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JSON
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{
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"394000922_0": "「だりゃあああああッ!!!」",
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"394000922_1": "「マザーシップに大きなダメージが入ってる。\\n あの宇宙生命体――ギギの力ね」",
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"394000922_2": "「外部の干渉を拒む力が、同種の力で無力化された。\\n 本来なら届かないはずの攻撃を、あの子の命が貫いている」",
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"394000922_3": "「船体ノ被害、甚大。戦闘ノ継続ハ重大ナ危機ヲ招クト認定。\\n 現住生命体ノ戦闘システムヲ理解スベキト判断――」",
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"394000922_4": "「このまま、あとひと押し――ッ!?」",
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"394000922_5": "「戦闘行動ヲ停止。\\n 惑星γカラノ即時離脱ヲ行ウ」",
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"394000922_6": "「逃げていく……ッ!",
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"394000922_7": " 追いかけ……ないと……」",
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"394000922_8": "「無茶をするな、宇宙まで追うつもりか?\\n 異星の民なのだ、帰るというなら放っておけ」",
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"394000922_9": "「師匠……。",
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"394000922_10": " えへへ、無茶をするのは師匠譲りですから」",
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"394000922_11": "「無茶の仕方など教えたつもりはないぞ。\\n ……無事だな、響くん」",
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"394000922_12": "「はい。\\n へいき、へっちゃらです」",
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"394000922_13": "「響ッ!\\n ギギがッ!」",
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"394000922_14": "「おいギギッ!\\n しっかりしろッ!」",
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"394000922_15": "「――ッ!\\n ギギッ!?」",
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"394000922_16": "「ギギのやつ、装甲がなくなってから、\\n どんどん弱ってるんだッ!」",
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"394000922_17": "「きっとわたしたちを護るために、\\n 命を繋いでいた鎧の力を貸してくれたんだ……ッ!」",
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"394000922_18": "「了子さんッ!?\\n どうすればッ! ギギを助けないとッ!」",
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"394000922_19": "「……言ったでしょう、\\n 私たちにはこの子の生命活動が全く理解できていない」",
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"394000922_20": "「助ける手段は、何もないわ」",
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"394000922_21": "「そんな……」",
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"394000922_22": "「ギ、ギ……」",
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"394000922_23": "「ギギッ!?",
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"394000922_24": " どうしたのッ!?」",
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"394000922_25": "「ギギ……ギィ……」",
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"394000922_26": "「うん……わたしの方こそ……ッ!」",
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"394000922_27": "「……わたしにも、伝わりました」",
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"394000922_28": "「ああ。\\n ……そんなの、こっちのセリフだってのに」",
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"394000922_29": "「――ありがとう、ギギ」",
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"394000922_30": "「ギギは……\\n 逝ってしまったか……」",
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"394000922_31": "「……助けられませんでした。\\n わたしには、何もできなかった……ッ!」",
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"394000922_32": "「手を繋ぐことができたのにッ!\\n ギギの望み、知りたかったのにッ!」",
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"394000922_33": "「ギギの命で、\\n わたしが助けられただけだったッ!」",
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"394000922_34": "「……俺とて、助けられなかった命はいくつもある。\\n 本当に助けたかった相手にすらも、手が届かなかった」",
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"394000922_35": "「師匠……」",
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"394000922_36": "「それでも、これからも戦い続けるさ。\\n 少しでも……彼女に誇れる俺へ近づくために」",
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"394000922_37": "「戦士とは、仲間の想いを背負って戦う者。\\n その重さを忘れない限り、ギギはお前たちと共にある」",
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"394000922_38": "「はい……はい。",
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"394000922_39": " 忘れません、ギギのことを」",
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"394000922_40": "「ギギが教えてくれた、\\n どんな相手とだって、手を繋げるんだってことを……」"
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