xdutranslations/Missions/2010296/201029611_translations_jpn.json
2024-12-22 15:59:32 +03:00

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{
"201029611_0": "繋ぎ、繋いで",
"201029611_1": "「うーん……」",
"201029611_2": "「うぅーん……」",
"201029611_3": "「ううぅーん……ッ!」",
"201029611_4": "「ううーむ、困った……ッ!!」",
"201029611_5": "「どうするかね。\\n ひととおり、案は出尽くしたような気もするけど……」",
"201029611_6": "「そうですね。けど、わたしたちの連携技はこれだッ!\\n ……とは、言えるものがないというか……」",
"201029611_7": "「うう~ッ! どうしよう。\\n 師匠が決めた期限まで、あと数日もないのに……ッ」",
"201029611_8": "「うう~む……ッ!」",
"201029611_9": "数日前――",
"201029611_10": "「連携技……ですか?」",
"201029611_11": "「そうだ。\\n 君たち人に、コネクトギアを用いた連携技を考案してほしい」",
"201029611_12": "「なんだってまた急に?」",
"201029611_13": "「ダンナの言うことに文句があるわけじゃないが……\\n 連携なら、いつもその場で――」",
"201029611_14": "「だからこそさ。\\n 君たちの即興連携はいつも見事なものだ」",
"201029611_15": "「だが、裏を返せばそれは、\\n 土壇場以外でのセオリーが出来上がっていない状況とも言える」",
"201029611_16": "「う……。\\n そう言われると、確かに……」",
"201029611_17": "「返す言葉もないね……」",
"201029611_18": "「面目次第もございません……」",
"201029611_19": "「だから、マニュアル化した連携技を\\n 考えておくのも良いかと思ってな。それに……」",
"201029611_20": "「型を用意して反復訓練を重ねれば、\\n さらに技を研ぎ澄ますことができるからなッ」",
"201029611_21": "「けど、そーんなこと言われても、\\n なかなか連携技なんて考えられなーいッ」",
"201029611_22": "「うぅ。\\n その場でやらなきゃいけないときなら、自然と身体が動くのになぁ」",
"201029611_23": "「いざ考えるとなると、\\n ここまで浮かばないもんだとはね……」",
"201029611_24": "「そうですね。\\n わたしたち、いつも必死で……」",
"201029611_25": "「師匠の課題ですから、\\n やるしかないのはそうなんですけどぉ……」",
"201029611_26": "「……確かに、やるしかないって部分だけは、\\n 現場と同じか」",
"201029611_27": "「よしッ!\\n 案が枯れたなんて言ってる場合じゃない……気張るぞッ」",
"201029611_28": "「は――はいッ!」",
"201029611_29": "「――じゃあさ、ここで捻りを入れるってのはどうだい?」",
"201029611_30": "「捻り、ですか?」",
"201029611_31": "「そうッ! 大きく跳んでから、あたしのガングニールが\\n ドリルみたいになるわけだから……」",
"201029611_32": "「更にもう1つ動きを加えるっていうかさ……」",
"201029611_33": "「それじゃあ、この動きを参考にしてみるというのは\\n どうでしょう」",
"201029611_34": "「それは?\\n アクション映画の一場面……」",
"201029611_35": "「うん。思いつかないなら、\\n こういうところから取り入れてみるのもいいと思って」",
"201029611_36": "「なるほどッ!\\n それならわたし、師匠に教えてもらった映画がたくさん――」",
"201029611_37": "「面白そうだけど、全部しっかり見てたら\\n 日が暮れちまいそうだから、情報は絞ってもらえるか」",
"201029611_38": "「た、確かにッ!」",
"201029611_39": "「それで、この動画の動きは……\\n うーんと……こうか」",
"201029611_40": "「シンプルな動きだけど、何かに活かせるかな」",
"201029611_41": "「奏さんのガングニールと、その動きで……\\n むむむ……ッ」",
"201029611_42": "「連携技だからな。\\n あたしの動きは敵の撹乱のために使ったっていいわけだし」",
"201029611_43": "「そうですね。\\n わたしと奏さんで、響に繋いでキメてもらえば――」",
"201029611_44": "「……うーん。\\n あのね未来、それはちょっと違うんじゃないかな」",
"201029611_45": "「え?」",
"201029611_46": "「違うってどういうことだ?\\n おまえはそういうの、得意だろ」",
"201029611_47": "「あッ、もちろん、わたしに繋いでくれた連携なら、\\n めいっぱい活かしますよッ けど――」",
"201029611_48": "「奏さんも、未来も、\\n わたしにバトンを渡す側じゃなくて……」",
"201029611_49": "「わたしのバトンを受け取る側になることだって、\\n いくらでもできると思うんですッ」",
"201029611_50": "「――ッ!」",
"201029611_51": "弦十郎の指定した、",
"201029611_52": "連携技お披露目の当日――",
"201029611_53": "「さて、それでは……」",
"201029611_54": "「今日まで顔を突き合わせて考えていただろう君たちの連携。\\n 俺に見せてもらおうかッ」",
"201029611_55": "「ああ……\\n あたしたちの新しい力、全力でぶつけてやるッ」",
"201029611_56": "「ですから、師匠……\\n 怪我なんてしないでくださいよッ」",
"201029611_57": "「全力で、弦十郎さんの胸をお借りしますッ!!」",
"201029611_58": "「――いきますッ!!\\n 全力で、速攻でッ 飛び込むッ」",
"201029611_59": "「いいパンチだッ!",
"201029611_60": " だが――まだ、脇が甘いッ!!」",
"201029611_61": "「う、うわわ……\\n その体制から、受けて……ッ」",
"201029611_62": "「わあああああッ!?」",
"201029611_63": "(弦十郎さんが響に気を取られている間に、\\n わたしが――ッ",
"201029611_64": "「見えているぞッ!!」",
"201029611_65": "「――ッ!?」",
"201029611_66": "「あたしのこれも、かいッ!?」",
"201029611_67": "「ほう……ッ!」",
"201029611_68": "(悪くない。今までの彼女たちの連携は、\\n いざというとき、響くんに繋ごうとする癖があったが……",
"201029611_69": "(今日は、全員が自分できめようと、\\n 打ち込んでくる……ッ",
"201029611_70": "「なかなかどうして、\\n 滾らせてくれるじゃないかッ」",
"201029611_71": "「あたしのこれも止めるのか……ッ!\\n くそッ もう回――」",
"201029611_72": "「はいッ!!\\n わたしの目眩しと――ッ」",
"201029611_73": "「あたしのガングニールでッ!\\n 道を拓くッ」",
"201029611_74": "「そこを、わたしがッ!\\n まっすぐに――ッ」",
"201029611_75": "「――それでは、今までと変わらんぞッ!!」",
"201029611_76": "「むぅんッ!!」",
"201029611_77": "「い、いまのが弾かれたぁッ!?",
"201029611_78": " けど――ッ!」",
"201029611_79": "「――いつもと同じなんかじゃ、ないですよッ!!\\n 師匠ッ」",
"201029611_80": "「その、通り――ッ!!」",
"201029611_81": "「――ッ!?」",
"201029611_82": "「響が作り出した勝機――ッ!!」",
"201029611_83": "「あたしたちが、繋いでいくッ!!」",
"201029611_84": "「「うおりゃぁぁぁぁぁぁあッ!!!」」",
"201029611_85": "「――やったッ!\\n 人の攻撃が、あたって……ッ」",
"201029611_86": "「って、喜んでる場合じゃないッ!\\n 師匠ッ 師匠、大丈夫ですよねッ」",
"201029611_87": "「…………」",
"201029611_88": "「なるほど、これは一本とられたな……ッ!」",
"201029611_89": "「予想してたといえばしてたけど……」",
"201029611_90": "「ぴ、ピンピンしてますね……」",
"201029611_91": "「ハッハッハッ!\\n いいや、十分、俺の予想は上回ったさ」",
"201029611_92": "「開始地点から動くつもりはなかったんだが……\\n 受けるために、歩も動かされてしまうとはな」",
"201029611_93": "「そ、それは褒められているのか、\\n まだまだだと言われているのかわかりませんッ」",
"201029611_94": "「フ……。響くんが普段通りきめに来ると見せかけて、\\n 更にその先に繋ぐ……か」",
"201029611_95": "「良い連携だ。\\n もちろん、褒めているともッ」",
"201029611_96": "「ハハ……手放しに喜べやしないけど、\\n それでも、やれるだけのことはやったかな」",
"201029611_97": "「そうですね……。\\n 膝くらいつかせてみたかったですけど……」",
"201029611_98": "「それはまた、\\n 次の手合わせ、次に編み出した連携を楽しみにするとしようか」",
"201029611_99": "「まだまだ、使えそうな案はありましたから……ッ!\\n また、お手合わせよろしくおねがいしますッ」",
"201029611_100": "「そうと決まれば……\\n この熱が冷めないうちに、もうつ、考えるとするかッ」",
"201029611_101": "「おーッ!!」"
}