64 lines
5.2 KiB
JSON
64 lines
5.2 KiB
JSON
{
|
||
"503000311_0": "サガルマータへ",
|
||
"503000311_1": "「ひぃ、ひぃ……\\n ……ふぅ、ふぅ……」",
|
||
"503000311_2": "「ベ、ベースキャンプってのはまだかッ!?」",
|
||
"503000311_3": "「あと少しだヨ。\\n がんばっテッ!」",
|
||
"503000311_4": "「く、くっそー……油断した。\\n ベースキャンプなんていうから……」",
|
||
"503000311_5": "「てっきり近くのキャンプ場かと思ったら、\\n ガッツリ登山じゃねーかッ!」",
|
||
"503000311_6": "「この地点で標高5000mだそうです。\\n さすが、世界最高峰……」",
|
||
"503000311_7": "「数字がデカすぎるおかげで\\n 結局高さがよくわからないまであるな……」",
|
||
"503000311_8": "「ほら、ついたヨー」",
|
||
"503000311_9": "「はあ、はあ……もうダメだッ!\\n 疲れたッ!」",
|
||
"503000311_10": "「……わぁッ!\\n 2人ともッ! 後ろ、見てみてくださいッ!」",
|
||
"503000311_11": "「……ん?」",
|
||
"503000311_12": "「おお……ッ!\\n これは――」",
|
||
"503000311_13": "「これは、\\n すごい景色ね……」",
|
||
"503000311_14": "「綺麗……」",
|
||
"503000311_15": "「これは……ちょっとくらいなら\\n 自分の足で登ってよかったと思える景色だな……」",
|
||
"503000311_16": "「切ちゃんにも見せてあげたい……",
|
||
"503000311_17": " そうだッ!」",
|
||
"503000311_18": "「ねえ、記念写真を撮りませんかッ!」",
|
||
"503000311_19": "「観光旅行で来てるわけじゃないんだぞ……」",
|
||
"503000311_20": "「……と、言いたいとこだけど。\\n 確かにこの景色はもったいないもんな」",
|
||
"503000311_21": "「ギータ。\\n せっかくだから、あなたも一緒にどう?」",
|
||
"503000311_22": "「ほえ? ナニ?\\n 装備確認してたヨ」",
|
||
"503000311_23": "「写真です。\\n 記念に1枚ッ!」",
|
||
"503000311_24": "「撮れたか?\\n あとであたしの端末にも転送してくれよな」",
|
||
"503000311_25": "「はい。\\n まかせてください」",
|
||
"503000311_26": "「…………」",
|
||
"503000311_27": "「ん? どうした、難しい顔して。",
|
||
"503000311_28": " ……もしかして写真嫌いだったとか?」",
|
||
"503000311_29": "「ちがうヨ、見てソコ。\\n なんか戦たみたいなアトある」",
|
||
"503000311_30": "「戦ったあと……?",
|
||
"503000311_31": " 現場まで行きましょうッ!」",
|
||
"503000311_32": "「――ッ!?\\n こ、これは……ッ!」",
|
||
"503000311_33": "「散乱した装備や食料、",
|
||
"503000311_34": " それにこれは……まさか、血痕?」",
|
||
"503000311_35": "「……誰もいないな。\\n ベースキャンプには探検隊がいるんじゃなかったのか?」",
|
||
"503000311_36": "「う、うん。\\n ……普通ナラみんな、ココで何日も何日も訓練するヨ」",
|
||
"503000311_37": "「あんたタチも、\\n ここまで数日かけて来たデショ?」",
|
||
"503000311_38": "「ああ。車での移動なのに、\\n やたら途中で休憩したのはそういうわけなのか……」",
|
||
"503000311_39": "「時間かけて訓練しないト、病気なる。\\n 頭イタくなたり、息できナクなたり……」",
|
||
"503000311_40": "「高山病ってヤツか……」",
|
||
"503000311_41": "「まさか、スノウ・モンスターが現れて\\n みんな逃げ出しちゃったとか?」",
|
||
"503000311_42": "「仮にそうだとしても、\\n 普通の人間が怪物と戦うかしら?」",
|
||
"503000311_43": "「ここの痕跡は、\\n 明らかに『戦闘』を行ったものだわ」",
|
||
"503000311_44": "「それに、この焼け焦げた痕。",
|
||
"503000311_45": " もしかしたら、これって……」",
|
||
"503000311_46": "「錬金術じゃないかしら?」",
|
||
"503000311_47": "「――ッ!」",
|
||
"503000311_48": "「おそらく、だけどね……」",
|
||
"503000311_49": "「わたしたちの探し人はここに現れて、\\n スノウ・モンスターと戦った」",
|
||
"503000311_50": "「国際探検隊が逃げ出す前か、\\n 逃げ出した後かはわからないけれど……」",
|
||
"503000311_51": "「どっちにしても、\\n この血痕は探検隊のものだろうな……」",
|
||
"503000311_52": "「そのあとは『サガルマータの魂』を求めて、\\n 山頂に向かったと考えるのが自然、かな……?」",
|
||
"503000311_53": "「どうする、追うか?」",
|
||
"503000311_54": "「そうね。\\n 手がかりを掴んだからには……」",
|
||
"503000311_55": "「ま、待っテッ!\\n アソコから……なにか来るヨッ!」",
|
||
"503000311_56": "「え……?」",
|
||
"503000311_57": "「――ッ!?\\n スノウ・モンスター……ッ!」",
|
||
"503000311_58": "「くそッ!\\n やっぱりアイツらかッ!」",
|
||
"503000311_59": "「あなたは下がっていてッ!」",
|
||
"503000311_60": "「う、うん……ッ!」",
|
||
"503000311_61": "「スノウ・モンスター……\\n これ以上、邪魔はさせないッ!」"
|
||
} |