xdutranslations/Missions/main_eo03/506000711_translations_jpn.json
2024-12-22 15:59:32 +03:00

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{
"506000711_0": "命を燃やす歌",
"506000711_1": "「――くッ、走るたびに、呼吸するたびに喉が焼ける……ッ!\\n どっちに行けば……ッ」",
"506000711_2": "「この世界に降りてきた場所は、\\n あっちの方向だと思う」",
"506000711_3": "「集落の近くは通らない方がいい。\\n 遠回りで行くよ」",
"506000711_4": "「ふう……。\\n カイくん、追いかけては来ないみたい」",
"506000711_5": "「集落から追手が来ているとしても、\\n 距離は取れたかな」",
"506000711_6": "「う……」",
"506000711_7": "「そろそろ、少しでも休まないと。\\n キョウさんたちに無理をさせちゃったから」",
"506000711_8": "「……。\\n なぜ……なんです……」",
"506000711_9": "「おっと、喋って平気かい?」",
"506000711_10": "「大丈夫、だ……もう、自分の足で立てる。\\n そんなことより……」",
"506000711_11": "「どうして、……こんな、見放された世界まで来て……\\n 宇宙すら超えて……ッ」",
"506000711_12": "「挙げ句に、目的は果たしたから元の世界に帰る?\\n ……わたしたちを探しに来たとでもいうんですか」",
"506000711_13": "「そうだよ。\\n キョウちゃんとヨウちゃんを助けに来たんだ」",
"506000711_14": "「なぜですッ!\\n わたしたちは最後には敵へと戻ったはずッ」",
"506000711_15": "「そんなことないよ。\\n だって最後に、助けてって言ってくれたから」",
"506000711_16": "「――そんなことは、言っていません」",
"506000711_17": "「そうかな?",
"506000711_18": " ……うん、そうだったかも」",
"506000711_19": "「でも、受け入れてくれた。\\n 協力して、世界を救う方法を一緒に探そうって」",
"506000711_20": "「わたしたちから奪う、戦うしかないって言っていた2人が、\\n 伸ばした手をつかもうとしてくれた」",
"506000711_21": "「――ッ!!」",
"506000711_22": "「だからかな、聞こえた気がするんだ。\\n 『助けて』――って」",
"506000711_23": "「呼んでくれた気がするんだ、この場所へ」",
"506000711_24": "「だから会えた。\\n こうやって、また話すことができた」",
"506000711_25": "「あんな辛そうな姿じゃない。\\n また笑い合う人が見られて、本当に嬉しいッ」",
"506000711_26": "「たったそれだけの理由で、\\n こんな死地へと……なんて、馬鹿な――」",
"506000711_27": "「……でも、……\\n …………でも……ッ」",
"506000711_28": "「うん。\\n ……ゆっくりでいいんだよ、ちゃんと聞いてるから」",
"506000711_29": "「…………」",
"506000711_30": "「……ずっと……ずっと、助けてだなんて言えなかった。\\n この使命から逃げたいと……口に出すことは許されなかった」",
"506000711_31": "「あたしたちはこの世界の英雄。\\n 世界そのものを背負って、泣き言なんて、吐けるはずがない……」",
"506000711_32": "「あたしたちは、ぬるい……とんだ甘ちゃんだ。\\n ……それでもッ」",
"506000711_33": "「この世界も、そこで生きる人々も大切なんだ。\\n 本当に……本当に、護りたかったんだ……ッ」",
"506000711_34": "「だけど――それと同じぐらいに、\\n それ以上に、わたしたちは――」",
"506000711_35": "「――ッ、う、」",
"506000711_36": "「うあぁぁあああん……ッ!」",
"506000711_37": "「……すまなかった。\\n 情けないところを見せたな……」",
"506000711_38": "「本当に、涙を見せるなんて、\\n まるで子供のようです……」",
"506000711_39": "「2人の本当の想いだもの。\\n 恥ずかしくなんてないよ」",
"506000711_40": "「うん。友達の前で泣くことを、\\n 情けないなんて思わない」",
"506000711_41": "「とも……ッ!?",
"506000711_42": " ……いつ、あたしたちとおまえが友達になったんだ」",
"506000711_43": "「ええッ!?\\n わたしはとっくに、友達だと思ってたよッ」",
"506000711_44": "「こいつの手を握って本音を出したんだ。\\n もう諦めたほうが話が早いよ」",
"506000711_45": "「……あなたは、本当に人のパーソナルスペースに\\n 土足で上がるのがお得意ですね」",
"506000711_46": "「…………ええ、ええ。知ってはいましたよ、もちろん。\\n けど、これも、観測するのと体験するのでは、全く違うとは……」",
"506000711_47": "「それで、どうやってこの世界に?\\n 見放された世界への移動はギャラルホルンにも不可能だ」",
"506000711_48": "「うん。むしろ、ギャラルホルンはあの後動かなくなって……\\n 少しだけ、こっちであったことを話すね」",
"506000711_49": "「あなた方の星から星命力がこちらの世界に吸い込まれている。\\n アーティファクトホールという宇宙の穴から……」",
"506000711_50": "「だからシンフォギアの護りを頼りに宇宙の穴を突破して、\\n 見放された世界まで……」",
"506000711_51": "「…………はぁ。\\n いっそ、清々しいほどの馬鹿だな」",
"506000711_52": "「えええッ!?」",
"506000711_53": "「本当に……あなたたちの世界の善人は、\\n リスクヘッジのできない大馬鹿者ばかり……」",
"506000711_54": "「……」",
"506000711_55": "「……〜〜ッ、違います、わかってるんです。\\n わたしは、こんなことを言いたいんじゃない……」",
"506000711_56": "「……そのリスクを冒してまで、手を伸ばしてくれた。\\n <size=25>……ありがとう、ございます……</size>」",
"506000711_57": "「ああ……その無理無茶無謀に助けられたんだ、\\n 感謝しておくよ」",
"506000711_58": "「だが、真の目的は星命力の流出を止めること。\\n その助力としてあたしたちを助け出した。理由はわかったよ」",
"506000711_59": "「ううん、2人を助けるのが一番の目的だよ。",
"506000711_60": " ……少なくとも、わたしはねッ!」",
"506000711_61": "「こちらの世界に行く方法を探していて、 \\n 星命力が流出していることに気づいたんです」",
"506000711_62": "「あたしが最初に聞いたのも、\\n 人を助けたいって話だったね」",
"506000711_63": "「……やっぱり、馬鹿みたいにお人好しだ。\\n 世界が恵まれてるから、なんて理由じゃ説明がつかない」",
"506000711_64": "「本当に。……だからこそ、\\n それこそがあなたたちの本質なのでしょう」",
"506000711_65": "「確かに星命力が流れ込んでる状態は止めたい。\\n わたしたちの世界を護りたいと思う」",
"506000711_66": "「でもそれと同じぐらい、\\n わたしたちの宇宙にも、この世界にも死んで欲しくないんだ」",
"506000711_67": "「キョウちゃん、ヨウちゃん……\\n あの集落で出会ったカイくんたちも」",
"506000711_68": "「この世界で精一杯に生きている人たちにも、\\n 終わって欲しくなんてない」 ",
"506000711_69": "「だから手伝って欲しいんだ。\\n 両方の世界を……全部まとめて、<ruby=たす>救</ruby>けるためにッ!!」",
"506000711_70": "「……都合のいい言葉だよ。\\n 全部、だなんて」",
"506000711_71": "「……そうですよ。\\n 夢物語にすぎません」",
"506000711_72": "「――だというのに」",
"506000711_73": "「もしかしたら。どうにかできるかもしれないと信じられる、\\n いいえ、信じたくなる力がありますね」",
"506000711_74": "「ファム・ファタール……」",
"506000711_75": "「そういえば……そのファム・ファタールって、どういう意味なの?\\n いつもそう呼ぶね」",
"506000711_76": "「今更ですかッ!?",
"506000711_77": " 本当に、自分のことを最後にする人」",
"506000711_78": "「ファム・ファタール。\\n ……『運命の人』、という意味です」",
"506000711_79": "「う、運命の人ぉッ!?\\n わわわ、わたし、そんなトキメキ溢れる人じゃあ……ッ」",
"506000711_80": "「バカ。あたしたちとしても、\\n そんなロマンチックな意味では言ってない……」",
"506000711_81": "「……この世界……いいや、アヌンナキの宇宙には、\\n どの星でも変わらず、決まった動きをするものがある」",
"506000711_82": "「ギャラルホルンを始めとする、\\n 真の世界に近しい歴史を辿った並行世界群――」",
"506000711_83": "「そこで常に重要な役割を果たす存在。\\n それがあなたです、ファム・ファタール……いえ、」",
"506000711_84": "「……響」",
"506000711_85": "「――ッ!!」",
"506000711_86": "「ええー……?\\n エヘヘー……本当かなー……」",
"506000711_87": "「……コホン。\\n 本人には自覚がないものなんでしょう、運命というものは」",
"506000711_88": "「うーん。でも、並行世界のわたしに会ったことって、\\n あんまり多くはないよね……」",
"506000711_89": "「うん、そうかも。\\n ちょっとだけ、いろんな響に会ってみたいのに」",
"506000711_90": "「わたしは色んな未来に会ってみたいよ。\\n できれば幸せになってる未来に」",
"506000711_91": "「なら、ここにいるわたしでいいよね?」",
"506000711_92": "「類まれな存在だからこそ、\\n なのかもしれません」",
"506000711_93": "「きっとあなたが生きていることで、様々な運命が動き出す。\\n あなたがいないことで途切れてしまった運命があるのだと――」",
"506000711_94": "「キョウ、話はそこまでだ。\\n 見つかったよ」",
"506000711_95": "「ノイズか……休ませてもくれないとはね」",
"506000711_96": "「いや、こいつは……\\n イズじゃないほうだ」",
"506000711_97": "「ええ、ノイズを模して産み出された<ruby=アーティファクト>人工聖遺物</ruby>です。\\n 恐らくは、カヴァーチャからの追手」",
"506000711_98": "「なるほど、養殖物か。\\n なら、この場で対処すれば終わりだッ」"
}