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JSON
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"391000141_0": "「未来、どうかした?\\n ……さっきから空を見上げてるみたいだけど」",
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"391000141_1": "「うん。もしかしたら星座の位置から、\\n ここがどこなのか導き出せないかと思ったんだけど……」",
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"391000141_2": "「頭上に見えるのはオリオン座みたいね」",
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"391000141_3": "「オリオン座って、冬の星座だっけ?」",
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"391000141_4": "「でも、星座の見えかたって世界共通じゃなかった……?\\n いつだったか、授業か何かで聞いた気がする」",
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"391000141_5": "「うん。南半球と北半球、場所によっては\\n 見えるものに違いがあるはずだけど……」",
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"391000141_6": "「でもこの時期、この場所がいつものあの丘なら……\\n 地平線ギリギリに見える星があるはずで……」",
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"391000141_7": "「あッ!\\n あった、カノープスッ!」",
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"391000141_8": "「ということは、ここは日本ということ?」",
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"391000141_9": "「せっかく何時間もかけて、あの国まで行ったのに、\\n こんな簡単に戻って来てしまうなんてね……」",
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"391000141_10": "(……2人の会話から察するに、さっきわたしがいた場所は、\\n 日本とは違う国だったのかな)",
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"391000141_11": "(なんだか、最近並行世界を渡るときの感覚が、\\n 今までと変わってきている気がする……)",
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"391000141_12": "(変わったのは、\\n もう1人の<ruby=わたし>響</ruby>や、みんなと一緒にイシムと戦ってから……?)",
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"391000141_13": "(ひょっとして、\\n エレクライトに何か起こっているのかな)",
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"391000141_14": "「あ、あの……」",
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"391000141_15": "「あッ、ごめんね。\\n 置いてけぼりにしちゃって」",
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"391000141_16": "「でも、大丈夫だよ。\\n この場所について、少しわかったところだから」",
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"391000141_17": "「本当?」",
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"391000141_18": "「――うん。\\n 安全なところまで一緒に行こう」",
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"391000141_19": "「ありがとう」",
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"391000141_20": "「でも、お姉ちゃん。\\n 安全なところまで送ってくれるって――」",
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"391000141_21": "「じゃあここは……、\\n 安全じゃない、ってこと?」",
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"391000141_22": "「え、それは……」",
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"391000141_23": "「――なッ!?」",
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"391000141_24": "「ノイズッ!?\\n どうしてッ!?」",
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"391000141_25": "「考えるのは後にしなさいッ!\\n 来るわよッ!」"
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