319001011_139": "「で、マリア。\\n 向こうで一体どんなことがあったんデスか?」",
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"319001011_140": "「うん。気になる」",
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"319001011_141": "「ええ。話すと、長くなるんだけどね――」",
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"319001011_142": "「…………」",
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"319001011_143": "「……奏、大丈夫?」",
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"319001011_144": "「ん? ……ああ」",
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"319001011_145": "「……ずっと考えてたんだ」",
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"319001011_146": "「翼が攫われた時、あたしにもっと力があれば、\\n こんな被害を出さずに済んだんじゃないかって」",
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"319001011_147": "「……そうかもしれないね」",
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"319001011_148": "「残酷かもしれないけど、起きたことを悔やんでも、\\n 無かったことにはできない」",
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"319001011_149": "「……いつになく厳しいな」",
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"319001011_150": "「だって。\\n わたしも、ずっと、同じ事を考えてたから……」",
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"319001011_151": "「翼のフォニックゲインが利用されたことだったら、\\n あれは翼のせいじゃないッ!」",
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"319001011_152": "「うん、ありがとう」",
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"319001011_153": "「だけどあたしの場合は――」",
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"319001011_154": "「奏、忘れないで。奏が諦めずに戦ってくれたことで、\\n 救われた命が沢山あるってことを」",
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"319001011_155": "「アルモニカによって、二課や立花たちまで眠って、\\n 絶体絶命の中、奏は1人立ち上がり、戦った」",
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"319001011_156": "「今、わたしがここにいることができるのも、奏のおかげだよ」",
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"319001011_157": "「それだけは絶対に、忘れないで」",
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"319001011_158": "「翼……」",
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"319001011_159": "「ありがとう。そうだね。\\n 今は、悔やんでる場合じゃないな」",
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"319001011_160": "「……アリシアたちの遺志を継がないといけないんだから」",
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"319001011_161": "「みんなが笑っていられる世界を目指して――さ」",
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"319001011_162": "「みんなが笑っていられる世界か……。\\n 彼女たちの遺志を継ぐのは大変そうだね」",
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"319001011_163": "「ああ……だけど、やってやるさッ!」",
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"319001011_164": "「あたし1人でどこまでできるか、わからないけど――」",
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"319001011_165": "「奏1人じゃない、わたしも一緒だよ」",
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"319001011_166": "「翼……」",
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"319001011_167": "「ハハッ、それは心強いな。\\n 翼と一緒ならなんだってできるッ!」",
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"319001011_168": "「うん、やろう奏。だって、わたしたち――」",
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"319001011_169": "「両翼揃った、ツヴァイウィングなら――」",
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"319001011_170": "「どこまでだって飛んでいけるッ!」"
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