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{
"314000821_0": "「間もなく、天羽奏が乗り込んでくるはず。\\n 警戒を最大になさい」",
"314000821_1": "「承知いたしました」",
"314000821_2": "「しかし、よもや天羽奏がブリーシンガメンを制御するとは、\\n 手痛い誤算でしたね」",
"314000821_3": "「いいえ。天羽奏のことは、2次的な問題に過ぎないわ」",
"314000821_4": "「我々の真の誤算は、櫻井了子という存在……」",
"314000821_5": "「あの櫻井理論の提唱者の」",
"314000821_6": "「そして、シンフォギアの産みの親」",
"314000821_7": "「まさかあの短時間でアルモニカの情報にまで辿り着き、\\n 断片的とは言え対抗措置をとってくるとは……」",
"314000821_8": "「まさに鬼才というべきでしょうな」",
"314000821_9": "「ええ。彼女さえいなければ、\\n 今頃は天羽奏も永久の眠りに就いていたでしょう」",
"314000821_10": "「では今一度、二課を襲撃し、櫻井了子を抹殺しますか?」",
"314000821_11": "「いえ。もはや、それには及ばない」",
"314000821_12": "「それよりも先に、永久の子守歌を完成させれば済む話」",
"314000821_13": "「では――」",
"314000821_14": "「あまり手荒な真似はしたくなかったけど、仕方ないわ」",
"314000821_15": "「風鳴翼をここへ――」",
"314000821_16": "「くッ……放せ」",
"314000821_17": "「意外と元気そうで安心したわ」",
"314000821_18": "「いまさら、わたしになんの用だ」",
"314000821_19": "「二課の攻撃に備えて人の盾にでもしようというのか?」",
"314000821_20": "「残念ながら、二課からの助けは来ないわ」",
"314000821_21": "「なんだと?」",
"314000821_22": "「いえ……正確に言えば来るでしょうね。\\n 天羽奏が、人でね」",
"314000821_23": "「奏が……なぜ1人でッ!?」",
"314000821_24": "「教えてあげる義理は無いけど……まあいいわ」",
"314000821_25": "「他の装者は、私たちの襲撃で既に行動不能に陥ったの」",
"314000821_26": "「だから、仮に救出に来られるとしても、天羽奏たった1人」",
"314000821_27": "「無論、あなたが見捨てられていなければ――の話だけど」",
"314000821_28": "「馬鹿にしているつもりかッ!」",
"314000821_29": "「別に。事実を教えてあげたまでよ」",
"314000821_30": "(まさか、立花とマリアがやられた……、\\n いや、そんなはずはない",
"314000821_31": "「ならば、ついでにもう1つ教えてもらおうか」",
"314000821_32": "「平和な世界を作ると、お前は言った。\\n なのになぜ、こんな無道な真似をする」",
"314000821_33": "「真に平和を願うなら、別の力の使い方もあっただろう」",
"314000821_34": "「あなたたちのように、国連や各国政府に協調しろと?」",
"314000821_35": "「それには限らないが、それもまた1つの手段だろう」",
"314000821_36": "「無理ね。あなたと私では、平和の定義が根本的に異なるわ」",
"314000821_37": "「平和に定義の違いなどあるものか。\\n 人々が遍く幸福に満たされる世界――それこそが平和だろう」",
"314000821_38": "「幸福……ね」",
"314000821_39": "「ねえ……あなたは、かつて存在した、\\n シリウス交響楽団のことを知っているかしら」",
"314000821_40": "「……ああ」",
"314000821_41": "(とは言え、二課との通信で聞いたぐらいだが……)",
"314000821_42": "「どの程度知っている?」",
"314000821_43": "「紛争地域で人々を笑顔にするために活動していた楽団であり、\\n そして紛争に巻き込まれ大半が命を落とした、と――」",
"314000821_44": "「ええ……そう知られているわね」",
"314000821_45": "「実際は違ったというのか?」",
"314000821_46": "「いいえ。概ねは、合っているわ」",
"314000821_47": "「紛争が人々の心を覆う闇ならば、闇の中でも強く輝く\\n シリウスのように、少しでも闇の中を照らしたい――」",
"314000821_48": "「人々の悲しみと苦しみを音楽で癒やし、笑顔にしようと考え、\\n それを実践していたのが、かつてのシリウス交響楽団だった」",
"314000821_49": "「紛争に巻き込まれ、仲間を失ったことは同情に値する。\\n いつの世も、戦争が生み出す、悲しい犠牲者だ」",
"314000821_50": "「だが――なればこそ。\\n お前は仲間の遺志を受け継ぐべきではないのか」",
"314000821_51": "「そうね……楽団が、ただ紛争に巻き込まれたのであったら、\\n 私もきっと、そうしていたでしょう」",
"314000821_52": "「なに?」",
"314000821_53": "「危険な紛争地帯を渡り歩いての興行だもの。\\n いつ戦闘に巻き込まれて命を落とすか知れない――」",
"314000821_54": "「その程度の覚悟は、当然、皆できていたわ」",
"314000821_55": "「では、なぜ――?」",
"314000821_56": "「戦争の犠牲者?\\n あの悲劇は、そんな簡単な言葉では片付けられない」",
"314000821_57": "「あなたは、人間の醜さを何もわかっていない」",
"314000821_58": "「何を言っている……?」",
"314000821_59": "「事件当時は、コラテラルダメージなどと、\\n 事故、やむを得ない犠牲だと言われ、片付けられた……」",
"314000821_60": "「だけど――。\\n 真相は違った、私たち楽団のメンバーは、囮にさせられたのよ」",
"314000821_61": "「囮……だと?」",
"314000821_62": "「あれは、政治的に仕組まれたものだった。\\n 人々を救いたいという私たちの想いを、戦争の道具にした」",
"314000821_63": "「そして、私たちの犠牲を利用して、\\n さらに多くの人の命を奪った……」",
"314000821_64": "「まさか……」",
"314000821_65": "「国際世論を味方につけ、相手陣営への報復の大義名分を得て、\\n 紛争を拡大させた――そういう筋書きか」",
"314000821_66": "「ええ、そうよ。平和を願う私たちの想いは、戦争を求める\\n 権力者の野心という炎にくべられる、絶好の薪だったのよ」",
"314000821_67": "「列強政府も、国際世論も、その道化芝居を薄々察しながら、\\n あえてそれに乗り、支援したわ」",
"314000821_68": "「当時幼かった私は、激化する紛争から危険だと言われ、\\n 最後の演奏には参加しなかった」",
"314000821_69": "「その結果、私以外の楽団メンバーは――、\\n 家族は、戦争の道具となり、全員死んだ」",
"314000821_70": "「ッ……」",
"314000821_71": "「気づいたのよ。この世界に人間がいる以上、\\n 決して争いはなくならない。平和な世界など訪れない」",
"314000821_72": "「だったら――全ての人間を消せば、世界は平和になる」",
"314000821_73": "「楽団の……みんなの遺志は、唯一の生き残りの私が継ぐ」",
"314000821_74": "「そんなことができるわけ――」",
"314000821_75": "「できるわ。そのために今まで準備をしてきたのだから」",
"314000821_76": "「あなたを攫ったのも、その計画の一端」",
"314000821_77": "「まさか、背後の楽器が? 聖遺物……あるいは哲学兵装なのか?」",
"314000821_78": "「だとしたら、どうするというの?」",
"314000821_79": "「そんなこと――させはしないッ!」",
"314000821_80": "「Imyuteus amenohabakiri tron――」",
"314000821_81": "「フフ……そう、それでいい」",
"314000821_82": "「さあ、聴かせてごらんなさい。あなたの歌声を」",
"314000821_83": "「そして、光栄に思いなさい。\\n 世界平和の礎となることをッ」",
"314000821_84": "「戯言をッ!!」"
}