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2024-12-22 15:59:32 +03:00

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{
"501000121_0": "「かつての自分――、\\n 『フィーネの魂の器』として、生きていた時代」",
"501000121_1": "「突如として、別の並行世界から、\\n 侵略者がこちらの世界へと攻め込んできた」",
"501000121_2": "「そんな世界で生きていた『わたし』は、\\n ある特殊な力を持っていた――」",
"501000121_3": "「とんだお人好しの、疑うことを知らない、お優しい少女。\\n 少女が唄う歌には、力があった」",
"501000121_4": "「戦いの中で、\\n 敵も味方も、誰も傷付いて欲しくないという、綺麗な願い」",
"501000121_5": "「そんな、『綺麗すぎる』願いは、\\n フォニックゲインを震わせて――」",
"501000121_6": "「少女は歌で、\\n 人の傷を癒やすことができたのだ」",
"501000121_7": "「やがて、少女は『祈りの巫女』として、\\n 人々から祀りあげられることになる――」",
"501000121_8": "「はじめに言葉があった――なんていう愚かな物語が、\\n 当たり前に信じられていた時代のことだ――」",
"501000121_9": "「……♪\\n …………♪」",
"501000121_10": "(お願いします、神様。\\n どうかわたしの祈りを、聞き届けてください",
"501000121_11": "(みんな、おなかを空かせています。\\n 戦いで傷付くよりも、ずっと多くの人々が",
"501000121_12": "(助けてください。\\n 人々が、おなかを満たして日々を送れるように",
"501000121_13": "(どうか、神様――)",
"501000121_14": "「ありがとうございます、巫女様ッ!\\n これでまた、敵と戦うことができますッ」",
"501000121_15": "「ああ、息子の傷が癒えて……ッ!\\n ありがとうございます、ありがとうございます……ッ」",
"501000121_16": "「わたしの歌は、\\n 飽くまで傷を癒すことしかできません」",
"501000121_17": "「……くれぐれも、\\n 無理はしないでくださいね」",
"501000121_18": "「けれど、その歌があるからこそ、\\n 戦いの終わりが見えてきたのでしょう」",
"501000121_19": "「はいッ!\\n 必ず、勝利を巫女様の下にッ」",
"501000121_20": "「……」",
"501000121_21": "「……」",
"501000121_22": "「お務め、ご立派でした」",
"501000121_23": "「いいえ、わたしの歌は、傷を癒やすだけ。\\n 空腹まではどうにもできません」",
"501000121_24": "「いくら、戦いによる傷を癒やしたところで、\\n 飢えによって死んでいく人がいる……」",
"501000121_25": "「ごめんなさい。\\n わたしに力が足りないばかりに……」",
"501000121_26": "「そんなことはありませんッ!」",
"501000121_27": "「ひゃッ!?\\n きゅ、急になんですかッ 大声を出してッ」",
"501000121_28": "「……失礼しました。",
"501000121_29": " しかし、そのようなことは仰らないでください」",
"501000121_30": "「かつて、私が奴隷だった頃、\\n 主人に見捨てられ、野垂れ死にしそうだった時――」",
"501000121_31": "「生きる意味を無くしていた私に、\\n 希望を与えてくれたのは、巫女様の唄う歌でした」",
"501000121_32": "「私だけではありません。\\n 先程の兵士たちも皆そうです」",
"501000121_33": "「皆が、\\n 巫女様の歌に、勇気と活力をもらっているのです」",
"501000121_34": "「そんな……、\\n わたしは、そんな立派なものじゃ……」",
"501000121_35": "「どうか、信じてください。\\n 巫女様の存在が、多くの人々を救っているということを」",
"501000121_36": "(わたしが、人々を救っている?\\n 本当に、そうなの……",
"501000121_37": "「……っと、そうでした。",
"501000121_38": " 巫女様、これをどうぞ」",
"501000121_39": "「食べもの……?\\n こんなに、どこに残っていたの」",
"501000121_40": "「死んだ兵士が持っていた分を、\\n こっそり集めてまいりました」",
"501000121_41": "「巫女様のためでしたら、\\n 彼らもきっと本望でしょう」",
"501000121_42": "「そう……」",
"501000121_43": "「今日は必ず、食べていただきます」",
"501000121_44": "「『大喰らい』を倒すまで、\\n 巫女様には生きていてもらわねばなりません」",
"501000121_45": "「……わかりました。\\n いただきます」",
"501000121_46": "(もうすぐ……、\\n 戦いは終わる……",
"501000121_47": "(そうすれば、もう誰も、\\n 苦しまなくて済むようになるはず……",
"501000121_48": "(そのために、\\n わたしにできることは……",
"501000121_49": "「ねえッ、アルヴィース?」",
"501000121_50": "「……あなた、さっき、\\n わたしのことを、恩人だって言ったわよね」",
"501000121_51": "「え?\\n ええ……確かに申しましたが」",
"501000121_52": "「だったら、わたしの言うこと、\\n なんでも聞いてくれるわよね」",
"501000121_53": "「だって、恩人なんだもの、ねッ!」",
"501000121_54": "「そ、それはもちろん。\\n 巫女様の言いつけでしたら、可能な限り承りますが……」",
"501000121_55": "「そうッ!\\n それよッ」",
"501000121_56": "「……はい?」",
"501000121_57": "「いつも巫女様巫女様って、\\n わたし、『巫女様』なんて名前じゃないんだけど」",
"501000121_58": "「ちゃーんと、可憐でかわいい、\\n ベルダンディっていう名前があるんだからッ」",
"501000121_59": "「それはもちろん、承知しております。",
"501000121_60": " しかし……」",
"501000121_61": "「随分と一緒にいるんだもの。\\n いい加減、名前で呼んでくれてもいいでしょう」",
"501000121_62": "「……申し訳ありません。\\n それはできかねます」",
"501000121_63": "「どうしてよーッ!?」",
"501000121_64": "「巫女様のお名前をみだりに呼ぶなど、\\n あまりに恐れ多く……」",
"501000121_65": "「……どうしてもダメ?」",
"501000121_66": "「…………」",
"501000121_67": "「……。\\n そう……」",
"501000121_68": "「ご理解ください。私と巫女様では、\\n 立場や身分、そのご威光――あらゆるものが違いすぎるのです」",
"501000121_69": "「…………もう結構よ。\\n 下がってちょうだい」",
"501000121_70": "「……はい。\\n ご用があれば、すぐにお申し付けください」",
"501000121_71": "「…………わかってるわ。\\n アルヴィースが悪いわけじゃない、あとで謝らなきゃ」",
"501000121_72": "「……仕方ないわよね。\\n わたしは大事な大事な、巫女様なんだもの……」"
}