xdutranslations/Missions/main_eo02/501000721_translations_jpn.json
2024-12-22 15:59:32 +03:00

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{
"501000721_0": "(……この世界でも、\\n 夜が来て、朝が来て、また夜が来るんだ",
"501000721_1": "(……それは、わたしたちの世界も、\\n 今までに訪れた世界とも変わらない",
"501000721_2": "「……でも、\\n 人で見張りって、ちょっとだけ寂しいかな」",
"501000721_3": "「――夜間の見張りは、\\n わたしたち人に任せてもらいたい」",
"501000721_4": "「……妥当な提案だと思います。\\n こちらに見張りを任せる愚は犯さないようで何よりです」",
"501000721_5": "「あたしたちは捕虜の立場だからな。\\n 指示には従うさ」",
"501000721_6": "(その割に、\\n 態度が大きいような気がするけどな……",
"501000721_7": "(ま、まあまあ……)",
"501000721_8": "「それじゃあ時間を決めて、\\n 交代で見張りましょうッ」",
"501000721_9": "「はぁ……、\\n 今日もいっぱい歩き続けて、疲れちゃったな……」",
"501000721_10": "「うん……、\\n 本当に、疲れ――、た――」",
"501000721_11": "「……いけないッ!\\n 眠ったらダメなんだってばッ」",
"501000721_12": "「でも、この世界、\\n 暗くて静かだから、眠く――」",
"501000721_13": "「…………」",
"501000721_14": "「…………ぐぅ」",
"501000721_15": "「……ヨウ、起きてる?」",
"501000721_16": "「うん、起きてるよ。\\n 見張りが眠るの、待ってたんだよね」",
"501000721_17": "「しばらくは大丈夫そう。\\n 向こうの岩のところまで移動しよう」",
"501000721_18": "「うん」",
"501000721_19": "「……あのね、\\n キョウに言っておきたいことがあるんだ」",
"501000721_20": "「言っておきたいこと?」",
"501000721_21": "「うん。\\n キョウも、わかってることだと思うんだけど――」",
"501000721_22": "「いずれ殺す相手の心に、\\n 近付きすぎちゃダメだよ」",
"501000721_23": "「…………」",
"501000721_24": "「そのままだと、キョウは進めなくなる。\\n あの世界の奴らに、情けなんて掛ける必要はないんだから」",
"501000721_25": "「……そうだね。\\n ありがとう」",
"501000721_26": "「でも、それを言うなら、\\n ヨウだって、おあいこじゃない」",
"501000721_27": "「え?」",
"501000721_28": "「ヨウだって、\\n 『グレイプニル』の子に、情報を漏らしてたくせに」",
"501000721_29": "「うッ!?\\n それは……その、ごめん……」",
"501000721_30": "「……フフ、冗談だよ。\\n それに、わたしは大丈夫だから」",
"501000721_31": "「殺すべき時には、ちゃんと殺してみせる。\\n だってわたしたちは、英雄なんだから」",
"501000721_32": "「わたしたちの帰りを待っているみんながいる。\\n <ruby=みらい>未来</ruby>を託してくれた、みんなが……」",
"501000721_33": "「……うん、そうだよね。",
"501000721_34": " だから、2人でちゃんと、英雄になろう」",
"501000721_35": "「そうだね。\\n 人で人の、英雄に――」",
"501000721_36": "「……思い出すね、こうしていると。\\n あたしたちの、だいじな、この音を……」",
"501000721_37": "「……♪」",
"501000721_38": "(……久々に聴いたな、ヨウの口笛。\\n わたしたちの、故郷の――",
"501000721_39": "(この口笛を聴けば、吹けば――、\\n あたしは、いつでも故郷を忘れずにいられる――",
"501000721_40": "「それ、2人の大切な歌なのかな?」",
"501000721_41": "「――ッ!?」",
"501000721_42": "「すっごく素敵な歌だねッ!」",
"501000721_43": "「お前ッ!",
"501000721_44": " 眠っていたはずじゃッ!?」",
"501000721_45": "「確かに、ちょっとだけウトウトしてたけど、\\n こんなキレイな歌聴いたら、眠ってなんていられないよッ」",
"501000721_46": "「この地獄耳が……ッ!」",
"501000721_47": "「今のって、\\n キョウちゃんとヨウちゃんの世界の歌」",
"501000721_48": "「違うッ! 歌なんかじゃないッ!\\n あたしたちの世界は、歌を捨てたんだッ」",
"501000721_49": "「歌を、捨てた……?\\n どうして」",
"501000721_50": "「……」",
"501000721_51": "「前にも話したはずです、ファム・ファタール。\\n シンフォギアが、わたしたちの世界を壊したからですよ」",
"501000721_52": "「『<ruby=わたしたちの>見放された</ruby>世界』では、並行世界群よりもずっと早い段階で、\\n シンフォギアシステムが確立されました」",
"501000721_53": "「だけど、大きすぎるその力は、\\n 結果として、世界を滅びの淵まで追い詰めることとなった」",
"501000721_54": "「だから、シンフォギアは、歌の力は。\\n わたしたちにとって、滅びの存在なんですよ」",
"501000721_55": "「そんな……",
"501000721_56": " 歌が世界を滅ぼすなんてこと、嘘だよッ!!」",
"501000721_57": "「信じようが信じまいが、\\n それが事実だ」",
"501000721_58": "「あたしたちの世界と、お前たちの世界とでは、\\n 根本的に『成り立ち』が違うんだ」",
"501000721_59": "「お前たちが掲げる、希望の歌は――、\\n あたしたちの世界を、救うことはない」",
"501000721_60": "「<ruby=シンフォギア>その力</ruby>を振るう果てにあるのは、\\n 破滅でしかありません」",
"501000721_61": "「だから、シンフォギアも、聖遺物も……\\n あたしたちは、絶対に許さない」",
"501000721_62": "「……」",
"501000721_63": "「……なるほど、\\n それが彼女たちの、想いの根源か」",
"501000721_64": "「シンフォギアの力……、\\n いや、聖遺物の力は、確かにデカい代物だ」",
"501000721_65": "「考えたくもないけどよ……\\n この力が、世界に牙を剥くことだってあるのかもしれない……」",
"501000721_66": "「…………」",
"501000721_67": "「……響。\\n 昨日人から言われたこと、気にしてる」",
"501000721_68": "「アハハ、聞かれてたんだ。\\n …………うん、ちょっとね」",
"501000721_69": "「わたしには、\\n 絶対に譲れない想いが確かにある」",
"501000721_70": "「その想いこそが、わたしを作ってる……。\\n どうしたって変わらないんだ」",
"501000721_71": "「でも……」",
"501000721_72": "「戦いを重ねるたび、それをどう伝えていいのか、\\n 言葉に詰まってしまう時がある」",
"501000721_73": "「そういう時って、\\n どうしたらいいんだろ……」",
"501000721_74": "「……だからこそ、\\n 響は唄うんじゃない」",
"501000721_75": "「……え?」",
"501000721_76": "「自分の想いを、歌と拳に乗せて。\\n 戦いながら、唄ってきたんでしょ」",
"501000721_77": "「……昨日の夜ね。\\n こっそり、翼さんと、クリスと話をしたの」",
"501000721_78": "「あの2人には、確かにわたしたちの世界を、\\n 襲わなければいけない理由がある」",
"501000721_79": "「でも、その理由が、\\n 彼女たちの世界を救うためだというなら――」",
"501000721_80": "「もし、わたしたちが、\\n 彼女たちの世界を助けることができれば……」",
"501000721_81": "「そうか……そうだよッ!\\n いろんなことがいっぺんにありすぎて、頭から抜けてたけど……」",
"501000721_82": "「その方法を探すことができれば、\\n キョウちゃんやヨウちゃんと戦う必要はなくなるんだッ」",
"501000721_83": "「うん。\\n そのために、何が必要なのかは、まだわからないけれど……」",
"501000721_84": "「なら……キョウちゃんとヨウちゃんのことを、\\n もっともっと、知らないと」",
"501000721_85": "「それで……\\n もし、わたしたちのことも知ってくれたなら……」",
"501000721_86": "「今、2人が望んでいる<ruby=みらい>未来</ruby>とは、\\n 違う<ruby=みらい>未来</ruby>だって、拓けるかもしれないんだ……ッ!」"
}