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"501000151_0": "――",
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"501000151_1": "――――観測記録。",
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"501000151_2": "No.1232702291.",
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"501000151_3": "「儀式開始のために必要なパーツは、\\n あと1つ――」",
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"501000151_4": "「最後に捧げるべきは、\\n 私自身の『想い出』に他なりません」",
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"501000151_5": "「ベアトリーチェ様ッ!\\n 今こそ、再誕の時です――ッ!」",
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"501000151_6": "「いくら食べても、\\n 満ち足りることなんてない――」",
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"501000151_7": "「だから、\\n 世界を喰らい続けることに飽きることもない」",
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"501000151_8": "「そんなわたしの前に、\\n あなたは現れた」",
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"501000151_9": "「その口で希望を語り、希望を担い、\\n 歌を唄って――」",
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"501000151_10": "「わたしと、あの子の道を、\\n 希望で、塞いでみせた」",
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"501000151_11": "「そんな真っ直ぐなあなたの心を、\\n わたしは、どうしても折ってやりたかった」",
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"501000151_12": "「あなたの抱える『希望の歌』が、\\n 絶望に転じた瞬間を喰らうことができれば――」",
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"501000151_13": "「この、いつまでもついてくる飢えが、\\n 満たされるのではないかと、そう感じて」",
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"501000151_14": "「だからわたしは、全力で闘って――、\\n そして、敗北した」",
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"501000151_15": "「最後まであなたは、わたしと、\\n その温かい手を繋ごうとしていたから」",
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"501000151_16": "「絶望にくれてやったはずのわたしの<ruby=なか>裡</ruby>が、\\n 僅かに疼いたりもした――」",
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"501000151_17": "「…………」",
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"501000151_18": "「……このままで、終われるものか」",
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"501000151_19": "「あの、希望の担い手に。\\n <ruby=わたし>悪意</ruby>を、認めさせなくてはならない」",
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"501000151_20": "「永遠に尽きず、果てぬ人間の悪意が、\\n 一瞬の輝きに、永劫潰えるなど、あってはならない」",
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"501000151_21": "「<ruby=あなた>希望</ruby>を――\\n わたしこそが、喰らわねばならない」",
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"501000151_22": "「だって、\\n わたしも、<ruby=ヨルムンガンド>あの子</ruby>も――」",
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"501000151_23": "「まだ……、\\n 何も満たされてはいないのだから――」"
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