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argo neus 2020-10-11 09:51:44 +02:00 commit de louis
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{
"201019411_0": "コレットのお料理教室",
"201019411_1": "「奏とプレセアのおかげで木材は大丈夫そうだな。\\n 拠点をもう少し充実させたいが……」",
"201019411_2": "「それなら、台所とか作ってみるか?」",
"201019411_3": "「確かにあると助かるわ」",
"201019411_4": "「材料さえあれば、調理器具でも食器でも、\\n 他にもなんでも作ってやるよ」",
"201019411_5": "「ロイドは手先が器用だな。\\n こういったものをすぐに作ってしまう」",
"201019411_6": "「器用なのはきっとロイドのお父さまの影響だよ。\\n 腕のいい鍛冶屋さんで、なんでも作れちゃうの」",
"201019411_7": "「小さい頃から親父の作業場とかよく覗いてたし、\\n 簡単な仕事なら手伝ってたんだ」",
"201019411_8": "「なるほど、そういうことだったのか」",
"201019411_9": "「おーい、追加の木材この辺に置いとくぞ」",
"201019411_10": "「2人とも、お疲れ様」",
"201019411_11": "「他に必要な材料があれば言ってください。\\n すぐに……取ってきます」",
"201019411_12": "「腹減ったー。\\n 何か食いもんは無いのか」",
"201019411_13": "「そういえば、そろそろお昼時ね。\\n 食材調達はどうしようかしら」",
"201019411_14": "「腹減ってから探しに行くと余計に疲れるし、\\n 先に集めておけばよかったな」",
"201019411_15": "「確かにそうかもしれないけど……、\\n 今言っても仕方ないわ」",
"201019411_16": "「山の食材は、必要なときに必要な分を必要なだけ採る。\\n そういうものだと……思います」",
"201019411_17": "「いやまあ、そうなんだけどさ……」",
"201019411_18": "「早く食事にありつきたいのなら、\\n 手分けして食材を集めるのが番ということだ」",
"201019411_19": "「ま、そうなるよな。\\n それじゃあ、とっとと集めてくるとするかッ」",
"201019411_20": "「あんたも野草とかに詳しいのか?」",
"201019411_21": "「特に詳しいわけではないが、\\n 食材集めにおいて、後れは取らないつもりだ」",
"201019411_22": "「――よかった、2人ともここにいたのねッ!\\n コレットを見かけなかった」",
"201019411_23": "「いや、こちらには来ていないが……」",
"201019411_24": "「まさか、コレットがいなくなったのか!?」",
"201019411_25": "「後ろをついてきてたと思ったら、\\n いつの間にかいなくなってたのよ……」",
"201019411_26": "「コレットに何かあったのかもしれない!」",
"201019411_27": "「道に迷っただけということもある。\\n 焦らず、手分けして彼女を捜そう」",
"201019411_28": "「お願い。わたしも捜しながら、\\n 他のみんなにも声をかけてくるわ」",
"201019411_29": "「この辺り、人が通った跡があるな。\\n ……草が人の形に折れているが、まさか……」",
"201019411_30": "「――ッ!?」",
"201019411_31": "「あなたはどこから来たの?\\n この島は魔物がいて危ないよ」",
"201019411_32": "「ハッハッハ……」",
"201019411_33": "「やはり、ここにいたのか」",
"201019411_34": "「あっ、翼。\\n 見て、犬がいたんだよ」",
"201019411_35": "「ワンッ!」",
"201019411_36": "「犬は構わないが、マリアと行動していたんだろう。\\n だったら、きちんと――」",
"201019411_37": "「えっ!? 私、はぐれちゃってる!?",
"201019411_38": " 犬のことが気になって、つい追いかけて来ちゃったから……」",
"201019411_39": "「とにかく、1度拠点に戻ろう。\\n その犬は、どうしたものか……」",
"201019411_40": "「あっ、行っちゃうの!?」",
"201019411_41": "「どうやらわたしは、あまり好かれなかったようだ」",
"201019411_42": "「そんなことないと思うな。\\n たぶんあの子も用事があったんだよ」",
"201019411_43": "「また会いに来てくれるよ、きっと」",
"201019411_44": "「……で、犬と戯れてたと?」",
"201019411_45": "「迷子になって、迷惑をかけちゃって、本当にごめんなさい」",
"201019411_46": "「次からは気を付けろよ」",
"201019411_47": "「うん。もし今度犬を見かけても、まずみんなに声をかけるね」",
"201019411_48": "「無事だってわかったんだし、飯の支度するぞ。\\n 走り回って余計に腹が減った……」",
"201019411_49": "「では、今日はわたしが作ろう。\\n マリアたちに任せてばかりでは悪いからな」",
"201019411_50": "「え? あなたが作るの?」",
"201019411_51": "「ああ。最近は緒川さんに手ほどきを受けている。\\n 以前よりも腕を上げているぞ」",
"201019411_52": "「へー、どんな料理が出てくるか楽しみだ」",
"201019411_53": "「期待していてくれ」",
"201019411_54": "(あまりにもあんまりなときは手助けしましょう……)",
"201019411_55": "「なんということだ……。\\n 以前使わせてもらった便利な調理器具が無い」",
"201019411_56": "「教わった通りに作ろうにも、\\n これでは手順通りにできないな……」",
"201019411_57": "「お料理、どうかな?」",
"201019411_58": "「それがな、正直に言うと苦戦している。\\n 手慣れた道具が無いことが、これほど辛いものとは……」",
"201019411_59": "「だったら、私が手伝うよ」",
"201019411_60": "「だが、今日はわたしが……」",
"201019411_61": "「さっき捜しに来てくれたお礼だよ。\\n それならいいでしょ」",
"201019411_62": "「そういうことなら無下には断れないな。\\n わかった、一緒に作ろう」",
"201019411_63": "「うん!」",
"201019411_64": "「<size=25>コレットが付いててくれるなら、\\n もう見てる必要もないわね</size>」",
"201019411_65": "「<size=25>あたしたちは出来上がるのを待つとするかな</size>」",
"201019411_66": "「<size=25>そうですね</size>」",
"201019411_67": "「おーい、できた料理を盛り付ける皿は、\\n ここら辺に置いておくぞ」",
"201019411_68": "「うん、ありがと、ロイド」",
"201019411_69": "「ところで、何を作るつもりだったの?」",
"201019411_70": "「いや、決めていない。\\n とりあえず野菜を切ってはみたが……」",
"201019411_71": "「ええっと、切った食材はこれだから……。\\n シチューなんてどうかな」",
"201019411_72": "「お鍋はあるし、\\n 調理器具もほとんど使わないし」",
"201019411_73": "「なるほど、シチューなら\\n 食材を入れて煮込むだけで作れるからな」",
"201019411_74": "「そうそう。どんどん入れていこう!」",
"201019411_75": "「そうだな。まず何から入れていくべきか」",
"201019411_76": "「えっとね、食材によって煮る時間が違うから、\\n 火が通りにくいものから入れていくの」",
"201019411_77": "「よし、ならまずは……」",
"201019411_78": "「みんな、待たせてしまったな」",
"201019411_79": "「おお、これはシチューか!」",
"201019411_80": "「とても美味しそうです」",
"201019411_81": "「彼女のおかげでいいシチューが作れた。\\n 本当に助かったよ」",
"201019411_82": "「そんなことないよ。私はちょっとアドバイスしただけで、\\n ほとんど翼が作ってたよ」",
"201019411_83": "「そう言ってもらえるとありがたい」",
"201019411_84": "「さっそく食べよう。\\n さっきからお腹が鳴りまくってるんだ」",
"201019411_85": "「では、わたしが音頭を取らせてもらおう。\\n 手を合わせて……いただきますッ」",
"201019411_86": "「いただきますッ!」",
"201019411_87": "「これは……ッ!?\\n 翼の料理なのに美味しいッ」",
"201019411_88": "「なのに、とはなんだッ!」",
"201019411_89": "「ほんとに美味いな、おかわり!」",
"201019411_90": "「フフ、翼のシチュー美味しいでしょ!\\n おかわりも沢山あるからどんどん食べてね」",
"201019411_91": "「……本当によくできている。\\n それに、誰かと一緒に料理をするのも楽しいものだな」",
"201019411_92": "「私もすごく楽しかった。\\n また一緒にお料理しようね」",
"201019411_93": "「あれ、さっきの犬だ。\\n 匂いに釣られて来ちゃったんだね」",
"201019411_94": "「その子の名前は……もうつけたんですか?」",
"201019411_95": "「ううん、これからだよ」",
"201019411_96": "「名前をつけるって、飼うつもりなの?」",
"201019411_97": "「コレットは犬に勝手に名前つけるんだよ。\\n それがまあ適当な名前でさ」",
"201019411_98": "「適当じゃないよ。\\n ちゃんと考えてつけてるんだから」",
"201019411_99": "「じゃあ、その子の名前はどんな風になるのかしら」",
"201019411_100": "「この子はね……ティムちゃん!」",
"201019411_101": "「へえ、いい名前だな。\\n こいつの見た目にぴったりだ」",
"201019411_102": "「確かにいい名前だが、そうだな……。\\n わたしなら、この子に七海とつける」",
"201019411_103": "「なんでその名前なんだ」",
"201019411_104": "「この島で生き延びているほどの犬だ。\\n 七つの海をも超えるに違いない」",
"201019411_105": "「そう聞くと強そうに見えるな!」",
"201019411_106": "「七海ちゃんも可愛い!\\n でもお鼻がティムって感じもするし……」",
"201019411_107": "「ならば、みんなに決めてもらおう。\\n どちらの名前が相応しいか」",
"201019411_108": "「そうだね!」",
"201019411_109": "「変なことに巻き込まれそうになってない?」",
"201019411_110": "「まあ、いいんじゃないか。\\n こういうのも」",
"201019411_111": "「私も……名前を考えてみたい、です。\\n それから肉球をふにふにしたい……」",
"201019411_112": "「俺のシチューのおかわりはどうなったんだ……」"
}

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@ -0,0 +1,81 @@
{
"201019511_0": "アタシがおさんどん",
"201019511_1": "「訓練も終わったし、お腹もペコペコデース。\\n 調、今日のご飯はなんデスかッ」",
"201019511_2": "「今日は切ちゃんが好きなものだよ」",
"201019511_3": "「もしやッ!\\n 今夜はハンバーグなのデースッ」",
"201019511_4": "「いつもメシを作らせてばっかりなのかよ。\\n たまには自分でやったらどうなんだ」",
"201019511_5": "「アタシが、デスか?",
"201019511_6": " でも、昔からおさんどん担当は調だったから……」",
"201019511_7": "「わたしも切ちゃんのご飯作るの楽しいから、\\n 別に作らされてるって感じではないですよ」",
"201019511_8": "「お前たちが納得してるならいいけどな。\\n 便利な時代だ。自分で料理できなきゃいけないってわけでもないか」",
"201019511_9": "「まあ、あたしらの周りに、メシを作ることに本気すぎる連中が多くて、\\n そう思えなくなっちまうんだよなあ……」",
"201019511_10": "「特に男性陣はプロの領域デスからねえ。\\n 司令なんか、ホワイトデーに大きなお鍋を振り回してたデスよ」 ",
"201019511_11": "「こんな感じだったデス。",
"201019511_12": " ぐわーんぐわーんッ!」",
"201019511_13": "「おい、そんなオーバーにやったら――\\n って、後ろッ」",
"201019511_14": "「うわあッ!?」",
"201019511_15": "「危ない、切ちゃんッ!」",
"201019511_16": "「椅子に足が引っかかっちゃったデス……。\\n 助けてくれてありがとうデスよ、調」",
"201019511_17": "「切ちゃんに怪我が無くてよかった」",
"201019511_18": "「おい、助けるときに思いっきり手をついたけど、\\n 大丈夫か」",
"201019511_19": "「え?\\n ――だ、大丈夫ですよ……」",
"201019511_20": "「隠すな。ほら、見せてみろ」",
"201019511_21": "「痛ッ……」",
"201019511_22": "「わわッ!? 調、怪我しちゃったデスかッ!?\\n も、もしかして、骨が折れてッ」",
"201019511_23": "「いや、ちょっと捻っただけみたいだな。\\n 念のために医務室行くか」",
"201019511_24": "「ごめんなさいデス、調……」",
"201019511_25": "「切ちゃん、もうごめんなさいはいいよ。\\n ちょっと手首を捻っただけだから明日には治るって」",
"201019511_26": "「だけど……」",
"201019511_27": "「それよりもご飯にしよう。\\n すぐに用意するから、ちょっと待ってて」",
"201019511_28": "「何言ってるデスか。\\n そんな手でお料理なんてさせられないデスよッ」",
"201019511_29": "「じゃあ、今日は出来合いのもので――」",
"201019511_30": "「アタシがお料理するデス。\\n 今日はアタシがおさんどん担当デスよッ」",
"201019511_31": "「えッ、切ちゃんが?」",
"201019511_32": "「怪我はアタシのせいだから……、",
"201019511_33": " いつもお世話になっているお返しをするデスッ!」",
"201019511_34": "「でも、お料理できるの?」",
"201019511_35": "「アタシはやればできる子なんデス。\\n 先生にもよく言われるデスよッ」",
"201019511_36": "「……切ちゃんがそこまで言うなら、\\n 今日はお願いしようかな」",
"201019511_37": "「どーんと大船に乗ったつもりで任せるデースッ!」",
"201019511_38": "「卵を割って……、\\n  これは何に使うんデス」",
"201019511_39": "「うぅ、玉ねぎが目に染みるデス……」",
"201019511_40": "「ええっと、切ったものを炒めて――」",
"201019511_41": "「うわッ!?\\n 油を敷くの忘れちゃったデスよッ」",
"201019511_42": "「ねえ、切ちゃん……」",
"201019511_43": "「ストップデスッ!\\n 今日、調はキッチンに立ち入り禁止デスよッ」",
"201019511_44": "「……うん、わかった。\\n 怪我と火傷だけはしないでね」",
"201019511_45": "「任せるデ――」",
"201019511_46": "「ああッ! 玉ねぎが焦げちゃうデースッ!?」",
"201019511_47": "「大丈夫かな……」",
"201019511_48": "「調、ハンバーグができたデスよ……」",
"201019511_49": "「さすが切ちゃん、やればできる子。パチパチ」",
"201019511_50": "「でも、いつも調が作ってくれるハンバーグに比べて\\n なんだか見栄えがよくないデス……」",
"201019511_51": "「ううん、初めてのハンバーグなのに、\\n こんなふうに作れるなんてすごいよ」",
"201019511_52": "「そう……デスか?」",
"201019511_53": "「うんッ!」",
"201019511_54": "「じゃあ、いただきま――」",
"201019511_55": "「ちょっと待ったデスッ!\\n 調は怪我してるから、アタシが食べさせてあげるデス」",
"201019511_56": "「切ちゃん、わたし片手使えるよ?」",
"201019511_57": "「そういう細かいことは気にしちゃダメデス。\\n はい、フーフーしてあげるデスよ」",
"201019511_58": "「フーフー……」",
"201019511_59": "「……」",
"201019511_60": "「どうしたの、そんなに冷まさなくても大丈夫だよ?」",
"201019511_61": "「アタシの料理、不味いかもしれないデス。\\n それを調に食べさせていいのかなって……」",
"201019511_62": "「大丈夫だよ」",
"201019511_63": "「えッ、でも」",
"201019511_64": "「いただきます」",
"201019511_65": "「ああ、そんな自分から食べてッ!?」",
"201019511_66": "「……うん、美味しい」",
"201019511_67": "「本当デスか?\\n お世辞なんていらないデスよ」",
"201019511_68": "「お世辞なんかじゃないよ、本当に美味しいの」",
"201019511_69": "「わたしのために頑張ろうって、美味しく作ろうって、\\n 切ちゃんの気持ちをたくさん感じる」",
"201019511_70": "「よ、よかったデスッ!\\n はぁ……ドキドキしたデスよ……」",
"201019511_71": "「調はいつもこんなすごいことをしてくれてたんデスね。\\n お料理、すごく大変デス……」",
"201019511_72": "「いつもお料理作ってくれて、ありがとうデス、調」",
"201019511_73": "「切ちゃんが喜ぶ顔を見れるから、\\n 大変だって思ったことないよ」",
"201019511_74": "「これからはアタシも手伝うデス。\\n お料理覚えて、調にもっと美味しいって言わせるデスよッ」",
"201019511_75": "「じゃあ、2人で頑張ってお料理勉強しよう」",
"201019511_76": "「はいデスッ!\\n 一緒に覚えていくデスよッ」",
"201019511_77": "「切ちゃん、もっと食べさせてほしいな」",
"201019511_78": "「もちろんデスよ。フーフーッ!\\n はい、あーんデースッ」"
}

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@ -0,0 +1,63 @@
{
"3470001011_0": "それぞれの世界へ",
"3470001011_1": "「それじゃ、そろそろインフィドルを破壊しようと思う。\\n ……いいか」",
"3470001011_2": "「ああ、しかと見届けようッ!」",
"3470001011_3": "「見せてやる! 天翔蒼破斬――」",
"3470001011_4": "「今さらだけど、本当に壊しちゃって大丈夫だったのか?」",
"3470001011_5": "「島の崩壊がどんどん早くなっていく気がするんだけど」",
"3470001011_6": "「大丈夫だよ。今回のことは、\\n エターナルソードの封印が解けたときに全部聞いたんだ」",
"3470001011_7": "「それって……その剣から聞いたってこと?」",
"3470001011_8": "「まあ、そんなところかな」",
"3470001011_9": "「今回のことは要するに、翼が持つ未知の力に触れたことで、\\n エターナルソードの力が一時的に封印されてたんだけど……」",
"3470001011_10": "「俺と翼が信頼し合って、未知の力が未知じゃなくなって、\\n 封印も解かれたってことなんだよ」",
"3470001011_11": "「ロイド……実はあんまりよく理解してないでしょ」",
"3470001011_12": "「ウッ……まあ細かいことはいいだろ」",
"3470001011_13": "「……ところでどんどん島が無くなっていくが、\\n 本当に大丈夫なのか」",
"3470001011_14": "「大丈夫だよ。\\n 翼たちはここが消える前に元の世界へ帰すから」",
"3470001011_15": "「そんなことができるのか?」",
"3470001011_16": "「言っただろ、エターナルソードならできるって。\\n こうやって斬れば」",
"3470001011_17": "「エターナルソードに世界を繋げてもらった。\\n ここを通れば絶対に帰れるはずだ」",
"3470001011_18": "「本当にあたしたちの世界に繋がってるのか?」",
"3470001011_19": "「ああ、翼との繋がりが強い今だからこそできるみたいだ」",
"3470001011_20": "「……今だからこそ、か」",
"3470001011_21": "「ああ、次またそっちと繋がるかどうかは、\\n わからないけどな」",
"3470001011_22": "「それは残念だな。\\n お前と人で木こりも悪くないと思ってたんだけど」",
"3470001011_23": "「私もあなたのステージを見てみたかったです」",
"3470001011_24": "「ボクも見てみたかったなー」",
"3470001011_25": "「また会えたら、そのときは特等席を用意するから、\\n 楽しみにしていてくれッ」",
"3470001011_26": "「ほんと!? やったね!」",
"3470001011_27": "「はい、楽しみにしています」",
"3470001011_28": "「これでお別れなんだね。\\n そう考えると寂しいな……」",
"3470001011_29": "「わたしも、寂しくないと言ったら嘘になるわね。\\n でも、もしかしたら、またどこかで会えるかもしれないわ」",
"3470001011_30": "「だから今は、笑ってさよならしましょう。\\n あなたと過ごした日々、楽しかったわ」",
"3470001011_31": "「うん、私もお姉さまができたみたいで楽しかった。\\n 絶対にまた一緒にお料理しようね、マリア」",
"3470001011_32": "「だ、だから、お姉さまはやめてって」",
"3470001011_33": "「ロイド、君の剣を返そう。戦いの最中に借りたものだ。\\n これのおかげで救われた」",
"3470001011_34": "「そいつは持っていってくれ。貴重なものでもないし……、\\n それに、もうそれは翼の剣だからな」",
"3470001011_35": "「いいのか? ならば、君との友情の証として受け取ろう。\\n 大切にする」",
"3470001011_36": "「はは、ちゃんと使ってくれよな。\\n 記念品として飾ったままじゃ、剣が可哀そうだ」",
"3470001011_37": "「フフ、そうさせてもらうよ」",
"3470001011_38": "「……そろそろ島が消える。\\n これで本当にお別れなんだな」",
"3470001011_39": "「本当にいろいろありがとう!」",
"3470001011_40": "「大変だったですけど、それ以上に……楽しかったです。\\n さようなら――いいえ、いつか、また」",
"3470001011_41": "「あたしも楽しかったよ。またなッ!」",
"3470001011_42": "「わたし、忘れないよ!\\n 本当にありがとう」",
"3470001011_43": "「お礼なんていらないわ。\\n わたしたちも助けられたんだから」",
"3470001011_44": "「また……どこかで会えるといいな\\n そのときは、また剣を交えよう」",
"3470001011_45": "「ああ、必ずッ!」",
"3470001011_46": "「んん……ここは……?」",
"3470001011_47": "「ロイド、だいじょぶ?」",
"3470001011_48": "「急に倒れるからビックリしたよ。\\n まったく、夜更かしでもしたの」",
"3470001011_49": "「疲れているのなら……無理はいけません」",
"3470001011_50": "「あれ、今のは……」",
"3470001011_51": "(なんだ……なんか……)",
"3470001011_52": "「もしかして、どこか怪我した!?」",
"3470001011_53": "「いや、怪我はない。\\n それより、コレット 他のみんなは」",
"3470001011_54": "「他のみんな?」",
"3470001011_55": "「姉さんたちなら向こうで待ってるよ」",
"3470001011_56": "「あ……、\\n そうか、そうだよな……」",
"3470001011_57": "「ほんとに平気?」",
"3470001011_58": "「大丈夫だ。\\n なんでもない……」",
"3470001011_59": "「よかった!」",
"3470001011_60": "「心配かけて悪かったな。行こう、ミトスのところへ。\\n 世界をあるべき姿に戻すために」"
}

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@ -0,0 +1,25 @@
{
"3470001111_0": "おとぎ話の続き",
"3470001111_1": "「……わたしたちは戻ってこれたのね」",
"3470001111_2": "「なんか夢を見てたような気分だ……」",
"3470001111_3": "「ああ、まるでお伽噺や、幻想譚の中にでも\\n 迷い込んだような……」",
"3470001111_4": "「だが、あれは夢でも幻でもない」",
"3470001111_5": "「ところで、ここは……、\\n 向こうの世界に飛ばされる前にいた場所と同じみたいね」",
"3470001111_6": "「そういや、任務の途中だったっけ。\\n あの奇妙な報告もあの世界と繋がったせいなんだろうな」",
"3470001111_7": "「魔術や魔物、天使だなんて。\\n あの世界の影響を受けてるに違いないものね」",
"3470001111_8": "「初めに報告を聞いたときは、\\n どのように対処すべきか、まるで想定できなかったが……」",
"3470001111_9": "「今なら物怖じしないってことかしら」",
"3470001111_10": "「何が現れても戸惑うことはないだろうな」",
"3470001111_11": "「今回の経験のおかげってことか」",
"3470001111_12": "「それだけでなく、戦闘技術や剣技においても、\\n 彼からは多くのことを学べた」",
"3470001111_13": "「またいつか手合わせしてみたいところだ」",
"3470001111_14": "「わたしも、もっと落ち着いたときに、\\n あの子と一緒にデュエットしてみたかったわ」",
"3470001111_15": "「けど、グミで体力が回復するのはいいよなぁ。\\n しかも結構、美味かったし」",
"3470001111_16": "「…………」",
"3470001111_17": "「彼らも無事に元の世界に帰れただろうか」",
"3470001111_18": "「あいつらなら、心配いらないって」",
"3470001111_19": "「コレットたちが世界を救えるといいわね」",
"3470001111_20": "「プレセアたちなら、やり遂げるに決まってるさ」",
"3470001111_21": "「わたしたちもわたしたちの世界のために\\n もうひと頑張りするぞッ」",
"3470001111_22": "「ロイドたちに負けてはいられないからなッ!」"
}

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@ -0,0 +1,39 @@
{
"347000111_0": "未知との出会い",
"347000111_1": "「んん……、わたしは寝ていたのか……?」",
"347000111_2": "「いてて、一体何が起こったんだ……」",
"347000111_3": "「ここは……海ッ!?\\n いつの間にこんなところに来たの」",
"347000111_4": "「うーん……全く見覚えのない場所だな」",
"347000111_5": "「場所もそうだが、感じる空気というか、\\n 気配に違和感を覚える……」",
"347000111_6": "「何が起きたのかしら?\\n 確かわたしたちは任務中だったわよね」",
"347000111_7": "「ああ。妙な目撃情報が相次いでいて……」",
"347000111_8": "「そうそう。天使みたいなのとか、\\n 骨の魔物みたいなのが出たって話だったよな」",
"347000111_9": "「そこへ向かう途中で空に変な裂け目が……」",
"347000111_10": "「もしかして、これもその目撃情報に関係あるのかしら?」",
"347000111_11": "「錬金術に似た術を使う奴も目撃されたって話だし、\\n そいつの術に巻き込まれたのかもな」",
"347000111_12": "「可能性はある。\\n しかし、あの瞬間に見た巨大な剣は一体……」",
"347000111_13": "「剣? そんなのどこにあるんだ」",
"347000111_14": "「裂け目に飲み込まれた後、\\n 妙な空間の中で見たんだが……」",
"347000111_15": "「そんなのあったか?」",
"347000111_16": "「いいえ、わたしも見た覚えがないわ」",
"347000111_17": "(2人とも見ていない、だと。\\n なら、あれはわたしの見間違い……",
"347000111_18": "「もしかして、そこにあるボロボロの剣のことか?」",
"347000111_19": "「この剣は……」",
"347000111_20": "「任務のときは持ってなかったけど、\\n そこに落ちていたの」",
"347000111_21": "「いや、これはわたしが見た剣じゃない。\\n 錆びついていて、刃こぼれしてしまっているようだ」",
"347000111_22": "「どう見てもガラクタだな」",
"347000111_23": "「わたしが見たのは不思議な輝きを放つ紫色の……」",
"347000111_24": "「今のは何ッ!?」",
"347000111_25": "「獣の咆哮のようにも聞こえたが――」",
"347000111_26": "「翼、後ろだッ!」",
"347000111_27": "「ああ、わかっている。\\n そう容易く、わたしの背後を取れると思うなッ」",
"347000111_28": "「さすがだよ、なまくら刀で撃退するなんて」",
"347000111_29": "「いや、ギアを纏う余裕が無かったから\\n これを振るっただけなんだが――」",
"347000111_30": "「油断するなッ! まだ殺気が消えてないッ!」",
"347000111_31": "「くッ、死んだふりなんてセコイ真似しやがってッ!」",
"347000111_32": "「大丈夫ッ!?」",
"347000111_33": "「この程度の攻撃を避けるくらい余裕だッ!\\n けど、こいつらは一体なんなんだ……」",
"347000111_34": "「気になるけど、考えてる暇は無さそうよッ!」",
"347000111_35": "「ああ、推して参るッ!」",
"347000111_36": "「Imyuteus amenohabakiri tron――」"
}

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@ -0,0 +1,37 @@
{
"347000112_0": "「この怪物? 魔物と言うほうがしっくりくるかしら。\\n 倒したら消えちゃったわよ」",
"347000112_1": "「それに……これはコインよね?\\n 魔物が消えたら出てきたけれど……」",
"347000112_2": "「なんか石も落ちてるぞ。\\n こいつ、ロクなもの食ってないな」",
"347000112_3": "「どうやらわたしたちは、\\n 全く未知の世界に来てしまったようだ……」",
"347000112_4": "「確かに、コインを残して消える生物なんて、\\n わたしたちの世界では考えられないわね」",
"347000112_5": "「けど、だとしたらどうやって帰るんだ?」",
"347000112_6": "「えッ……そういえば帰るゲートが見当たらないわね」",
"347000112_7": "「もし本当にギャラルホルンを使わず、\\n 別の世界に来たならば、帰る方法は……」",
"347000112_8": "「最悪、無いかもしれないってことか?」",
"347000112_9": "「そんな……、\\n 来れたなら、帰る方法だってあるはずでしょッ」",
"347000112_10": "「いずれにしろ、探さないといけないようだけど――、\\n と、こいつらの相手が先だ」",
"347000112_11": "「…………」",
"347000112_12": "「翼、何してるのッ!?\\n そんなボロボロの剣をぼうっと眺めてッ」",
"347000112_13": "「あッ! いや、妙に気になって……」",
"347000112_14": "(あのときに見た剣とは違うが、これも何かの縁。\\n 今はとりあえず背負っておくか",
"347000112_15": "「ちょっと、さらに増えたわよッ!」",
"347000112_16": "「こいつらがなんなのかは後で考えるとして、\\n 今はこの状況をなんとかするぞッ」",
"347000112_17": "「なんとかって言っても、3人でどうやってッ!」",
"347000112_18": "「突破口はわたしが切り開くッ!」",
"347000112_19": "「ナイスだ、翼ッ!」",
"347000112_20": "「まだよッ! そいつ、消えていないッ!」",
"347000112_21": "「しまった――」",
"347000112_22": "「任せろ!」",
"347000112_23": "「大丈夫か?」",
"347000112_24": "「えッ? ああ……助かったよ」",
"347000112_25": "「ちょっと、ロイドってば、\\n 人で先に行かないでよ」",
"347000112_26": "「悪い!\\n けど、襲われてる人がいると思ったら焦っちゃってさ」",
"347000112_27": "「それはわかってるけど、1人じゃ危ないよ」",
"347000112_28": "「あなたたちは……」",
"347000112_29": "「えっと、私はコレットといいます。\\n それで……」",
"347000112_30": "「まだ魔物が残っています。\\n 話は後にしましょう」",
"347000112_31": "「そうだね、プレセア。\\n この人たちを助けないと」",
"347000112_32": "「よし! じゃあ、とっとと片付けちまおうぜ!」",
"347000112_33": "「いいや、任せっきりにできるかよ。\\n あたしたちももうひと頑張りするぞッ」",
"347000112_34": "「ああッ!」"
}

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@ -0,0 +1,68 @@
{
"347000121_0": "「魔神剣!」",
"347000121_1": "「今のは剣から衝撃波が出たのかッ!?」",
"347000121_2": "「いや、それならわたしも似たようなことをしてるな……」",
"347000121_3": "「ピコピコハンマー!」",
"347000121_4": "「エアスラスト!」",
"347000121_5": "「おお、風が敵をぶった切ったな。\\n あれか、もしかして魔法ってやつなのか」",
"347000121_6": "「いやその前にあのハンマーは何ッ!?」",
"347000121_7": "「裂旋斧……!」",
"347000121_8": "「あっちはあっちで豪快に斧をぶん回してるな」",
"347000121_9": "「全員、かなりの力量ね。戦闘にも慣れてるみたいだし、\\n 一応警戒しておいたほうがいいかもしれないわ……」",
"347000121_10": "「まだ敵か味方かもわからないしな……」",
"347000121_11": "「ふぅ、なんとか全部倒せたな。\\n そっちは大丈夫か」",
"347000121_12": "「ああ。サンキューな」",
"347000121_13": "「えっ、その声って……!?」",
"347000121_14": "「ん? 声がなんだって?」",
"347000121_15": "「あ、ううん。知り合いに似てたからびっくりして……」",
"347000121_16": "「確かに似てるな……って、\\n それよりもあんたたち、剣を見なかったか」",
"347000121_17": "「剣?」",
"347000121_18": "「赤い剣と青い剣の2本なんだ。\\n 見れはすぐにわかると思うんだけど」",
"347000121_19": "「いや、残念だがそういった剣は見ていない」",
"347000121_20": "「そうか……じゃあ、ここで人を見てないか。\\n 歳はくらいの女の人で見た目はこいつに似てる感じの」",
"347000121_21": "「ボクの姉さんなんだ」",
"347000121_22": "「悪いな、あたしたちは見てない」",
"347000121_23": "「じゃあ、手枷をつけた大男は?\\n それか紙の札みたいので戦う女とか」",
"347000121_24": "「そちらも心当たりがないわね」",
"347000121_25": "「なら、赤い髪の――」",
"347000121_26": "「落ち着いてくれ。わたしたちは先程、目が覚めたばかりで\\n ここがどこなのかもわかっていないんだ」",
"347000121_27": "「じゃあ、みなさんもここに飛ばされてきた人なんですか?」",
"347000121_28": "「も、ってことはそっちもなんだな」",
"347000121_29": "「はい。突然……この場所に飛ばされてしまって、\\n そのときに……仲間とはぐれてしまったんです」",
"347000121_30": "「そういえば、自己紹介もちゃんとしてなかったよな。\\n 度しっかり話さないか」",
"347000121_31": "「望むところだ」",
"347000121_32": "「要するに、ここは君たちの世界であって、\\n わたしたちが知っている世界ではないということか」",
"347000121_33": "「お互いの話から考えるとそうなるよな。\\n その不思議な力のことも初めて聞くし……シンフォギアだっけ」",
"347000121_34": "「ペンダントで……変身……するんですね。\\n 異世界の技術は……不思議……です」",
"347000121_35": "「唄いながら戦うなんてすごいなあ」",
"347000121_36": "「……」",
"347000121_37": "「えっと……私の顔、何か付いてる?」",
"347000121_38": "「い、いえ、なんでもないわ。気にしないで」",
"347000121_39": "(誰かの声に似てる気がしたけれど、思い出せない……。\\n でも、この状況で無駄話をする必要もないわよね",
"347000121_40": "「わたしたちの力のことはわかってもらえたと思うが、\\n 君たちはどうなんだ」",
"347000121_41": "「これだよ、エクスフィア」",
"347000121_42": "「手の甲に付いた宝玉のようなものか?」",
"347000121_43": "「肌に着床させると、\\n その人の能力を強化してくれるんだ」",
"347000121_44": "「へえ、肌にくっつけるだけで力がもらえるってんなら、\\n あたしも付けてみたいな」",
"347000121_45": "「そんな簡単なものじゃないよ。\\n 要の紋がないとエクスフィアは制御できないんだ」",
"347000121_46": "「まあ、簡単に使えたら苦労しないよな。\\n さっきの魔法もそれの力か」",
"347000121_47": "「魔術のことかな? \\n うん。魔術とか治癒術とかいろいろあるよ」",
"347000121_48": "「聞けば聞くほど、わたしたちの世界とは違うわね」",
"347000121_49": "「だけどここは、私たちが知っている世界とも、\\n 景色が違っているみたい……」",
"347000121_50": "「どういうこと?」",
"347000121_51": "「俺たちが知っている世界だと、\\n 今は青空がほどんど見えないんだよ」",
"347000121_52": "「青空が無い世界なの?」",
"347000121_53": "「いや、今は世界に危機が迫っていて……、\\n だから早く戻らないといけないってのに……」",
"347000121_54": "「ロイド……」",
"347000121_55": "「わかってるよ、ジーニアス。みんなを捜して、\\n エターナルソードも見つけ出さないとな」",
"347000121_56": "「エターナルソード……?\\n それはさっき話していた本の剣のことか」",
"347000121_57": "「いや、それはマテリアルブレードっていって……、\\n 一緒といえば一緒だけど、違うといえば違うんだよね」",
"347000121_58": "「とにかく、この島を調べよう。\\n まだ探索していないところも沢山あるはずだ」",
"347000121_59": "「日が暮れる前に必ずみんなを見つけ出すぞ!」",
"347000121_60": "「なあ、特にあてが無いなら、あんたたちも一緒に来ないか?」",
"347000121_61": "「そうだな……ひとまず同行しよう」",
"347000121_62": "「詳しく話を聞いても、やはり理解できないことが多い。\\n 果たして彼らのことを信頼してもいいものか……」",
"347000121_63": "「そんなに構えなくてもいいと思うけどな。\\n 翼は堅すぎるんだよ」",
"347000121_64": "「なッ! だって仕方ないでしょ――」",
"347000121_65": "「はいはい、警戒するに越したことはないわ。\\n とりあえず、もう少し様子を見ましょう」"
}

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@ -0,0 +1,37 @@
{
"347000131_0": "「この辺りはまだ見て回ってないな」",
"347000131_1": "「悪いけど、あなたたちが先行してもらえる?\\n 魔物との戦闘はそちらのほうが手慣れてるでしょ」",
"347000131_2": "「もちろん、任せとけって。\\n そっちは変身するときに隙ができそうだしな」",
"347000131_3": "「ああ、頼むよ」",
"347000131_4": "「ねえ、ちょっとボクたちのこと\\n 警戒しすぎじゃないかな」",
"347000131_5": "「……一体なんのことかしら」",
"347000131_6": "「信用できないのはお互い様だけど、\\n そこまで警戒されるとお互い行動し辛くなるよ」",
"347000131_7": "「こちらの世界では、出会ったばかりの人間に、\\n いきなり背中を預けるのか」",
"347000131_8": "「あ、あの!\\n みんな、お腹空いてないかな」",
"347000131_9": "「……は?」",
"347000131_10": "「ほら、お腹が空くとイライラするから。\\n 私たちも、ずっと歩きっぱなしで休憩もしてないでしょ」",
"347000131_11": "「そ、それはそうだけど、これとは……」",
"347000131_12": "「ロイド、休める場所があったら休憩しようよ。\\n 私、翼たちの話をもっと聞いてみたい」",
"347000131_13": "「そうだな。\\n 俺もちょうど腹が減ってきたところだし」",
"347000131_14": "「あたしも何か食べたくなってきたな」",
"347000131_15": "「ちょっと、奏ッ!」",
"347000131_16": "「いいだろ。ここに来てから何も食べてないんだからさ」",
"347000131_17": "「それはそうだけど……」",
"347000131_18": "「もう警戒するのもやめにしないか?\\n そんなに悪いやつらじゃないって、話してたらわかるだろ」",
"347000131_19": "「あのね、好きな料理とかあるかな?\\n みんなで美味しいものを食べたらきっと仲良くなれるよ」",
"347000131_20": "(そうね。こんな子が人に危害を加えるとは思えないわ)",
"347000131_21": "「……いいわよ、じゃあ一緒に作りましょうか」",
"347000131_22": "「うん! ありがと、マリア」",
"347000131_23": "「それじゃ飯を食ったら、\\n 本格的に協力して島を探索しないか」",
"347000131_24": "「料理もそうだけど、島を探索するのも、\\n お互い協力したほうが上手くいくはずだ」",
"347000131_25": "「一理あるな。\\n この世界のことを知る者の協力は心強い」",
"347000131_26": "「わたしたちも元の世界に戻る方法を\\n 探さないといけないものね」",
"347000131_27": "「決まりだな!」",
"347000131_28": "「うわッ!? じ、地震かッ!」",
"347000131_29": "「またか! さっきもあったよな?」",
"347000131_30": "「うん、ボクらが来てこれで2度目だ……」",
"347000131_31": "(今、剣が何かに反応した気が……ッ!)",
"347000131_32": "「敵……接近しています。魔物です!」",
"347000131_33": "「先陣を切らせてもらうッ!」",
"347000131_34": "「みんな、俺たちも行くぞ!」"
}

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@ -0,0 +1,53 @@
{
"347000132_0": "「これくらいの数、どうってことない!」",
"347000132_1": "「やっぱり3人増えると違うな。\\n かなり戦いやすかった」",
"347000132_2": "「ああ、こちらもだ」",
"347000132_3": "「それじゃアイテムを回収しようよ。\\n ロイドも手伝って」",
"347000132_4": "「あ、私も手伝います」",
"347000132_5": "「こういうアイテムも集めていくのね。\\n つくづく変わった世界だわ」",
"347000132_6": "「ジーニアスも手伝えよ……、\\n って、あれ」",
"347000132_7": "「コレット、ジーニアスは?」",
"347000132_8": "「……あれ?\\n さっきまでいたと思ったんだけど……」",
"347000132_9": "「戦闘中にはぐれたんでしょうか……」",
"347000132_10": "「ジーニアス! いるなら返事してくれ!」",
"347000132_11": "「怪我を負って動けなくなっているのかもしれない。\\n この辺りを手分けして探そうッ」",
"347000132_12": "「ああ、頼む……!」",
"347000132_13": "「ジーニアスのやつ、どこに行っちまったんだよ!」",
"347000132_14": "「ロイド、落ち着こう……」",
"347000132_15": "「ああ、わかってる。でも他のみんなも見つからないし、\\n ジーニアスまでいなくなるなんて……」",
"347000132_16": "「さっきの奴らに連れてかれたんじゃないか?」",
"347000132_17": "「魔物が、そんなことをするでしょうか……」",
"347000132_18": "「いずれにしても、探すとしたら、\\n 魔物が出てくる島の奥になるな……」",
"347000132_19": "「これで――最後だ!」",
"347000132_20": "「ふぅ……ようやく片付いたな」",
"347000132_21": "「やっぱり……奥へ行くほど魔物の数が増えますね」",
"347000132_22": "「ジーニアスを見つけるためなら、\\n いくらでも倒してやるよ」",
"347000132_23": "「確かに、言うだけのことはある腕前よね」",
"347000132_24": "「ただ、型はかなり独特だな。\\n 君の二刀流は誰に習ったものなんだ」",
"347000132_25": "「誰かに習ったってわけじゃなくてさ。\\n 俺が戦いやすいように戦ってるだけなんだよ」",
"347000132_26": "「なるほど、我流ということか」",
"347000132_27": "「マテリアルブレードがあれば\\n 本当はもっと上手く戦えるんだけどな」",
"347000132_28": "「君が探していると言っていた2振りの剣だったか」",
"347000132_29": "「ああ、ヴォーパルソードとフランヴェルジュ。\\n そのつが合体してエターナルソードになるんだ」",
"347000132_30": "「え? 剣が合体するの?」",
"347000132_31": "「驚くこと……でしょうか。\\n そちらも似たようなことをしてる……と思います」",
"347000132_32": "「まあ、確かに」",
"347000132_33": "「私たちにとって……ううん、世界にとってあの剣は\\n とっても大事なものなの」",
"347000132_34": "「誰かに悪用される前に見つけ出さなきゃいけないんだ」",
"347000132_35": "「それほど大切なものだったとは……」",
"347000132_36": "「うーん……翼、さっき拾った剣とは違うのかな?」",
"347000132_37": "「え、これのこと? さすがに違うとは思うが……、\\n 一応確かめてみるか」",
"347000132_38": "「随分ボロボロの剣だな。\\n 見た目も全然違うし、手に取ってみても……」",
"347000132_39": "「……やっぱり何も感じないや」",
"347000132_40": "「わかった! ボロボロになっちゃっただけで\\n 磨いてみればエターナルソードになるのかも」",
"347000132_41": "「なるほど、さっそく磨いてみよう!」",
"347000132_42": "「ロイドさんが力を感じなかった時点で\\n それは磨いてもただの剣……ではないでしょうか」",
"347000132_43": "「それに、エターナルソードが簡単に錆びるとも思えないです」",
"347000132_44": "「周りの空気にのまれず冷静な意見を言えるやつだな。\\n 着眼点も鋭いみたいだし……」",
"347000132_45": "「見た目以上に落ち着いているし、\\n 雰囲気も大人っぽいわよね」",
"347000132_46": "「大人……! はい、私は大人です……!」",
"347000132_47": "「……うーん、その剣は俺の探している剣とは別物みたいだな。\\n せっかく見せてくれたのに悪い」",
"347000132_48": "「いや、気にしないでくれ。\\n 大切な剣を失う気持ちはわかっているつもりだ」",
"347000132_49": "「早く見つかることを祈っている」",
"347000132_50": "「ああ、ジーニアスや他のみんなはもちろん……、\\n エターナルソードも必ず見つける……」"
}

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@ -0,0 +1,49 @@
{
"347000211_0": "不穏な気配",
"347000211_1": "「ジーニアスは見つかったか?」",
"347000211_2": "「足跡はありましたが……途切れていました」",
"347000211_3": "「ジーニアス、だいじょぶかな……」",
"347000211_4": "「大丈夫に決まってるだろ。\\n あいつがそう簡単にやられるわけ……」",
"347000211_5": "「ロイド……」",
"347000211_6": "「ああ。……後ろだな」",
"347000211_7": "「……マリア」",
"347000211_8": "「ええ、わかってるわ。\\n 茂みの影に誰かいる」",
"347000211_9": "「おい、そこのあんたッ!\\n すぐに出てこい。出てこないのなら――ッ」",
"347000211_10": "「ま、待ってくれ。\\n 私は君たちと戦うつもりはないッ」",
"347000211_11": "「……それなら、姿を見せなさい」",
"347000211_12": "「わかってます。出ていきますよッ!\\n ほら、武器なんて持ってないでしょう」",
"347000211_13": "「あんたはどこの誰なんだ?」",
"347000211_14": "「私はルシエル、ただの研究者です」",
"347000211_15": "「まさか、この島に住んでる人がいるとは思わなかったわ」",
"347000211_16": "「いや、ここは本来、無人島ですよ。\\n 君たちも、ここへ飛ばされてきたんでしょう」",
"347000211_17": "「え、あなたも飛ばされてきたんですか?」",
"347000211_18": "「もう10年以上も前になるでしょうか……。\\n 急にここへ飛ばされて、外に出ようとしても出られないんです」",
"347000211_19": "「10年以上だってッ!?」",
"347000211_20": "「はい、私はこの島から出るために研究を重ねていますが、\\n 何を試しても失敗してまして……」",
"347000211_21": "「また地震かッ!」",
"347000211_22": "「地震の起きる間隔が短くなってきてる。\\n これはかなりまずいですね……」",
"347000211_23": "「まずいって、何か問題でもあるのか?」",
"347000211_24": "「この島は、通常とは異なる時空間にあるんです」",
"347000211_25": "「この島がテセアラの洋上のどこかにあるのは確かですが……、\\n 普通の方法では入ることもできないし、出ることもできません」",
"347000211_26": "「船を見つけて近づこうとしたこともありましたが、\\n どれだけ頑張ってもたどり着けませんでした……」",
"347000211_27": "「そんな……じゃあ私たちは、\\n もう元の場所に帰れないんですか」",
"347000211_28": "「それはまだわかりませんが……、\\n 時間をかけて調べてるほどの余裕はありません……」",
"347000211_29": "「どういう意味……でしょうか?」",
"347000211_30": "「さっきの地震です。あれは、この空間が\\n 崩壊しかけているせいで起きてるんです」",
"347000211_31": "「崩壊……」",
"347000211_32": "「そうなれば、空間の狭間に放り出され、\\n 永遠に閉じ込められることになるでしょうね」",
"347000211_33": "「永遠に帰れなくなる……」",
"347000211_34": "「つまり脱出手段もない上に、\\n もうすぐこの島自体が無くなるってことなのか」",
"347000211_35": "「いや、脱出はできるかもしれない。\\n エターナルソードさえ見つけられれば……」",
"347000211_36": "「どういうことだ?」",
"347000211_37": "「エターナルソードは時間と空間を操ることができるんだ。\\n だから、ここから抜け出すこともできるはず」",
"347000211_38": "「それにさっき島から出られないって言ってたし、\\n まだ見つけられていない仲間はこの島にいるってことだろ」",
"347000211_39": "「壊れるっていうのなら、壊れる前に全部見つけて、\\n ここから脱出すればいいだけだ」",
"347000211_40": "「うん、私たちならきっとできるよ」",
"347000211_41": "「まずはジーニアスを探しましょう。\\n あなたは銀髪の男の子を見ませんでしたか」",
"347000211_42": "「いや、私は見ていません。\\n 人と会ったのは君たちが初めてです」",
"347000211_43": "「でも、この島のことなら君たちより詳しい自信はありますよ。\\n 戦うのは無理ですが、道案内ならできると思います」",
"347000211_44": "「わかった。それじゃあ、よろしく頼むよ!」",
"347000211_45": "「<size=25>少々都合がよすぎる気もするが……</size>」",
"347000211_46": "「<size=25>そうね。警戒だけは怠らないようにしましょう</size>」"
}

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@ -0,0 +1,52 @@
{
"347000221_0": "「どうやら、ここにもいないようだな」",
"347000221_1": "「……人がいた痕跡も無いようです」",
"347000221_2": "「またハズレか。\\n そろそろ別の方法を考えたほうがいいのかも……」",
"347000221_3": "「ロイド、そんなこと言って、本当は飽きちゃったんでしょ。\\n まだここで箇所目だよ」",
"347000221_4": "「アハハ、バレたか」",
"347000221_5": "「で、でも、私は歩き疲れました。\\n 一旦休憩させてください」",
"347000221_6": "「なら、ちょっと休憩だな」",
"347000221_7": "「あたしはあんまり疲れてないから、\\n もう少しこの辺りを探してくるよ」",
"347000221_8": "「本当に休まなくてもいいの?」",
"347000221_9": "「まあ、山登りなんかで体力はつけてるからな。\\n 大丈夫だから気にしなくていいぞ」",
"347000221_10": "「じゃあ、お願いするわね」",
"347000221_11": "「私も……一緒に行きます」",
"347000221_12": "「別にあたし1人でいいんだけどな」",
"347000221_13": "「私も疲れていませんから」",
"347000221_14": "「そう言うなら付き合ってもらうか。\\n ただし、後でへばっても知らないからな」",
"347000221_15": "「はい」",
"347000221_16": "「君たちが探しているエターナルソードとは、\\n どんなものなんですか」",
"347000221_17": "「ああ、そのエターナルソードなんだけど、\\n 普段はマテリアルブレードという名前の剣で……」",
"347000221_18": "「フランヴェルジュとヴォーパルソード、\\n 赤い剣と青い剣の振りが組になってるものなんだ」",
"347000221_19": "「へえ、赤い剣と青い剣ですか……」",
"347000221_20": "「どこかで見なかったか?」",
"347000221_21": "「残念ですが見た覚えがないですね」",
"347000221_22": "「そうか……。\\n くそ、どこに行っちまったんだろう……」",
"347000221_23": "「どこかで落としたとか?\\n でも、ロイドはどこに行くにも剣を持ち歩いてるのに……」",
"347000221_24": "「そうだよな。風呂にまで持っていってるのに」",
"347000221_25": "「あなたたちはここへ飛ばされたとき、\\n わたしたちのように気を失っていたの」",
"347000221_26": "「うん。目が覚めたらここにいたの」",
"347000221_27": "「なら、寝てる間にでも盗まれたのかしらね」",
"347000221_28": "「だとしたら、身ぐるみを剥いでいくだろう。\\n その剣だけを持っていくか」",
"347000221_29": "「そうよね。\\n 強盗なら尚更、命も奪っていくでしょうし」",
"347000221_30": "「アイテムとかも残ってたから、泥棒ではないのかも」",
"347000221_31": "「まあ、そう考えるのが自然ね」",
"347000221_32": "「島から出られないのなら、\\n 盗んでも金銭に変えようがないからな」",
"347000221_33": "「本当に、どこにあるんだよ……」",
"347000221_34": "「おおい、みんなッ!\\n ちょっとこっちに来てみろよッ」",
"347000221_35": "「あれは奏の声?\\n 何か見つけたのか」",
"347000221_36": "「奏、一体何を――あれはッ!?」",
"347000221_37": "「ああ、こいつと見回りしてたら見つけたんだよ。\\n あれって遺跡だよな」",
"347000221_38": "「この島、無人島じゃなかったの?」",
"347000221_39": "「遺跡が建てられた頃には、住み着く者もいたのでしょう。\\n ですが、私が知る限り今は――」",
"347000221_40": "「くっ、また魔物かよ!」",
"347000221_41": "「魔物がこの遺跡を巣にしてるみたいで……、\\n なかなか調査を進めることができないんです」",
"347000221_42": "「それを先に言いなさい。\\n ここからすぐに離れるわよッ」",
"347000221_43": "「待ってくれ! 俺はこの中を調べてみたい」",
"347000221_44": "「本気なの?」",
"347000221_45": "「この中にはぐれた仲間がいるかもしれないだろ?」",
"347000221_46": "「では、わたしたちも協力しよう。\\n 今後の探索のためにも、後顧の憂いは断っておくべきだ」",
"347000221_47": "「そうと決まったら、こいつらを片付けるぞ。\\n 巣といっても無限には湧いてこないだろうからな」",
"347000221_48": "「うん。行こう、ロイド」",
"347000221_49": "「ああ、みんなを捜しに行くぞ!」"
}

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@ -0,0 +1,21 @@
{
"347000231_0": "「入り口に居座って、まるで番兵気取りねッ!?\\n そこをあけてもらうわよッ」",
"347000231_1": "「これで奥に進めるように――」",
"347000231_2": "「また出てきたかッ!」",
"347000231_3": "「はぁ、はぁ……」",
"347000231_4": "「大丈夫か、コレット!?」",
"347000231_5": "「だ、だいじょぶ……」",
"347000231_6": "「疲労度限界……これ以上の連戦は無謀です」",
"347000231_7": "「そうだな、日も暮れたし……。\\n 仕方ない、ここから離れよう……」",
"347000231_8": "「1人でも突っ込んでいくかと思ったが、\\n 冷静な判断もできるんだな」",
"347000231_9": "「ルシエル、この近くで比較的安全で休める場所を……。\\n あれ 彼はどこに行ったの」",
"347000231_10": "「いなくなったのかッ!?」",
"347000231_11": "「くそッ、戦いに集中してて見てなかった。\\n あいつ人でどこに行ったんだよ」",
"347000231_12": "「まさか、遺跡の中に入っちゃったのかな?」",
"347000231_13": "「こっちがドンパチしてる隙をついたっていうのか。\\n 何やってんだ、あいつは」",
"347000231_14": "「残念だが、今から追いかけることはできない。\\n わたしたちだけで退くぞ」",
"347000231_15": "「けど、こんなところに置いてったら――」",
"347000231_16": "「なんだ、あの巨大な魔物はッ!?」",
"347000231_17": "「気を付けて。\\n 明らかにこちらを狙っているわよッ」",
"347000231_18": "「来るぞ!」"
}

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@ -0,0 +1,32 @@
{
"347000232_0": "「くッ、この力は……、\\n 今までの魔物とは比べ物にならないッ」",
"347000232_1": "「こっちの攻撃が効いているようにも見えないしなッ!」",
"347000232_2": "(連戦による疲労も大きい。\\n このまま戦うのはあまりにも不利だ",
"347000232_3": "(ここはわたしが殿となって皆を――)",
"347000232_4": "「俺があいつの気を引くから\\n みんなは森へ逃げてくれ」",
"347000232_5": "「なにッ!?」",
"347000232_6": "「ロイドを置いて逃げるなんてできないよ!」",
"347000232_7": "「ええ、誰かを囮にするなんて方法は認めないわッ!」",
"347000232_8": "「だけど、このままじゃ……」",
"347000232_9": "「待ってください、様子が変です」",
"347000232_10": "「魔物が苦しんでる?」",
"347000232_11": "「この隙に退くぞッ!」",
"347000232_12": "「おう!」",
"347000232_13": "「はぁ、はぁ……。\\n どうにか魔物を振り切ることができたみたいだ」",
"347000232_14": "「ホーリィボトルがあってよかった」",
"347000232_15": "「魔物と遭遇しにくくなる道具だなんて、\\n 便利なものがあるのね」",
"347000232_16": "「ただ、残りは……かなり少ないです。頻繁には使えません……」",
"347000232_17": "「……」",
"347000232_18": "「ロイド、だいじょぶ?」",
"347000232_19": "「俺は大丈夫だ。\\n でも、はぐれた他のみんなはどうなってるかなと思って」",
"347000232_20": "「心配なのは……わかります。\\n でも今は……無事を願うしかありません」",
"347000232_21": "「ああ、わかってる……」",
"347000232_22": "「で? これからどうするんだ?」",
"347000232_23": "「あの遺跡も気になるけど、\\n 島の探索もまだ途中だったわよね」",
"347000232_24": "「いずれにしろ今日はもう遅い。\\n 簡易的なものでいいから、どこかに拠点を構えて休もう」",
"347000232_25": "「はい。ここには……海も森もあります。\\n 食料は……確保できそうです」",
"347000232_26": "「なんだか、キャンプみたいだね」",
"347000232_27": "「キャンプっていうより、サバイバルだけどな」",
"347000232_28": "「では、今日は交代で見張りを立てつつ、\\n ここで夜を明かすとしよう」",
"347000232_29": "(……みんな、無事でいてくれよ)"
}

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@ -0,0 +1,54 @@
{
"347000241_0": "「ちょうどいい場所があったな。\\n 今日はまず、ここに拠点を作るとしよう」",
"347000241_1": "「それなら分担を決めないといけないわね」",
"347000241_2": "「拠点の材料集めなら、\\n プレセアに任せるのがいいんじゃないか」",
"347000241_3": "「そうですね……。私が適任だと思います」",
"347000241_4": "「プレセアはね、木こりなんだよ」",
"347000241_5": "「へー、確かにあんな斧をぶん回すくらいだ。\\n 木を切り倒すのは簡単だろうな」",
"347000241_6": "「じゃあ、資材調達はあたしとこいつの2人で行くか。\\n よろしくッ」",
"347000241_7": "「よろしくお願いします」",
"347000241_8": "「食材の確保は……」",
"347000241_9": "「私が行くよ!」",
"347000241_10": "「なら彼女にはわたしがついていくわ。\\n 魔物が闊歩する島だもの。護衛が必要でしょ」",
"347000241_11": "「それだったら、俺が一緒に」",
"347000241_12": "「あなたは翼とここに残って頂戴。\\n 作りかけの拠点を魔物に壊されたら台無しよ」",
"347000241_13": "「だったら、わたしとマリアでいいんじゃないか?」",
"347000241_14": "「この世界に慣れていないわたしたちが固まるよりも、\\n 彼らと組んで行動したほうが機能的だと思うわ」",
"347000241_15": "「そういうことなら異論は無い。承知した」",
"347000241_16": "「みんな、絶対に無茶だけはしないでくれよ!」",
"347000241_17": "「さて、拠点の防衛といっても今は特にすることも無いな。\\n この時間をどうするか」",
"347000241_18": "「そういえば、彼はどこへ……?」",
"347000241_19": "「たあっ、はあっ、せいや!」",
"347000241_20": "「ここにいたのか。\\n 剣の鍛錬とは精が出るな」",
"347000241_21": "「今の俺にできることなんて、これくらいしかないからさ」",
"347000241_22": "「……では、わたしと1度、手合わせしてみないか」",
"347000241_23": "「あんたと?」",
"347000241_24": "「その独特の剣技に興味があってな。\\n 時間があれば、剣を交えてみたいと思っていたんだ」",
"347000241_25": "「俺はいいけど、あんたが相手となると\\n 手加減なんてできないぞ」",
"347000241_26": "「無論、こちらも真剣にやらせてもらう。\\n 手を抜けば怪我をするぞ」",
"347000241_27": "「変身はしないのか?」",
"347000241_28": "「いや、純粋な剣技を競いたいのだが……、\\n そういえば、ちょうどいいものがあった」",
"347000241_29": "「そのボロボロの剣を使うのか!?」",
"347000241_30": "「見た目こそ錆びれているが、\\n その実、かなりの業物のはずだ」",
"347000241_31": "「これで魔物を退けたこともあったからな」",
"347000241_32": "「なるほど……、\\n それじゃあ、遠慮なく行かせてもらうぞ」",
"347000241_33": "「我流とだけあって、太刀筋を読むのは難しい。\\n だが――ッ」",
"347000241_34": "「虎牙破斬!」",
"347000241_35": "「その技は見切らせてもらったッ!」",
"347000241_36": "「な――!?」",
"347000241_37": "「どうした、それで終わりか?」",
"347000241_38": "「そんなわけないだろ。\\n 行くぞ、散沙雨」",
"347000241_39": "「それも既に見たものだッ!」",
"347000241_40": "「まだだ、真空裂斬!」",
"347000241_41": "「魔皇刃!」",
"347000241_42": "「どれだけの技を会得しているのだッ!?」",
"347000241_43": "「これで全部じゃないからな!」",
"347000241_44": "「やはりギアを纏わないままでは、こちらの分が悪いか……ッ!」",
"347000241_45": "「く……今のは鋭かった……!」",
"347000241_46": "(口ではああ言っているけど、この人はやっぱり強いな……、\\n しかも太刀筋がまっすぐで、揺らぎが全く無い……",
"347000241_47": "(きっと性格も正直でまっすぐな人なんだろうな……)",
"347000241_48": "(最初は独特な剣技に感じたが、\\n 心根の正直さが太刀筋に出ている",
"347000241_49": "(こうして剣を打ち合っているとわかる……。\\n 少なくとも、この相手は人を騙したりしないとッ",
"347000241_50": "「こんなに手ごたえのある鍛錬は久しぶりだ!\\n とことん付き合ってもらうぞ」",
"347000241_51": "「わたしのほうこそ、\\n 物足りないと思っていたところだ……ッ」"
}

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@ -0,0 +1,30 @@
{
"347000251_0": "「これは耐えられるか……!」",
"347000251_1": "「いい攻撃だ……ッ!\\n だが、太刀筋からわずかに焦りが感じられる……」",
"347000251_2": "「ああ、自分でも焦っているのはわかってる」",
"347000251_3": "「早くジーニアスやみんなを見つけたいけど、\\n 闇雲に動いても意味が無いこともわかってるし……」",
"347000251_4": "「それで、どうしても気持ちばかりが逸って……」",
"347000251_5": "「確かに仲間のことは心配だろう。\\n 焦る気持ちもわかるが……」",
"347000251_6": "「もちろん、それだけじゃない!\\n 俺たちには世界を救うための旅が残っているんだ」",
"347000251_7": "「世界を救う?」",
"347000251_8": "「シルヴァラントとテセアラには時間が残ってないんだ。\\n だから、早く戻らないといけないんだよ」",
"347000251_9": "「そういえば以前に話していたな。\\n エターナルソードは世界のために必要な剣だと」",
"347000251_10": "「ああ、エターナルソードがないと2つの世界を統合できなくて、\\n どちらを救うこともできなくなる……」",
"347000251_11": "「でも、それだけじゃないんだ……。\\n あの剣は、人の親父から本ずつ譲り受けた剣で……」",
"347000251_12": "「大切な想いが込められた剣だから……」",
"347000251_13": "「父から託されたもの、か……」",
"347000251_14": "「その気持ち、わたしにもわかる。\\n わたしも同じように、父からもらったものがあるからな」",
"347000251_15": "「あんたは何をもらったんだ?」",
"347000251_16": "「形として残されたものではない。\\n わたしの胸に刻まれているものなんだ……」",
"347000251_17": "「父から託された大切な想い……」",
"347000251_18": "(そうか。彼にもあるのだな……、\\n わたしと同じく、護らなければならないものが……",
"347000251_19": "「やはり、君は悪い人間ではないようだ」",
"347000251_20": "「え……?」",
"347000251_21": "「すまない。今まで君に疑念を抱いていたことを詫びる」",
"347000251_22": "「なんだよ、急に。\\n 別にそんなこと気にしてないって」",
"347000251_23": "「では、改めて約束させてほしい。\\n 君が世界を救うためなら、わたしはなんでも協力する」",
"347000251_24": "「いいのか?」",
"347000251_25": "「もちろんだ。そのためにも、エターナルソードと、\\n 君の仲間を捜すとしよう」",
"347000251_26": "「世界を救うための旅が残っているんだろ。\\n なら、早く戻らないとな」",
"347000251_27": "「……ありがとう」"
}

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@ -0,0 +1,36 @@
{
"347000311_0": "積み重ねる信頼",
"347000311_1": "「はあああ――!」",
"347000311_2": "「おー、なかなかの豪快さんだな。\\n 一振りで木を切り倒すなんて」",
"347000311_3": "「これくらい……普通、です。\\n 慣れれば誰でもできると思います」",
"347000311_4": "「慣れか。それじゃあ、あたしも。\\n ガングニールで叩き切るッ」",
"347000311_5": "「え? 槍で木を切るんですか?」",
"347000311_6": "「……やっぱり無理かな?」",
"347000311_7": "「斧とは……根本的に作りが違いますから」",
"347000311_8": "「ただ……あなたほどの腕前なら、\\n コツを掴めば木を切ることもできるかもしれません」",
"347000311_9": "「それじゃ、そのコツってやつを教えてくれよ」",
"347000311_10": "「私が……ですか?」",
"347000311_11": "「他に誰がいるんだよ」",
"347000311_12": "「……パパから教わったことの受け売りでもよければ」",
"347000311_13": "「ああ、もちろんッ!」",
"347000311_14": "「では、木を切るときは刃を入れる角度が大切で……」",
"347000311_15": "「……以上です。どうでしょう」",
"347000311_16": "「丁寧に教えてくれてありがとう。\\n コツがわかった気がするよ」",
"347000311_17": "「よかったです……。ただ……こういうことは、\\n 実践して……初めて身になるんだと思います」",
"347000311_18": "「それもそうだな。\\n じゃあ今教わったことを試してみようかッ」",
"347000311_19": "「あたしのガングニールで、\\n この木をぶった切ってなッ」",
"347000311_20": "「どうだ、見たか?\\n 発だッ」",
"347000311_21": "「本当に1回で切り倒しました……」",
"347000311_22": "「やっぱり丁寧にコツを教えてもらえたおかげだな」",
"347000311_23": "「あなたにそれだけの技量が備わっていたからだと\\n 思うのですが……」",
"347000311_24": "「ここは素直に受け取っとけって」",
"347000311_25": "「……わかりました」",
"347000311_26": "「っと、時間使わせたな。\\n バンバン切って、時間を取り戻すぞッ」",
"347000311_27": "「これぐらいの時間なら……取り戻せますね、きっと。\\n けれど、木を切りすぎるのは……ダメです」",
"347000311_28": "「わ、わかってるって。\\n 必要な分を必要なだけ、だろ」",
"347000311_29": "「はい」",
"347000311_30": "「まあ、2人で運ぶのも一苦労だしな。\\n ちょっとずつやっていくか」",
"347000311_31": "「……けどその前に、\\n こいつらを片付けるとするかッ」",
"347000311_32": "「木を倒す音に気づいて集まったようですね」",
"347000311_33": "「こっちは木材を持ち帰らないといけないんだ。\\n 邪魔をするなッ」"
}

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@ -0,0 +1,23 @@
{
"347000312_0": "「空旋連転斧!」",
"347000312_1": "「終わりです」",
"347000312_2": "「木だけじゃなくて、魔物も真っ二つだ」",
"347000312_3": "「しかし、木材確保に魔物の相手。\\n さすがにちょっと疲れたな」",
"347000312_4": "「グミならありますが……食べますか?」",
"347000312_5": "「おッ、おやつ持ってるなんて\\n 見た目通りなところもあるんだな」",
"347000312_6": "「それじゃあ、遠慮なくもらっとくよ」",
"347000312_7": "「おお、なんだッ!?\\n 食べたらこう、疲労感ってのが消えた気がするぞ」",
"347000312_8": "「それはおやつではありません。\\n アップルグミといって体力を回復するアイテムです」",
"347000312_9": "「あのホーリィボトルとかと同じ、\\n 便利アイテムってことか」",
"347000312_10": "「この世界では普及しているものなので……、\\n そこまで珍しいものではありません」",
"347000312_11": "「他にもオレンジ、パイン、ミックス、ミラクル……。\\n それぞれ効果は違います」",
"347000312_12": "「グミ1つで体力が回復って、どういう仕組みなんだ。\\n 異世界ってのはなんでもありだな」",
"347000312_13": "「他にもそういうアイテムがあるのか?」",
"347000312_14": "「今は使いきって持っていませんが、パナシーアボトルは\\n 毒や、麻痺などの症状を回復する効果があります」",
"347000312_15": "「ホーリィボトルとは逆に、\\n 魔物を引き寄せるダークボトルというものもあります」",
"347000312_16": "「そんなのまであるのかッ!?\\n 面白いというか、怖いというか」",
"347000312_17": "「しかし、この世界は便利なアイテムのおかげで医者いらずだな」",
"347000312_18": "「病気を治せる物ではないので、お医者様は必要ですね……」",
"347000312_19": "「へえ、そういうもんか。\\n じゃあ他にはどんな面白いアイテムがあるんだ」",
"347000312_20": "「そうですね、いろいろとありますが、\\n 面白いものなら、たとえば……」"
}

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@ -0,0 +1,54 @@
{
"347000321_0": "「いろいろ聞かせてくれてありがとな。\\n 面白かったよ」",
"347000321_1": "「いえ……」",
"347000321_2": "「でも、ちびっこいのにすごい力だよな。\\n おかげで木材もかなり集まったぞッ」",
"347000321_3": "「……」",
"347000321_4": "「ああ、悪い。小さくて可愛いやつだって意味で\\n 悪く言ったつもりはないんだ」",
"347000321_5": "「いえ、気にしていません」",
"347000321_6": "「なあ、悪いついでに1つ聞きたいんだけど、\\n お前みたいな子供がどうしてこんな旅をしてるんだ」",
"347000321_7": "「……」",
"347000321_8": "「魔物との戦い慣れっぷりを見たらわかったよ。\\n 今まで相当、危険な旅をしてきたんじゃないか」",
"347000321_9": "「それは……」",
"347000321_10": "「……あー、やっぱり今のは無し。\\n 聞かなかったことにしてくれ」",
"347000321_11": "「昨日今日会ったばかりのやつに\\n そんなこと話すわけないよな」",
"347000321_12": "「代わりに、今度はあたしの話をするかな」",
"347000321_13": "「……あたしはこう見えて、それなりに有名な歌手なんだ」",
"347000321_14": "「歌手?」",
"347000321_15": "「歌って踊って、みんなを笑顔にする。\\n 翼とはツヴァイウィングってコンビだったんだよ」",
"347000321_16": "「そう……だったんですね」",
"347000321_17": "「でも、戦いの中で翼が死んじまったんだよな」",
"347000321_18": "「え!? でも、彼女は……」",
"347000321_19": "「ああ、違う違う。あたしの世界の翼だよ。\\n 今一緒にいる翼はまた別なんだ。ん、並行世界ってやつさ」",
"347000321_20": "「並行世界……?」",
"347000321_21": "「まあ、理解できなくてもいいさ。\\n あたしも詳しいことはわかってないし」",
"347000321_22": "「とにかくあたしは、翼を奪った敵を憎んで、\\n そいつらを滅ぼすためだけに戦い続けていたんだよ」",
"347000321_23": "「戦っていつか翼のように死ぬために……。\\n あのときのあたしは、生きるのを諦めてたんだな」",
"347000321_24": "「生きるのを諦めて……」",
"347000321_25": "「ああ……でも、あいつが気づかせてくれたんだ」",
"347000321_26": "「生きることを諦めないこと、\\n あたしは歌が大好きなんだってことをな」",
"347000321_27": "「だから、あたしは言い続けるって決めたんだ。\\n 生きるのを諦めるな、って」",
"347000321_28": "「……」",
"347000321_29": "「って、こんな話を聞かされても反応に困るよな」",
"347000321_30": "「……私とあなたは似ているかもしれません」",
"347000321_31": "「え? 似てるか?」",
"347000321_32": "「私もロイドさんたちに救われましたから」",
"347000321_33": "「……」",
"347000321_34": "「私はある計画の実験体にされて……、\\n その影響で、斧を振るうこの力を得ました」",
"347000321_35": "「ですが、同時に喜怒哀楽の感情の全てを失いました」",
"347000321_36": "「感情を? でも、そうは見えないぞ?」",
"347000321_37": "「それはロイドさんたちが助けてくれたから……」",
"347000321_38": "「以前の私は……実験のせいで、\\n エクスフィアを正しく装着できていなかったんです」",
"347000321_39": "「あのとき、ロイドさんたちと出会っていなければ、\\n 私は感情や……いろいろなものを失ったままだったと思います」",
"347000321_40": "「だから救われた、か」",
"347000321_41": "「はい……」",
"347000321_42": "「ありがとうな、話してくれて」",
"347000321_43": "「でも、そのエクスフィアってやつはすごいな。\\n あたしもちょっと付けてみたいよ」",
"347000321_44": "「エクスフィアは……とても危険なものでもあるんです。\\n 簡単に付けるようなことはさせられません」",
"347000321_45": "「やっぱりダメか」",
"347000321_46": "「ですが、エクスフィアについて\\n お話をするくらいならできます」",
"347000321_47": "「おッ、それも聞いてみたいな」",
"347000321_48": "「その前に……、\\n つだけ言い忘れていたことがあります」",
"347000321_49": "「言い忘れたこと?」",
"347000321_50": "「私は28歳なので子供ではありません」",
"347000321_51": "「嘘だろ……」"
}

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@ -0,0 +1,73 @@
{
"347000331_0": "「ええっと、これと、これと。\\n こっちも食べられる野草だって習ったよ」",
"347000331_1": "「わかったわ、かごに入れるから少し待って」",
"347000331_2": "「あっ、あそこにあるのは!」",
"347000331_3": "「ちょッ!? 離れないでッ!」",
"347000331_4": "「あれもお料理に使える野草――",
"347000331_5": " きゃあ!?」",
"347000331_6": "「間に合えッ!」",
"347000331_7": "「ふぅ、ギリギリセーフね……」",
"347000331_8": "「ご、ごめんなさい。\\n また転びそうなところを助けてもらって」",
"347000331_9": "「いえ、いいの。わたしは護衛だから……」",
"347000331_10": "(正直、これで何度目なのよッ!\\n と言いたいところだけど……",
"347000331_11": "「ありがとう……!\\n マリアって、すごく優しいね」",
"347000331_12": "(なぜかこの子に強く言うことができない。\\n というか、何もないところでなぜ転べるのよッ",
"347000331_13": "「<size=25>それに、この声……一体誰に似てるのかしら……。\\n いつも聞いてる気がするのに、全く思い出せないわ……</size>」",
"347000331_14": "「え? 何か言った?」",
"347000331_15": "「なんでもないわ……、\\n って、そっちは坂になってるから――」",
"347000331_16": "「えっ……」",
"347000331_17": "「きゃああああ!」",
"347000331_18": "「しまった、さすがに間に合わなかったわ……ッ!」",
"347000331_19": "「コレットッ! 大丈夫ッ!?」",
"347000331_20": "「エヘヘ、だいじょぶ。\\n こういうの慣れてるから……」",
"347000331_21": "「本当に? 見たところ、怪我は無いみたいだけど……」",
"347000331_22": "「ごめんなさい。離れないでって言われたのに」",
"347000331_23": "「いいのよ、あなたが無事なら」",
"347000331_24": "「それにしても、随分と転がってきたわね」",
"347000331_25": "「って、何ここ?\\n 美味しそうなフルーツが沢山なってるじゃないッ」",
"347000331_26": "「こっちには野菜もあるよ!\\n マリアの勘が当たったね」",
"347000331_27": "「わたしは適当に進む方向を決めただけよ。\\n この場所は、普通に探してたら見つからなかったわ……」",
"347000331_28": "(この子のドジが、ちょっとした幸運を運んでくれたみたい)",
"347000331_29": "「あっ、この野菜!」",
"347000331_30": "「珍しい見た目をしてるわね。\\n 食べられるの」",
"347000331_31": "「うん、シチューに入れると味が出て\\n 美味しくなるんだよ」",
"347000331_32": "「へー、これがそうなの……」",
"347000331_33": "「あっ、そっちは違うの。\\n 見た目は似てるけど、すごく不味いんだ……」",
"347000331_34": "「えッ!? ……違いがほとんどわからない」",
"347000331_35": "「知識もそうだけど、そういった違いを見抜ける目を\\n 持っているのはすごいわね」",
"347000331_36": "「そ、そんなことないよ~。\\n 旅をしてると自然と覚えちゃうだけだから」",
"347000331_37": "(セレナも褒められると照れていたけど、\\n これくらいの子はみんなそうなのかしら",
"347000331_38": "「あっ、これロイドが好きだったな。\\n ちょっと多めに持って帰ろ」",
"347000331_39": "「……ねえ、気になっていたんだけど、\\n あなたとロイドってどういう関係なの」",
"347000331_40": "「ロイドとは幼馴染なの」",
"347000331_41": "「世界再生の旅にも、私を護るためにって\\n ついて来てくれて……嬉しかったな」",
"347000331_42": "「そういうことを聞いたわけじゃないんだけど、\\n まああなたたちはそれくらいがいいのかもしれないわね」",
"347000331_43": "「ええっと……?」",
"347000331_44": "「なんでもないわ。それより、あなたたちのことや、\\n 旅のことをもっと沢山聞かせて」",
"347000331_45": "「もちろん。えっと最初はね、\\n 私が神託を受けることになって……」",
"347000331_46": "「そう……あなたも、\\n 自分を犠牲にしてでも護りたいものがあるのね」",
"347000331_47": "「沢山あるよ。……本当は自分を犠牲になんて\\n しちゃいけないんだってわかってるけど……」",
"347000331_48": "「それでも護りたいって思うものは、沢山……」",
"347000331_49": "「あの子も似たようなことを言っていたわ」",
"347000331_50": "「あの子?」",
"347000331_51": "「わたしの妹よ。あの子は本当に自分を犠牲にして\\n わたしを護ってくれたわね……」",
"347000331_52": "「あの、ええっと……」",
"347000331_53": "「ごめんなさい。深い意味は無いわ。\\n あなたがわたしの妹に似てるって言いたかったの」",
"347000331_54": "「ほら、食材は十分に揃ったから帰りましょう。\\n 泥だらけになった服もきれいにしないとね」",
"347000331_55": "「フフ、マリアみたいな優しいお姉さまがいたら、\\n 沢山甘えちゃってたかも」",
"347000331_56": "「そう?」",
"347000331_57": "「エヘヘ、マリアお姉さま、とか呼んでいたのかな」",
"347000331_58": "「なッ!?」",
"347000331_59": "「あ、ご、ごめんなさい。\\n いきなりお姉さまなんて呼んだら驚いちゃうよね」",
"347000331_60": "「そ、そうね、できればマリアがいいわ……」",
"347000331_61": "(その声でお姉さまって呼ぶのは反則よ。\\n 何、すごく可愛いじゃない、この子ッ",
"347000331_62": "「……ま、まあ、あなたみたいな妹がいたら\\n わたしも甘やかしたかもしれないわね」",
"347000331_63": "「もしそうなら、私、甘え過ぎちゃって、\\n 今よりもっとドジだったかも……」",
"347000331_64": "「フフ、そうね……、\\n でも、ドジをしても許しちゃいそうだわ」",
"347000331_65": "「あっ、ちょっと待って。\\n あそこにまだ食材があるよ」",
"347000331_66": "「よく見つけられたわね――、\\n って、ちょっと待ってッ」",
"347000331_67": "「えっ!?」",
"347000331_68": "「もしかして匂いに釣られてきたのかしら」",
"347000331_69": "「せっかくの食材が魔物に食べられちゃう!」",
"347000331_70": "「仕方ないわね、蹴散らすわよッ!」"
}

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@ -0,0 +1,22 @@
{
"347000332_0": "「エンジェル・フェザー!」",
"347000332_1": "「ふぅ、よかった。\\n 食材は無事みたい」",
"347000332_2": "「1人だと厳しい数だったけど、\\n あなたの魔術のおかげでなんとか倒せたわ」",
"347000332_3": "「そんなことないよ。\\n それと、今のは魔術じゃなくて天使術っていうの」",
"347000332_4": "「その魔術と天使術の違いがイマイチわからないんだけど」",
"347000332_5": "「魔術はマナを消費して、自然界の力を借りる術なんだって」",
"347000332_6": "「エルフに流れる血がマナと反応して魔力が作られるから、\\n エルフか、ハーフエルフじゃないと使えないの」",
"347000332_7": "「天使術は……本当は天使術とは言わないのかも……。\\n 天使になったら急に使えるようになったものだから」",
"347000332_8": "「……とりあえず、違うということだけはわかったわ」",
"347000332_9": "「あなたは、あの武器……チャクラムだっけ?\\n それと天使術のつを使い分けて戦えるなんて、器用なのね」",
"347000332_10": "「私はマリアたちのほうが器用だと思うな。\\n 唄いながら戦ったりしたら噛んじゃいそう」",
"347000332_11": "「それに、私なら唄うことに集中しすぎて、\\n ちゃんと戦えないかもしれないもん」",
"347000332_12": "「あの歌は自然と口にするものだから、\\n 意識して唄っているわけじゃないんだけどね」",
"347000332_13": "「そうなの?」",
"347000332_14": "「だから、特別難しいわけでもないのよ。\\n 唄えない状況にされると辛いんだけどね」",
"347000332_15": "「そうなんだ……」",
"347000332_16": "「あっ! 私にも歌の天使術があるの。\\n 一緒に唄ったらすごい効果が生まれるかも」",
"347000332_17": "「確かにフォニックゲインは歌で強まるから、\\n 可能性はあるかもしれないわ」",
"347000332_18": "「じゃあ、そのときは一緒に唄ってもらえるかな?」",
"347000332_19": "「ええ、あなたとのデュエットが楽しみだわ」"
}

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@ -0,0 +1,52 @@
{
"347000411_0": "いざ、ダンジョン探索へ",
"347000411_1": "「簡易的だけど拠点は完成したし、食材も十分な量が揃ったな。\\n 改めて、島の探索だ」",
"347000411_2": "「どこを探索するかという話だが、\\n やはり、番気になるのはあの遺跡……」",
"347000411_3": "「もしかしたら、ジーニアスたちが誰かに捕まって、\\n 中に閉じ込められているという可能性もあります」",
"347000411_4": "「そうだよね。急にいなくなっちゃうなんておかしいもん」",
"347000411_5": "「じゃあ、決まりね。\\n あの遺跡を徹底的に調べるわよ」",
"347000411_6": "「ああ。そうと決まれば善は急げだ!」",
"347000411_7": "「魔物の姿は見えないな」",
"347000411_8": "「あのデカブツもいない。\\n 入るなら今がチャンスじゃないのか」",
"347000411_9": "「ああ!」",
"347000411_10": "「なんだか今にも崩れそうな遺跡だね」",
"347000411_11": "「そうですね。それにすごく……静かです。\\n 魔物が巣にしているという話でしたが」",
"347000411_12": "「油断は禁物よ。\\n どこから飛び出してくるかわからないんだから」",
"347000411_13": "「そうだな。警戒しつつ先に進もう」",
"347000411_14": "「行き止まりか……。\\n いや、どうやらこの扉から先に進めるらしい」",
"347000411_15": "「よし、それなら――ッ!」",
"347000411_16": "「開かない……。この扉、壊れてるのか?」",
"347000411_17": "「なあ、そこ。\\n 扉の隣に何か置いてあるぞ」",
"347000411_18": "「花と太陽と……月の描かれたピース……。\\n これは……」",
"347000411_19": "「えーっと、たぶん、\\n このパズルを解かないと先に進めないってことだね」",
"347000411_20": "「こういうのは大抵、近くにヒントがあって……。\\n あったぞ」",
"347000411_21": "「あ……ッ! よく見ると壁面にも同じ絵があるわ」",
"347000411_22": "「ここが月の模様だから、反対側を太陽にして……。\\n あとはここに花を並べると……」",
"347000411_23": "「おお、本当に開いたッ!」",
"347000411_24": "「まあ、ざっとこんなもんだな」",
"347000411_25": "「このような仕掛けを瞬時に……。\\n どうしてわかったんだ」",
"347000411_26": "「今までも、こういう謎解きを沢山してきたの。\\n 同じような遺跡とか、洞窟とか」",
"347000411_27": "「なるほど。頼りになるな」",
"347000411_28": "「今度は光る床……。新しい仕掛けみたいね」",
"347000411_29": "「踏むごとに色が変わる仕掛けだね。\\n よーし……」",
"347000411_30": "「次はこの扉か。どうやらこのスイッチで開けるようだが……」",
"347000411_31": "「押しても何も起こらないな……?」",
"347000411_32": "「ねえねえ、こっちに鏡が置いてあるよ!」",
"347000411_33": "「こんなところに姿見なんて、不自然ね……」",
"347000411_34": "「窓から光が差して……。\\n  鏡でこの光をスイッチに当てれば……」",
"347000411_35": "「おおッ! すごいな」",
"347000411_36": "「彼らのおかげで遺跡の探索が順調に進むな」",
"347000411_37": "「助かるよ、こういうの苦手だから」",
"347000411_38": "「みんな、すごいわね。\\n 難しい仕掛けもぱぱっと解いちゃって」",
"347000411_39": "「エヘヘ、そうかな」",
"347000411_40": "「ジーニアス無しでも、なんとかなるもんだ」",
"347000411_41": "「あ……、次の扉です」",
"347000411_42": "「扉の横にスイッチ……。\\n なんだ、ここはなんの謎解きも無いのかな」",
"347000411_43": "「あ、ちょっと待っ――」",
"347000411_44": "「ぽちっと」",
"347000411_45": "「うわッ、扉じゃなくて天井が開いたぞッ!?」",
"347000411_46": "「なッ!? 天井から魔物が――ッ!」",
"347000411_47": "「このスイッチはダミーだったんだ!」",
"347000411_48": "「そ、そういうパターンもあったのか……ッ!」",
"347000411_49": "「反省会は後よッ! まずは魔物の相手をッ!」"
}

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@ -0,0 +1,20 @@
{
"347000412_0": "「肉体労働だったら、任せとけッ!」",
"347000412_1": "「片付いたか……」",
"347000412_2": "「危なかったね……。\\n よかったら、アップルグミどうぞ」",
"347000412_3": "「ありがとう、助かるわ」",
"347000412_4": "「まさか、選択を誤ると魔物が飛び出す罠があるとは……」",
"347000412_5": "「こっちの岩の裏に、本物のスイッチがあるみたいですね」",
"347000412_6": "「悪かったよ。\\n あたしのせいで迷惑かけた……」",
"347000412_7": "「いや、いいよ。\\n 俺たちも、今まで何回間違えたことか……」",
"347000412_8": "「謎解きは、焦らずしっかり考えなくちゃダメみたいだな」",
"347000412_9": "「そうですよ、とりあえず押してみるなんて、絶対にダメです」",
"347000412_10": "「あなたはッ!?\\n ……やっぱり、遺跡の中にいたのね」",
"347000412_11": "「ええ。先日君たちが魔物と戦っている隙に侵入を。\\n おかげさまで調査がはかどりました」",
"347000412_12": "「と言いたいのですが、罠と魔物だらけで\\n ほとんど身動きが取れませんでした……」",
"347000412_13": "「だろうな、1人でこんなところに来るからだぞ」",
"347000412_14": "「できれば、またご一緒したいのですが……」",
"347000412_15": "「1人で置いていけないし、いいよね?」",
"347000412_16": "「ああ。今度は離れないように気をつけろよ?」",
"347000412_17": "「はい、もちろん」"
}

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@ -0,0 +1,16 @@
{
"347000421_0": "「この部屋は何もありませんので、\\n 無視してしまって大丈夫です」",
"347000421_1": "「あッ、そちらの道には入らないでください。\\n 魔物の巣になってますから」",
"347000421_2": "「ここは、右に進めば……」",
"347000421_3": "「ずいぶんと、中の構造に詳しいのね」",
"347000421_4": "「ええ。この前も言った通り、何度か調査をしましたから。\\n 先導は任せてください」",
"347000421_5": "「こんなに魔物がいるのに、たった1人で\\n 今までよく生き残れたもんだな」",
"347000421_6": "「もう何年もここにいますからね。魔物から\\n 隠れるのは慣れっこなのですよ」",
"347000421_7": "「なるほど――」",
"347000421_8": "「魔物ッ!?」",
"347000421_9": "「隠れるのは得意だったのでは……?」",
"347000421_10": "「まあ、たまにはこういうこともあります。\\n 戦闘は任せましたよッ」",
"347000421_11": "「仕方がないわ。他の魔物が集まってくる前に、\\n 倒しきるわよッ」",
"347000421_12": "「……」",
"347000421_13": "(いくら隠れるのが慣れっこといっても、\\n こんな調子で何年も生き残るなんてことが可能なのか……"
}

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@ -0,0 +1,36 @@
{
"347000422_0": "「こいつで一体、何体目だってんだッ!」",
"347000422_1": "「いくらなんでも、魔物の数が多すぎないか?」",
"347000422_2": "「そうだな。進む道、入る部屋、\\n 全てが裏目に出ている印象だ」",
"347000422_3": "「まさか――」",
"347000422_4": "「え? わ、私?」",
"347000422_5": "「私がわざと魔物のいる場所に誘い込んでいるとッ!?」",
"347000422_6": "「こうも頻繁に遭遇していたら、疑いたくもなるわ」",
"347000422_7": "「確かに……不自然です」",
"347000422_8": "「私のせいではないッ!\\n 遺跡の中の魔物が活発になってるんですッ」",
"347000422_9": "「魔物が活発に?」",
"347000422_10": "「ああ。原因は不明だがね。\\n だから、私に責任を求めるのはやめていただきたい……」",
"347000422_11": "「そうなんですね……」",
"347000422_12": "「それにしても、安全な通路があればいいのにね。\\n そしたら――」",
"347000422_13": "「きゃあ!?」",
"347000422_14": "「コレット!?」",
"347000422_15": "「あいたたた、また転んじゃった……」",
"347000422_16": "「……あれ? 今、足元で音がしたような?」",
"347000422_17": "「――っ!」",
"347000422_18": "「さては、罠の起動スイッチかッ!?」",
"347000422_19": "「ご、ごめんなさい……」",
"347000422_20": "「謝らなくていいから、早くこっちへッ!」",
"347000422_21": "「うん……!」",
"347000422_22": "「壁が、崩れて……?」",
"347000422_23": "「魔物の気配はありません。どうやら罠ではないようです。\\n これは……隠し通路」",
"347000422_24": "「すごいなッ! こんなの見つけるなんて。\\n あんたも、この通路の存在は知らなかったんだろ」",
"347000422_25": "「え、ええ……。そうですね」",
"347000422_26": "「ど、どうしよう……。壁……壊れちゃった。\\n いいのかな……」",
"347000422_27": "「ともかく、中に進んでみよう」",
"347000422_28": "「部屋に……繋がっているみたいです」",
"347000422_29": "「中には一体何が……。\\n あれは――」",
"347000422_30": "「似ている……。エターナルソードに……」",
"347000422_31": "(あの剣、わたしがここへ飛ばされるときに見た剣にも、\\n どこか似ているような……",
"347000422_32": "「あれが、君の探していたエターナルソードだって\\n 言うのかいッ」",
"347000422_33": "「似ているけど、本物かどうかはわからない。\\n 近くに行って、確認してみよう」"
}

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@ -0,0 +1,18 @@
{
"347000431_0": "「近くで見ても本物にしか見えない……、\\n でも……」",
"347000431_1": "「この台座……何かの装置になっていて、\\n 剣はそれに組み込まれているようです」",
"347000431_2": "「ねえ、ロイド。\\n それって本当にエターナルソードなのかな」",
"347000431_3": "「どうだろう……。大体、どうしてこんな状態で\\n こんなところに置かれているんだ」",
"347000431_4": "「確かめる方法はあるの?」",
"347000431_5": "「触れてみればわかるかもしれない。\\n よーし……」",
"347000431_6": "「――っ!?」",
"347000431_7": "「地震か……ッ!」",
"347000431_8": "「みんな、その場に伏せて、やり過ごすんだ――ッ!」",
"347000431_9": "「収まったみたいだね」",
"347000431_10": "「今までで1番大きな地震でした。\\n ここが崩れなくてよかったです」",
"347000431_11": "「今のタイミング……その剣に触れたから地震が?\\n それとも、ただの偶然かしら」",
"347000431_12": "「……今のはタイミングが悪かっただけかもしれない。\\n もう度触れてみれば――」",
"347000431_13": "「その剣に触れてはいけません」",
"347000431_14": "「どうして止めるんだ?」",
"347000431_15": "「それはただの剣じゃない――。剣が組み込まれたこの装置が、\\n 島の時空間を生み出しているんです」"
}

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@ -0,0 +1,37 @@
{
"347000441_0": "「実は私も、1度この部屋にたどり着いたことがあるのです。\\n 先ほどの通路とは違う入り口を使ってね」",
"347000441_1": "「調査の結果わかったことは、この装置が、\\n 今いる時空間を生んでいる、ということです」",
"347000441_2": "「しかし、この装置の力も完全ではないようで、\\n だからこそ、時空間は次第に崩壊していっているのです」",
"347000441_3": "「なぜ今までそれを黙っていたのだ」",
"347000441_4": "「念のためですよ。会ったばかりの君たちが、\\n 信用するに足る根拠はありませんでしたからね」",
"347000441_5": "「まあ、それはお互い様ね」",
"347000441_6": "「それより、その装置がこの異常な空間を生んでいるというのなら\\n それを破壊すれば、わたしたちは元の世界に戻れるのかしら」",
"347000441_7": "「確かに、その可能性はあります。\\n だが、生半可な方法ではダメなんですよ」",
"347000441_8": "「どういうことだ……?」",
"347000441_9": "「中途半端な刺激を与えると、装置が異常をきたして\\n 島の崩壊が加速してしまうんです」",
"347000441_10": "「さっき、彼が触れたときのように……」",
"347000441_11": "「あの地震は、そういうことだったのか……」",
"347000441_12": "「だから、島から脱出するには、一気に装置をバラバラにする\\n くらいの方法じゃないとダメなんです」",
"347000441_13": "「なるほどな。そうとわかれば――」",
"347000441_14": "「待ってくれ。この装置に組み込まれている剣……。\\n これは、俺が探していたエターナルソードかもしれないんだ」",
"347000441_15": "「ですが、この人の話によると、この装置は何年も前から\\n ここにあるんですよね……」",
"347000441_16": "「ええ。少なくとも、私がこの島に来たときには\\n すでにあったはずです」",
"347000441_17": "「私たちが飛ばされてきたのは数日前です。\\n エターナルソードが無くなったのも……そのときから」",
"347000441_18": "「それなら、そこに刺さっているのはエターナルソードに似た、\\n 別の剣なのではないでしょうか」",
"347000441_19": "「確かにそうかもしれない。でも、エターナルソードは\\n 時間さえも操る力を持っている。だからひょっとしたら……」",
"347000441_20": "「それに、さっき手を触れたとき、何か力を感じたんだ」",
"347000441_21": "「一瞬だったから、確証は持てないけど。\\n だから、もう度、剣に触れられれば……」",
"347000441_22": "「だったら、確証を得るまで徹底的に調べたほうがいい」",
"347000441_23": "「そうだな、今がチャンスかもしれないぞ。\\n あのデカブツの魔物がいつ出てくるかわからないんだ」",
"347000441_24": "「ええ、あなたの気が済むまで調べなさい」",
"347000441_25": "「いいのか?\\n 島の崩壊が進むかもしれないのに」",
"347000441_26": "「エターナルソードは私たちにとっても大切なものだもん。\\n ちゃんと確認したほうがいいと思う」",
"347000441_27": "「はい。偽物とわかれば……、今ここで破壊します」",
"347000441_28": "「ここまで来て反対もできませんね。\\n もうご自由にどうぞ」",
"347000441_29": "「ありがとう……。\\n みんな、地震に備えてくれ」",
"347000441_30": "「……いくぞ!」",
"347000441_31": "「魔物!? 一体どこから!」",
"347000441_32": "「さっきの隠し通路からだッ!」",
"347000441_33": "「あの装置に刺激を与えられたらまずいのでは……」",
"347000441_34": "「ああ。応戦するぞッ!」"
}

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@ -0,0 +1,24 @@
{
"347000442_0": "「装置を背に、護りながら戦うぞッ!」",
"347000442_1": "「だけど、魔物の数が多い……!\\n このままじゃ……」",
"347000442_2": "「く――!?」",
"347000442_3": "「大丈夫かッ!」",
"347000442_4": "「うッ――」",
"347000442_5": "「翼ッ!?」",
"347000442_6": "「ロイド、危ない!」",
"347000442_7": "「しまったッ!?」",
"347000442_8": "(2人の手が、装置に刺さった剣に――ッ!?)",
"347000442_9": "「これは……!? 揺れが強すぎます、\\n このままでは遺跡が崩れてもおかしくありません」",
"347000442_10": "「逃げようにも、この揺れじゃ立っていられないぞ!」",
"347000442_11": "「プレセア、危ない!\\n 地面が崩れて……」",
"347000442_12": "「あ――!?」",
"347000442_13": "「クソッ! 捕まれ――」",
"347000442_14": "「うわあああッ!?」",
"347000442_15": "「2人とも……ッ!?」",
"347000442_16": "「まさか、崩れた床と共に落下したのかッ!?」",
"347000442_17": "「追いかけよう! 揺れも収まってきたし、\\n 床に開いたその穴から降りれば」",
"347000442_18": "「――っ!?」",
"347000442_19": "「さらに魔物が増えて……。\\n ダメよ、穴に近づけないッ」",
"347000442_20": "「仕方がない……ここは退くぞッ!」",
"347000442_21": "「く……」"
}

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@ -0,0 +1,51 @@
{
"347000511_0": "怪我の功名ッ!?",
"347000511_1": "「……」",
"347000511_2": "「なんとか、この拠点まで戻ってくることができたな……」",
"347000511_3": "「俺は……」",
"347000511_4": "「先ほどの戦闘のことを悔やんでいるのか?」",
"347000511_5": "「ああ……」",
"347000511_6": "「敵がいるのに、あの剣に気を取られて油断したんだ。\\n だから、仲間を失って……」",
"347000511_7": "「あれくらいであの2人がやられたと、そう思っているのか?」",
"347000511_8": "「……っ!」",
"347000511_9": "「奏はそんなに弱くはない。\\n 必ず生きていると、わたしはそう信じている」",
"347000511_10": "「……」",
"347000511_11": "「君はどうだ……?」",
"347000511_12": "「俺もだ……。俺も、仲間を信じてる!\\n プレセアがあれくらいでやられるはずがない」",
"347000511_13": "「そして、ジーニアスもだ。\\n 絶対に全員揃って俺たちの世界に帰るんだ」",
"347000511_14": "「ああ、そうだな」",
"347000511_15": "「ありがとう、おかげで目が覚めた。\\n 今は落ち込んでる時間なんて無い」",
"347000511_16": "「仲間が無事だと信じて、\\n これからどうするかを考えなきゃいけないんだよな」",
"347000511_17": "「どうやら立ち直ったみたいね」",
"347000511_18": "「元気が無かったから心配してたんだよ」",
"347000511_19": "「2人とも……聞いてたのか」",
"347000511_20": "「私もプレセアとジーニアスのことを信じてるよ。\\n 人は絶対元気だって」",
"347000511_21": "「ああ。心配かけて悪かったな」",
"347000511_22": "「残った道具の確認をすると言っていたが、\\n どうだった」",
"347000511_23": "「グミや、ホーリィボトルはもう底をついてしまったわ」",
"347000511_24": "「さっきの戦闘で使い切っちゃったみたい……」",
"347000511_25": "「撤退するので精一杯だったし、仕方ないな」",
"347000511_26": "「それから、ルシエルの姿がどこにも見えないのよね……」",
"347000511_27": "「撤退する途中までは一緒にいたと思ったが……、\\n また姿をくらましたのか……」",
"347000511_28": "「どうも怪しいんだよな、あいつ……」",
"347000511_29": "「まあ、考えても仕方がないわ。\\n 今はこれからのことを考えましょう」",
"347000511_30": "「ああ。あの装置は、結局なんなのか……」",
"347000511_31": "「ロイド、触ってみて何かわかった?」",
"347000511_32": "「……あの剣を触ったとき、力を感じた」",
"347000511_33": "「じゃあ、やっぱりあれが……?」",
"347000511_34": "「でも、どこか違和感があったんだよな……」",
"347000511_35": "「違和感?」",
"347000511_36": "「俺はエターナルソードを、1度は使いこなしたんだ」",
"347000511_37": "「明確にどこがってことは説明できないんだけど、\\n そのときの感覚と、何かが違う気がするんだよ」",
"347000511_38": "「だけど、もっとよく調べてみないと、確かなことは……。\\n 役に立てなくて悪い……」",
"347000511_39": "「結局、一瞬しか触ることはできなかったしな。\\n 無理もない」",
"347000511_40": "「あの装置に組み込まれた剣がエターナルソードか、別のものか、\\n 一旦は棚上げにするとしよう」",
"347000511_41": "「わかっていることは、あの装置を破壊しないと、\\n この時空間から出ることができないってことね」",
"347000511_42": "「中途半端に動かすとさっきみたいなことに……。\\n やるなら、一気にやるしかないんだな……」",
"347000511_43": "「だけど、もしあれが本当にエターナルソードだったとして、\\n それを壊してしまったら……」",
"347000511_44": "「シルヴァラントとテセアラを1つにする方法が無くなって、\\n 世界は滅んでしまう……」",
"347000511_45": "「そんなの、どうしたらいいんだよ……」",
"347000511_46": "「……」",
"347000511_47": "(元の世界に戻る方法はあるにはある……。\\n しかしそれは、何かを犠牲にする方法かもしれない……",
"347000511_48": "(いずれは答えを出さなくてはいけない。\\n それが、どういう形であれ……"
}

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@ -0,0 +1,13 @@
{
"347000521_0": "「んん……、ここは……」",
"347000521_1": "「おッ、目が覚めたな」",
"347000521_2": "「私は……確か穴に落ちて……」",
"347000521_3": "「ああ。\\n 下が魔物の巣とか水流じゃなくて助かったよ」",
"347000521_4": "「どこか痛いところはあるか?\\n グミが少し残ってるから、食っときな」",
"347000521_5": "「ありがとうございます。\\n 奏さんがいなかったらどうなっていたか……」",
"347000521_6": "「いいって。こういうときは助け合いだろ?」",
"347000521_7": "「それより、落ち着いたらここから抜け出す方法を考えないとな」",
"347000521_8": "「そうですね。\\n 地下に落ちてきたようですが、戻る道は……」",
"347000521_9": "「適当に壁をぶち抜いてみたら、遺跡の通路に繋がった。\\n そこから地上まで繋がっているはずだ」",
"347000521_10": "「……私よりあなたのほうが豪快さんですね」"
}

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@ -0,0 +1,28 @@
{
"347000522_0": "「そこを通してください!」",
"347000522_1": "「この辺にも魔物が巣くっているのか……」",
"347000522_2": "「やっぱ、2人でこの遺跡を攻略してくのは\\n かなりきついな」",
"347000522_3": "「これまで以上に協力したほうがいいと思います」",
"347000522_4": "「ああ、そうだな。\\n 普段はどんな連携を取っているんだ」",
"347000522_5": "「私の武器は大振りで隙が大きいので、素早くて手数の多い人や、\\n 遠距離からの援護が得意な人とは……合わせやすいです」",
"347000522_6": "「……困ったな。あたしも同じ、一撃入魂タイプだ。\\n ちまちました戦い方は性に合わなくて……」",
"347000522_7": "「……確かに、似たような戦い方かもしれませんね」",
"347000522_8": "「まあ、無理に陣形を決める必要も無いか。\\n 逆にぎこちなくなっちまうかもしれないし」",
"347000522_9": "「戦いの中で息を合わせていこう」",
"347000522_10": "「実戦の中で、ですか……?」",
"347000522_11": "「ああ、戦い方が似てるってことは、\\n 逆に言えば息を合わせやすいってことだ」",
"347000522_12": "「それに、言ってくれただろ」",
"347000522_13": "「……?」",
"347000522_14": "「あたしたちが似てるって」",
"347000522_15": "「……はい。あなたも、孤独の切なさと、\\n 仲間の大切さを知っている人だと思いましたから」",
"347000522_16": "「ああ。だから、きっといいコンビになれるよ」",
"347000522_17": "「……はい。よろしくお願いします」",
"347000522_18": "「――っ!」",
"347000522_19": "「どうした? 魔物か?」",
"347000522_20": "「魔物じゃありません。\\n これは、人の気配……」",
"347000522_21": "「翼たちかもしれないな、確かめに行くぞッ!」",
"347000522_22": "「この部屋の中か……」",
"347000522_23": "「ロイドたち、大丈夫かな……」",
"347000522_24": "「この声は、ジーニアス?」",
"347000522_25": "「――っ!\\n 助けに来てくれたんだね」"
}

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@ -0,0 +1,30 @@
{
"347000531_0": "「まさか牢獄に捕まっているとは思わなかったな」",
"347000531_1": "「どうやっても壊せなくて、出られないんだよ」",
"347000531_2": "「確かに……頑丈そうな鉄格子です。\\n 誰がこんなことを」",
"347000531_3": "「それは後で。\\n 急がないと、プレセアたちまで見つかっちゃうかも……」",
"347000531_4": "「それもそうだな。ここから助けるのが先決だッ!\\n よーし……できる限り後ろに下がってろ……」",
"347000531_5": "「う、うん――」",
"347000531_6": "「こんな鉄格子、あたしがぶった切ってやるッ!」",
"347000531_7": "「ガングニールでもびくともしないか……」",
"347000531_8": "「ダメか……。\\n じゃあ、そっち側に檻を開くためのスイッチとか無いかな」",
"347000531_9": "「確かに、それがあれば一発だな」",
"347000531_10": "「この部屋に……あると思います。\\n 人で探してみましょう」",
"347000531_11": "「いかにもなスイッチを見つけたが……」",
"347000531_12": "「はい……」",
"347000531_13": "「こういういかにもなスイッチはダミーだって、\\n さっき学んだからな。もっと探してみよう」",
"347000531_14": "「あったッ! やっぱりもう1つスイッチが隠されてたぞ」",
"347000531_15": "「はい、これでジーニアスを助けられるはずです」",
"347000531_16": "「よし、いくぞ。ぽちっと」",
"347000531_17": "「うわあ!?\\n 牢獄の壁が迫ってくる」",
"347000531_18": "「ま、まさか、二重のダミーだったのかッ!?」",
"347000531_19": "「このままじゃボク潰されちゃうよ……!」",
"347000531_20": "「本物のスイッチがどこかにあるはず……」",
"347000531_21": "「探してる時間が無い……。\\n こうなったら、実力行使だッ」",
"347000531_22": "「プレセア、頼む。鉄格子を壊すのを手伝ってくれッ!」",
"347000531_23": "「わかりました!」",
"347000531_24": "「なんだこの硬さは……。\\n 人で攻撃してるのにびくともしないぞッ」",
"347000531_25": "「どうすれば……」",
"347000531_26": "「2人とも後ろ! 魔物が来てる!」",
"347000531_27": "「くッ、物音を聞きつけてきたか……。\\n まずはこいつらを片付けるぞッ」"
}

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@ -0,0 +1,49 @@
{
"347000532_0": "「こいつで最後だッ!」",
"347000532_1": "「魔物はなんとかなったか。\\n でも――」",
"347000532_2": "「牢獄の壁がすぐそこまで……!」",
"347000532_3": "「もういいよ、2人とも。\\n もう、間に合わない……」",
"347000532_4": "「何を言って――」",
"347000532_5": "「もういいんだ!\\n ボクのことはもういいから、人は逃げて……」",
"347000532_6": "「いいや、お前のことは置いていかない。\\n 絶対に助けてやる。だから……」",
"347000532_7": "「お前も生きるのを諦めるなッ!」",
"347000532_8": "「生きるのを、諦めない……」",
"347000532_9": "「ほら、下がれッ!\\n 鉄格子にもう発入れるからなッ」",
"347000532_10": "「あなたを助けること、私も諦めません!」",
"347000532_11": "「くっ――、硬い……。\\n だけど、もう」",
"347000532_12": "「2人とも……」",
"347000532_13": "「……わかったよ、ボクは諦めない。\\n 何か方法を見つけてみせる」",
"347000532_14": "「その意気だッ! 行くぞッ!」",
"347000532_15": "「あれ、今の音は……。\\n 今攻撃した鉄格子の柱をもう度攻撃してみて」",
"347000532_16": "「ああ、これだなッ!」",
"347000532_17": "「ここ、この鉄格子だけ違う音がする。\\n やっぱり……この柱だけ老朽化が進んでいるんだ」",
"347000532_18": "「なら、そこを攻撃すれば!」",
"347000532_19": "「惜しい……けど、まだ壊れそうにない。\\n 攻撃力が足りないみたいだ……」",
"347000532_20": "「わかった。……それなら、2人で同時に攻撃だッ!\\n ピッタリタイミングを合わせれば――ッ」",
"347000532_21": "「ですが、練習もしていないのに――」",
"347000532_22": "「できるッ!\\n 言っただろ。あたしたちはいいコンビになれるってッ」",
"347000532_23": "「――っ!\\n はい」",
"347000532_24": "「バッチリ命中だ!」",
"347000532_25": "「ほらな、息ってのは勝手に合うもんなんだよ」",
"347000532_26": "「すごい。まるで前から一緒に戦っていたみたいに……」",
"347000532_27": "「ほら、もう1発行くぞッ!」",
"347000532_28": "「え? はい!」",
"347000532_29": "「また当たった!\\n あともう少し……」",
"347000532_30": "「絶対に間に合わせてみせます。\\n だから、最後まで諦めないで」",
"347000532_31": "「あたしたちで助け出すから待ってろよッ!」",
"347000532_32": "「私のエクスフィアが光ってる……?」",
"347000532_33": "「この力は……、感じるッ!\\n そうか、これがプレセアの……ッ」",
"347000532_34": "「姿が、変わった!?」",
"347000532_35": "「どうなってるの!?」",
"347000532_36": "「心象変化か……ッ!? だけど、詳しい説明は後だな。\\n 今はこの鉄格子を――ッ」",
"347000532_37": "「はい!」",
"347000532_38": "「こいつで終わりだ、ぶっ壊れろおおお――ッ!」",
"347000532_39": "「鉄格子が壊れた!」",
"347000532_40": "「今だ、出てこいッ!」",
"347000532_41": "「うわあああ――!?」",
"347000532_42": "「あ、危なかった。本当に危機一髪だったよ……」",
"347000532_43": "「無事でよかった――」",
"347000532_44": "「悪かった、あたしのせいで罠が発動して……」",
"347000532_45": "「ううん、あれはしょうがないよ。\\n それより、助けてくれてありがとう」",
"347000532_46": "「諦めずにいられたのは、2人のおかげだよ」"
}

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@ -0,0 +1,28 @@
{
"347000541_0": "「邪魔だ邪魔だッ!\\n お前たちにかかずらっている暇は無いんだッ」",
"347000541_1": "「すごい力ですね……」",
"347000541_2": "「心象変化って言ってたけど、\\n それってどういうものなの」",
"347000541_3": "「ざっくり説明すると、装者が感じた力のイメージに応じて\\n ギアが変化することだな」",
"347000541_4": "「あのとき、プレセアのエクスフィアの力を感じたんだ。きっと、\\n それで変化した心象に、ガングニールが応じてくれたんだな」",
"347000541_5": "「なるほど。だからどことなくプレセアの姿に\\n 似ているんだね」",
"347000541_6": "「……難しくてよくわからないです」",
"347000541_7": "「正直あたしも、詳しい仕組みはよくわかってないけど――」",
"347000541_8": "「プレセアとあたしのジーニアスを助けたいって想いに\\n ギアとエクスフィアが応えてくれたってところだよ。きっと」",
"347000541_9": "「だから、あの場にプレセアがいなかったら、\\n こいつを助けられなかったよ、ありがとな」",
"347000541_10": "「いえ……、お礼を言われるようなことではありません」",
"347000541_11": "「そうだよ。むしろお礼を言うのはボクのほうだし」",
"347000541_12": "「それにしても、\\n 捕まってみんなに迷惑かけちゃったことが悔しいな……」",
"347000541_13": "「無事でよかった……。\\n みんなも私も、心配していました」",
"347000541_14": "「プ、プププレプレ……セア……!\\n あ、ありがとう」",
"347000541_15": "「そういえば、お前を捕まえたのはどこの誰なんだ?」",
"347000541_16": "「そうだ! ルシエルって奴だよ。\\n ボクを研究の実験に使うんだって言ってた」",
"347000541_17": "「待ってください。今……なんて言いましたか」",
"347000541_18": "「だから、ボクを研究の実験体にするって言ってたんだ。\\n 本当に許せないよ」",
"347000541_19": "「違う、そこじゃない。\\n お前を捕まえた奴はルシエルって名乗ってたのか」",
"347000541_20": "「うん、そうだけど……。\\n 人とも知ってるの」",
"347000541_21": "「ああ……。怪しいとは思っていたけど、\\n 思っていた以上にヤバい相手なのかもしれないな」",
"347000541_22": "「実験体とは、なんの実験でしょうか……」",
"347000541_23": "「ええっと、それは――」",
"347000541_24": "「お出ましだな、のんびり話をしてる余裕も無いのか」",
"347000541_25": "「まずはこの遺跡を出て、ロイドさんたちと合流しましょう。\\n ルシエルのことを伝えないと」"
}

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@ -0,0 +1,34 @@
{
"347000542_0": "「魔物は出てくるし、\\n 遺跡はまるで迷路だし、どこに行けばいいんだッ」",
"347000542_1": "「連戦が続くとこちらの消耗も大きくなります」",
"347000542_2": "「……」",
"347000542_3": "「また分かれ道か。\\n ええっと、とりあえず右に行ってみるか……」",
"347000542_4": "「待って! そっちに行くと前の道に戻っちゃうよ。\\n ここは左に行って」",
"347000542_5": "「道がわかるのか?」",
"347000542_6": "「全部は把握できてないけど、\\n 通ってきた道は頭の中でマップにしてるから」",
"347000542_7": "「それは頼もしいな。\\n 悪いけど、こっちはちんぷんかんぷんだ」",
"347000542_8": "「さっき助けてもらった分、ここは任せといて!」",
"347000542_9": "「その先の部屋はまだ行ってないよ!」",
"347000542_10": "「よし、入ってみるか。\\n 中に何がいるかわからないから気をつけていくぞ」",
"347000542_11": "「はい」",
"347000542_12": "「……」",
"347000542_13": "「あれはルシエルじゃないかッ!」",
"347000542_14": "「静かに。……何かしようとしています」",
"347000542_15": "「ベッドの上にもう1人いるみたいだ。\\n まさか、これが――」",
"347000542_16": "「さあ、苦痛を味わいなさい……」",
"347000542_17": "「うう、や、やめ、やめてくれえええッ!」",
"347000542_18": "「ベッドに寝ている人の様子がおかしいです……!\\n 身体が変化して――」",
"347000542_19": "「魔物になっていくッ!?」",
"347000542_20": "「これが、アイツの言っていた実験……」",
"347000542_21": "「苦しそうですね。今助けてあげましょう」",
"347000542_22": "「また投薬して……。\\n あの青い薬は……」",
"347000542_23": "「あ、ああ、ぐううう……」",
"347000542_24": "「暴れていた人が落ち着いた……?」",
"347000542_25": "「いや、これ以上黙って見ている場合じゃない。\\n 行くぞッ」",
"347000542_26": "「なッ!? 君たちがどうしてここにッ!\\n あのとき、地下に落ちて死んだんじゃ……」",
"347000542_27": "「お前の首根っこ捕まえるために戻ってきてやったんだ。\\n 感謝してほしいね」",
"347000542_28": "「そうはいきませんッ!」",
"347000542_29": "「魔物……!\\n やっぱり、ルシエルが操っていたんですね」",
"347000542_30": "「早く追いかけないと逃げられちゃうよ!」",
"347000542_31": "「その前にこの邪魔な奴らを片付けるッ!」"
}

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@ -0,0 +1,40 @@
{
"347000611_0": "明らかになる真実",
"347000611_1": "「ルシエル、貴様にはここから\\n 出ていってもらうことにした」",
"347000611_2": "「お、お待ちください、ユグドラシル様ッ!\\n 私が一体、何をしたと……ッ」",
"347000611_3": "「貴様は私を裏切って、自分のためだけにエクスフィアを\\n 利用している。私が何も知らないとでも思ってるのか」",
"347000611_4": "「ち、違いますッ!\\n この研究は新たなハイエクスフィアを作るためのものですッ」",
"347000611_5": "「要の紋を内蔵したハイエクスフィアが完成すれば、\\n クルシスの輝石に替わり、きっとお役に――」",
"347000611_6": "「貴様の追放はすでに決めたことだ。\\n 見苦しい言い訳は聞きたくない。命があるだけありがたく思え」",
"347000611_7": "「うわあああ――ッ!?\\n わ、私のクルシスの輝石がッ」",
"347000611_8": "「貴様にはもう必要のないものだろう?」",
"347000611_9": "「返せッ! それは私のものだあああッ!」",
"347000611_10": "「愚か者め!」",
"347000611_11": "「があああ――ッ!?」",
"347000611_12": "「これはもう、誰のものでもない」",
"347000611_13": "「……」",
"347000611_14": "「……さらばだ、かつて同胞だったものよ」",
"347000611_15": "「はあ、はあ……、私はまだ死ねない……」",
"347000611_16": "「必ず、ユグドラシルに復讐してやる……。\\n 私の研究を邪魔した、あいつだけは許さない……」",
"347000611_17": "「この場所から、1から、あいつへの復讐を……」",
"347000611_18": "「時空の狭間に落ち、生き延びたか、ルシエル……」",
"347000611_19": "「だが、もう何もできはしない。\\n 永遠にそこで無意味な時間を過ごすといい……」",
"347000611_20": "「コレット! おい、コレット!」",
"347000611_21": "「あれ、ロイド……?\\n ええっと、ここで何やってるの」",
"347000611_22": "「何って、お前がうなされてたから\\n 心配してたんだろ」",
"347000611_23": "「何か怖い夢でも見たのか?」",
"347000611_24": "「あったかいものでも用意するわね。\\n 飲むと落ち着くわよ」",
"347000611_25": "「夢……そうだ、夢! ロイド、またミトスの記憶を見たの。\\n 今回はミトスがユグドラシルって名乗ってる頃の……」",
"347000611_26": "「ミトスの記憶……今度はどんな記憶だったんだ?」",
"347000611_27": "「ミトスの記憶にルシエルさんが出てきたの……」",
"347000611_28": "「ルシエルだって!?」",
"347000611_29": "「ルシエルさんは新しいエクスフィアを作る研究をしてて、\\n それが見つかってミトスに追放されたみたい……」",
"347000611_30": "「クルシスの輝石もそのとき、ミトスに奪われたみたいなの」",
"347000611_31": "「エクスフィアにミトス……。\\n まさか、ルシエルは天使だったのか」",
"347000611_32": "「待ってくれ、わたしたちには話が見えない」",
"347000611_33": "「ええっと、天使はデリス・カーラーンの住人のことで\\n ミトスっていうのは……」",
"347000611_34": "「ダメだ、説明することが多すぎて頭が破裂する。\\n とにかく、ルシエルが危険な奴だってことだよ」",
"347000611_35": "「シンプルでわかりやすい答えね」",
"347000611_36": "「どうやら、彼が今回の事件に深く関わっているようだな」",
"347000611_37": "「すぐに遺跡に向かおう。\\n あいつがいるとしたら、あそこだ」"
}

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@ -0,0 +1,26 @@
{
"347000621_0": "「どこだ、ルシエル! ここにいるんだろ、出てこい!」",
"347000621_1": "「ダメですよ、そんなに大声を出したら。\\n 魔物が集まってきたらどうするんですか」",
"347000621_2": "「あんた、クルシスの輝石をミトスに奪われたのに\\n なんで無事なんだ」",
"347000621_3": "「……」",
"347000621_4": "「どこでそれを知ったのか知りませんが、\\n 私にはこれがあったのです」",
"347000621_5": "「あれは、宝玉……?」",
"347000621_6": "「私が研究で作ったものです。要の紋を内蔵し、外付けの\\n 要の紋を必要としない、新たなハイエクスフィアですよッ」",
"347000621_7": "「ユグドラシルにクルシスの輝石を奪われたとき、\\n 咄嗟にこれを使ったのです」",
"347000621_8": "「要の紋を内蔵した新たなハイエクスフィア……、\\n 本当にそんなものが……」",
"347000621_9": "「画期的な発明でしょう?\\n ですが、これはまだ未完成品……問題があったッ」",
"347000621_10": "「だから、君たちを実験台にして完成させる\\n 必要があったのです……ッ」",
"347000621_11": "「まさか、そのためにわたしたちをここへ\\n 連れてきたっていうのッ」",
"347000621_12": "「そんなもの、\\n なんのために完成させる必要があるっていうんだ」",
"347000621_13": "「それはもちろん……こうならないためですよ……ッ!」",
"347000621_14": "「あれはわたしたちを襲ってきた巨大な魔物かッ!?」",
"347000621_15": "「ルシエルさんがあの魔物だったの!?」",
"347000621_16": "「ああ、もう時間が無い……。\\n せっかく造ったインフィドルも……所詮は模造品……」",
"347000621_17": "「インフィドル……? 模造品……?\\n 何をわけのわからないことを」",
"347000621_18": "「このままでは空間が消えて……、\\n 何もかも終わってしまうッ」",
"347000621_19": "「くっ――!」",
"347000621_20": "「ロイド、だいじょぶ!?」",
"347000621_21": "「ああ。だけど――」",
"347000621_22": "「話を聞こうにも、もう話せる状態ではなさそうねッ!」",
"347000621_23": "「彼が元凶だというのなら、ここで打ち払うッ!」"
}

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@ -0,0 +1,47 @@
{
"347000622_0": "「ハイエクスフィアはどこだあああッ!」",
"347000622_1": "「エターナルソードもだッ!\\n 全部私に寄こせえええええッ」",
"347000622_2": "「俺たちのエクスフィアと、\\n エターナルソードを手に入れようとしてるのか」",
"347000622_3": "「攻撃は防げるけど、これ以上は……ッ!」",
"347000622_4": "「マリア、援護するよ!」",
"347000622_5": "「ありがとう。でも、あまり前に出てきちゃダメよ。\\n まともに攻撃を受けたらひとたまりもないわッ」",
"347000622_6": "「なんという戦闘力だ。\\n 今までの魔物と比べ物にならないッ」",
"347000622_7": "「どうすれば、こいつを倒せるんだ!」",
"347000622_8": "「エターナルソードは私のものだあああッ!」",
"347000622_9": "「ロイド、避けろッ!」",
"347000622_10": "「くっ、間に合わ――」",
"347000622_11": "「い、今のは……?」",
"347000622_12": "「タイミングばっちりだったみたいだな。\\n 大丈夫か」",
"347000622_13": "「助かった、ありがとう!\\n って、その恰好はなんだ」",
"347000622_14": "「いろいろあったんだよ」",
"347000622_15": "「遅れました、加勢します」",
"347000622_16": "「プレセアも無事だったんだ!」",
"347000622_17": "「やっぱり、ロイドたちにはボクがいないとダメなんだね」",
"347000622_18": "「ジーニアス!\\n お前、今までどこにいたんだよ」",
"347000622_19": "「心配かけちゃってごめん。\\n でも今は、そいつをなんとかしないと」",
"347000622_20": "「ダメなんだ、ジーニアス。\\n こっちの攻撃がほとんど効かないんだ」",
"347000622_21": "「じゃあ、どうするのさ!」",
"347000622_22": "「みんなの無事が確認できたんだ。\\n ひとまず、ここは一旦退こう」",
"347000622_23": "「わかった。だったらボクが先導する。\\n 入り組んだ遺跡を利用してあいつを撒こう」",
"347000622_24": "「承知した、案内はそちらに任せる。\\n 殿はわたしたちがッ」",
"347000622_25": "「頼んだ!」",
"347000622_26": "「よし、こっちだよ!」",
"347000622_27": "「うおおお――ッ!\\n エターナルソードを寄こせッ」",
"347000622_28": "「ハイエクスフィアを、クルシスの輝石を寄こせえええッ!」",
"347000622_29": "「見境なく暴れまわって、\\n あいつは、おかしくなっているのかッ」",
"347000622_30": "「チャンスです!\\n 今は逃げることに集中しましょう」",
"347000622_31": "「……あいつは追ってきてないか?」",
"347000622_32": "「気配はしません。逃げ切れた……と思います」",
"347000622_33": "「とんでもない奴だったな。\\n わけわかんないこと叫んでたし、あれはなんだよ」",
"347000622_34": "「あれは、ルシエルだ」",
"347000622_35": "「なにッ!?」",
"347000622_36": "「あたしたちは、そのルシエルが\\n 怪しげな実験をしているところを見かけたぞ」",
"347000622_37": "「実験……彼の目的と関係がありそうね」",
"347000622_38": "「1度、情報を整理したほうがよさそうだな」",
"347000622_39": "「なるほど……」",
"347000622_40": "「その、エターナルソードに似た剣が組み込まれた装置が、\\n ここから脱出する鍵になっているみたいだね」",
"347000622_41": "「ボクも見て調べてみたいな」",
"347000622_42": "「ああ、俺ももう1度確認したい」",
"347000622_43": "「では、もう1度あの部屋に行きましょう。\\n ルシエルが正気を失っている今なら……」",
"347000622_44": "「よし、今のうちに急ごうッ!」"
}

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@ -0,0 +1,51 @@
{
"347000631_0": "「ここが例の部屋だ」",
"347000631_1": "「本当にエターナルソードそっくりだね……」",
"347000631_2": "「どうやって調べる?」",
"347000631_3": "「装置に刺激を与えるとこの空間の崩壊が進んでしまう。\\n 慎重に調べないと……」",
"347000631_4": "「お前が頼りだからな。任せたぞ」",
"347000631_5": "「ああ、どうしてもってときは――」",
"347000631_6": "「ルシエル……ッ!\\n ここまで追ってきたのか……ッ」",
"347000631_7": "「最悪のタイミングだ……!」",
"347000631_8": "「エターナルソードを寄こせッ!」",
"347000631_9": "「なぜ俺たちに言うんだ? この装置に組み込まれた剣は\\n エターナルソードじゃないのか」",
"347000631_10": "「それが無いと、私の目的が……。\\n エターナルソードを寄こせえええッ」",
"347000631_11": "「仕掛けてきたッ!\\n 話が通じる様子ではないぞ……ッ」",
"347000631_12": "「くッ……。\\n ここじゃ場所が悪すぎるッ」",
"347000631_13": "「もしも攻撃があの装置に当たったら……」",
"347000631_14": "(いっそこれを一気に壊せば、ここを抜け出して、\\n みんなが元の世界に戻れるかもしれない……",
"347000631_15": "(でも、もしこれが本当にエターナルソードだったら。\\n 俺には……",
"347000631_16": "「ぐうう……苦しい……。クルシスの輝石を……、\\n ハイエクスフィアを、寄こせッ」",
"347000631_17": "「くっ……強い……」",
"347000631_18": "「耐えろ。今は奴から装置を護るしかないッ!」",
"347000631_19": "「俺は……!」",
"347000631_20": "「迷うなッ!\\n 君には世界を救う使命があるはずだッ」",
"347000631_21": "「ならば、その方法を手放す選択肢は無いだろう……ッ!」",
"347000631_22": "「…………!」",
"347000631_23": "「エターナルソードを寄こせッ!」",
"347000631_24": "「防ぎ切れるか――ッ!?」",
"347000631_25": "(なんだ、背中が熱い?\\n これは、拾った剣が発しているのか",
"347000631_26": "「直線的な攻撃ならば、さばけるはずだッ!」",
"347000631_27": "「あれは、俺の技……!?」",
"347000631_28": "「……ん? 今、わたしは何を?\\n この剣がさせたとでもいうのか」",
"347000631_29": "「エターナルソードがあれば、望む世界が創れるんだッ!」",
"347000631_30": "「望む世界?」",
"347000631_31": "「望む世界……エターナルソード……。\\n うっ、これって……」",
"347000631_32": "「できましたよ。人工的なエターナルソード……。\\n 名付けて、インフィドルッ」",
"347000631_33": "「これがあれば、望む世界が創れるんだッ!」",
"347000631_34": "「……」",
"347000631_35": "「ルシエル……。\\n おまえの欲望は、止められないのだな。私と同じように」",
"347000631_36": "「しかし、おまえのその技術では……、\\n そんな偽物では、おまえの望みを叶えられはしない――」",
"347000631_37": "「い、今のはまた、ミトスの……」",
"347000631_38": "「エターナルソードを寄こせえええッ!」",
"347000631_39": "「だから、今は持ってないっていうのに……!」",
"347000631_40": "「インフィドル……そっか。あそこにあるのが!」",
"347000631_41": "「ロイド! そこにあるエターナルソードは偽物だよ!」",
"347000631_42": "「え!? 偽物って、どういうことだ!」",
"347000631_43": "「寄こせ寄こせ寄こせえええッ!」",
"347000631_44": "「まずいよ、この地震って……!」",
"347000631_45": "「装置に影響が!?」",
"347000631_46": "「ここで戦いすぎた。このままでは奴の攻撃が\\n 台座に当たってしまうのも時間の問題だッ」",
"347000631_47": "「コレット、詳しい話は後だ。\\n 今はこの部屋から離れるぞ 奴を引き付ける」",
"347000631_48": "「うん、わかったよ!」"
}

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@ -0,0 +1,43 @@
{
"347000641_0": "「ジーニアス、この道でいいのか?」",
"347000641_1": "「大丈夫!\\n この先に行けば、十字路があって……」",
"347000641_2": "「あれ!?」",
"347000641_3": "「道が塞がれているッ!?」",
"347000641_4": "「あいつの仕業か。\\n この辺りでも暴れて通路が埋まったんだッ」",
"347000641_5": "「そんな!?」",
"347000641_6": "「時間が無いッ! 早く寄こせッ! 全部寄こせええッ!」",
"347000641_7": "「もう追いついてきたわッ!」",
"347000641_8": "「あいつの横を通って来た道を戻るしかないよ。\\n そうすれば、別の道で逃げられる」",
"347000641_9": "「いや、戻るのは危ない。\\n あたしたちが瓦礫を吹き飛ばしてやるよッ」",
"347000641_10": "「ルシエルの相手はお願いします」",
"347000641_11": "「2人とも、任せたぞ。\\n その間、あれの相手はわたしたちがするッ」",
"347000641_12": "「寄こせえええええッ!」",
"347000641_13": "「きゃあ!?」",
"347000641_14": "「危ないッ!」",
"347000641_15": "「わたしが防ぐわ……ッ!」",
"347000641_16": "「そんなッ!? 前よりも力が増して――ッ!」",
"347000641_17": "(ダメ、防壁が砕かれて……ッ!\\n このままでは直撃を――",
"347000641_18": "「マリア!」",
"347000641_19": "「コレットッ!?」",
"347000641_20": "「きゃあああ――!?」",
"347000641_21": "「コレットッ!」",
"347000641_22": "「この野郎おおお――!」",
"347000641_23": "「コレット、しっかりしなさいッ!」",
"347000641_24": "「よかった、マリアが無事で……」",
"347000641_25": "「わたしを護るために、あんな無茶を……ッ!」",
"347000641_26": "「私は大丈夫……。\\n これくらい、なんとも……」",
"347000641_27": "「フラフラじゃない。\\n いいからじっとしててッ」",
"347000641_28": "「うっ……はあ、はあ……」",
"347000641_29": "「ただのダメージじゃない。\\n 何か様子がおかしい……」",
"347000641_30": "「お前、コレットに何をしたんだ!」",
"347000641_31": "「うう……がああああッ!」",
"347000641_32": "「答えろ、ルシエル!」",
"347000641_33": "「下がれ、そいつに何を聞いても無駄だッ!」",
"347000641_34": "「これってもしかして、\\n あのときルシエルが話してた……」",
"347000641_35": "「心当たりがあるんですか?」",
"347000641_36": "「うん、たぶん……」",
"347000641_37": "「よっし、待たせた。道が開いたぞッ!」",
"347000641_38": "「がああああああッ!」",
"347000641_39": "「くっ、ここは退くしかない――」",
"347000641_40": "「コレット、頑張れ……!\\n 俺が絶対に助けるから……」"
}

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@ -0,0 +1,42 @@
{
"347000642_0": "「よし、この壁で最後だッ!」",
"347000642_1": "「はい!」",
"347000642_2": "「外が見えたぞ。\\n 遺跡は抜けた、もう一踏ん張りだッ」",
"347000642_3": "「コレット、もう少しだけ頑張ってッ!」",
"347000642_4": "「だいじょぶ……だよ……」",
"347000642_5": "「全員外に出た。あとは――」",
"347000642_6": "「エターナルソードを――」",
"347000642_7": "「それはもう聞き飽きました!」",
"347000642_8": "「お前は遺跡に閉じ込められてろッ!」",
"347000642_9": "「よし……出てこないな」",
"347000642_10": "「ですが、いつまで持つかわかりません。\\n 早く拠点に戻りましょう」",
"347000642_11": "「ああ、コレットの容態も気になるしな」",
"347000642_12": "「コレットは?」",
"347000642_13": "「今は眠っています。\\n ですが……、あまりいい状態とは言えません」",
"347000642_14": "「コレットに何が起こってるんだ。\\n ジーニアス、あいつから何か聞いたのか」",
"347000642_15": "「うん。捕まったとき、\\n 何も知らないふりをしていろいろ聞き出したんだ」",
"347000642_16": "「ルシエルは、新たなエクスフィアを作るために、\\n 毒薬を作ったって言ってた」",
"347000642_17": "「苦痛を、恐怖を与える毒薬だって……」",
"347000642_18": "「なぜ、そんなものを……」",
"347000642_19": "「エクスフィアは人間の苦痛によって覚醒するんだよ」",
"347000642_20": "「だから、ルシエルはさらなる苦痛を与え続けることで\\n その純度を限界以上に高めようと考えていたみたい」",
"347000642_21": "「でも、ほとんど苦痛に耐えきれず死ぬか、\\n 魔物化するんだって……」",
"347000642_22": "「胸クソ悪い話ね……」",
"347000642_23": "「そうか、あのとき見たルシエルの実験……。\\n 人を魔物に変えてた薬はそれだったんだな」",
"347000642_24": "「この毒は相手が天使であろうと効果があるみたい。\\n ミトスへ……復讐するための研究でもあるからって」",
"347000642_25": "「じゃあ、毒を消さなかったら、\\n コレットも魔物になるってのかよ」",
"347000642_26": "「解毒薬は無いのか?」",
"347000642_27": "「解毒薬のことは、話してなかったな……」",
"347000642_28": "「あのとき見た実験……。苦しむあの人は、\\n 青い薬を投薬されて落ち着きを取り戻していました」",
"347000642_29": "「ひょっとして……」",
"347000642_30": "「そうか、あれが解毒薬だったんだ!」",
"347000642_31": "「じゃあ、あの遺跡に行けば解毒薬が手に入るんだな!」",
"347000642_32": "「そうすれば、コレットを助けられる……」",
"347000642_33": "「彼女が回復すれば、あの言葉の真意も確かめられるな」",
"347000642_34": "「あのエターナルソードは偽物、ってやつか。\\n コレットは、何かに気づいていたみたいだったな」",
"347000642_35": "「どちらにしろ、またあの遺跡に行かないといけないわね」",
"347000642_36": "「ルシエルの奴とも戦うことになりそうだな……」",
"347000642_37": "「……それでも行かなくちゃいけないんだ」",
"347000642_38": "「うぅ……くぅ……、\\n はぁはぁ……」",
"347000642_39": "「大丈夫だ、コレット。俺たちがなんとかする。\\n だから、もう少し待っててくれ」"
}

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@ -0,0 +1,61 @@
{
"347000711_0": "世界を救う決意",
"347000711_1": "「ん……いつの間にか、眠ってしまっていたのか……」",
"347000711_2": "「疲れてるなら、もう少し休んでてもいいんだぞ」",
"347000711_3": "「ううん、もう十分よ。\\n 奏こそ疲れてない」",
"347000711_4": "「これくらいどうってことないさ」",
"347000711_5": "「まあ、あえて言うなら、\\n 美味いもんが食べたいってくらいだな」",
"347000711_6": "「……マリアは?」",
"347000711_7": "「コレットのところだ。つきっきりで看病してるよ。\\n 別にあいつのせいでもないのにな」",
"347000711_8": "「……」",
"347000711_9": "「うっ……」",
"347000711_10": "「どうしたの?\\n 水が欲しいなら言って、飲ませてあげるから」",
"347000711_11": "「あり……が……とう……」",
"347000711_12": "「そのありがとう、何回目かしら……。\\n 律儀に言わなくてもいいのよ」",
"347000711_13": "「彼女の容態はどうだ?」",
"347000711_14": "「……かなり悪いわね。\\n 眠っていても、痛みで目が覚めてしまうみたい」",
"347000711_15": "「そうか……。\\n 何かできることがあればいいんだが」",
"347000711_16": "「やっぱり、早いとこ解毒薬を手に入れるしかないよな」",
"347000711_17": "「しかし、日が暮れてからの行動は危険だ。\\n 明日まで待ったほうが……」",
"347000711_18": "「あっ、ここにいたんだね。\\n ちょっと話があるから、集まってくれないかな」",
"347000711_19": "「ああ、今行くよ」",
"347000711_20": "「ごめんなさい、わたしは……」",
"347000711_21": "「そっか、今はコレットの傍を離れないほうがいいよね。\\n じゃあ、ロイドたちも呼んでくるよ」",
"347000711_22": "「重要な話のようだな」",
"347000711_23": "「……ジーニアス、話したいことってのはなんだ?」",
"347000711_24": "「コレットが、あのエターナルソードらしきものを\\n 偽物だって言ってたことについてだよ」",
"347000711_25": "「それって、あの部屋の装置みたいなのに、\\n 刺さってたやつのことだよな」",
"347000711_26": "「うん、もしあれがコレットの言う通り偽物なら、\\n ルシエルの叫んでたことも説明がつくんだ」",
"347000711_27": "「エターナルソードを寄こせ、か……」",
"347000711_28": "「確かにそんなことを言ってたわね」",
"347000711_29": "「あれが本物のエターナルソードなら、\\n ルシエルはわざわざそんなことを言うはずがない」",
"347000711_30": "「偽物と考えるほうがつじつまが合うな」",
"347000711_31": "「それなら、あの妙な装置を壊しても問題ないんですか」",
"347000711_32": "「それはわからない……」",
"347000711_33": "「ただ、ルシエルの言動から考えると、あの装置が\\n 島の維持に何かしらの影響を与えているのは間違いないと思う」",
"347000711_34": "「そういえば、わたしたちが最初に見つけたときも、\\n 慌てていたわね」",
"347000711_35": "「……これは可能性の1つだけど」",
"347000711_36": "「あの装置を上手く壊せて、この時空間が崩壊したとしたら、\\n ボクたちはこの世界のどこかに飛ばされると思うんだ」",
"347000711_37": "「じゃあ、やっぱりこの島はテセアラのどこかにあるのか?」",
"347000711_38": "「多分ね。だから、ボクらはそれで助かるかもしれない。\\n ただ、翼さんたちが元の世界に帰れる保証は無いんだ」",
"347000711_39": "「最悪、あれを壊すことによって、わたしたちが\\n 元の世界へ帰る手段を失うこともあり得るということか」",
"347000711_40": "「…………」",
"347000711_41": "「うう……わた……し……」",
"347000711_42": "「コレット……無理をしなくていいわよ。\\n 話は後でいくらでも聞いてあげるから」",
"347000711_43": "「う……」",
"347000711_44": "(小さな手……。この子がこんなに苦しんでいるのに、\\n わたしは手を握り返してあげることしかできないの……",
"347000711_45": "「わたしはコレットを助けたいわ」",
"347000711_46": "「たとえ、どんな結果になろうとも、すべて覚悟の上よッ!」",
"347000711_47": "「マリア……」",
"347000711_48": "「そういうことなら、あたしも最後まで付き合うぞ」",
"347000711_49": "「新しくできた仲間と、\\n 相棒を放っておくわけにはいかないしなッ」",
"347000711_50": "「私が……相棒ですか?」",
"347000711_51": "「ああ、もしかして迷惑だったか?」",
"347000711_52": "「なんだか……不思議な感じがします。\\n でも、嫌な気分ではないです」",
"347000711_53": "「マリア、奏……わたしは……」",
"347000711_54": "(確かに、この世界を救う手助けをしたいとは思っている。\\n だが、わたしにはわたしの使命がある。だから……",
"347000711_55": "「いいのよ。今すぐ答えを出す必要は無いわよ」",
"347000711_56": "「そんな簡単に決められることじゃないしな」",
"347000711_57": "「話はこのあたりにしておこう」",
"347000711_58": "「明日はまたあの遺跡へ行かないといけない。\\n だからみんなも、できるだけ身体を休めておいてくれ」"
}

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@ -0,0 +1,18 @@
{
"347000721_0": "(先ほど少し眠ったせいか\\n なかなか寝付けない……",
"347000721_1": "「……ん?」",
"347000721_2": "「……」",
"347000721_3": "「1人で遺跡に行くつもりか?」",
"347000721_4": "「……そんな無茶はしないよ。\\n 何も考えずに突っ込んでもやられるだけだろ」",
"347000721_5": "「ちゃんと作戦を考えないとな。\\n 負けられないからこそ……」",
"347000721_6": "「冷静なんだな」",
"347000721_7": "「本当はすぐにでもコレットを助けたいよ……。\\n でも、俺はこれ以上、仲間が傷つくような方法は取りたくない」",
"347000721_8": "「ああ、仲間が傷つくことほど辛いことは無いからな」",
"347000721_9": "「――ッ!?」",
"347000721_10": "「来たな……!」",
"347000721_11": "「この気配……遺跡のほうからか?」",
"347000721_12": "「なるほど、追ってくる魔物を警戒して、\\n 人見回っていたのだな」",
"347000721_13": "「手伝ってくれるか?」",
"347000721_14": "「もちろん、助太刀しようッ!」",
"347000721_15": "「よし、それじゃ行くぞ!」"
}

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@ -0,0 +1,29 @@
{
"347000722_0": "「沈黙とともに眠れ――ッ!」",
"347000722_1": "「……今ので最後だったみたいだな」",
"347000722_2": "「ああ、皆の休息を邪魔せずに済んでよかった」",
"347000722_3": "「それにしても、君は本当に強いな」",
"347000722_4": "「……そんなことはないよ。\\n 仲間を護ることができなかったんだから……」",
"347000722_5": "「彼女のことか」",
"347000722_6": "「ああ……すぐ傍にいたのに、護ってやれなかった。\\n 俺が護らないといけないのに……」",
"347000722_7": "「だから俺はまだまだ弱いんだ……」",
"347000722_8": "「弱さを認められることもまた強さだ。\\n それに君は己を律する強い心を持っている」",
"347000722_9": "「律する心……?」",
"347000722_10": "「本当なら今すぐ遺跡へと向かいたいのだろう。\\n だがその激情を、しっかりと抑え込んでいる」",
"347000722_11": "「怒りを抱えながら、仲間のために最善の選択を\\n 冷静に考えられるのは、強い心を持っている証だ」",
"347000722_12": "「強い心か……。俺は仲間のため、\\n 世界を救うために必死になってるだけだよ……」",
"347000722_13": "「仲間のため、世界のためか……」",
"347000722_14": "「いざとなれば……、\\n いや、その旅にわたしも同行させてもらえないだろうか」",
"347000722_15": "「え!? いや、でも……」",
"347000722_16": "「1人の防人として、この世界でわたしの力を役立てたい。\\n 君たちの姿を見て、素直にそう思った」",
"347000722_17": "「……」",
"347000722_18": "「今は気持ちだけ受け取っておくよ。\\n 結果がどうなるかは最後までわからないからな」",
"347000722_19": "「ああ、それで構わない」",
"347000722_20": "「先んじては朝までの見張りを手伝いたいのだが?」",
"347000722_21": "「なら、交代でやろうぜ。\\n 実を言うと、ちょっと眠たいんだよな」",
"347000722_22": "「では、まずはわたしから見張りを務めよう。\\n しばらくしたら起こすから、それまで眠るといい」",
"347000722_23": "「1人で朝までやったら怒るからな。\\n ちゃんと交代しろよ」",
"347000722_24": "「わかってる、君を怒らせるつもりはない」",
"347000722_25": "「じゃあ、おやすみ……」",
"347000722_26": "「ああ、おやすみ」"
}

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@ -0,0 +1,53 @@
{
"347000731_0": "「人間だけを実験体にしていた?」",
"347000731_1": "「薬で眠らされてて、ちょっと記憶が曖昧なんだけど、\\n ルシエルの話を少しだけ思い出せたんだ」",
"347000731_2": "「新しいハイエクスフィアっていうのは\\n 人間でしか実験できないから、ボクは使えないって言ってた」",
"347000731_3": "「どういうことだ、君も人間だろう?」",
"347000731_4": "「いや、それは……」",
"347000731_5": "「この人たちになら話しても大丈夫だよ。\\n ボクは人間じゃなくて、ハーフエルフなんだ」",
"347000731_6": "「ハーフエルフ?」",
"347000731_7": "「人間とエルフの混血のこと。\\n だから、ボクは人間じゃないんだよ」",
"347000731_8": "「それって隠しとかなきゃいけないようなことなのか?」",
"347000731_9": "「この世界ではあまりいい扱いをされないんだよ。\\n だから、ボクも姉さんも隠して生活してる」",
"347000731_10": "「それで話の続きだけど、ルシエルの目的は、\\n エターナルソードを使って自分の世界を創ることなんだ」",
"347000731_11": "「……なら、あれは偽物に違いないな」",
"347000731_12": "「なぜそう思う?」",
"347000731_13": "「エターナルソードを手に入れたんなら\\n もうとっくに自分の世界を創ってるはずだろ」",
"347000731_14": "「そう言われればそうね」",
"347000731_15": "「それに随分と前から、\\n あれが本物じゃないかもしれないって、なんとなく感じていたんだ」",
"347000731_16": "「え、そうなの!? なんで言ってくれなかったのさ」",
"347000731_17": "「悪い。\\n 自分でも確証があったわけじゃないんだ」",
"347000731_18": "「だけど、今はコレットも偽物だって言っている。\\n それなら間違いないはずだ」",
"347000731_19": "「では……、本物のエターナルソードはどこにあるんでしょう」",
"347000731_20": "「問題はそこなんだよ。\\n ルシエルも見つけてないなら、一体どこにあるのか……」",
"347000731_21": "「近くに気配みたいなものは感じるんだけど……」",
"347000731_22": "「気配?」",
"347000731_23": "「ああ、いや、なんでもないよ」",
"347000731_24": "「装置を破壊するにしても、まずは本物のエターナルソードを\\n 取り戻すのが理想だよね」",
"347000731_25": "「エターナルソードがあれば\\n 彼女たちを元の世界に帰すこともできるはずだからな」",
"347000731_26": "「だけど、コレットの状態を考えると\\n 時間をかけてはいられないよね」",
"347000731_27": "「それにこの島も……いつまで持つかわかりません」",
"347000731_28": "「……ならば、もう行動に移るだけだ」",
"347000731_29": "「ああ、やることは決まったな」",
"347000731_30": "「まずは解毒薬を手に入れる」",
"347000731_31": "「解毒薬はわたしも捜しに行くわ」",
"347000731_32": "「……」",
"347000731_33": "「時間が無い、遺跡に向かおう。\\n コレットの看病は――」",
"347000731_34": "「……いや、やっぱりこれじゃあダメだ」",
"347000731_35": "「どうした?」",
"347000731_36": "「確かに俺は世界を救いたい。でも、\\n だからってあんたたちの願いまで犠牲にしたくないんだ」",
"347000731_37": "「君の気持ちは受け取った。\\n だが、これはわたしたちが選択したことだ」",
"347000731_38": "「あたしたちが元の世界へ帰る方法は、\\n この世界を救ってからでも遅くはないだろう」",
"347000731_39": "「だけど!」",
"347000731_40": "「それにS.O.N.G.のメンバーはとても優秀なのよ。\\n ここへだって、きっと迎えに来てくれるわ」",
"347000731_41": "「……みんな」",
"347000731_42": "「くッ、この地震はッ!」",
"347000731_43": "「すごく大きいです……!」",
"347000731_44": "「な、何あれ!?\\n ほら、見て。空の向こうが崩れてきてるよ」",
"347000731_45": "「この島が崩壊し始めてるッ!」",
"347000731_46": "「残された時間はもう無い。\\n この島を出るために、終わらせよう」",
"347000731_47": "「くっ……」",
"347000731_48": "「――こんなときにまでッ!」",
"347000731_49": "「休む暇もなく湧いてくるな……」",
"347000731_50": "「仕方ない、話は後回しだ!」"
}

Ver arquivo

@ -0,0 +1,18 @@
{
"347000732_0": "「クソ……、\\n こんなことに時間を使ってる場合じゃないってのにッ」",
"347000732_1": "「地震が起きる間隔も、\\n どんどん短くなっている気がするわッ」",
"347000732_2": "「あぁ……!」",
"347000732_3": "「コレット! どうした!?」",
"347000732_4": "「容態がさらに悪くなってきてる。\\n このままじゃ……」",
"347000732_5": "「ロイド……だいじょぶだから……」",
"347000732_6": "「全然、大丈夫なんかじゃないだろう!」",
"347000732_7": "「平気、だから……」",
"347000732_8": "「……」",
"347000732_9": "「コレット、俺は絶対にお前を助けてやるからな!」",
"347000732_10": "「ええ、必ず解毒薬を手に入れてくるわ……ッ!」",
"347000732_11": "「ついでに、あの卑劣な野郎をぶっ飛ばしてきてやるッ!」",
"347000732_12": "「行くぞ、あの遺跡へ。\\n すべてを終わらせるためにッ」",
"347000732_13": "「ああ。コレットのことはもちろん……、\\n エターナルソードも必ず見つけ出す……」",
"347000732_14": "「シルヴァラントやテセアラも、\\n あんたたちも――」",
"347000732_15": "「俺が絶対救ってみせる!」"
}

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@ -0,0 +1,22 @@
{
"347000811_0": "仲間のためにッ!",
"347000811_1": "「みんな、無事でいるかな……」",
"347000811_2": "「コレットのことは頼んだぞ。\\n この状態で遺跡には連れていけないからな」",
"347000811_3": "「え!? ちょっと待って、\\n ボクも一緒に行くよ」",
"347000811_4": "「……頼む、ジーニアス。他に任せられるやつはいないんだ。\\n コレットのことを護ってくれ」",
"347000811_5": "「……わかった。\\n じゃあ、これを持っていって」",
"347000811_6": "「これは、マップか?」",
"347000811_7": "「昨日のうちに書き写しといたんだ。これがあれば、\\n パーティが分断されるような罠があっても迷わないでしょ」",
"347000811_8": "「ありがとうございます、ジーニアス……」",
"347000811_9": "「ううん。これくらいしか、ボクにはできないから……」",
"347000811_10": "「ありがたく使わせてもらうよ。\\n よし、行こう」",
"347000811_11": "「……」",
"347000811_12": "(ボクはここにいることしかできないのかな……)",
"347000811_13": "(ボクが捕まらなかったら、\\n コレットがこんなことにならなかったのに……",
"347000811_14": "「……うぅ」",
"347000811_15": "(なんとか解毒する方法を考えないと。\\n 完治は無理でも、一時的に症状を抑える方法……",
"347000811_16": "「そうだ! マーボーカレー!」",
"347000811_17": "「あの料理の薬効ならなんとかなるかもしれない。\\n でも、食材は……」",
"347000811_18": "「あの食料庫だ! あそこにならあるかもしれない!」",
"347000811_19": "「コレット、ちょっと待っててね。\\n すぐに戻ってくるから」"
}

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@ -0,0 +1,14 @@
{
"347000821_0": "「邪魔をするな――!」",
"347000821_1": "「やはり遺跡内は魔物で溢れているか……。\\n この調子だと、時間をかけるほど消耗するな」",
"347000821_2": "「しかし肝心の解毒薬はどこに?」",
"347000821_3": "「前にあいつが使っているのを見た部屋は、\\n こっちのほうだったと思うんだけど……」",
"347000821_4": "「方向は合ってますが、もっと奥のほうです。\\n マップでいうと、この辺りだと……思います」",
"347000821_5": "「あの装置があった部屋の先だな……」",
"347000821_6": "「つまり、まずは装置があった部屋を目指せばいいのね」",
"347000821_7": "「なら、この道を右に曲がっていけば……」",
"347000821_8": "「……ダメです、遺跡が崩れて道がありません」",
"347000821_9": "「ただでさえボロボロな遺跡だったからな。\\n そこら中、崩れちまってるのかも」",
"347000821_10": "「くッ、背後を取られたかッ!\\n 魔物の数も、今まで以上に増えているようだなッ」",
"347000821_11": "「こっちは急いでるんだ!\\n 一気に突破して、あの部屋を目指そう」"
}

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@ -0,0 +1,53 @@
{
"347000822_0": "「あたしの前に立つなよ。\\n 邪魔したら、ぶった切るからなッ」",
"347000822_1": "「私たちの前に、と訂正させてもらいます」",
"347000822_2": "「ハハ、そうだなッ!」",
"347000822_3": "「もっと先へ、まっすぐに……!」",
"347000822_4": "「よし、このまま進も――」",
"347000822_5": "「くっ!? 囮を使って後ろに――!?」",
"347000822_6": "「前ばかり気にしていると他が疎かになるぞッ!」",
"347000822_7": "「悪い、助かったよ」",
"347000822_8": "「目標に向かって邁進するのはいいが、\\n 視野を広く持つことも大切だ」",
"347000822_9": "「確かに、少し焦りすぎていたかもしれない」",
"347000822_10": "「しかし急ぐ必要があるのも事実だからな。\\n その分、周りのわたしたちが援護しよう」",
"347000822_11": "「ああ! 頼んだぜ!」",
"347000822_12": "「でも、この数は厄介ね。\\n 音を聞きつけて、四方八方から魔物が来るわ」",
"347000822_13": "「無限に出てくるわけじゃないと思うが、\\n 全部を相手にしてる余裕は無いぞ」",
"347000822_14": "「……そういうことだから、翼、ロイド。\\n 解毒薬のことはあなたたちに任せていいかしら」",
"347000822_15": "「ここは……私たちが食い止めます」",
"347000822_16": "「待て、殿ならわたしがッ!」",
"347000822_17": "「それに3人を置いて先に行くなんてことできない!」",
"347000822_18": "「ロイドはコレットを救いたいんだろ。\\n だったら、連携が取れる翼が適任じゃないか」",
"347000822_19": "「だからといってッ!」",
"347000822_20": "「悠長に話し合ってる時間は無いんだッ!」",
"347000822_21": "「はい、さっさと行ってください」",
"347000822_22": "「なにを!?」",
"347000822_23": "「ここが落ち着いたら追いかけるからな」",
"347000822_24": "「では、また後で」",
"347000822_25": "「奏ッ!? くッ、瓦礫で道が……」",
"347000822_26": "「おい、なんのつもりだよ!」",
"347000822_27": "「ダメだ、もうこちらの声が届いていない……」",
"347000822_28": "「あいつら……」",
"347000822_29": "「進もう。今は一歩ずつでも前に進まなければ」",
"347000822_30": "「……絶対に手に入れて戻ってくる。\\n だから、それまで耐えてくれ」",
"347000822_31": "「ルシエルか!?」",
"347000822_32": "「……」",
"347000822_33": "「なんだ、様子がおかしいぞ。\\n わたしたちを見ても、襲ってこない……」",
"347000822_34": "「あの娘を救うために、解毒薬が必要なんだろう。\\n これがそうだ」",
"347000822_35": "「それが解毒薬……。\\n いや、その前になんで普通に喋れてるんだよ。お前は――」",
"347000822_36": "「正気を失った化け物、そう言いたいんだな。\\n それは間違っていないよ」",
"347000822_37": "「では、なぜ……」",
"347000822_38": "「私は自分の意識の及ばないところで何度も\\n 魔物化と人化を繰り返してきた」",
"347000822_39": "「だが、人でいられる時間も、\\n 魔物になって意識を保てる時間も短くなっていく……」",
"347000822_40": "「私はもうすぐ完全な魔物となってしまうだろう」",
"347000822_41": "「それがコレットやみんなを傷つける理由にはならない!\\n その解毒薬を渡せ」",
"347000822_42": "「なぜだ? せっかく私の実験に貢献できる身体になったんだ。\\n ここで解毒するのはもったいないぞ」",
"347000822_43": "「お前……ふざけるなよ!」",
"347000822_44": "「貴様……そんな身勝手な考えで、\\n 今まで多くの人間を手にかけてきたのか」",
"347000822_45": "「ハハハハッ! だとしたらなんだッ!?\\n 断罪しに来たというわけでもないだろうッ」",
"347000822_46": "「そんな、解毒薬が!?」",
"347000822_47": "「残念だったな。\\n 今のが最後の解毒薬だ」",
"347000822_48": "「ふざけるな、なんでこんなことを!」",
"347000822_49": "「もう私に残された時間は無いッ!」",
"347000822_50": "「お前たちを実験体にして、\\n 私は、私の研究を成功させるッ」"
}

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@ -0,0 +1,32 @@
{
"347000831_0": "「お前……よくも!」",
"347000831_1": "「待てッ! この男を倒したところで、\\n 解毒薬が手に入るわけではないだろうッ」",
"347000831_2": "「わかってるよ。\\n でも、こいつだけは許せない――」",
"347000831_3": "「許せないからなんだと言うのだッ!」",
"347000831_4": "「ぐッ――!」",
"347000831_5": "「こいつ……いい加減にしやがれ!」",
"347000831_6": "「いい、いいぞッ! 私の考えは合っていた。\\n お前たちは最高の素材だッ」",
"347000831_7": "「俺たちは素材じゃない、人間だ!」",
"347000831_8": "「いいや、素材……実験体だッ!」",
"347000831_9": "「他の人間とは比べ物にならないほど強い力を持つ\\n 最高の実験体なんだよッ」",
"347000831_10": "「くッ、貴様はッ!」",
"347000831_11": "「本来ならエターナルソードを手に入れるだけでよかった。\\n だが、私のインフィドルと反発してしまってね」",
"347000831_12": "「インフィドル……。\\n あの偽物のエターナルソードのことか」",
"347000831_13": "「偽物じゃないッ!」",
"347000831_14": "「そう、私のインフィドルは完璧だ。\\n だからこそ、エターナルソードの力と反発した」",
"347000831_15": "「じゃあ、俺たちがここへ来てしまったのは……」",
"347000831_16": "「エターナルソードの近くにいたから……。\\n いや、手にしていたからと言うべきか」",
"347000831_17": "「加えて、更に計算外のことが起こった。\\n 未知なる世界との扉が開いてしまったんだ」",
"347000831_18": "「わたしたちの世界かッ!」",
"347000831_19": "「最初は驚いたが、更に強い実験体を得られたのは\\n 本当に嬉しい誤算だよッ」",
"347000831_20": "「お前たちを捕まえ、研究を完成させれば……」",
"347000831_21": "「私の魔物化さえ防げてしまえば、\\n あとはエターナルソードを捜しだせばいいッ」",
"347000831_22": "「やっぱり、この島にエターナルソードがあるんだな!」",
"347000831_23": "「ああ。だが、お前たちがそれを手に入れることはないッ!\\n お前たちを倒して、私が見つけ出すのだからッ」",
"347000831_24": "「なんだと!」",
"347000831_25": "「解毒薬が無ければ、もうここに用は無い。\\n くッ……度退くぞッ」",
"347000831_26": "「あ、ああ……」",
"347000831_27": "「逃がすと思っているのかッ!」",
"347000831_28": "「後ろから魔物がッ!?」",
"347000831_29": "「さあ、諦めろ。\\n お前たちが逃げる道など無いッ」"
}

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@ -0,0 +1,49 @@
{
"347000841_0": "「散沙雨! 風迅剣!」",
"347000841_1": "「倒しきれなかった!?」",
"347000841_2": "「かがめッ!」",
"347000841_3": "「助かった――いや、まだ残ってる!」",
"347000841_4": "「助太刀、感謝するッ!」",
"347000841_5": "「こいつら、意外と気配を殺すのが上手いから――」",
"347000841_6": "「逃げられると思うなッ!」",
"347000841_7": "「くっ……なんて破壊力だ」",
"347000841_8": "「もう誰も助かりはしない。\\n この島にいる人間はすべて、私の実験体となるんだ」",
"347000841_9": "「狂人めッ!」",
"347000841_10": "「まだコレットを助ける手段はあるはずなんだ。\\n 絶対に……」",
"347000841_11": "「これで終わりにしようッ!」",
"347000841_12": "「いいや、終わりになるのはお前のほうだッ!」",
"347000841_13": "「ぐあああ――ッ!?」",
"347000841_14": "「奏ッ!」",
"347000841_15": "「なんとか追いつけたわね。\\n あれから逃げてるということは解毒薬は手に入ったの」",
"347000841_16": "「すまない、すべて奴に破壊されてしまった……」",
"347000841_17": "「なんてこと……」",
"347000841_18": "「……そう、なら、ここから出るわよ。\\n 今、あれの相手をする必要は無いもの」",
"347000841_19": "「実験体自ら来てくれるとは。\\n 捕まえに行く手間が省けたッ」",
"347000841_20": "「誰が実験体だッ!」",
"347000841_21": "「しかし、少しばかり活きがよすぎる。\\n 生きてさえいれば、それでいいんだ」",
"347000841_22": "「いったい、なにを――」",
"347000841_23": "「ぐ――ッ!」",
"347000841_24": "「奏、プレセアッ!?」",
"347000841_25": "「も、問題ありません……。\\n この程度……かすり傷です」",
"347000841_26": "「へッ、言ってた割に大した攻撃じゃないな。\\n これくらい耐えて……うッ……」",
"347000841_27": "「どうしたのッ!?」",
"347000841_28": "「うう、なんだ、この痛みは……ッ!」",
"347000841_29": "「身体中が……痛い……」",
"347000841_30": "「まさか、この症状はッ!?」",
"347000841_31": "「私の実験体になれた気分はどうかな?」",
"347000841_32": "「くッ、奏……」",
"347000841_33": "「貴様だけは許さんッ!!」",
"347000841_34": "「お前えええええ!」",
"347000841_35": "「落ち着きなさいッ!\\n あなたたち人も、毒を受けたらどうするのッ」",
"347000841_36": "「くっ……わかってるけど……」",
"347000841_37": "「今は毒を受けた2人の対処をしないとッ!」",
"347000841_38": "「……確かにマリアの言う通り、\\n 冷静さを失えば、奴の思うつぼだ……」",
"347000841_39": "「……ああ、そうだな。\\n まずはプレセアたちを安全なところまで避難させよう」",
"347000841_40": "「逃がすわけがないだろうッ!」",
"347000841_41": "「あれの攻撃には当たるなッ!\\n 当たってしまえば、毒に侵されるぞッ」",
"347000841_42": "「わかってるわよッ!」",
"347000841_43": "「2人とも! まだ動けるか!?」",
"347000841_44": "「当たり前だろう。\\n こんなんで、やられてたまるか……」",
"347000841_45": "「はい……ただ、この状態で戦うのは……」",
"347000841_46": "「わたしは2人を護りながら後退するわ。\\n 援護してッ」"
}

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@ -0,0 +1,45 @@
{
"347000842_0": "「はあ、はあ……」",
"347000842_1": "「あと、もう少しなのに……」",
"347000842_2": "「逃げ道が無いようだが、まだ抵抗するつもりか。\\n そこの人も、動けはしないだろう」",
"347000842_3": "「クソッ……」",
"347000842_4": "「無駄なことだ。\\n どこに逃げようと――」",
"347000842_5": "「ふざけるな!\\n 誰がお前なんかの好きにさせるか……」",
"347000842_6": "「なら、お前にも毒をくれてやる。\\n 抵抗する意思すら無くすだろうな」",
"347000842_7": "「そんなものに屈するか!\\n 俺は絶対に仲間を助ける」",
"347000842_8": "「ならば、心が砕ける様をゆっくり見させてもらおう」",
"347000842_9": "「プリズムソード!」",
"347000842_10": "「ぐッ、魔術だとッ!?」",
"347000842_11": "「ジーニアス!?\\n なんでここにいるんだ」",
"347000842_12": "「加勢に来たからに決まってるでしょ。\\n コレット、みんなを」",
"347000842_13": "「うん、任せて」",
"347000842_14": "「コレットまで!?」",
"347000842_15": "「なぜだッ!? お前は毒で動けないはず。\\n どうしてここにいるッ」",
"347000842_16": "「それはボクが作ったマーボーカレーのおかげさ。\\n 毒なんてぱっと消すんだから」",
"347000842_17": "「そんなバカなッ!?」",
"347000842_18": "「ホーリーソング!」",
"347000842_19": "「この歌は……身体の奥から力が湧いてくる……ッ!?」",
"347000842_20": "「そうか、これが彼女が言っていた歌の天使術……」",
"347000842_21": "(だけど、この感覚はフォニックゲインと同じ……?\\n アガートラームが反応している……",
"347000842_22": "「くッ……実験体どもが……、\\n だが、その程度の力ならば恐れることもない……ッ」",
"347000842_23": "(ダメ、足りない……もっと力を……)",
"347000842_24": "「コレット、無茶だ!」",
"347000842_25": "(唄えるわ……わたしも、彼女と一緒に……)",
"347000842_26": "「~~♪ ~~♪」",
"347000842_27": "「――っ!?」",
"347000842_28": "(マリア……、\\n 私の歌に合わせて……",
"347000842_29": "「ウソ!? マリアさんもホーリーソングを使えるの?」",
"347000842_30": "「違う……これは、アガートラームが\\n 人のフォニックゲインを調律しているのかッ」",
"347000842_31": "(マリアの歌声が重なっていく……。\\n 人で唄っているときと違う、この温かさは……",
"347000842_32": "「こっちの『歌』ってのもちょっと知りたくなってきたな」",
"347000842_33": "「では……、これが終わった後にでも」",
"347000842_34": "「2人とも動けるのか?」",
"347000842_35": "「なんでだろうな。この歌を聴いてたら、\\n 身体の震えが少しだけマシになったんだよ」",
"347000842_36": "「本調子とは言えませんが、\\n 足手まといにはなりません」",
"347000842_37": "「そんな、バカな……」",
"347000842_38": "「よし、みんな揃ってここから抜け出すんだ!」",
"347000842_39": "「ええ、任せてッ!」",
"347000842_40": "「私もみんなのために――!」",
"347000842_41": "「今まで力になれなかった分、ボクも頑張るから!」",
"347000842_42": "「一気呵成に行くぞッ!」"
}

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@ -0,0 +1,68 @@
{
"347000911_0": "君と響きあう想い",
"347000911_1": "「獅吼旋破!」",
"347000911_2": "「蒼ノ一閃ッ!」",
"347000911_3": "「ボクだって! スパイラルフレア!」",
"347000911_4": "「なんだ、この力はッ!?\\n あの忌々しい歌のせいかッ」",
"347000911_5": "「ぐっ、でも、この程度なら!」",
"347000911_6": "「肉体を強化する天使術かッ!\\n ならば、お前を潰せばいいだけのことッ」",
"347000911_7": "「そんなことはさせないッ!」",
"347000911_8": "「邪魔をするなッ!」",
"347000911_9": "「この程度ッ!」",
"347000911_10": "「うっ……」",
"347000911_11": "「コレット!?\\n 大丈夫 急に倒れちゃったけど……」",
"347000911_12": "「はぁ、はぁ……」",
"347000911_13": "「かなり衰弱しているぞッ!\\n まさか、天使術を使い過ぎたのか」",
"347000911_14": "「術の使い過ぎではこんな風にならないよ。\\n 毒は治ったはずだし……」",
"347000911_15": "「ハハハハッ! やはりそうか。\\n 私が作った毒がそう簡単に解毒できるはずないんだッ」",
"347000911_16": "「そんなはずは……。\\n だって解毒は成功したはずなのに……」",
"347000911_17": "「ちょっと、疲れただけ……。\\n だいじょぶだから……」",
"347000911_18": "「……嘘を吐いていたのね」",
"347000911_19": "「えっ……?」",
"347000911_20": "「わたしの仲間にもいるのよ」",
"347000911_21": "「自分だって辛いくせに、\\n 誰かを護るために嘘を吐いて無茶をする子がね」",
"347000911_22": "「その子とあなたの目が似てるの。\\n だから、正直に話しなさい」",
"347000911_23": "「……ごめんね。\\n 本当は……まだ治ってないの」",
"347000911_24": "「コレット……」",
"347000911_25": "「でも……私、ジーニアスの気持ちが嬉しかったし、\\n みんなを護りたかったから……」",
"347000911_26": "「……やっぱり、そう――、",
"347000911_27": " まずいッ!」",
"347000911_28": "「毒に苦しむ者が誰を護れるというんだッ!」",
"347000911_29": "「ぐッ……この攻撃、さっきよりも重く……ッ!」",
"347000911_30": "「クソッ……こっちもぶり返してきたみたいだ……、\\n 身体の痛みがまた……」",
"347000911_31": "「私もです、すみません……」",
"347000911_32": "「ホーリーソングの効果が切れてきたのか!」",
"347000911_33": "「私がもっと強ければ、みんなのことを……」",
"347000911_34": "「……いいのよ。\\n もう、あなたは十分みんなの力になってくれたわ」",
"347000911_35": "「でも私は……たとえ、身体がバラバラになっても、\\n みんなを護るためにもっと戦いたい……」",
"347000911_36": "「……そう、わかったわ。\\n それなら、わたしが無茶をするあなたを護る」",
"347000911_37": "「あなたはあなたのやりたいようにやりなさいッ!」",
"347000911_38": "「ありがと、マリア……」",
"347000911_39": "「この光は……」",
"347000911_40": "「心象変化……。そう、これがあなたの力なのね。",
"347000911_41": " なら、あなたと一緒に、もう1度……」",
"347000911_42": "「コレット……できる?」",
"347000911_43": "「うん……!」",
"347000911_44": "「彼女の歌に応えてあげて、アガートラームッ!」",
"347000911_45": "「御許に仕えることを赦したまえ……、\\n 響け、壮麗たる歌声よ――」",
"347000911_46": "「~~♪ ~~♪」",
"347000911_47": "「~~♪ ~~♪」",
"347000911_48": "「マリアとコレットの歌が重なって……」",
"347000911_49": "「ホーリーソング」",
"347000911_50": "「なんだ? 力が溢れてくるだけじゃなく、\\n 傷が癒されていく……」",
"347000911_51": "「どういうことだ……お前たちは何をッ!?」",
"347000911_52": "「があああ――ッ!?\\n な、なんだ、今の攻撃はッ」",
"347000911_53": "「毒のお返しだ、受け取っとけッ!」",
"347000911_54": "「2人とも、どうしてッ!?」",
"347000911_55": "「わかりません。\\n なぜか、あの歌を聴いていると痛みも恐怖も消えて……」",
"347000911_56": "「ば、バカなッ!?\\n 私の毒を完全に癒やしたとでもいうのかッ」",
"347000911_57": "「なら、コレットも!」",
"347000911_58": "「うん、怖いって気持ちがどんどん無くなっていく。\\n 痛みも無いし……今度は本当に、だいじょぶだよ」",
"347000911_59": "「なんてことだ……私の実験体が……ッ!」",
"347000911_60": "「あなたは……ミトスから斬り捨てられて悲しかったんだよね。\\n でも復讐なんてしなくても――」",
"347000911_61": "「黙れッ! 黙れ、黙れ、黙れッ!\\n ただの実験体ごときに、何がわかるというのだッ」",
"347000911_62": "「もうこれ以上、誰かを傷つけるのはやめて。\\n ……あなたにだって、良心はあるでしょう」",
"347000911_63": "「お前ええええッ!」",
"347000911_64": "「砕けないだとおおおッ!?」",
"347000911_65": "「この子にはもうッ! 二度とッ! 指一本触れさせはしないッ!」"
}

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@ -0,0 +1,21 @@
{
"347000921_0": "「どこへ行く気だッ!\\n 実験体のくせに私の研究に逆らいやがって――」",
"347000921_1": "「まだそんなことを言って……、\\n 追いかけてくるよ」",
"347000921_2": "「こっちはもう用は無いってのになッ!」",
"347000921_3": "「だけど、このまま放っておくわけにもいかないわよねッ!」",
"347000921_4": "「ありえないッ! そんな力、私は認めないッ!」",
"347000921_5": "「私がその毒を作るのに\\n どれだけの時間をかけたかわかるかッ」",
"347000921_6": "「ハイエクスフィアさえ、\\n あれさえ完成すれば私はッ」",
"347000921_7": "「身勝手な理由でやってきた研究がなんだ。\\n そんなもの俺が壊してやる」",
"347000921_8": "「くだらぬ私怨のために、\\n 多くの者を手にかけた報いを受けろ……ッ」",
"347000921_9": "「あなたはもう終わりです!」",
"347000921_10": "「ふざけるなあああッ!」",
"347000921_11": "「こいつ、また力が上がってる!?」",
"347000921_12": "「あいつのエクスフィアが光ってるよ。\\n もしかしたら、無理やり力を引き出してるのかも」",
"347000921_13": "「必ず殺してやるッ!\\n 私からすべてを奪ったあいつを……ッ」",
"347000921_14": "「手当り次第に暴れ始めたかッ!」",
"347000921_15": "「壁が崩れ始めています。\\n このままでは生き埋めになる確率……」",
"347000921_16": "「こんな奴と心中なんてまっぴらごめんだぞッ!」",
"347000921_17": "「ここが崩れると、あの装置も巻き込まれるかもしれない。\\n 地震が起きる前に出よう」",
"347000921_18": "「なぜだ……なぜ私がこんなッ!\\n お前たちさえ、お前たちさえいなければあああッ」"
}

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@ -0,0 +1,28 @@
{
"347000931_0": "「よし、外に出た。でも――ッ!」",
"347000931_1": "「逃がすかああッ、実験体いいいいッ!」",
"347000931_2": "「魔物が、なぜこんなに……!?」",
"347000931_3": "「見て、島のほとんどが崩れちゃってる!」",
"347000931_4": "「じゃあ、こいつらは崩壊から逃げてきた\\n 魔物ってことか」",
"347000931_5": "「それって島中から集まってくるんじゃないのかッ!?」",
"347000931_6": "「これだけの数を相手にするのは難しい。\\n それに加えて、ルシエルまでとなると至難の業だ」",
"347000931_7": "「じゃあ、どうするのさ!」",
"347000931_8": "「あいつはこの島のどこかにエターナルソードがあると言ってた。\\n それを捜し出して脱出する」",
"347000931_9": "「その剣がまだ島にあるなら、捜す場所は限られるだろうけど、\\n 戦いながらはさすがに無理――」",
"347000931_10": "「いつの間にッ!?」",
"347000931_11": "「くッ、アームドギアがッ!?」",
"347000931_12": "「実験体があああッ!」",
"347000931_13": "「翼、今行く――」",
"347000931_14": "「なんだ、この数……ッ!?\\n こっちにばかり来やがって……ッ」",
"347000931_15": "「くッ、手持ちの武器は……お前だけか。\\n この島で出会ったのも何かの縁ッ 使わせてもらうぞッ」",
"347000931_16": "「お前があああッ! エクスフィアにいいいッ!」",
"347000931_17": "「くッ……」",
"347000931_18": "「あんなボロボロの剣じゃ無理だよ!」",
"347000931_19": "「わたしが行くわッ!」",
"347000931_20": "「邪魔をしないで!」",
"347000931_21": "「ありがとう、道が開けたッ!\\n これで彼女のところへ――」",
"347000931_22": "「くッ、本当に全部ここに集まってきてるんじゃないのか。\\n どうするんだよ、この数ッ」",
"347000931_23": "「倒すしかありません」",
"347000931_24": "「翼、あと少しだけなら耐えられるわよねッ!」",
"347000931_25": "「それはわたしではなく、この剣に言ってくれッ!」"
}

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@ -0,0 +1,43 @@
{
"347000941_0": "「エターナルソード、エターナルソードおおおッ!」",
"347000941_1": "「さすがにこの剣では、限界かッ!?」",
"347000941_2": "「くッ……近づくどころか、\\n どんどん距離が離されていってるわよッ」",
"347000941_3": "「せめて翼にアームドギアを渡せれば――」",
"347000941_4": "「ああもうッ! 次から次へと鬱陶しい。\\n アームドギアを拾いに行く隙も無いじゃねーかッ」",
"347000941_5": "「ここからじゃ翼の援護すら満足にできないわよッ!」",
"347000941_6": "「あっ! 離されちゃう!」",
"347000941_7": "「本当にキリがありません!」",
"347000941_8": "「こうなったら……どうにかして俺が行く!\\n みんなは援護を」",
"347000941_9": "「……わかったわ、あなたに任せる。\\n タイミングを逃さないでねッ」",
"347000941_10": "「頼んだよ、ロイド!」",
"347000941_11": "「ああ!」",
"347000941_12": "「1発、派手なのをぶちかます。\\n 翼のこと頼んだからな、しくじるなよッ」",
"347000941_13": "「私たちがロイドさんを彼女の元へ!」",
"347000941_14": "「道を開けろおおお――ッ!」",
"347000941_15": "「よし、これなら――」",
"347000941_16": "「まだこんなに出てくるのか!?」",
"347000941_17": "「何がなんでも翼のところへ行ってもらうんだからッ!\\n こんなところで止まらないでッ」",
"347000941_18": "「ロイド、私も手伝うよ!」",
"347000941_19": "「これ以上の邪魔はさせないわッ!」",
"347000941_20": "「みんな……、ありがとう!\\n あとは俺に任せろ」",
"347000941_21": "「砕けろ、砕けろッ!」",
"347000941_22": "「これなら、まだッ!」",
"347000941_23": "「しまったッ! ルシエルに気を取られすぎたかッ!?」",
"347000941_24": "「砕けろおおおッ!」",
"347000941_25": "「――ッ!!!」",
"347000941_26": "「まだだ!!」",
"347000941_27": "「何をッ!?」",
"347000941_28": "「ぐあああ――!?」",
"347000941_29": "「なぜ、わたしを庇ったッ!?\\n あの攻撃を受ければどうなるかわかっていたはずだ」",
"347000941_30": "「仲間がやられそうだってのに、\\n 黙って見てることなんて、できるわけないだろ……」",
"347000941_31": "「君は……」",
"347000941_32": "「俺の剣を使え。1本はさっきの攻撃で折れちまったけど\\n もう本は無事だ……」",
"347000941_33": "「俺たちの二刀流であの野郎をぶっ倒してくれ!」",
"347000941_34": "「……その想い、確かに受け取ったッ!」",
"347000941_35": "「君に救われたこの生命と、君の剣と共に。\\n ルシエルを討つッ」",
"347000941_36": "「剣が……この輝きは――ッ!?」",
"347000941_37": "「な、なんだ、剣の形が変わっていく……?」",
"347000941_38": "「まさか、その剣は……!?」",
"347000941_39": "「エターナルソードおおお――ッ!?」",
"347000941_40": "「これが……エターナルソードッ!?」"
}

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@ -0,0 +1,18 @@
{
"347000951_0": "「間違いない、それはエターナルソードだ!」",
"347000951_1": "「やはり……、\\n ここへ飛ばされたときに目にした剣……」",
"347000951_2": "(人の子よ……響きあう想いと共に唄え)",
"347000951_3": "「響きあう想い……」",
"347000951_4": "「その姿は……?\\n もしかして、あの声が聞こえたのか」",
"347000951_5": "「確かに何か聞こえた気がしたが……、\\n いや、今はそんなことを気にしている場合ではないッ」",
"347000951_6": "「受け取れッ! ロイドッ!\\n この剣、エターナルソードをッ」",
"347000951_7": "「ああ、だけど、俺はもう……」",
"347000951_8": "「これは……? そうか――」",
"347000951_9": "「ありがとな!」",
"347000951_10": "「エターナルソードおおおッ!」",
"347000951_11": "「お前に渡すわけにはいかない! これは世界を救うため、\\n みんなを救うために必要なものなんだ」",
"347000951_12": "「終わらせるぞ、ロイドッ!」",
"347000951_13": "「ああ、翼!」",
"347000951_14": "「1本の力が100なら、2本で200!\\n だったら人で、」",
"347000951_15": "「推して参るッ!」"
}

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@ -0,0 +1,23 @@
{
"347000952_0": "「貴様の動きはもう見切っているッ!」",
"347000952_1": "「お前じゃ、俺たちには勝てない!」",
"347000952_2": "「お、おお、お前らあああッ!」",
"347000952_3": "「そう来るなら――!」",
"347000952_4": "「隙をつけばいい――ッ!」",
"347000952_5": "(言葉にしなくてもわかる。\\n 翼がどう動くのか、次にどう動けばいいのか",
"347000952_6": "(二刀流が2人ではない。\\n わたしたちは異体同心、これは四刀流だッ",
"347000952_7": "「望む世界のためにいいいッ!」",
"347000952_8": "「自分だけが望む世界なんて誰も創ることはできない。\\n 世界は誰のものでもないんだ」",
"347000952_9": "「復讐をおおおッ!!!」",
"347000952_10": "「たとえ世界がどれほど辛く厳しいものだろうと、\\n 人々は手を取り合うことで生きていくッ」",
"347000952_11": "「誰かとの絆が、人を繋ぐ想いが、俺たちの――!」",
"347000952_12": "「わたしたちの――ッ!」",
"347000952_13": "「<size=40>剣だッ!</size>」",
"347000952_14": "「うぎゃあああぁぁ……あぁ……」",
"347000952_15": "「世界が……私が……終わる……」",
"347000952_16": "「やっと終わった……!」",
"347000952_17": "「ロイド! 浸ってないで、もう島が――」",
"347000952_18": "「わかってるって。それじゃ急ごう!」",
"347000952_19": "「ああ。だが、これだけは言わせてくれ。\\n いい剣技だったぞ、ロイドッ」",
"347000952_20": "「ああ! 俺も、翼とのユニゾン、最高だったぜ!」"
}

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@ -0,0 +1,66 @@
{
"347001011_0": "それぞれの世界へ",
"347001011_1": "「それじゃ、そろそろインフィドルを破壊しようと思う。\\n ……いいか」",
"347001011_2": "「ああ、しかと見届けようッ!」",
"347001011_3": "「見せてやる!",
"347001011_4": " 天翔蒼破斬――」",
"347001011_5": "「今さらだけど、本当に壊しちゃって大丈夫だったのか?」",
"347001011_6": "「島の崩壊がどんどん早くなっている気がするんだけど」",
"347001011_7": "「大丈夫だよ。今回のことは、\\n エターナルソードの封印が解けたときに全部聞いたんだ」",
"347001011_8": "「それって……その剣から聞いたってこと?」",
"347001011_9": "「まあ、そんなところかな」",
"347001011_10": "「今回のことは要するに、翼が持つ未知の力に触れたことで、\\n エターナルソードの力が一時的に封印されてたんだけど……」",
"347001011_11": "「俺と翼が信頼し合って、未知の力が未知じゃなくなって、\\n 封印も解かれたってことなんだよ」",
"347001011_12": "「ロイド……実はあんまりよく理解してないでしょ」",
"347001011_13": "「うっ……まあ細かいことはいいだろ」",
"347001011_14": "「……ところでどんどん島が無くなっていくが、\\n 本当に大丈夫なのか」",
"347001011_15": "「大丈夫だよ。\\n 翼たちはここが消える前に元の世界へ帰すから」",
"347001011_16": "「そんなことができるのか?」",
"347001011_17": "「言っただろ、エターナルソードならできるって。\\n こうやって斬れば」",
"347001011_18": "「エターナルソードに世界を繋げてもらった。\\n ここを通れば絶対に帰れるはずだ」",
"347001011_19": "「本当にあたしたちの世界に繋がってるのか?」",
"347001011_20": "「ああ、翼との繋がりが強い今だからこそできるみたいだ」",
"347001011_21": "「……今だからこそ、か」",
"347001011_22": "「ああ。次またそっちと繋げられるかどうかは、\\n わからないけどな」",
"347001011_23": "「それは残念だな。\\n お前と人で木こりも悪くないと思ってたんだけど」",
"347001011_24": "「私もあなたのステージを見てみたかったです」",
"347001011_25": "「ボクも見てみたかったなー」",
"347001011_26": "「また会えたら、そのときは特等席を用意するから、\\n 楽しみにしていてくれッ」",
"347001011_27": "「ほんと!? やったね!」",
"347001011_28": "「はい、楽しみにしています」",
"347001011_29": "「これでお別れなんだね。\\n そう考えると寂しいな……」",
"347001011_30": "「わたしも、寂しくないと言ったら嘘になるわね。\\n でも、もしかしたら、またどこかで会えるかもしれないわ」",
"347001011_31": "「だから今は、笑ってさよならしましょう。\\n あなたと過ごした日々、楽しかったわ」",
"347001011_32": "「うん、私もお姉さまができたみたいで楽しかった。\\n 絶対にまた一緒にお料理しようね、マリア」",
"347001011_33": "「だ、だから、お姉さまはやめてって」",
"347001011_34": "「ロイド、君の剣を返そう。戦いの最中に借りたものだ。\\n これのおかげで救われた」",
"347001011_35": "「そいつは持っていってくれ。貴重なものでもないし……、\\n それに、もうそれは翼の剣だからな」",
"347001011_36": "「いいのか? ならば、君との友情の証として受け取ろう。\\n 大切にする」",
"347001011_37": "「ハハ、ちゃんと使ってくれよな。\\n 記念品として飾ったままじゃ、剣が可哀そうだ」",
"347001011_38": "「フフ、そうさせてもらうよ」",
"347001011_39": "「……そろそろ島が消える。\\n これで本当にお別れなんだな」",
"347001011_40": "「本当にいろいろありがとう!」",
"347001011_41": "「大変だったですけど、それ以上に……楽しかったです。\\n さようなら――いいえ、いつか、また」",
"347001011_42": "「あたしも楽しかったよ。またなッ!」",
"347001011_43": "「私、忘れないよ!\\n 本当にありがとう」",
"347001011_44": "「お礼なんていらないわ。\\n わたしたちも助けられたんだから」",
"347001011_45": "「また……どこかで会えるといいな\\n そのときは、また剣を交えよう」",
"347001011_46": "「ああ、必ずッ!」",
"347001011_47": "「んん……ここは……?」",
"347001011_48": "「ロイド、だいじょぶ?」",
"347001011_49": "「急に倒れるからビックリしたよ。\\n まったく、夜更かしでもしたの」",
"347001011_50": "「疲れているのなら……無理はいけません」",
"347001011_51": "「あれ、今のは……」",
"347001011_52": "(なんだ……なんか……)",
"347001011_53": "「もしかして、どこか怪我した!?」",
"347001011_54": "「いや、怪我はない。\\n それより、コレット 他のみんなは」",
"347001011_55": "「他のみんな?」",
"347001011_56": "「姉さんたちなら向こうで待ってるよ」",
"347001011_57": "「あ……、\\n そうか、そうだよな……」",
"347001011_58": "「ほんとに平気?」",
"347001011_59": "「大丈夫だ。\\n なんでもない……」",
"347001011_60": "「よかった!」",
"347001011_61": "「心配かけて悪かったな。行こう、ミトスのところへ。",
"347001011_62": " 世界をあるべき姿に戻すために!」",
"347001011_63": "作曲:桜庭統\\n編曲桜庭統\\n\\n作曲桜庭統\\n編曲桜庭統"
}

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@ -0,0 +1,25 @@
{
"347001111_0": "おとぎ話の続き",
"347001111_1": "「……わたしたちは戻ってこれたのね」",
"347001111_2": "「なんか夢を見てたような気分だ……」",
"347001111_3": "「ああ、まるでおとぎ話や、幻想譚の中にでも\\n 迷い込んだような……」",
"347001111_4": "「だが、あれは夢でも幻でもない」",
"347001111_5": "「ところで、ここは……。\\n 向こうの世界に飛ばされる前にいた場所みたいね」",
"347001111_6": "「そういや、任務の途中だったっけ。\\n あの奇妙な報告もあの世界と繋がったせいなんだろうな」",
"347001111_7": "「魔術や魔物、天使だなんて。\\n あの世界の影響を受けてるに違いないものね」",
"347001111_8": "「初めに報告を聞いたときは、\\n どのように対処すべきか、まるで想定できなかったが……」",
"347001111_9": "「今なら物怖じしないってことかしら」",
"347001111_10": "「何が現れても戸惑うことはないだろうな」",
"347001111_11": "「今回の経験のおかげってことか」",
"347001111_12": "「それだけでなく、戦闘技術や剣技においても、\\n 彼からは多くのことを学べた」",
"347001111_13": "「またいつか手合わせしてみたいところだ」",
"347001111_14": "「わたしも、もっと落ち着いたときに、\\n あの子と一緒にデュエットしてみたかったわ」",
"347001111_15": "「けど、グミで体力が回復するのはいいよなぁ。\\n しかも結構、美味かったし」",
"347001111_16": "「…………」",
"347001111_17": "「彼らも無事に元の世界に帰れただろうか」",
"347001111_18": "「あいつらなら、心配いらないって」",
"347001111_19": "「コレットたちが世界を救えるといいわね」",
"347001111_20": "「プレセアたちなら、やり遂げるに決まってるさ」",
"347001111_21": "「わたしたちもわたしたちの世界のために\\n もうひと頑張りするぞッ」",
"347001111_22": "「ロイドたちに負けてはいられないからなッ!」"
}

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@ -0,0 +1,39 @@
{
"348000111_0": "未知との出会い",
"348000111_1": "「んん……、わたしは寝ていたのか……?」",
"348000111_2": "「いてて、一体何が起こったんだ……」",
"348000111_3": "「ここは……海ッ!?\\n いつの間にこんなところに来たの」",
"348000111_4": "「うーん……全く見覚えのない場所だな」",
"348000111_5": "「場所もそうだが、感じる空気というか、\\n 気配に違和感を覚える……」",
"348000111_6": "「何が起きたのかしら?\\n 確かわたしたちは任務中だったわよね」",
"348000111_7": "「ああ。妙な目撃情報が相次いでいて……」",
"348000111_8": "「そうそう。天使みたいなのとか、\\n 骨の魔物みたいなのが出たって話だったよな」",
"348000111_9": "「そこへ向かう途中で空に変な裂け目が……」",
"348000111_10": "「もしかして、これもその目撃情報に関係あるのかしら?」",
"348000111_11": "「錬金術に似た術を使う奴も目撃されたって話だし、\\n そいつの術に巻き込まれたのかもな」",
"348000111_12": "「可能性はある。\\n しかし、あの瞬間に見た巨大な剣は一体……」",
"348000111_13": "「剣? そんなのどこにあるんだ」",
"348000111_14": "「裂け目に飲み込まれた後、\\n 妙な空間の中で見たんだが……」",
"348000111_15": "「そんなのあったか?」",
"348000111_16": "「いいえ、わたしも見た覚えがないわ」",
"348000111_17": "(2人とも見ていない、だと。\\n なら、あれはわたしの見間違い……",
"348000111_18": "「もしかして、そこにあるボロボロの剣のことか?」",
"348000111_19": "「この剣は……」",
"348000111_20": "「任務のときは持ってなかったけど、\\n そこに落ちていたの」",
"348000111_21": "「いや、これはわたしが見た剣じゃない。\\n 錆びついていて、刃こぼれしてしまっているようだ」",
"348000111_22": "「どう見てもガラクタだな」",
"348000111_23": "「わたしが見たのは不思議な輝きを放つ紫色の……」",
"348000111_24": "「今のは何ッ!?」",
"348000111_25": "「獣の咆哮のようにも聞こえたが――」",
"348000111_26": "「翼、後ろだッ!」",
"348000111_27": "「ああ、わかっている。\\n そう容易く、わたしの背後を取れると思うなッ」",
"348000111_28": "「さすがだよ、なまくら刀で撃退するなんて」",
"348000111_29": "「いや、ギアを纏う余裕が無かったから\\n これを振るっただけなんだが――」",
"348000111_30": "「油断するなッ! まだ殺気が消えてないッ!」",
"348000111_31": "「くッ、死んだふりなんてセコイ真似しやがってッ!」",
"348000111_32": "「大丈夫ッ!?」",
"348000111_33": "「この程度の攻撃を避けるくらい余裕だッ!\\n けど、こいつらは一体なんなんだ……」",
"348000111_34": "「気になるけど、考えてる暇は無さそうよッ!」",
"348000111_35": "「ああ、推して参るッ!」",
"348000111_36": "「Imyuteus amenohabakiri tron――」"
}

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@ -0,0 +1,37 @@
{
"348000112_0": "「この怪物? 魔物と言うほうがしっくりくるかしら。\\n 倒したら消えちゃったわよ」",
"348000112_1": "「それに……これはコインよね?\\n 魔物が消えたら出てきたけれど……」",
"348000112_2": "「なんか石も落ちてるぞ。\\n こいつ、ロクなもの食ってないな」",
"348000112_3": "「どうやらわたしたちは、\\n 全く未知の世界に来てしまったようだ……」",
"348000112_4": "「確かに、コインを残して消える生物なんて、\\n わたしたちの世界では考えられないわね」",
"348000112_5": "「けど、だとしたらどうやって帰るんだ?」",
"348000112_6": "「えッ……そういえば帰るゲートが見当たらないわね」",
"348000112_7": "「もし本当にギャラルホルンを使わず、\\n 別の世界に来たならば、帰る方法は……」",
"348000112_8": "「最悪、無いかもしれないってことか?」",
"348000112_9": "「そんな……、\\n 来れたなら、帰る方法だってあるはずでしょッ」",
"348000112_10": "「いずれにしろ、探さないといけないようだけど――、\\n と、こいつらの相手が先だ」",
"348000112_11": "「…………」",
"348000112_12": "「翼、何してるのッ!?\\n そんなボロボロの剣をぼうっと眺めてッ」",
"348000112_13": "「あッ! いや、妙に気になって……」",
"348000112_14": "(あのときに見た剣とは違うが、これも何かの縁。\\n 今はとりあえず背負っておくか",
"348000112_15": "「ちょっと、さらに増えたわよッ!」",
"348000112_16": "「こいつらがなんなのかは後で考えるとして、\\n 今はこの状況をなんとかするぞッ」",
"348000112_17": "「なんとかって言っても、3人でどうやってッ!」",
"348000112_18": "「突破口はわたしが切り開くッ!」",
"348000112_19": "「ナイスだ、翼ッ!」",
"348000112_20": "「まだよッ! そいつ、消えていないッ!」",
"348000112_21": "「しまった――」",
"348000112_22": "「任せろ!」",
"348000112_23": "「大丈夫か?」",
"348000112_24": "「えッ? ああ……助かったよ」",
"348000112_25": "「ちょっと、ロイドってば、\\n 人で先に行かないでよ」",
"348000112_26": "「悪い!\\n けど、襲われてる人がいると思ったら焦っちゃってさ」",
"348000112_27": "「それはわかってるけど、1人じゃ危ないよ」",
"348000112_28": "「あなたたちは……」",
"348000112_29": "「えっと、私はコレットといいます。\\n それで……」",
"348000112_30": "「まだ魔物が残っています。\\n 話は後にしましょう」",
"348000112_31": "「そうだね、プレセア。\\n この人たちを助けないと」",
"348000112_32": "「よし! じゃあ、とっとと片付けちまおうぜ!」",
"348000112_33": "「いいや、任せっきりにできるかよ。\\n あたしたちももうひと頑張りするぞッ」",
"348000112_34": "「ああッ!」"
}

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@ -0,0 +1,68 @@
{
"348000121_0": "「魔神剣!」",
"348000121_1": "「今のは剣から衝撃波が出たのかッ!?」",
"348000121_2": "「いや、それならわたしも似たようなことをしてるな……」",
"348000121_3": "「ピコピコハンマー!」",
"348000121_4": "「エアスラスト!」",
"348000121_5": "「おお、風が敵をぶった切ったな。\\n あれか、もしかして魔法ってやつなのか」",
"348000121_6": "「いやその前にあのハンマーは何ッ!?」",
"348000121_7": "「裂旋斧……!」",
"348000121_8": "「あっちはあっちで豪快に斧をぶん回してるな」",
"348000121_9": "「全員、かなりの力量ね。戦闘にも慣れてるみたいだし、\\n 一応警戒しておいたほうがいいかもしれないわ……」",
"348000121_10": "「まだ敵か味方かもわからないしな……」",
"348000121_11": "「ふぅ、なんとか全部倒せたな。\\n そっちは大丈夫か」",
"348000121_12": "「ああ。サンキューな」",
"348000121_13": "「えっ、その声って……!?」",
"348000121_14": "「ん? 声がなんだって?」",
"348000121_15": "「あ、ううん。知り合いに似てたからびっくりして……」",
"348000121_16": "「確かに似てるな……って、\\n それよりもあんたたち、剣を見なかったか」",
"348000121_17": "「剣?」",
"348000121_18": "「赤い剣と青い剣の2本なんだ。\\n 見れはすぐにわかると思うんだけど」",
"348000121_19": "「いや、残念だがそういった剣は見ていない」",
"348000121_20": "「そうか……じゃあ、ここで人を見てないか。\\n 歳はくらいの女の人で見た目はこいつに似てる感じの」",
"348000121_21": "「ボクの姉さんなんだ」",
"348000121_22": "「悪いな、あたしたちは見てない」",
"348000121_23": "「じゃあ、手枷をつけた大男は?\\n それか紙の札みたいので戦う女とか」",
"348000121_24": "「そちらも心当たりがないわね」",
"348000121_25": "「なら、赤い髪の――」",
"348000121_26": "「落ち着いてくれ。わたしたちは先程、目が覚めたばかりで\\n ここがどこなのかもわかっていないんだ」",
"348000121_27": "「じゃあ、みなさんもここに飛ばされてきた人なんですか?」",
"348000121_28": "「も、ってことはそっちもなんだな」",
"348000121_29": "「はい。突然……この場所に飛ばされてしまって、\\n そのときに……仲間とはぐれてしまったんです」",
"348000121_30": "「そういえば、自己紹介もちゃんとしてなかったよな。\\n 度しっかり話さないか」",
"348000121_31": "「望むところだ」",
"348000121_32": "「要するに、ここは君たちの世界であって、\\n わたしたちが知っている世界ではないということか」",
"348000121_33": "「お互いの話から考えるとそうなるよな。\\n その不思議な力のことも初めて聞くし……シンフォギアだっけ」",
"348000121_34": "「ペンダントで……変身……するんですね。\\n 異世界の技術は……不思議……です」",
"348000121_35": "「唄いながら戦うなんてすごいなあ」",
"348000121_36": "「……」",
"348000121_37": "「えっと……私の顔、何か付いてる?」",
"348000121_38": "「い、いえ、なんでもないわ。気にしないで」",
"348000121_39": "(誰かの声に似てる気がしたけれど、思い出せない……。\\n でも、この状況で無駄話をする必要もないわよね",
"348000121_40": "「わたしたちの力のことはわかってもらえたと思うが、\\n 君たちはどうなんだ」",
"348000121_41": "「これだよ、エクスフィア」",
"348000121_42": "「手の甲に付いた宝玉のようなものか?」",
"348000121_43": "「肌に着床させると、\\n その人の能力を強化してくれるんだ」",
"348000121_44": "「へえ、肌にくっつけるだけで力がもらえるってんなら、\\n あたしも付けてみたいな」",
"348000121_45": "「そんな簡単なものじゃないよ。\\n 要の紋がないとエクスフィアは制御できないんだ」",
"348000121_46": "「まあ、簡単に使えたら苦労しないよな。\\n さっきの魔法もそれの力か」",
"348000121_47": "「魔術のことかな? \\n うん。魔術とか治癒術とかいろいろあるよ」",
"348000121_48": "「聞けば聞くほど、わたしたちの世界とは違うわね」",
"348000121_49": "「だけどここは、私たちが知っている世界とも、\\n 景色が違っているみたい……」",
"348000121_50": "「どういうこと?」",
"348000121_51": "「俺たちが知っている世界だと、\\n 今は青空がほどんど見えないんだよ」",
"348000121_52": "「青空が無い世界なの?」",
"348000121_53": "「いや、今は世界に危機が迫っていて……、\\n だから早く戻らないといけないってのに……」",
"348000121_54": "「ロイド……」",
"348000121_55": "「わかってるよ、ジーニアス。みんなを捜して、\\n エターナルソードも見つけ出さないとな」",
"348000121_56": "「エターナルソード……?\\n それはさっき話していた本の剣のことか」",
"348000121_57": "「いや、それはマテリアルブレードっていって……、\\n 一緒といえば一緒だけど、違うといえば違うんだよね」",
"348000121_58": "「とにかく、この島を調べよう。\\n まだ探索していないところも沢山あるはずだ」",
"348000121_59": "「日が暮れる前に必ずみんなを見つけ出すぞ!」",
"348000121_60": "「なあ、特にあてが無いなら、あんたたちも一緒に来ないか?」",
"348000121_61": "「そうだな……ひとまず同行しよう」",
"348000121_62": "「詳しく話を聞いても、やはり理解できないことが多い。\\n 果たして彼らのことを信頼してもいいものか……」",
"348000121_63": "「そんなに構えなくてもいいと思うけどな。\\n 翼は堅すぎるんだよ」",
"348000121_64": "「なッ! だって仕方ないでしょ――」",
"348000121_65": "「はいはい、警戒するに越したことはないわ。\\n とりあえず、もう少し様子を見ましょう」"
}

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@ -0,0 +1,37 @@
{
"348000131_0": "「この辺りはまだ見て回ってないな」",
"348000131_1": "「悪いけど、あなたたちが先行してもらえる?\\n 魔物との戦闘はそちらのほうが手慣れてるでしょ」",
"348000131_2": "「もちろん、任せとけって。\\n そっちは変身するときに隙ができそうだしな」",
"348000131_3": "「ああ、頼むよ」",
"348000131_4": "「ねえ、ちょっとボクたちのこと\\n 警戒しすぎじゃないかな」",
"348000131_5": "「……一体なんのことかしら」",
"348000131_6": "「信用できないのはお互い様だけど、\\n そこまで警戒されるとお互い行動し辛くなるよ」",
"348000131_7": "「こちらの世界では、出会ったばかりの人間に、\\n いきなり背中を預けるのか」",
"348000131_8": "「あ、あの!\\n みんな、お腹空いてないかな」",
"348000131_9": "「……は?」",
"348000131_10": "「ほら、お腹が空くとイライラするから。\\n 私たちも、ずっと歩きっぱなしで休憩もしてないでしょ」",
"348000131_11": "「そ、それはそうだけど、これとは……」",
"348000131_12": "「ロイド、休める場所があったら休憩しようよ。\\n 私、翼たちの話をもっと聞いてみたい」",
"348000131_13": "「そうだな。\\n 俺もちょうど腹が減ってきたところだし」",
"348000131_14": "「あたしも何か食べたくなってきたな」",
"348000131_15": "「ちょっと、奏ッ!」",
"348000131_16": "「いいだろ。ここに来てから何も食べてないんだからさ」",
"348000131_17": "「それはそうだけど……」",
"348000131_18": "「もう警戒するのもやめにしないか?\\n そんなに悪いやつらじゃないって、話してたらわかるだろ」",
"348000131_19": "「あのね、好きな料理とかあるかな?\\n みんなで美味しいものを食べたらきっと仲良くなれるよ」",
"348000131_20": "(そうね。こんな子が人に危害を加えるとは思えないわ)",
"348000131_21": "「……いいわよ、じゃあ一緒に作りましょうか」",
"348000131_22": "「うん! ありがと、マリア」",
"348000131_23": "「それじゃ飯を食ったら、\\n 本格的に協力して島を探索しないか」",
"348000131_24": "「料理もそうだけど、島を探索するのも、\\n お互い協力したほうが上手くいくはずだ」",
"348000131_25": "「一理あるな。\\n この世界のことを知る者の協力は心強い」",
"348000131_26": "「わたしたちも元の世界に戻る方法を\\n 探さないといけないものね」",
"348000131_27": "「決まりだな!」",
"348000131_28": "「うわッ!? じ、地震かッ!」",
"348000131_29": "「またか! さっきもあったよな?」",
"348000131_30": "「うん、ボクらが来てこれで2度目だ……」",
"348000131_31": "(今、剣が何かに反応した気が……ッ!)",
"348000131_32": "「敵……接近しています。魔物です!」",
"348000131_33": "「先陣を切らせてもらうッ!」",
"348000131_34": "「みんな、俺たちも行くぞ!」"
}

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@ -0,0 +1,53 @@
{
"348000132_0": "「これくらいの数、どうってことない!」",
"348000132_1": "「やっぱり3人増えると違うな。\\n かなり戦いやすかった」",
"348000132_2": "「ああ、こちらもだ」",
"348000132_3": "「それじゃアイテムを回収しようよ。\\n ロイドも手伝って」",
"348000132_4": "「あ、私も手伝います」",
"348000132_5": "「こういうアイテムも集めていくのね。\\n つくづく変わった世界だわ」",
"348000132_6": "「ジーニアスも手伝えよ……、\\n って、あれ」",
"348000132_7": "「コレット、ジーニアスは?」",
"348000132_8": "「……あれ?\\n さっきまでいたと思ったんだけど……」",
"348000132_9": "「戦闘中にはぐれたんでしょうか……」",
"348000132_10": "「ジーニアス! いるなら返事してくれ!」",
"348000132_11": "「怪我を負って動けなくなっているのかもしれない。\\n この辺りを手分けして探そうッ」",
"348000132_12": "「ああ、頼む……!」",
"348000132_13": "「ジーニアスのやつ、どこに行っちまったんだよ!」",
"348000132_14": "「ロイド、落ち着こう……」",
"348000132_15": "「ああ、わかってる。でも他のみんなも見つからないし、\\n ジーニアスまでいなくなるなんて……」",
"348000132_16": "「さっきの奴らに連れてかれたんじゃないか?」",
"348000132_17": "「魔物が、そんなことをするでしょうか……」",
"348000132_18": "「いずれにしても、探すとしたら、\\n 魔物が出てくる島の奥になるな……」",
"348000132_19": "「これで――最後だ!」",
"348000132_20": "「ふぅ……ようやく片付いたな」",
"348000132_21": "「やっぱり……奥へ行くほど魔物の数が増えますね」",
"348000132_22": "「ジーニアスを見つけるためなら、\\n いくらでも倒してやるよ」",
"348000132_23": "「確かに、言うだけのことはある腕前よね」",
"348000132_24": "「ただ、型はかなり独特だな。\\n 君の二刀流は誰に習ったものなんだ」",
"348000132_25": "「誰かに習ったってわけじゃなくてさ。\\n 俺が戦いやすいように戦ってるだけなんだよ」",
"348000132_26": "「なるほど、我流ということか」",
"348000132_27": "「マテリアルブレードがあれば\\n 本当はもっと上手く戦えるんだけどな」",
"348000132_28": "「君が探していると言っていた2振りの剣だったか」",
"348000132_29": "「ああ、ヴォーパルソードとフランヴェルジュ。\\n そのつが合体してエターナルソードになるんだ」",
"348000132_30": "「え? 剣が合体するの?」",
"348000132_31": "「驚くこと……でしょうか。\\n そちらも似たようなことをしてる……と思います」",
"348000132_32": "「まあ、確かに」",
"348000132_33": "「私たちにとって……ううん、世界にとってあの剣は\\n とっても大事なものなの」",
"348000132_34": "「誰かに悪用される前に見つけ出さなきゃいけないんだ」",
"348000132_35": "「それほど大切なものだったとは……」",
"348000132_36": "「うーん……翼、さっき拾った剣とは違うのかな?」",
"348000132_37": "「え、これのこと? さすがに違うとは思うが……、\\n 一応確かめてみるか」",
"348000132_38": "「随分ボロボロの剣だな。\\n 見た目も全然違うし、手に取ってみても……」",
"348000132_39": "「……やっぱり何も感じないや」",
"348000132_40": "「わかった! ボロボロになっちゃっただけで\\n 磨いてみればエターナルソードになるのかも」",
"348000132_41": "「なるほど、さっそく磨いてみよう!」",
"348000132_42": "「ロイドさんが力を感じなかった時点で\\n それは磨いてもただの剣……ではないでしょうか」",
"348000132_43": "「それに、エターナルソードが簡単に錆びるとも思えないです」",
"348000132_44": "「周りの空気にのまれず冷静な意見を言えるやつだな。\\n 着眼点も鋭いみたいだし……」",
"348000132_45": "「見た目以上に落ち着いているし、\\n 雰囲気も大人っぽいわよね」",
"348000132_46": "「大人……! はい、私は大人です……!」",
"348000132_47": "「……うーん、その剣は俺の探している剣とは別物みたいだな。\\n せっかく見せてくれたのに悪い」",
"348000132_48": "「いや、気にしないでくれ。\\n 大切な剣を失う気持ちはわかっているつもりだ」",
"348000132_49": "「早く見つかることを祈っている」",
"348000132_50": "「ああ、ジーニアスや他のみんなはもちろん……、\\n エターナルソードも必ず見つける……」"
}

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@ -0,0 +1,49 @@
{
"348000211_0": "不穏な気配",
"348000211_1": "「ジーニアスは見つかったか?」",
"348000211_2": "「足跡はありましたが……途切れていました」",
"348000211_3": "「ジーニアス、だいじょぶかな……」",
"348000211_4": "「大丈夫に決まってるだろ。\\n あいつがそう簡単にやられるわけ……」",
"348000211_5": "「ロイド……」",
"348000211_6": "「ああ。……後ろだな」",
"348000211_7": "「……マリア」",
"348000211_8": "「ええ、わかってるわ。\\n 茂みの影に誰かいる」",
"348000211_9": "「おい、そこのあんたッ!\\n すぐに出てこい。出てこないのなら――ッ」",
"348000211_10": "「ま、待ってくれ。\\n 私は君たちと戦うつもりはないッ」",
"348000211_11": "「……それなら、姿を見せなさい」",
"348000211_12": "「わかってます。出ていきますよッ!\\n ほら、武器なんて持ってないでしょう」",
"348000211_13": "「あんたはどこの誰なんだ?」",
"348000211_14": "「私はルシエル、ただの研究者です」",
"348000211_15": "「まさか、この島に住んでる人がいるとは思わなかったわ」",
"348000211_16": "「いや、ここは本来、無人島ですよ。\\n 君たちも、ここへ飛ばされてきたんでしょう」",
"348000211_17": "「え、あなたも飛ばされてきたんですか?」",
"348000211_18": "「もう10年以上も前になるでしょうか……。\\n 急にここへ飛ばされて、外に出ようとしても出られないんです」",
"348000211_19": "「10年以上だってッ!?」",
"348000211_20": "「はい、私はこの島から出るために研究を重ねていますが、\\n 何を試しても失敗してまして……」",
"348000211_21": "「また地震かッ!」",
"348000211_22": "「地震の起きる間隔が短くなってきてる。\\n これはかなりまずいですね……」",
"348000211_23": "「まずいって、何か問題でもあるのか?」",
"348000211_24": "「この島は、通常とは異なる時空間にあるんです」",
"348000211_25": "「この島がテセアラの洋上のどこかにあるのは確かですが……、\\n 普通の方法では入ることもできないし、出ることもできません」",
"348000211_26": "「船を見つけて近づこうとしたこともありましたが、\\n どれだけ頑張ってもたどり着けませんでした……」",
"348000211_27": "「そんな……じゃあ私たちは、\\n もう元の場所に帰れないんですか」",
"348000211_28": "「それはまだわかりませんが……、\\n 時間をかけて調べてるほどの余裕はありません……」",
"348000211_29": "「どういう意味……でしょうか?」",
"348000211_30": "「さっきの地震です。あれは、この空間が\\n 崩壊しかけているせいで起きてるんです」",
"348000211_31": "「崩壊……」",
"348000211_32": "「そうなれば、空間の狭間に放り出され、\\n 永遠に閉じ込められることになるでしょうね」",
"348000211_33": "「永遠に帰れなくなる……」",
"348000211_34": "「つまり脱出手段もない上に、\\n もうすぐこの島自体が無くなるってことなのか」",
"348000211_35": "「いや、脱出はできるかもしれない。\\n エターナルソードさえ見つけられれば……」",
"348000211_36": "「どういうことだ?」",
"348000211_37": "「エターナルソードは時間と空間を操ることができるんだ。\\n だから、ここから抜け出すこともできるはず」",
"348000211_38": "「それにさっき島から出られないって言ってたし、\\n まだ見つけられていない仲間はこの島にいるってことだろ」",
"348000211_39": "「壊れるっていうのなら、壊れる前に全部見つけて、\\n ここから脱出すればいいだけだ」",
"348000211_40": "「うん、私たちならきっとできるよ」",
"348000211_41": "「まずはジーニアスを探しましょう。\\n あなたは銀髪の男の子を見ませんでしたか」",
"348000211_42": "「いや、私は見ていません。\\n 人と会ったのは君たちが初めてです」",
"348000211_43": "「でも、この島のことなら君たちより詳しい自信はありますよ。\\n 戦うのは無理ですが、道案内ならできると思います」",
"348000211_44": "「わかった。それじゃあ、よろしく頼むよ!」",
"348000211_45": "「<size=25>少々都合がよすぎる気もするが……</size>」",
"348000211_46": "「<size=25>そうね。警戒だけは怠らないようにしましょう</size>」"
}

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@ -0,0 +1,52 @@
{
"348000221_0": "「どうやら、ここにもいないようだな」",
"348000221_1": "「……人がいた痕跡も無いようです」",
"348000221_2": "「またハズレか。\\n そろそろ別の方法を考えたほうがいいのかも……」",
"348000221_3": "「ロイド、そんなこと言って、本当は飽きちゃったんでしょ。\\n まだここで箇所目だよ」",
"348000221_4": "「アハハ、バレたか」",
"348000221_5": "「で、でも、私は歩き疲れました。\\n 一旦休憩させてください」",
"348000221_6": "「なら、ちょっと休憩だな」",
"348000221_7": "「あたしはあんまり疲れてないから、\\n もう少しこの辺りを探してくるよ」",
"348000221_8": "「本当に休まなくてもいいの?」",
"348000221_9": "「まあ、山登りなんかで体力はつけてるからな。\\n 大丈夫だから気にしなくていいぞ」",
"348000221_10": "「じゃあ、お願いするわね」",
"348000221_11": "「私も……一緒に行きます」",
"348000221_12": "「別にあたし1人でいいんだけどな」",
"348000221_13": "「私も疲れていませんから」",
"348000221_14": "「そう言うなら付き合ってもらうか。\\n ただし、後でへばっても知らないからな」",
"348000221_15": "「はい」",
"348000221_16": "「君たちが探しているエターナルソードとは、\\n どんなものなんですか」",
"348000221_17": "「ああ、そのエターナルソードなんだけど、\\n 普段はマテリアルブレードという名前の剣で……」",
"348000221_18": "「フランヴェルジュとヴォーパルソード、\\n 赤い剣と青い剣の振りが組になってるものなんだ」",
"348000221_19": "「へえ、赤い剣と青い剣ですか……」",
"348000221_20": "「どこかで見なかったか?」",
"348000221_21": "「残念ですが見た覚えがないですね」",
"348000221_22": "「そうか……。\\n くそ、どこに行っちまったんだろう……」",
"348000221_23": "「どこかで落としたとか?\\n でも、ロイドはどこに行くにも剣を持ち歩いてるのに……」",
"348000221_24": "「そうだよな。風呂にまで持っていってるのに」",
"348000221_25": "「あなたたちはここへ飛ばされたとき、\\n わたしたちのように気を失っていたの」",
"348000221_26": "「うん。目が覚めたらここにいたの」",
"348000221_27": "「なら、寝てる間にでも盗まれたのかしらね」",
"348000221_28": "「だとしたら、身ぐるみを剥いでいくだろう。\\n その剣だけを持っていくか」",
"348000221_29": "「そうよね。\\n 強盗なら尚更、命も奪っていくでしょうし」",
"348000221_30": "「アイテムとかも残ってたから、泥棒ではないのかも」",
"348000221_31": "「まあ、そう考えるのが自然ね」",
"348000221_32": "「島から出られないのなら、\\n 盗んでも金銭に変えようがないからな」",
"348000221_33": "「本当に、どこにあるんだよ……」",
"348000221_34": "「おおい、みんなッ!\\n ちょっとこっちに来てみろよッ」",
"348000221_35": "「あれは奏の声?\\n 何か見つけたのか」",
"348000221_36": "「奏、一体何を――あれはッ!?」",
"348000221_37": "「ああ、こいつと見回りしてたら見つけたんだよ。\\n あれって遺跡だよな」",
"348000221_38": "「この島、無人島じゃなかったの?」",
"348000221_39": "「遺跡が建てられた頃には、住み着く者もいたのでしょう。\\n ですが、私が知る限り今は――」",
"348000221_40": "「くっ、また魔物かよ!」",
"348000221_41": "「魔物がこの遺跡を巣にしてるみたいで……、\\n なかなか調査を進めることができないんです」",
"348000221_42": "「それを先に言いなさい。\\n ここからすぐに離れるわよッ」",
"348000221_43": "「待ってくれ! 俺はこの中を調べてみたい」",
"348000221_44": "「本気なの?」",
"348000221_45": "「この中にはぐれた仲間がいるかもしれないだろ?」",
"348000221_46": "「では、わたしたちも協力しよう。\\n 今後の探索のためにも、後顧の憂いは断っておくべきだ」",
"348000221_47": "「そうと決まったら、こいつらを片付けるぞ。\\n 巣といっても無限には湧いてこないだろうからな」",
"348000221_48": "「うん。行こう、ロイド」",
"348000221_49": "「ああ、みんなを捜しに行くぞ!」"
}

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@ -0,0 +1,21 @@
{
"348000231_0": "「入り口に居座って、まるで番兵気取りねッ!?\\n そこをあけてもらうわよッ」",
"348000231_1": "「これで奥に進めるように――」",
"348000231_2": "「また出てきたかッ!」",
"348000231_3": "「はぁ、はぁ……」",
"348000231_4": "「大丈夫か、コレット!?」",
"348000231_5": "「だ、だいじょぶ……」",
"348000231_6": "「疲労度限界……これ以上の連戦は無謀です」",
"348000231_7": "「そうだな、日も暮れたし……。\\n 仕方ない、ここから離れよう……」",
"348000231_8": "「1人でも突っ込んでいくかと思ったが、\\n 冷静な判断もできるんだな」",
"348000231_9": "「ルシエル、この近くで比較的安全で休める場所を……。\\n あれ 彼はどこに行ったの」",
"348000231_10": "「いなくなったのかッ!?」",
"348000231_11": "「くそッ、戦いに集中してて見てなかった。\\n あいつ人でどこに行ったんだよ」",
"348000231_12": "「まさか、遺跡の中に入っちゃったのかな?」",
"348000231_13": "「こっちがドンパチしてる隙をついたっていうのか。\\n 何やってんだ、あいつは」",
"348000231_14": "「残念だが、今から追いかけることはできない。\\n わたしたちだけで退くぞ」",
"348000231_15": "「けど、こんなところに置いてったら――」",
"348000231_16": "「なんだ、あの巨大な魔物はッ!?」",
"348000231_17": "「気を付けて。\\n 明らかにこちらを狙っているわよッ」",
"348000231_18": "「来るぞ!」"
}

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@ -0,0 +1,32 @@
{
"348000232_0": "「くッ、この力は……、\\n 今までの魔物とは比べ物にならないッ」",
"348000232_1": "「こっちの攻撃が効いているようにも見えないしなッ!」",
"348000232_2": "(連戦による疲労も大きい。\\n このまま戦うのはあまりにも不利だ",
"348000232_3": "(ここはわたしが殿となって皆を――)",
"348000232_4": "「俺があいつの気を引くから\\n みんなは森へ逃げてくれ」",
"348000232_5": "「なにッ!?」",
"348000232_6": "「ロイドを置いて逃げるなんてできないよ!」",
"348000232_7": "「ええ、誰かを囮にするなんて方法は認めないわッ!」",
"348000232_8": "「だけど、このままじゃ……」",
"348000232_9": "「待ってください、様子が変です」",
"348000232_10": "「魔物が苦しんでる?」",
"348000232_11": "「この隙に退くぞッ!」",
"348000232_12": "「おう!」",
"348000232_13": "「はぁ、はぁ……。\\n どうにか魔物を振り切ることができたみたいだ」",
"348000232_14": "「ホーリィボトルがあってよかった」",
"348000232_15": "「魔物と遭遇しにくくなる道具だなんて、\\n 便利なものがあるのね」",
"348000232_16": "「ただ、残りは……かなり少ないです。頻繁には使えません……」",
"348000232_17": "「……」",
"348000232_18": "「ロイド、だいじょぶ?」",
"348000232_19": "「俺は大丈夫だ。\\n でも、はぐれた他のみんなはどうなってるかなと思って」",
"348000232_20": "「心配なのは……わかります。\\n でも今は……無事を願うしかありません」",
"348000232_21": "「ああ、わかってる……」",
"348000232_22": "「で? これからどうするんだ?」",
"348000232_23": "「あの遺跡も気になるけど、\\n 島の探索もまだ途中だったわよね」",
"348000232_24": "「いずれにしろ今日はもう遅い。\\n 簡易的なものでいいから、どこかに拠点を構えて休もう」",
"348000232_25": "「はい。ここには……海も森もあります。\\n 食料は……確保できそうです」",
"348000232_26": "「なんだか、キャンプみたいだね」",
"348000232_27": "「キャンプっていうより、サバイバルだけどな」",
"348000232_28": "「では、今日は交代で見張りを立てつつ、\\n ここで夜を明かすとしよう」",
"348000232_29": "(……みんな、無事でいてくれよ)"
}

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@ -0,0 +1,54 @@
{
"348000241_0": "「ちょうどいい場所があったな。\\n 今日はまず、ここに拠点を作るとしよう」",
"348000241_1": "「それなら分担を決めないといけないわね」",
"348000241_2": "「拠点の材料集めなら、\\n プレセアに任せるのがいいんじゃないか」",
"348000241_3": "「そうですね……。私が適任だと思います」",
"348000241_4": "「プレセアはね、木こりなんだよ」",
"348000241_5": "「へー、確かにあんな斧をぶん回すくらいだ。\\n 木を切り倒すのは簡単だろうな」",
"348000241_6": "「じゃあ、資材調達はあたしとこいつの2人で行くか。\\n よろしくッ」",
"348000241_7": "「よろしくお願いします」",
"348000241_8": "「食材の確保は……」",
"348000241_9": "「私が行くよ!」",
"348000241_10": "「なら彼女にはわたしがついていくわ。\\n 魔物が闊歩する島だもの。護衛が必要でしょ」",
"348000241_11": "「それだったら、俺が一緒に」",
"348000241_12": "「あなたは翼とここに残って頂戴。\\n 作りかけの拠点を魔物に壊されたら台無しよ」",
"348000241_13": "「だったら、わたしとマリアでいいんじゃないか?」",
"348000241_14": "「この世界に慣れていないわたしたちが固まるよりも、\\n 彼らと組んで行動したほうが機能的だと思うわ」",
"348000241_15": "「そういうことなら異論は無い。承知した」",
"348000241_16": "「みんな、絶対に無茶だけはしないでくれよ!」",
"348000241_17": "「さて、拠点の防衛といっても今は特にすることも無いな。\\n この時間をどうするか」",
"348000241_18": "「そういえば、彼はどこへ……?」",
"348000241_19": "「たあっ、はあっ、せいや!」",
"348000241_20": "「ここにいたのか。\\n 剣の鍛錬とは精が出るな」",
"348000241_21": "「今の俺にできることなんて、これくらいしかないからさ」",
"348000241_22": "「……では、わたしと1度、手合わせしてみないか」",
"348000241_23": "「あんたと?」",
"348000241_24": "「その独特の剣技に興味があってな。\\n 時間があれば、剣を交えてみたいと思っていたんだ」",
"348000241_25": "「俺はいいけど、あんたが相手となると\\n 手加減なんてできないぞ」",
"348000241_26": "「無論、こちらも真剣にやらせてもらう。\\n 手を抜けば怪我をするぞ」",
"348000241_27": "「変身はしないのか?」",
"348000241_28": "「いや、純粋な剣技を競いたいのだが……、\\n そういえば、ちょうどいいものがあった」",
"348000241_29": "「そのボロボロの剣を使うのか!?」",
"348000241_30": "「見た目こそ錆びれているが、\\n その実、かなりの業物のはずだ」",
"348000241_31": "「これで魔物を退けたこともあったからな」",
"348000241_32": "「なるほど……、\\n それじゃあ、遠慮なく行かせてもらうぞ」",
"348000241_33": "「我流とだけあって、太刀筋を読むのは難しい。\\n だが――ッ」",
"348000241_34": "「虎牙破斬!」",
"348000241_35": "「その技は見切らせてもらったッ!」",
"348000241_36": "「な――!?」",
"348000241_37": "「どうした、それで終わりか?」",
"348000241_38": "「そんなわけないだろ。\\n 行くぞ、散沙雨」",
"348000241_39": "「それも既に見たものだッ!」",
"348000241_40": "「まだだ、真空裂斬!」",
"348000241_41": "「魔皇刃!」",
"348000241_42": "「どれだけの技を会得しているのだッ!?」",
"348000241_43": "「これで全部じゃないからな!」",
"348000241_44": "「やはりギアを纏わないままでは、こちらの分が悪いか……ッ!」",
"348000241_45": "「く……今のは鋭かった……!」",
"348000241_46": "(口ではああ言っているけど、この人はやっぱり強いな……、\\n しかも太刀筋がまっすぐで、揺らぎが全く無い……",
"348000241_47": "(きっと性格も正直でまっすぐな人なんだろうな……)",
"348000241_48": "(最初は独特な剣技に感じたが、\\n 心根の正直さが太刀筋に出ている",
"348000241_49": "(こうして剣を打ち合っているとわかる……。\\n 少なくとも、この相手は人を騙したりしないとッ",
"348000241_50": "「こんなに手ごたえのある鍛錬は久しぶりだ!\\n とことん付き合ってもらうぞ」",
"348000241_51": "「わたしのほうこそ、\\n 物足りないと思っていたところだ……ッ」"
}

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@ -0,0 +1,30 @@
{
"348000251_0": "「これは耐えられるか……!」",
"348000251_1": "「いい攻撃だ……ッ!\\n だが、太刀筋からわずかに焦りが感じられる……」",
"348000251_2": "「ああ、自分でも焦っているのはわかってる」",
"348000251_3": "「早くジーニアスやみんなを見つけたいけど、\\n 闇雲に動いても意味が無いこともわかってるし……」",
"348000251_4": "「それで、どうしても気持ちばかりが逸って……」",
"348000251_5": "「確かに仲間のことは心配だろう。\\n 焦る気持ちもわかるが……」",
"348000251_6": "「もちろん、それだけじゃない!\\n 俺たちには世界を救うための旅が残っているんだ」",
"348000251_7": "「世界を救う?」",
"348000251_8": "「シルヴァラントとテセアラには時間が残ってないんだ。\\n だから、早く戻らないといけないんだよ」",
"348000251_9": "「そういえば以前に話していたな。\\n エターナルソードは世界のために必要な剣だと」",
"348000251_10": "「ああ、エターナルソードがないと2つの世界を統合できなくて、\\n どちらを救うこともできなくなる……」",
"348000251_11": "「でも、それだけじゃないんだ……。\\n あの剣は、人の親父から本ずつ譲り受けた剣で……」",
"348000251_12": "「大切な想いが込められた剣だから……」",
"348000251_13": "「父から託されたもの、か……」",
"348000251_14": "「その気持ち、わたしにもわかる。\\n わたしも同じように、父からもらったものがあるからな」",
"348000251_15": "「あんたは何をもらったんだ?」",
"348000251_16": "「形として残されたものではない。\\n わたしの胸に刻まれているものなんだ……」",
"348000251_17": "「父から託された大切な想い……」",
"348000251_18": "(そうか。彼にもあるのだな……、\\n わたしと同じく、護らなければならないものが……",
"348000251_19": "「やはり、君は悪い人間ではないようだ」",
"348000251_20": "「え……?」",
"348000251_21": "「すまない。今まで君に疑念を抱いていたことを詫びる」",
"348000251_22": "「なんだよ、急に。\\n 別にそんなこと気にしてないって」",
"348000251_23": "「では、改めて約束させてほしい。\\n 君が世界を救うためなら、わたしはなんでも協力する」",
"348000251_24": "「いいのか?」",
"348000251_25": "「もちろんだ。そのためにも、エターナルソードと、\\n 君の仲間を捜すとしよう」",
"348000251_26": "「世界を救うための旅が残っているんだろ。\\n なら、早く戻らないとな」",
"348000251_27": "「……ありがとう」"
}

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@ -0,0 +1,36 @@
{
"348000311_0": "積み重ねる信頼",
"348000311_1": "「はあああ――!」",
"348000311_2": "「おー、なかなかの豪快さんだな。\\n 一振りで木を切り倒すなんて」",
"348000311_3": "「これくらい……普通、です。\\n 慣れれば誰でもできると思います」",
"348000311_4": "「慣れか。それじゃあ、あたしも。\\n ガングニールで叩き切るッ」",
"348000311_5": "「え? 槍で木を切るんですか?」",
"348000311_6": "「……やっぱり無理かな?」",
"348000311_7": "「斧とは……根本的に作りが違いますから」",
"348000311_8": "「ただ……あなたほどの腕前なら、\\n コツを掴めば木を切ることもできるかもしれません」",
"348000311_9": "「それじゃ、そのコツってやつを教えてくれよ」",
"348000311_10": "「私が……ですか?」",
"348000311_11": "「他に誰がいるんだよ」",
"348000311_12": "「……パパから教わったことの受け売りでもよければ」",
"348000311_13": "「ああ、もちろんッ!」",
"348000311_14": "「では、木を切るときは刃を入れる角度が大切で……」",
"348000311_15": "「……以上です。どうでしょう」",
"348000311_16": "「丁寧に教えてくれてありがとう。\\n コツがわかった気がするよ」",
"348000311_17": "「よかったです……。ただ……こういうことは、\\n 実践して……初めて身になるんだと思います」",
"348000311_18": "「それもそうだな。\\n じゃあ今教わったことを試してみようかッ」",
"348000311_19": "「あたしのガングニールで、\\n この木をぶった切ってなッ」",
"348000311_20": "「どうだ、見たか?\\n 発だッ」",
"348000311_21": "「本当に1回で切り倒しました……」",
"348000311_22": "「やっぱり丁寧にコツを教えてもらえたおかげだな」",
"348000311_23": "「あなたにそれだけの技量が備わっていたからだと\\n 思うのですが……」",
"348000311_24": "「ここは素直に受け取っとけって」",
"348000311_25": "「……わかりました」",
"348000311_26": "「っと、時間使わせたな。\\n バンバン切って、時間を取り戻すぞッ」",
"348000311_27": "「これぐらいの時間なら……取り戻せますね、きっと。\\n けれど、木を切りすぎるのは……ダメです」",
"348000311_28": "「わ、わかってるって。\\n 必要な分を必要なだけ、だろ」",
"348000311_29": "「はい」",
"348000311_30": "「まあ、2人で運ぶのも一苦労だしな。\\n ちょっとずつやっていくか」",
"348000311_31": "「……けどその前に、\\n こいつらを片付けるとするかッ」",
"348000311_32": "「木を倒す音に気づいて集まったようですね」",
"348000311_33": "「こっちは木材を持ち帰らないといけないんだ。\\n 邪魔をするなッ」"
}

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@ -0,0 +1,23 @@
{
"348000312_0": "「空旋連転斧!」",
"348000312_1": "「終わりです」",
"348000312_2": "「木だけじゃなくて、魔物も真っ二つだ」",
"348000312_3": "「しかし、木材確保に魔物の相手。\\n さすがにちょっと疲れたな」",
"348000312_4": "「グミならありますが……食べますか?」",
"348000312_5": "「おッ、おやつ持ってるなんて\\n 見た目通りなところもあるんだな」",
"348000312_6": "「それじゃあ、遠慮なくもらっとくよ」",
"348000312_7": "「おお、なんだッ!?\\n 食べたらこう、疲労感ってのが消えた気がするぞ」",
"348000312_8": "「それはおやつではありません。\\n アップルグミといって体力を回復するアイテムです」",
"348000312_9": "「あのホーリィボトルとかと同じ、\\n 便利アイテムってことか」",
"348000312_10": "「この世界では普及しているものなので……、\\n そこまで珍しいものではありません」",
"348000312_11": "「他にもオレンジ、パイン、ミックス、ミラクル……。\\n それぞれ効果は違います」",
"348000312_12": "「グミ1つで体力が回復って、どういう仕組みなんだ。\\n 異世界ってのはなんでもありだな」",
"348000312_13": "「他にもそういうアイテムがあるのか?」",
"348000312_14": "「今は使いきって持っていませんが、パナシーアボトルは\\n 毒や、麻痺などの症状を回復する効果があります」",
"348000312_15": "「ホーリィボトルとは逆に、\\n 魔物を引き寄せるダークボトルというものもあります」",
"348000312_16": "「そんなのまであるのかッ!?\\n 面白いというか、怖いというか」",
"348000312_17": "「しかし、この世界は便利なアイテムのおかげで医者いらずだな」",
"348000312_18": "「病気を治せる物ではないので、お医者様は必要ですね……」",
"348000312_19": "「へえ、そういうもんか。\\n じゃあ他にはどんな面白いアイテムがあるんだ」",
"348000312_20": "「そうですね、いろいろとありますが、\\n 面白いものなら、たとえば……」"
}

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@ -0,0 +1,54 @@
{
"348000321_0": "「いろいろ聞かせてくれてありがとな。\\n 面白かったよ」",
"348000321_1": "「いえ……」",
"348000321_2": "「でも、ちびっこいのにすごい力だよな。\\n おかげで木材もかなり集まったぞッ」",
"348000321_3": "「……」",
"348000321_4": "「ああ、悪い。小さくて可愛いやつだって意味で\\n 悪く言ったつもりはないんだ」",
"348000321_5": "「いえ、気にしていません」",
"348000321_6": "「なあ、悪いついでに1つ聞きたいんだけど、\\n お前みたいな子供がどうしてこんな旅をしてるんだ」",
"348000321_7": "「……」",
"348000321_8": "「魔物との戦い慣れっぷりを見たらわかったよ。\\n 今まで相当、危険な旅をしてきたんじゃないか」",
"348000321_9": "「それは……」",
"348000321_10": "「……あー、やっぱり今のは無し。\\n 聞かなかったことにしてくれ」",
"348000321_11": "「昨日今日会ったばかりのやつに\\n そんなこと話すわけないよな」",
"348000321_12": "「代わりに、今度はあたしの話をするかな」",
"348000321_13": "「……あたしはこう見えて、それなりに有名な歌手なんだ」",
"348000321_14": "「歌手?」",
"348000321_15": "「歌って踊って、みんなを笑顔にする。\\n 翼とはツヴァイウィングってコンビだったんだよ」",
"348000321_16": "「そう……だったんですね」",
"348000321_17": "「でも、戦いの中で翼が死んじまったんだよな」",
"348000321_18": "「え!? でも、彼女は……」",
"348000321_19": "「ああ、違う違う。あたしの世界の翼だよ。\\n 今一緒にいる翼はまた別なんだ。ん、並行世界ってやつさ」",
"348000321_20": "「並行世界……?」",
"348000321_21": "「まあ、理解できなくてもいいさ。\\n あたしも詳しいことはわかってないし」",
"348000321_22": "「とにかくあたしは、翼を奪った敵を憎んで、\\n そいつらを滅ぼすためだけに戦い続けていたんだよ」",
"348000321_23": "「戦っていつか翼のように死ぬために……。\\n あのときのあたしは、生きるのを諦めてたんだな」",
"348000321_24": "「生きるのを諦めて……」",
"348000321_25": "「ああ……でも、あいつが気づかせてくれたんだ」",
"348000321_26": "「生きることを諦めないこと、\\n あたしは歌が大好きなんだってことをな」",
"348000321_27": "「だから、あたしは言い続けるって決めたんだ。\\n 生きるのを諦めるな、って」",
"348000321_28": "「……」",
"348000321_29": "「って、こんな話を聞かされても反応に困るよな」",
"348000321_30": "「……私とあなたは似ているかもしれません」",
"348000321_31": "「え? 似てるか?」",
"348000321_32": "「私もロイドさんたちに救われましたから」",
"348000321_33": "「……」",
"348000321_34": "「私はある計画の実験体にされて……、\\n その影響で、斧を振るうこの力を得ました」",
"348000321_35": "「ですが、同時に喜怒哀楽の感情の全てを失いました」",
"348000321_36": "「感情を? でも、そうは見えないぞ?」",
"348000321_37": "「それはロイドさんたちが助けてくれたから……」",
"348000321_38": "「以前の私は……実験のせいで、\\n エクスフィアを正しく装着できていなかったんです」",
"348000321_39": "「あのとき、ロイドさんたちと出会っていなければ、\\n 私は感情や……いろいろなものを失ったままだったと思います」",
"348000321_40": "「だから救われた、か」",
"348000321_41": "「はい……」",
"348000321_42": "「ありがとうな、話してくれて」",
"348000321_43": "「でも、そのエクスフィアってやつはすごいな。\\n あたしもちょっと付けてみたいよ」",
"348000321_44": "「エクスフィアは……とても危険なものでもあるんです。\\n 簡単に付けるようなことはさせられません」",
"348000321_45": "「やっぱりダメか」",
"348000321_46": "「ですが、エクスフィアについて\\n お話をするくらいならできます」",
"348000321_47": "「おッ、それも聞いてみたいな」",
"348000321_48": "「その前に……、\\n つだけ言い忘れていたことがあります」",
"348000321_49": "「言い忘れたこと?」",
"348000321_50": "「私は28歳なので子供ではありません」",
"348000321_51": "「嘘だろ……」"
}

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@ -0,0 +1,73 @@
{
"348000331_0": "「ええっと、これと、これと。\\n こっちも食べられる野草だって習ったよ」",
"348000331_1": "「わかったわ、かごに入れるから少し待って」",
"348000331_2": "「あっ、あそこにあるのは!」",
"348000331_3": "「ちょッ!? 離れないでッ!」",
"348000331_4": "「あれもお料理に使える野草――",
"348000331_5": " きゃあ!?」",
"348000331_6": "「間に合えッ!」",
"348000331_7": "「ふぅ、ギリギリセーフね……」",
"348000331_8": "「ご、ごめんなさい。\\n また転びそうなところを助けてもらって」",
"348000331_9": "「いえ、いいの。わたしは護衛だから……」",
"348000331_10": "(正直、これで何度目なのよッ!\\n と言いたいところだけど……",
"348000331_11": "「ありがとう……!\\n マリアって、すごく優しいね」",
"348000331_12": "(なぜかこの子に強く言うことができない。\\n というか、何もないところでなぜ転べるのよッ",
"348000331_13": "「<size=25>それに、この声……一体誰に似てるのかしら……。\\n いつも聞いてる気がするのに、全く思い出せないわ……</size>」",
"348000331_14": "「え? 何か言った?」",
"348000331_15": "「なんでもないわ……、\\n って、そっちは坂になってるから――」",
"348000331_16": "「えっ……」",
"348000331_17": "「きゃああああ!」",
"348000331_18": "「しまった、さすがに間に合わなかったわ……ッ!」",
"348000331_19": "「コレットッ! 大丈夫ッ!?」",
"348000331_20": "「エヘヘ、だいじょぶ。\\n こういうの慣れてるから……」",
"348000331_21": "「本当に? 見たところ、怪我は無いみたいだけど……」",
"348000331_22": "「ごめんなさい。離れないでって言われたのに」",
"348000331_23": "「いいのよ、あなたが無事なら」",
"348000331_24": "「それにしても、随分と転がってきたわね」",
"348000331_25": "「って、何ここ?\\n 美味しそうなフルーツが沢山なってるじゃないッ」",
"348000331_26": "「こっちには野菜もあるよ!\\n マリアの勘が当たったね」",
"348000331_27": "「わたしは適当に進む方向を決めただけよ。\\n この場所は、普通に探してたら見つからなかったわ……」",
"348000331_28": "(この子のドジが、ちょっとした幸運を運んでくれたみたい)",
"348000331_29": "「あっ、この野菜!」",
"348000331_30": "「珍しい見た目をしてるわね。\\n 食べられるの」",
"348000331_31": "「うん、シチューに入れると味が出て\\n 美味しくなるんだよ」",
"348000331_32": "「へー、これがそうなの……」",
"348000331_33": "「あっ、そっちは違うの。\\n 見た目は似てるけど、すごく不味いんだ……」",
"348000331_34": "「えッ!? ……違いがほとんどわからない」",
"348000331_35": "「知識もそうだけど、そういった違いを見抜ける目を\\n 持っているのはすごいわね」",
"348000331_36": "「そ、そんなことないよ~。\\n 旅をしてると自然と覚えちゃうだけだから」",
"348000331_37": "(セレナも褒められると照れていたけど、\\n これくらいの子はみんなそうなのかしら",
"348000331_38": "「あっ、これロイドが好きだったな。\\n ちょっと多めに持って帰ろ」",
"348000331_39": "「……ねえ、気になっていたんだけど、\\n あなたとロイドってどういう関係なの」",
"348000331_40": "「ロイドとは幼馴染なの」",
"348000331_41": "「世界再生の旅にも、私を護るためにって\\n ついて来てくれて……嬉しかったな」",
"348000331_42": "「そういうことを聞いたわけじゃないんだけど、\\n まああなたたちはそれくらいがいいのかもしれないわね」",
"348000331_43": "「ええっと……?」",
"348000331_44": "「なんでもないわ。それより、あなたたちのことや、\\n 旅のことをもっと沢山聞かせて」",
"348000331_45": "「もちろん。えっと最初はね、\\n 私が神託を受けることになって……」",
"348000331_46": "「そう……あなたも、\\n 自分を犠牲にしてでも護りたいものがあるのね」",
"348000331_47": "「沢山あるよ。……本当は自分を犠牲になんて\\n しちゃいけないんだってわかってるけど……」",
"348000331_48": "「それでも護りたいって思うものは、沢山……」",
"348000331_49": "「あの子も似たようなことを言っていたわ」",
"348000331_50": "「あの子?」",
"348000331_51": "「わたしの妹よ。あの子は本当に自分を犠牲にして\\n わたしを護ってくれたわね……」",
"348000331_52": "「あの、ええっと……」",
"348000331_53": "「ごめんなさい。深い意味は無いわ。\\n あなたがわたしの妹に似てるって言いたかったの」",
"348000331_54": "「ほら、食材は十分に揃ったから帰りましょう。\\n 泥だらけになった服もきれいにしないとね」",
"348000331_55": "「フフ、マリアみたいな優しいお姉さまがいたら、\\n 沢山甘えちゃってたかも」",
"348000331_56": "「そう?」",
"348000331_57": "「エヘヘ、マリアお姉さま、とか呼んでいたのかな」",
"348000331_58": "「なッ!?」",
"348000331_59": "「あ、ご、ごめんなさい。\\n いきなりお姉さまなんて呼んだら驚いちゃうよね」",
"348000331_60": "「そ、そうね、できればマリアがいいわ……」",
"348000331_61": "(その声でお姉さまって呼ぶのは反則よ。\\n 何、すごく可愛いじゃない、この子ッ",
"348000331_62": "「……ま、まあ、あなたみたいな妹がいたら\\n わたしも甘やかしたかもしれないわね」",
"348000331_63": "「もしそうなら、私、甘え過ぎちゃって、\\n 今よりもっとドジだったかも……」",
"348000331_64": "「フフ、そうね……、\\n でも、ドジをしても許しちゃいそうだわ」",
"348000331_65": "「あっ、ちょっと待って。\\n あそこにまだ食材があるよ」",
"348000331_66": "「よく見つけられたわね――、\\n って、ちょっと待ってッ」",
"348000331_67": "「えっ!?」",
"348000331_68": "「もしかして匂いに釣られてきたのかしら」",
"348000331_69": "「せっかくの食材が魔物に食べられちゃう!」",
"348000331_70": "「仕方ないわね、蹴散らすわよッ!」"
}

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@ -0,0 +1,22 @@
{
"348000332_0": "「エンジェル・フェザー!」",
"348000332_1": "「ふぅ、よかった。\\n 食材は無事みたい」",
"348000332_2": "「1人だと厳しい数だったけど、\\n あなたの魔術のおかげでなんとか倒せたわ」",
"348000332_3": "「そんなことないよ。\\n それと、今のは魔術じゃなくて天使術っていうの」",
"348000332_4": "「その魔術と天使術の違いがイマイチわからないんだけど」",
"348000332_5": "「魔術はマナを消費して、自然界の力を借りる術なんだって」",
"348000332_6": "「エルフに流れる血がマナと反応して魔力が作られるから、\\n エルフか、ハーフエルフじゃないと使えないの」",
"348000332_7": "「天使術は……本当は天使術とは言わないのかも……。\\n 天使になったら急に使えるようになったものだから」",
"348000332_8": "「……とりあえず、違うということだけはわかったわ」",
"348000332_9": "「あなたは、あの武器……チャクラムだっけ?\\n それと天使術のつを使い分けて戦えるなんて、器用なのね」",
"348000332_10": "「私はマリアたちのほうが器用だと思うな。\\n 唄いながら戦ったりしたら噛んじゃいそう」",
"348000332_11": "「それに、私なら唄うことに集中しすぎて、\\n ちゃんと戦えないかもしれないもん」",
"348000332_12": "「あの歌は自然と口にするものだから、\\n 意識して唄っているわけじゃないんだけどね」",
"348000332_13": "「そうなの?」",
"348000332_14": "「だから、特別難しいわけでもないのよ。\\n 唄えない状況にされると辛いんだけどね」",
"348000332_15": "「そうなんだ……」",
"348000332_16": "「あっ! 私にも歌の天使術があるの。\\n 一緒に唄ったらすごい効果が生まれるかも」",
"348000332_17": "「確かにフォニックゲインは歌で強まるから、\\n 可能性はあるかもしれないわ」",
"348000332_18": "「じゃあ、そのときは一緒に唄ってもらえるかな?」",
"348000332_19": "「ええ、あなたとのデュエットが楽しみだわ」"
}

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@ -0,0 +1,52 @@
{
"348000411_0": "いざ、ダンジョン探索へ",
"348000411_1": "「簡易的だけど拠点は完成したし、食材も十分な量が揃ったな。\\n 改めて、島の探索だ」",
"348000411_2": "「どこを探索するかという話だが、\\n やはり、番気になるのはあの遺跡……」",
"348000411_3": "「もしかしたら、ジーニアスたちが誰かに捕まって、\\n 中に閉じ込められているという可能性もあります」",
"348000411_4": "「そうだよね。急にいなくなっちゃうなんておかしいもん」",
"348000411_5": "「じゃあ、決まりね。\\n あの遺跡を徹底的に調べるわよ」",
"348000411_6": "「ああ。そうと決まれば善は急げだ!」",
"348000411_7": "「魔物の姿は見えないな」",
"348000411_8": "「あのデカブツもいない。\\n 入るなら今がチャンスじゃないのか」",
"348000411_9": "「ああ!」",
"348000411_10": "「なんだか今にも崩れそうな遺跡だね」",
"348000411_11": "「そうですね。それにすごく……静かです。\\n 魔物が巣にしているという話でしたが」",
"348000411_12": "「油断は禁物よ。\\n どこから飛び出してくるかわからないんだから」",
"348000411_13": "「そうだな。警戒しつつ先に進もう」",
"348000411_14": "「行き止まりか……。\\n いや、どうやらこの扉から先に進めるらしい」",
"348000411_15": "「よし、それなら――ッ!」",
"348000411_16": "「開かない……。この扉、壊れてるのか?」",
"348000411_17": "「なあ、そこ。\\n 扉の隣に何か置いてあるぞ」",
"348000411_18": "「花と太陽と……月の描かれたピース……。\\n これは……」",
"348000411_19": "「えーっと、たぶん、\\n このパズルを解かないと先に進めないってことだね」",
"348000411_20": "「こういうのは大抵、近くにヒントがあって……。\\n あったぞ」",
"348000411_21": "「あ……ッ! よく見ると壁面にも同じ絵があるわ」",
"348000411_22": "「ここが月の模様だから、反対側を太陽にして……。\\n あとはここに花を並べると……」",
"348000411_23": "「おお、本当に開いたッ!」",
"348000411_24": "「まあ、ざっとこんなもんだな」",
"348000411_25": "「このような仕掛けを瞬時に……。\\n どうしてわかったんだ」",
"348000411_26": "「今までも、こういう謎解きを沢山してきたの。\\n 同じような遺跡とか、洞窟とか」",
"348000411_27": "「なるほど。頼りになるな」",
"348000411_28": "「今度は光る床……。新しい仕掛けみたいね」",
"348000411_29": "「踏むごとに色が変わる仕掛けだね。\\n よーし……」",
"348000411_30": "「次はこの扉か。どうやらこのスイッチで開けるようだが……」",
"348000411_31": "「押しても何も起こらないな……?」",
"348000411_32": "「ねえねえ、こっちに鏡が置いてあるよ!」",
"348000411_33": "「こんなところに姿見なんて、不自然ね……」",
"348000411_34": "「窓から光が差して……。\\n  鏡でこの光をスイッチに当てれば……」",
"348000411_35": "「おおッ! すごいな」",
"348000411_36": "「彼らのおかげで遺跡の探索が順調に進むな」",
"348000411_37": "「助かるよ、こういうの苦手だから」",
"348000411_38": "「みんな、すごいわね。\\n 難しい仕掛けもぱぱっと解いちゃって」",
"348000411_39": "「エヘヘ、そうかな」",
"348000411_40": "「ジーニアス無しでも、なんとかなるもんだ」",
"348000411_41": "「あ……、次の扉です」",
"348000411_42": "「扉の横にスイッチ……。\\n なんだ、ここはなんの謎解きも無いのかな」",
"348000411_43": "「あ、ちょっと待っ――」",
"348000411_44": "「ぽちっと」",
"348000411_45": "「うわッ、扉じゃなくて天井が開いたぞッ!?」",
"348000411_46": "「なッ!? 天井から魔物が――ッ!」",
"348000411_47": "「このスイッチはダミーだったんだ!」",
"348000411_48": "「そ、そういうパターンもあったのか……ッ!」",
"348000411_49": "「反省会は後よッ! まずは魔物の相手をッ!」"
}

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@ -0,0 +1,20 @@
{
"348000412_0": "「肉体労働だったら、任せとけッ!」",
"348000412_1": "「片付いたか……」",
"348000412_2": "「危なかったね……。\\n よかったら、アップルグミどうぞ」",
"348000412_3": "「ありがとう、助かるわ」",
"348000412_4": "「まさか、選択を誤ると魔物が飛び出す罠があるとは……」",
"348000412_5": "「こっちの岩の裏に、本物のスイッチがあるみたいですね」",
"348000412_6": "「悪かったよ。\\n あたしのせいで迷惑かけた……」",
"348000412_7": "「いや、いいよ。\\n 俺たちも、今まで何回間違えたことか……」",
"348000412_8": "「謎解きは、焦らずしっかり考えなくちゃダメみたいだな」",
"348000412_9": "「そうですよ、とりあえず押してみるなんて、絶対にダメです」",
"348000412_10": "「あなたはッ!?\\n ……やっぱり、遺跡の中にいたのね」",
"348000412_11": "「ええ。先日君たちが魔物と戦っている隙に侵入を。\\n おかげさまで調査がはかどりました」",
"348000412_12": "「と言いたいのですが、罠と魔物だらけで\\n ほとんど身動きが取れませんでした……」",
"348000412_13": "「だろうな、1人でこんなところに来るからだぞ」",
"348000412_14": "「できれば、またご一緒したいのですが……」",
"348000412_15": "「1人で置いていけないし、いいよね?」",
"348000412_16": "「ああ。今度は離れないように気をつけろよ?」",
"348000412_17": "「はい、もちろん」"
}

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@ -0,0 +1,16 @@
{
"348000421_0": "「この部屋は何もありませんので、\\n 無視してしまって大丈夫です」",
"348000421_1": "「あッ、そちらの道には入らないでください。\\n 魔物の巣になってますから」",
"348000421_2": "「ここは、右に進めば……」",
"348000421_3": "「ずいぶんと、中の構造に詳しいのね」",
"348000421_4": "「ええ。この前も言った通り、何度か調査をしましたから。\\n 先導は任せてください」",
"348000421_5": "「こんなに魔物がいるのに、たった1人で\\n 今までよく生き残れたもんだな」",
"348000421_6": "「もう何年もここにいますからね。魔物から\\n 隠れるのは慣れっこなのですよ」",
"348000421_7": "「なるほど――」",
"348000421_8": "「魔物ッ!?」",
"348000421_9": "「隠れるのは得意だったのでは……?」",
"348000421_10": "「まあ、たまにはこういうこともあります。\\n 戦闘は任せましたよッ」",
"348000421_11": "「仕方がないわ。他の魔物が集まってくる前に、\\n 倒しきるわよッ」",
"348000421_12": "「……」",
"348000421_13": "(いくら隠れるのが慣れっこといっても、\\n こんな調子で何年も生き残るなんてことが可能なのか……"
}

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@ -0,0 +1,36 @@
{
"348000422_0": "「こいつで一体、何体目だってんだッ!」",
"348000422_1": "「いくらなんでも、魔物の数が多すぎないか?」",
"348000422_2": "「そうだな。進む道、入る部屋、\\n 全てが裏目に出ている印象だ」",
"348000422_3": "「まさか――」",
"348000422_4": "「え? わ、私?」",
"348000422_5": "「私がわざと魔物のいる場所に誘い込んでいるとッ!?」",
"348000422_6": "「こうも頻繁に遭遇していたら、疑いたくもなるわ」",
"348000422_7": "「確かに……不自然です」",
"348000422_8": "「私のせいではないッ!\\n 遺跡の中の魔物が活発になってるんですッ」",
"348000422_9": "「魔物が活発に?」",
"348000422_10": "「ああ。原因は不明だがね。\\n だから、私に責任を求めるのはやめていただきたい……」",
"348000422_11": "「そうなんですね……」",
"348000422_12": "「それにしても、安全な通路があればいいのにね。\\n そしたら――」",
"348000422_13": "「きゃあ!?」",
"348000422_14": "「コレット!?」",
"348000422_15": "「あいたたた、また転んじゃった……」",
"348000422_16": "「……あれ? 今、足元で音がしたような?」",
"348000422_17": "「――っ!」",
"348000422_18": "「さては、罠の起動スイッチかッ!?」",
"348000422_19": "「ご、ごめんなさい……」",
"348000422_20": "「謝らなくていいから、早くこっちへッ!」",
"348000422_21": "「うん……!」",
"348000422_22": "「壁が、崩れて……?」",
"348000422_23": "「魔物の気配はありません。どうやら罠ではないようです。\\n これは……隠し通路」",
"348000422_24": "「すごいなッ! こんなの見つけるなんて。\\n あんたも、この通路の存在は知らなかったんだろ」",
"348000422_25": "「え、ええ……。そうですね」",
"348000422_26": "「ど、どうしよう……。壁……壊れちゃった。\\n いいのかな……」",
"348000422_27": "「ともかく、中に進んでみよう」",
"348000422_28": "「部屋に……繋がっているみたいです」",
"348000422_29": "「中には一体何が……。\\n あれは――」",
"348000422_30": "「似ている……。エターナルソードに……」",
"348000422_31": "(あの剣、わたしがここへ飛ばされるときに見た剣にも、\\n どこか似ているような……",
"348000422_32": "「あれが、君の探していたエターナルソードだって\\n 言うのかいッ」",
"348000422_33": "「似ているけど、本物かどうかはわからない。\\n 近くに行って、確認してみよう」"
}

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@ -0,0 +1,18 @@
{
"348000431_0": "「近くで見ても本物にしか見えない……、\\n でも……」",
"348000431_1": "「この台座……何かの装置になっていて、\\n 剣はそれに組み込まれているようです」",
"348000431_2": "「ねえ、ロイド。\\n それって本当にエターナルソードなのかな」",
"348000431_3": "「どうだろう……。大体、どうしてこんな状態で\\n こんなところに置かれているんだ」",
"348000431_4": "「確かめる方法はあるの?」",
"348000431_5": "「触れてみればわかるかもしれない。\\n よーし……」",
"348000431_6": "「――っ!?」",
"348000431_7": "「地震か……ッ!」",
"348000431_8": "「みんな、その場に伏せて、やり過ごすんだ――ッ!」",
"348000431_9": "「収まったみたいだね」",
"348000431_10": "「今までで1番大きな地震でした。\\n ここが崩れなくてよかったです」",
"348000431_11": "「今のタイミング……その剣に触れたから地震が?\\n それとも、ただの偶然かしら」",
"348000431_12": "「……今のはタイミングが悪かっただけかもしれない。\\n もう度触れてみれば――」",
"348000431_13": "「その剣に触れてはいけません」",
"348000431_14": "「どうして止めるんだ?」",
"348000431_15": "「それはただの剣じゃない――。剣が組み込まれたこの装置が、\\n 島の時空間を生み出しているんです」"
}

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@ -0,0 +1,37 @@
{
"348000441_0": "「実は私も、1度この部屋にたどり着いたことがあるのです。\\n 先ほどの通路とは違う入り口を使ってね」",
"348000441_1": "「調査の結果わかったことは、この装置が、\\n 今いる時空間を生んでいる、ということです」",
"348000441_2": "「しかし、この装置の力も完全ではないようで、\\n だからこそ、時空間は次第に崩壊していっているのです」",
"348000441_3": "「なぜ今までそれを黙っていたのだ」",
"348000441_4": "「念のためですよ。会ったばかりの君たちが、\\n 信用するに足る根拠はありませんでしたからね」",
"348000441_5": "「まあ、それはお互い様ね」",
"348000441_6": "「それより、その装置がこの異常な空間を生んでいるというのなら\\n それを破壊すれば、わたしたちは元の世界に戻れるのかしら」",
"348000441_7": "「確かに、その可能性はあります。\\n だが、生半可な方法ではダメなんですよ」",
"348000441_8": "「どういうことだ……?」",
"348000441_9": "「中途半端な刺激を与えると、装置が異常をきたして\\n 島の崩壊が加速してしまうんです」",
"348000441_10": "「さっき、彼が触れたときのように……」",
"348000441_11": "「あの地震は、そういうことだったのか……」",
"348000441_12": "「だから、島から脱出するには、一気に装置をバラバラにする\\n くらいの方法じゃないとダメなんです」",
"348000441_13": "「なるほどな。そうとわかれば――」",
"348000441_14": "「待ってくれ。この装置に組み込まれている剣……。\\n これは、俺が探していたエターナルソードかもしれないんだ」",
"348000441_15": "「ですが、この人の話によると、この装置は何年も前から\\n ここにあるんですよね……」",
"348000441_16": "「ええ。少なくとも、私がこの島に来たときには\\n すでにあったはずです」",
"348000441_17": "「私たちが飛ばされてきたのは数日前です。\\n エターナルソードが無くなったのも……そのときから」",
"348000441_18": "「それなら、そこに刺さっているのはエターナルソードに似た、\\n 別の剣なのではないでしょうか」",
"348000441_19": "「確かにそうかもしれない。でも、エターナルソードは\\n 時間さえも操る力を持っている。だからひょっとしたら……」",
"348000441_20": "「それに、さっき手を触れたとき、何か力を感じたんだ」",
"348000441_21": "「一瞬だったから、確証は持てないけど。\\n だから、もう度、剣に触れられれば……」",
"348000441_22": "「だったら、確証を得るまで徹底的に調べたほうがいい」",
"348000441_23": "「そうだな、今がチャンスかもしれないぞ。\\n あのデカブツの魔物がいつ出てくるかわからないんだ」",
"348000441_24": "「ええ、あなたの気が済むまで調べなさい」",
"348000441_25": "「いいのか?\\n 島の崩壊が進むかもしれないのに」",
"348000441_26": "「エターナルソードは私たちにとっても大切なものだもん。\\n ちゃんと確認したほうがいいと思う」",
"348000441_27": "「はい。偽物とわかれば……、今ここで破壊します」",
"348000441_28": "「ここまで来て反対もできませんね。\\n もうご自由にどうぞ」",
"348000441_29": "「ありがとう……。\\n みんな、地震に備えてくれ」",
"348000441_30": "「……いくぞ!」",
"348000441_31": "「魔物!? 一体どこから!」",
"348000441_32": "「さっきの隠し通路からだッ!」",
"348000441_33": "「あの装置に刺激を与えられたらまずいのでは……」",
"348000441_34": "「ああ。応戦するぞッ!」"
}

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@ -0,0 +1,24 @@
{
"348000442_0": "「装置を背に、護りながら戦うぞッ!」",
"348000442_1": "「だけど、魔物の数が多い……!\\n このままじゃ……」",
"348000442_2": "「く――!?」",
"348000442_3": "「大丈夫かッ!」",
"348000442_4": "「うッ――」",
"348000442_5": "「翼ッ!?」",
"348000442_6": "「ロイド、危ない!」",
"348000442_7": "「しまったッ!?」",
"348000442_8": "(2人の手が、装置に刺さった剣に――ッ!?)",
"348000442_9": "「これは……!? 揺れが強すぎます、\\n このままでは遺跡が崩れてもおかしくありません」",
"348000442_10": "「逃げようにも、この揺れじゃ立っていられないぞ!」",
"348000442_11": "「プレセア、危ない!\\n 地面が崩れて……」",
"348000442_12": "「あ――!?」",
"348000442_13": "「クソッ! 捕まれ――」",
"348000442_14": "「うわあああッ!?」",
"348000442_15": "「2人とも……ッ!?」",
"348000442_16": "「まさか、崩れた床と共に落下したのかッ!?」",
"348000442_17": "「追いかけよう! 揺れも収まってきたし、\\n 床に開いたその穴から降りれば」",
"348000442_18": "「――っ!?」",
"348000442_19": "「さらに魔物が増えて……。\\n ダメよ、穴に近づけないッ」",
"348000442_20": "「仕方がない……ここは退くぞッ!」",
"348000442_21": "「く……」"
}

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@ -0,0 +1,51 @@
{
"348000511_0": "怪我の功名ッ!?",
"348000511_1": "「……」",
"348000511_2": "「なんとか、この拠点まで戻ってくることができたな……」",
"348000511_3": "「俺は……」",
"348000511_4": "「先ほどの戦闘のことを悔やんでいるのか?」",
"348000511_5": "「ああ……」",
"348000511_6": "「敵がいるのに、あの剣に気を取られて油断したんだ。\\n だから、仲間を失って……」",
"348000511_7": "「あれくらいであの2人がやられたと、そう思っているのか?」",
"348000511_8": "「……っ!」",
"348000511_9": "「奏はそんなに弱くはない。\\n 必ず生きていると、わたしはそう信じている」",
"348000511_10": "「……」",
"348000511_11": "「君はどうだ……?」",
"348000511_12": "「俺もだ……。俺も、仲間を信じてる!\\n プレセアがあれくらいでやられるはずがない」",
"348000511_13": "「そして、ジーニアスもだ。\\n 絶対に全員揃って俺たちの世界に帰るんだ」",
"348000511_14": "「ああ、そうだな」",
"348000511_15": "「ありがとう、おかげで目が覚めた。\\n 今は落ち込んでる時間なんて無い」",
"348000511_16": "「仲間が無事だと信じて、\\n これからどうするかを考えなきゃいけないんだよな」",
"348000511_17": "「どうやら立ち直ったみたいね」",
"348000511_18": "「元気が無かったから心配してたんだよ」",
"348000511_19": "「2人とも……聞いてたのか」",
"348000511_20": "「私もプレセアとジーニアスのことを信じてるよ。\\n 人は絶対元気だって」",
"348000511_21": "「ああ。心配かけて悪かったな」",
"348000511_22": "「残った道具の確認をすると言っていたが、\\n どうだった」",
"348000511_23": "「グミや、ホーリィボトルはもう底をついてしまったわ」",
"348000511_24": "「さっきの戦闘で使い切っちゃったみたい……」",
"348000511_25": "「撤退するので精一杯だったし、仕方ないな」",
"348000511_26": "「それから、ルシエルの姿がどこにも見えないのよね……」",
"348000511_27": "「撤退する途中までは一緒にいたと思ったが……、\\n また姿をくらましたのか……」",
"348000511_28": "「どうも怪しいんだよな、あいつ……」",
"348000511_29": "「まあ、考えても仕方がないわ。\\n 今はこれからのことを考えましょう」",
"348000511_30": "「ああ。あの装置は、結局なんなのか……」",
"348000511_31": "「ロイド、触ってみて何かわかった?」",
"348000511_32": "「……あの剣を触ったとき、力を感じた」",
"348000511_33": "「じゃあ、やっぱりあれが……?」",
"348000511_34": "「でも、どこか違和感があったんだよな……」",
"348000511_35": "「違和感?」",
"348000511_36": "「俺はエターナルソードを、1度は使いこなしたんだ」",
"348000511_37": "「明確にどこがってことは説明できないんだけど、\\n そのときの感覚と、何かが違う気がするんだよ」",
"348000511_38": "「だけど、もっとよく調べてみないと、確かなことは……。\\n 役に立てなくて悪い……」",
"348000511_39": "「結局、一瞬しか触ることはできなかったしな。\\n 無理もない」",
"348000511_40": "「あの装置に組み込まれた剣がエターナルソードか、別のものか、\\n 一旦は棚上げにするとしよう」",
"348000511_41": "「わかっていることは、あの装置を破壊しないと、\\n この時空間から出ることができないってことね」",
"348000511_42": "「中途半端に動かすとさっきみたいなことに……。\\n やるなら、一気にやるしかないんだな……」",
"348000511_43": "「だけど、もしあれが本当にエターナルソードだったとして、\\n それを壊してしまったら……」",
"348000511_44": "「シルヴァラントとテセアラを1つにする方法が無くなって、\\n 世界は滅んでしまう……」",
"348000511_45": "「そんなの、どうしたらいいんだよ……」",
"348000511_46": "「……」",
"348000511_47": "(元の世界に戻る方法はあるにはある……。\\n しかしそれは、何かを犠牲にする方法かもしれない……",
"348000511_48": "(いずれは答えを出さなくてはいけない。\\n それが、どういう形であれ……"
}

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@ -0,0 +1,13 @@
{
"348000521_0": "「んん……、ここは……」",
"348000521_1": "「おッ、目が覚めたな」",
"348000521_2": "「私は……確か穴に落ちて……」",
"348000521_3": "「ああ。\\n 下が魔物の巣とか水流じゃなくて助かったよ」",
"348000521_4": "「どこか痛いところはあるか?\\n グミが少し残ってるから、食っときな」",
"348000521_5": "「ありがとうございます。\\n 奏さんがいなかったらどうなっていたか……」",
"348000521_6": "「いいって。こういうときは助け合いだろ?」",
"348000521_7": "「それより、落ち着いたらここから抜け出す方法を考えないとな」",
"348000521_8": "「そうですね。\\n 地下に落ちてきたようですが、戻る道は……」",
"348000521_9": "「適当に壁をぶち抜いてみたら、遺跡の通路に繋がった。\\n そこから地上まで繋がっているはずだ」",
"348000521_10": "「……私よりあなたのほうが豪快さんですね」"
}

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@ -0,0 +1,28 @@
{
"348000522_0": "「そこを通してください!」",
"348000522_1": "「この辺にも魔物が巣くっているのか……」",
"348000522_2": "「やっぱ、2人でこの遺跡を攻略してくのは\\n かなりきついな」",
"348000522_3": "「これまで以上に協力したほうがいいと思います」",
"348000522_4": "「ああ、そうだな。\\n 普段はどんな連携を取っているんだ」",
"348000522_5": "「私の武器は大振りで隙が大きいので、素早くて手数の多い人や、\\n 遠距離からの援護が得意な人とは……合わせやすいです」",
"348000522_6": "「……困ったな。あたしも同じ、一撃入魂タイプだ。\\n ちまちました戦い方は性に合わなくて……」",
"348000522_7": "「……確かに、似たような戦い方かもしれませんね」",
"348000522_8": "「まあ、無理に陣形を決める必要も無いか。\\n 逆にぎこちなくなっちまうかもしれないし」",
"348000522_9": "「戦いの中で息を合わせていこう」",
"348000522_10": "「実戦の中で、ですか……?」",
"348000522_11": "「ああ、戦い方が似てるってことは、\\n 逆に言えば息を合わせやすいってことだ」",
"348000522_12": "「それに、言ってくれただろ」",
"348000522_13": "「……?」",
"348000522_14": "「あたしたちが似てるって」",
"348000522_15": "「……はい。あなたも、孤独の切なさと、\\n 仲間の大切さを知っている人だと思いましたから」",
"348000522_16": "「ああ。だから、きっといいコンビになれるよ」",
"348000522_17": "「……はい。よろしくお願いします」",
"348000522_18": "「――っ!」",
"348000522_19": "「どうした? 魔物か?」",
"348000522_20": "「魔物じゃありません。\\n これは、人の気配……」",
"348000522_21": "「翼たちかもしれないな、確かめに行くぞッ!」",
"348000522_22": "「この部屋の中か……」",
"348000522_23": "「ロイドたち、大丈夫かな……」",
"348000522_24": "「この声は、ジーニアス?」",
"348000522_25": "「――っ!\\n 助けに来てくれたんだね」"
}

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@ -0,0 +1,30 @@
{
"348000531_0": "「まさか牢獄に捕まっているとは思わなかったな」",
"348000531_1": "「どうやっても壊せなくて、出られないんだよ」",
"348000531_2": "「確かに……頑丈そうな鉄格子です。\\n 誰がこんなことを」",
"348000531_3": "「それは後で。\\n 急がないと、プレセアたちまで見つかっちゃうかも……」",
"348000531_4": "「それもそうだな。ここから助けるのが先決だッ!\\n よーし……できる限り後ろに下がってろ……」",
"348000531_5": "「う、うん――」",
"348000531_6": "「こんな鉄格子、あたしがぶった切ってやるッ!」",
"348000531_7": "「ガングニールでもびくともしないか……」",
"348000531_8": "「ダメか……。\\n じゃあ、そっち側に檻を開くためのスイッチとか無いかな」",
"348000531_9": "「確かに、それがあれば一発だな」",
"348000531_10": "「この部屋に……あると思います。\\n 人で探してみましょう」",
"348000531_11": "「いかにもなスイッチを見つけたが……」",
"348000531_12": "「はい……」",
"348000531_13": "「こういういかにもなスイッチはダミーだって、\\n さっき学んだからな。もっと探してみよう」",
"348000531_14": "「あったッ! やっぱりもう1つスイッチが隠されてたぞ」",
"348000531_15": "「はい、これでジーニアスを助けられるはずです」",
"348000531_16": "「よし、いくぞ。ぽちっと」",
"348000531_17": "「うわあ!?\\n 牢獄の壁が迫ってくる」",
"348000531_18": "「ま、まさか、二重のダミーだったのかッ!?」",
"348000531_19": "「このままじゃボク潰されちゃうよ……!」",
"348000531_20": "「本物のスイッチがどこかにあるはず……」",
"348000531_21": "「探してる時間が無い……。\\n こうなったら、実力行使だッ」",
"348000531_22": "「プレセア、頼む。鉄格子を壊すのを手伝ってくれッ!」",
"348000531_23": "「わかりました!」",
"348000531_24": "「なんだこの硬さは……。\\n 人で攻撃してるのにびくともしないぞッ」",
"348000531_25": "「どうすれば……」",
"348000531_26": "「2人とも後ろ! 魔物が来てる!」",
"348000531_27": "「くッ、物音を聞きつけてきたか……。\\n まずはこいつらを片付けるぞッ」"
}

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@ -0,0 +1,49 @@
{
"348000532_0": "「こいつで最後だッ!」",
"348000532_1": "「魔物はなんとかなったか。\\n でも――」",
"348000532_2": "「牢獄の壁がすぐそこまで……!」",
"348000532_3": "「もういいよ、2人とも。\\n もう、間に合わない……」",
"348000532_4": "「何を言って――」",
"348000532_5": "「もういいんだ!\\n ボクのことはもういいから、人は逃げて……」",
"348000532_6": "「いいや、お前のことは置いていかない。\\n 絶対に助けてやる。だから……」",
"348000532_7": "「お前も生きるのを諦めるなッ!」",
"348000532_8": "「生きるのを、諦めない……」",
"348000532_9": "「ほら、下がれッ!\\n 鉄格子にもう発入れるからなッ」",
"348000532_10": "「あなたを助けること、私も諦めません!」",
"348000532_11": "「くっ――、硬い……。\\n だけど、もう」",
"348000532_12": "「2人とも……」",
"348000532_13": "「……わかったよ、ボクは諦めない。\\n 何か方法を見つけてみせる」",
"348000532_14": "「その意気だッ! 行くぞッ!」",
"348000532_15": "「あれ、今の音は……。\\n 今攻撃した鉄格子の柱をもう度攻撃してみて」",
"348000532_16": "「ああ、これだなッ!」",
"348000532_17": "「ここ、この鉄格子だけ違う音がする。\\n やっぱり……この柱だけ老朽化が進んでいるんだ」",
"348000532_18": "「なら、そこを攻撃すれば!」",
"348000532_19": "「惜しい……けど、まだ壊れそうにない。\\n 攻撃力が足りないみたいだ……」",
"348000532_20": "「わかった。……それなら、2人で同時に攻撃だッ!\\n ピッタリタイミングを合わせれば――ッ」",
"348000532_21": "「ですが、練習もしていないのに――」",
"348000532_22": "「できるッ!\\n 言っただろ。あたしたちはいいコンビになれるってッ」",
"348000532_23": "「――っ!\\n はい」",
"348000532_24": "「バッチリ命中だ!」",
"348000532_25": "「ほらな、息ってのは勝手に合うもんなんだよ」",
"348000532_26": "「すごい。まるで前から一緒に戦っていたみたいに……」",
"348000532_27": "「ほら、もう1発行くぞッ!」",
"348000532_28": "「え? はい!」",
"348000532_29": "「また当たった!\\n あともう少し……」",
"348000532_30": "「絶対に間に合わせてみせます。\\n だから、最後まで諦めないで」",
"348000532_31": "「あたしたちで助け出すから待ってろよッ!」",
"348000532_32": "「私のエクスフィアが光ってる……?」",
"348000532_33": "「この力は……、感じるッ!\\n そうか、これがプレセアの……ッ」",
"348000532_34": "「姿が、変わった!?」",
"348000532_35": "「どうなってるの!?」",
"348000532_36": "「心象変化か……ッ!? だけど、詳しい説明は後だな。\\n 今はこの鉄格子を――ッ」",
"348000532_37": "「はい!」",
"348000532_38": "「こいつで終わりだ、ぶっ壊れろおおお――ッ!」",
"348000532_39": "「鉄格子が壊れた!」",
"348000532_40": "「今だ、出てこいッ!」",
"348000532_41": "「うわあああ――!?」",
"348000532_42": "「あ、危なかった。本当に危機一髪だったよ……」",
"348000532_43": "「無事でよかった――」",
"348000532_44": "「悪かった、あたしのせいで罠が発動して……」",
"348000532_45": "「ううん、あれはしょうがないよ。\\n それより、助けてくれてありがとう」",
"348000532_46": "「諦めずにいられたのは、2人のおかげだよ」"
}

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@ -0,0 +1,28 @@
{
"348000541_0": "「邪魔だ邪魔だッ!\\n お前たちにかかずらっている暇は無いんだッ」",
"348000541_1": "「すごい力ですね……」",
"348000541_2": "「心象変化って言ってたけど、\\n それってどういうものなの」",
"348000541_3": "「ざっくり説明すると、装者が感じた力のイメージに応じて\\n ギアが変化することだな」",
"348000541_4": "「あのとき、プレセアのエクスフィアの力を感じたんだ。きっと、\\n それで変化した心象に、ガングニールが応じてくれたんだな」",
"348000541_5": "「なるほど。だからどことなくプレセアの姿に\\n 似ているんだね」",
"348000541_6": "「……難しくてよくわからないです」",
"348000541_7": "「正直あたしも、詳しい仕組みはよくわかってないけど――」",
"348000541_8": "「プレセアとあたしのジーニアスを助けたいって想いに\\n ギアとエクスフィアが応えてくれたってところだよ。きっと」",
"348000541_9": "「だから、あの場にプレセアがいなかったら、\\n こいつを助けられなかったよ、ありがとな」",
"348000541_10": "「いえ……、お礼を言われるようなことではありません」",
"348000541_11": "「そうだよ。むしろお礼を言うのはボクのほうだし」",
"348000541_12": "「それにしても、\\n 捕まってみんなに迷惑かけちゃったことが悔しいな……」",
"348000541_13": "「無事でよかった……。\\n みんなも私も、心配していました」",
"348000541_14": "「プ、プププレプレ……セア……!\\n あ、ありがとう」",
"348000541_15": "「そういえば、お前を捕まえたのはどこの誰なんだ?」",
"348000541_16": "「そうだ! ルシエルって奴だよ。\\n ボクを研究の実験に使うんだって言ってた」",
"348000541_17": "「待ってください。今……なんて言いましたか」",
"348000541_18": "「だから、ボクを研究の実験体にするって言ってたんだ。\\n 本当に許せないよ」",
"348000541_19": "「違う、そこじゃない。\\n お前を捕まえた奴はルシエルって名乗ってたのか」",
"348000541_20": "「うん、そうだけど……。\\n 人とも知ってるの」",
"348000541_21": "「ああ……。怪しいとは思っていたけど、\\n 思っていた以上にヤバい相手なのかもしれないな」",
"348000541_22": "「実験体とは、なんの実験でしょうか……」",
"348000541_23": "「ええっと、それは――」",
"348000541_24": "「お出ましだな、のんびり話をしてる余裕も無いのか」",
"348000541_25": "「まずはこの遺跡を出て、ロイドさんたちと合流しましょう。\\n ルシエルのことを伝えないと」"
}

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@ -0,0 +1,34 @@
{
"348000542_0": "「魔物は出てくるし、\\n 遺跡はまるで迷路だし、どこに行けばいいんだッ」",
"348000542_1": "「連戦が続くとこちらの消耗も大きくなります」",
"348000542_2": "「……」",
"348000542_3": "「また分かれ道か。\\n ええっと、とりあえず右に行ってみるか……」",
"348000542_4": "「待って! そっちに行くと前の道に戻っちゃうよ。\\n ここは左に行って」",
"348000542_5": "「道がわかるのか?」",
"348000542_6": "「全部は把握できてないけど、\\n 通ってきた道は頭の中でマップにしてるから」",
"348000542_7": "「それは頼もしいな。\\n 悪いけど、こっちはちんぷんかんぷんだ」",
"348000542_8": "「さっき助けてもらった分、ここは任せといて!」",
"348000542_9": "「その先の部屋はまだ行ってないよ!」",
"348000542_10": "「よし、入ってみるか。\\n 中に何がいるかわからないから気をつけていくぞ」",
"348000542_11": "「はい」",
"348000542_12": "「……」",
"348000542_13": "「あれはルシエルじゃないかッ!」",
"348000542_14": "「静かに。……何かしようとしています」",
"348000542_15": "「ベッドの上にもう1人いるみたいだ。\\n まさか、これが――」",
"348000542_16": "「さあ、苦痛を味わいなさい……」",
"348000542_17": "「うう、や、やめ、やめてくれえええッ!」",
"348000542_18": "「ベッドに寝ている人の様子がおかしいです……!\\n 身体が変化して――」",
"348000542_19": "「魔物になっていくッ!?」",
"348000542_20": "「これが、アイツの言っていた実験……」",
"348000542_21": "「苦しそうですね。今助けてあげましょう」",
"348000542_22": "「また投薬して……。\\n あの青い薬は……」",
"348000542_23": "「あ、ああ、ぐううう……」",
"348000542_24": "「暴れていた人が落ち着いた……?」",
"348000542_25": "「いや、これ以上黙って見ている場合じゃない。\\n 行くぞッ」",
"348000542_26": "「なッ!? 君たちがどうしてここにッ!\\n あのとき、地下に落ちて死んだんじゃ……」",
"348000542_27": "「お前の首根っこ捕まえるために戻ってきてやったんだ。\\n 感謝してほしいね」",
"348000542_28": "「そうはいきませんッ!」",
"348000542_29": "「魔物……!\\n やっぱり、ルシエルが操っていたんですね」",
"348000542_30": "「早く追いかけないと逃げられちゃうよ!」",
"348000542_31": "「その前にこの邪魔な奴らを片付けるッ!」"
}

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@ -0,0 +1,40 @@
{
"348000611_0": "明らかになる真実",
"348000611_1": "「ルシエル、貴様にはここから\\n 出ていってもらうことにした」",
"348000611_2": "「お、お待ちください、ユグドラシル様ッ!\\n 私が一体、何をしたと……ッ」",
"348000611_3": "「貴様は私を裏切って、自分のためだけにエクスフィアを\\n 利用している。私が何も知らないとでも思ってるのか」",
"348000611_4": "「ち、違いますッ!\\n この研究は新たなハイエクスフィアを作るためのものですッ」",
"348000611_5": "「要の紋を内蔵したハイエクスフィアが完成すれば、\\n クルシスの輝石に替わり、きっとお役に――」",
"348000611_6": "「貴様の追放はすでに決めたことだ。\\n 見苦しい言い訳は聞きたくない。命があるだけありがたく思え」",
"348000611_7": "「うわあああ――ッ!?\\n わ、私のクルシスの輝石がッ」",
"348000611_8": "「貴様にはもう必要のないものだろう?」",
"348000611_9": "「返せッ! それは私のものだあああッ!」",
"348000611_10": "「愚か者め!」",
"348000611_11": "「があああ――ッ!?」",
"348000611_12": "「これはもう、誰のものでもない」",
"348000611_13": "「……」",
"348000611_14": "「……さらばだ、かつて同胞だったものよ」",
"348000611_15": "「はあ、はあ……、私はまだ死ねない……」",
"348000611_16": "「必ず、ユグドラシルに復讐してやる……。\\n 私の研究を邪魔した、あいつだけは許さない……」",
"348000611_17": "「この場所から、1から、あいつへの復讐を……」",
"348000611_18": "「時空の狭間に落ち、生き延びたか、ルシエル……」",
"348000611_19": "「だが、もう何もできはしない。\\n 永遠にそこで無意味な時間を過ごすといい……」",
"348000611_20": "「コレット! おい、コレット!」",
"348000611_21": "「あれ、ロイド……?\\n ええっと、ここで何やってるの」",
"348000611_22": "「何って、お前がうなされてたから\\n 心配してたんだろ」",
"348000611_23": "「何か怖い夢でも見たのか?」",
"348000611_24": "「あったかいものでも用意するわね。\\n 飲むと落ち着くわよ」",
"348000611_25": "「夢……そうだ、夢! ロイド、またミトスの記憶を見たの。\\n 今回はミトスがユグドラシルって名乗ってる頃の……」",
"348000611_26": "「ミトスの記憶……今度はどんな記憶だったんだ?」",
"348000611_27": "「ミトスの記憶にルシエルさんが出てきたの……」",
"348000611_28": "「ルシエルだって!?」",
"348000611_29": "「ルシエルさんは新しいエクスフィアを作る研究をしてて、\\n それが見つかってミトスに追放されたみたい……」",
"348000611_30": "「クルシスの輝石もそのとき、ミトスに奪われたみたいなの」",
"348000611_31": "「エクスフィアにミトス……。\\n まさか、ルシエルは天使だったのか」",
"348000611_32": "「待ってくれ、わたしたちには話が見えない」",
"348000611_33": "「ええっと、天使はデリス・カーラーンの住人のことで\\n ミトスっていうのは……」",
"348000611_34": "「ダメだ、説明することが多すぎて頭が破裂する。\\n とにかく、ルシエルが危険な奴だってことだよ」",
"348000611_35": "「シンプルでわかりやすい答えね」",
"348000611_36": "「どうやら、彼が今回の事件に深く関わっているようだな」",
"348000611_37": "「すぐに遺跡に向かおう。\\n あいつがいるとしたら、あそこだ」"
}

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@ -0,0 +1,26 @@
{
"348000621_0": "「どこだ、ルシエル! ここにいるんだろ、出てこい!」",
"348000621_1": "「ダメですよ、そんなに大声を出したら。\\n 魔物が集まってきたらどうするんですか」",
"348000621_2": "「あんた、クルシスの輝石をミトスに奪われたのに\\n なんで無事なんだ」",
"348000621_3": "「……」",
"348000621_4": "「どこでそれを知ったのか知りませんが、\\n 私にはこれがあったのです」",
"348000621_5": "「あれは、宝玉……?」",
"348000621_6": "「私が研究で作ったものです。要の紋を内蔵し、外付けの\\n 要の紋を必要としない、新たなハイエクスフィアですよッ」",
"348000621_7": "「ユグドラシルにクルシスの輝石を奪われたとき、\\n 咄嗟にこれを使ったのです」",
"348000621_8": "「要の紋を内蔵した新たなハイエクスフィア……、\\n 本当にそんなものが……」",
"348000621_9": "「画期的な発明でしょう?\\n ですが、これはまだ未完成品……問題があったッ」",
"348000621_10": "「だから、君たちを実験台にして完成させる\\n 必要があったのです……ッ」",
"348000621_11": "「まさか、そのためにわたしたちをここへ\\n 連れてきたっていうのッ」",
"348000621_12": "「そんなもの、\\n なんのために完成させる必要があるっていうんだ」",
"348000621_13": "「それはもちろん……こうならないためですよ……ッ!」",
"348000621_14": "「あれはわたしたちを襲ってきた巨大な魔物かッ!?」",
"348000621_15": "「ルシエルさんがあの魔物だったの!?」",
"348000621_16": "「ああ、もう時間が無い……。\\n せっかく造ったインフィドルも……所詮は模造品……」",
"348000621_17": "「インフィドル……? 模造品……?\\n 何をわけのわからないことを」",
"348000621_18": "「このままでは空間が消えて……、\\n 何もかも終わってしまうッ」",
"348000621_19": "「くっ――!」",
"348000621_20": "「ロイド、だいじょぶ!?」",
"348000621_21": "「ああ。だけど――」",
"348000621_22": "「話を聞こうにも、もう話せる状態ではなさそうねッ!」",
"348000621_23": "「彼が元凶だというのなら、ここで打ち払うッ!」"
}

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@ -0,0 +1,47 @@
{
"348000622_0": "「ハイエクスフィアはどこだあああッ!」",
"348000622_1": "「エターナルソードもだッ!\\n 全部私に寄こせえええええッ」",
"348000622_2": "「俺たちのエクスフィアと、\\n エターナルソードを手に入れようとしてるのか」",
"348000622_3": "「攻撃は防げるけど、これ以上は……ッ!」",
"348000622_4": "「マリア、援護するよ!」",
"348000622_5": "「ありがとう。でも、あまり前に出てきちゃダメよ。\\n まともに攻撃を受けたらひとたまりもないわッ」",
"348000622_6": "「なんという戦闘力だ。\\n 今までの魔物と比べ物にならないッ」",
"348000622_7": "「どうすれば、こいつを倒せるんだ!」",
"348000622_8": "「エターナルソードは私のものだあああッ!」",
"348000622_9": "「ロイド、避けろッ!」",
"348000622_10": "「くっ、間に合わ――」",
"348000622_11": "「い、今のは……?」",
"348000622_12": "「タイミングばっちりだったみたいだな。\\n 大丈夫か」",
"348000622_13": "「助かった、ありがとう!\\n って、その恰好はなんだ」",
"348000622_14": "「いろいろあったんだよ」",
"348000622_15": "「遅れました、加勢します」",
"348000622_16": "「プレセアも無事だったんだ!」",
"348000622_17": "「やっぱり、ロイドたちにはボクがいないとダメなんだね」",
"348000622_18": "「ジーニアス!\\n お前、今までどこにいたんだよ」",
"348000622_19": "「心配かけちゃってごめん。\\n でも今は、そいつをなんとかしないと」",
"348000622_20": "「ダメなんだ、ジーニアス。\\n こっちの攻撃がほとんど効かないんだ」",
"348000622_21": "「じゃあ、どうするのさ!」",
"348000622_22": "「みんなの無事が確認できたんだ。\\n ひとまず、ここは一旦退こう」",
"348000622_23": "「わかった。だったらボクが先導する。\\n 入り組んだ遺跡を利用してあいつを撒こう」",
"348000622_24": "「承知した、案内はそちらに任せる。\\n 殿はわたしたちがッ」",
"348000622_25": "「頼んだ!」",
"348000622_26": "「よし、こっちだよ!」",
"348000622_27": "「うおおお――ッ!\\n エターナルソードを寄こせッ」",
"348000622_28": "「ハイエクスフィアを、クルシスの輝石を寄こせえええッ!」",
"348000622_29": "「見境なく暴れまわって、\\n あいつは、おかしくなっているのかッ」",
"348000622_30": "「チャンスです!\\n 今は逃げることに集中しましょう」",
"348000622_31": "「……あいつは追ってきてないか?」",
"348000622_32": "「気配はしません。逃げ切れた……と思います」",
"348000622_33": "「とんでもない奴だったな。\\n わけわかんないこと叫んでたし、あれはなんだよ」",
"348000622_34": "「あれは、ルシエルだ」",
"348000622_35": "「なにッ!?」",
"348000622_36": "「あたしたちは、そのルシエルが\\n 怪しげな実験をしているところを見かけたぞ」",
"348000622_37": "「実験……彼の目的と関係がありそうね」",
"348000622_38": "「1度、情報を整理したほうがよさそうだな」",
"348000622_39": "「なるほど……」",
"348000622_40": "「その、エターナルソードに似た剣が組み込まれた装置が、\\n ここから脱出する鍵になっているみたいだね」",
"348000622_41": "「ボクも見て調べてみたいな」",
"348000622_42": "「ああ、俺ももう1度確認したい」",
"348000622_43": "「では、もう1度あの部屋に行きましょう。\\n ルシエルが正気を失っている今なら……」",
"348000622_44": "「よし、今のうちに急ごうッ!」"
}

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@ -0,0 +1,51 @@
{
"348000631_0": "「ここが例の部屋だ」",
"348000631_1": "「本当にエターナルソードそっくりだね……」",
"348000631_2": "「どうやって調べる?」",
"348000631_3": "「装置に刺激を与えるとこの空間の崩壊が進んでしまう。\\n 慎重に調べないと……」",
"348000631_4": "「お前が頼りだからな。任せたぞ」",
"348000631_5": "「ああ、どうしてもってときは――」",
"348000631_6": "「ルシエル……ッ!\\n ここまで追ってきたのか……ッ」",
"348000631_7": "「最悪のタイミングだ……!」",
"348000631_8": "「エターナルソードを寄こせッ!」",
"348000631_9": "「なぜ俺たちに言うんだ? この装置に組み込まれた剣は\\n エターナルソードじゃないのか」",
"348000631_10": "「それが無いと、私の目的が……。\\n エターナルソードを寄こせえええッ」",
"348000631_11": "「仕掛けてきたッ!\\n 話が通じる様子ではないぞ……ッ」",
"348000631_12": "「くッ……。\\n ここじゃ場所が悪すぎるッ」",
"348000631_13": "「もしも攻撃があの装置に当たったら……」",
"348000631_14": "(いっそこれを一気に壊せば、ここを抜け出して、\\n みんなが元の世界に戻れるかもしれない……",
"348000631_15": "(でも、もしこれが本当にエターナルソードだったら。\\n 俺には……",
"348000631_16": "「ぐうう……苦しい……。クルシスの輝石を……、\\n ハイエクスフィアを、寄こせッ」",
"348000631_17": "「くっ……強い……」",
"348000631_18": "「耐えろ。今は奴から装置を護るしかないッ!」",
"348000631_19": "「俺は……!」",
"348000631_20": "「迷うなッ!\\n 君には世界を救う使命があるはずだッ」",
"348000631_21": "「ならば、その方法を手放す選択肢は無いだろう……ッ!」",
"348000631_22": "「…………!」",
"348000631_23": "「エターナルソードを寄こせッ!」",
"348000631_24": "「防ぎ切れるか――ッ!?」",
"348000631_25": "(なんだ、背中が熱い?\\n これは、拾った剣が発しているのか",
"348000631_26": "「直線的な攻撃ならば、さばけるはずだッ!」",
"348000631_27": "「あれは、俺の技……!?」",
"348000631_28": "「……ん? 今、わたしは何を?\\n この剣がさせたとでもいうのか」",
"348000631_29": "「エターナルソードがあれば、望む世界が創れるんだッ!」",
"348000631_30": "「望む世界?」",
"348000631_31": "「望む世界……エターナルソード……。\\n うっ、これって……」",
"348000631_32": "「できましたよ。人工的なエターナルソード……。\\n 名付けて、インフィドルッ」",
"348000631_33": "「これがあれば、望む世界が創れるんだッ!」",
"348000631_34": "「……」",
"348000631_35": "「ルシエル……。\\n おまえの欲望は、止められないのだな。私と同じように」",
"348000631_36": "「しかし、おまえのその技術では……、\\n そんな偽物では、おまえの望みを叶えられはしない――」",
"348000631_37": "「い、今のはまた、ミトスの……」",
"348000631_38": "「エターナルソードを寄こせえええッ!」",
"348000631_39": "「だから、今は持ってないっていうのに……!」",
"348000631_40": "「インフィドル……そっか。あそこにあるのが!」",
"348000631_41": "「ロイド! そこにあるエターナルソードは偽物だよ!」",
"348000631_42": "「え!? 偽物って、どういうことだ!」",
"348000631_43": "「寄こせ寄こせ寄こせえええッ!」",
"348000631_44": "「まずいよ、この地震って……!」",
"348000631_45": "「装置に影響が!?」",
"348000631_46": "「ここで戦いすぎた。このままでは奴の攻撃が\\n 台座に当たってしまうのも時間の問題だッ」",
"348000631_47": "「コレット、詳しい話は後だ。\\n 今はこの部屋から離れるぞ 奴を引き付ける」",
"348000631_48": "「うん、わかったよ!」"
}

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@ -0,0 +1,43 @@
{
"348000641_0": "「ジーニアス、この道でいいのか?」",
"348000641_1": "「大丈夫!\\n この先に行けば、十字路があって……」",
"348000641_2": "「あれ!?」",
"348000641_3": "「道が塞がれているッ!?」",
"348000641_4": "「あいつの仕業か。\\n この辺りでも暴れて通路が埋まったんだッ」",
"348000641_5": "「そんな!?」",
"348000641_6": "「時間が無いッ! 早く寄こせッ! 全部寄こせええッ!」",
"348000641_7": "「もう追いついてきたわッ!」",
"348000641_8": "「あいつの横を通って来た道を戻るしかないよ。\\n そうすれば、別の道で逃げられる」",
"348000641_9": "「いや、戻るのは危ない。\\n あたしたちが瓦礫を吹き飛ばしてやるよッ」",
"348000641_10": "「ルシエルの相手はお願いします」",
"348000641_11": "「2人とも、任せたぞ。\\n その間、あれの相手はわたしたちがするッ」",
"348000641_12": "「寄こせえええええッ!」",
"348000641_13": "「きゃあ!?」",
"348000641_14": "「危ないッ!」",
"348000641_15": "「わたしが防ぐわ……ッ!」",
"348000641_16": "「そんなッ!? 前よりも力が増して――ッ!」",
"348000641_17": "(ダメ、防壁が砕かれて……ッ!\\n このままでは直撃を――",
"348000641_18": "「マリア!」",
"348000641_19": "「コレットッ!?」",
"348000641_20": "「きゃあああ――!?」",
"348000641_21": "「コレットッ!」",
"348000641_22": "「この野郎おおお――!」",
"348000641_23": "「コレット、しっかりしなさいッ!」",
"348000641_24": "「よかった、マリアが無事で……」",
"348000641_25": "「わたしを護るために、あんな無茶を……ッ!」",
"348000641_26": "「私は大丈夫……。\\n これくらい、なんとも……」",
"348000641_27": "「フラフラじゃない。\\n いいからじっとしててッ」",
"348000641_28": "「うっ……はあ、はあ……」",
"348000641_29": "「ただのダメージじゃない。\\n 何か様子がおかしい……」",
"348000641_30": "「お前、コレットに何をしたんだ!」",
"348000641_31": "「うう……がああああッ!」",
"348000641_32": "「答えろ、ルシエル!」",
"348000641_33": "「下がれ、そいつに何を聞いても無駄だッ!」",
"348000641_34": "「これってもしかして、\\n あのときルシエルが話してた……」",
"348000641_35": "「心当たりがあるんですか?」",
"348000641_36": "「うん、たぶん……」",
"348000641_37": "「よっし、待たせた。道が開いたぞッ!」",
"348000641_38": "「がああああああッ!」",
"348000641_39": "「くっ、ここは退くしかない――」",
"348000641_40": "「コレット、頑張れ……!\\n 俺が絶対に助けるから……」"
}

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@ -0,0 +1,42 @@
{
"348000642_0": "「よし、この壁で最後だッ!」",
"348000642_1": "「はい!」",
"348000642_2": "「外が見えたぞ。\\n 遺跡は抜けた、もう一踏ん張りだッ」",
"348000642_3": "「コレット、もう少しだけ頑張ってッ!」",
"348000642_4": "「だいじょぶ……だよ……」",
"348000642_5": "「全員外に出た。あとは――」",
"348000642_6": "「エターナルソードを――」",
"348000642_7": "「それはもう聞き飽きました!」",
"348000642_8": "「お前は遺跡に閉じ込められてろッ!」",
"348000642_9": "「よし……出てこないな」",
"348000642_10": "「ですが、いつまで持つかわかりません。\\n 早く拠点に戻りましょう」",
"348000642_11": "「ああ、コレットの容態も気になるしな」",
"348000642_12": "「コレットは?」",
"348000642_13": "「今は眠っています。\\n ですが……、あまりいい状態とは言えません」",
"348000642_14": "「コレットに何が起こってるんだ。\\n ジーニアス、あいつから何か聞いたのか」",
"348000642_15": "「うん。捕まったとき、\\n 何も知らないふりをしていろいろ聞き出したんだ」",
"348000642_16": "「ルシエルは、新たなエクスフィアを作るために、\\n 毒薬を作ったって言ってた」",
"348000642_17": "「苦痛を、恐怖を与える毒薬だって……」",
"348000642_18": "「なぜ、そんなものを……」",
"348000642_19": "「エクスフィアは人間の苦痛によって覚醒するんだよ」",
"348000642_20": "「だから、ルシエルはさらなる苦痛を与え続けることで\\n その純度を限界以上に高めようと考えていたみたい」",
"348000642_21": "「でも、ほとんど苦痛に耐えきれず死ぬか、\\n 魔物化するんだって……」",
"348000642_22": "「胸クソ悪い話ね……」",
"348000642_23": "「そうか、あのとき見たルシエルの実験……。\\n 人を魔物に変えてた薬はそれだったんだな」",
"348000642_24": "「この毒は相手が天使であろうと効果があるみたい。\\n ミトスへ……復讐するための研究でもあるからって」",
"348000642_25": "「じゃあ、毒を消さなかったら、\\n コレットも魔物になるってのかよ」",
"348000642_26": "「解毒薬は無いのか?」",
"348000642_27": "「解毒薬のことは、話してなかったな……」",
"348000642_28": "「あのとき見た実験……。苦しむあの人は、\\n 青い薬を投薬されて落ち着きを取り戻していました」",
"348000642_29": "「ひょっとして……」",
"348000642_30": "「そうか、あれが解毒薬だったんだ!」",
"348000642_31": "「じゃあ、あの遺跡に行けば解毒薬が手に入るんだな!」",
"348000642_32": "「そうすれば、コレットを助けられる……」",
"348000642_33": "「彼女が回復すれば、あの言葉の真意も確かめられるな」",
"348000642_34": "「あのエターナルソードは偽物、ってやつか。\\n コレットは、何かに気づいていたみたいだったな」",
"348000642_35": "「どちらにしろ、またあの遺跡に行かないといけないわね」",
"348000642_36": "「ルシエルの奴とも戦うことになりそうだな……」",
"348000642_37": "「……それでも行かなくちゃいけないんだ」",
"348000642_38": "「うぅ……くぅ……、\\n はぁはぁ……」",
"348000642_39": "「大丈夫だ、コレット。俺たちがなんとかする。\\n だから、もう少し待っててくれ」"
}

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@ -0,0 +1,61 @@
{
"348000711_0": "世界を救う決意",
"348000711_1": "「ん……いつの間にか、眠ってしまっていたのか……」",
"348000711_2": "「疲れてるなら、もう少し休んでてもいいんだぞ」",
"348000711_3": "「ううん、もう十分よ。\\n 奏こそ疲れてない」",
"348000711_4": "「これくらいどうってことないさ」",
"348000711_5": "「まあ、あえて言うなら、\\n 美味いもんが食べたいってくらいだな」",
"348000711_6": "「……マリアは?」",
"348000711_7": "「コレットのところだ。つきっきりで看病してるよ。\\n 別にあいつのせいでもないのにな」",
"348000711_8": "「……」",
"348000711_9": "「うっ……」",
"348000711_10": "「どうしたの?\\n 水が欲しいなら言って、飲ませてあげるから」",
"348000711_11": "「あり……が……とう……」",
"348000711_12": "「そのありがとう、何回目かしら……。\\n 律儀に言わなくてもいいのよ」",
"348000711_13": "「彼女の容態はどうだ?」",
"348000711_14": "「……かなり悪いわね。\\n 眠っていても、痛みで目が覚めてしまうみたい」",
"348000711_15": "「そうか……。\\n 何かできることがあればいいんだが」",
"348000711_16": "「やっぱり、早いとこ解毒薬を手に入れるしかないよな」",
"348000711_17": "「しかし、日が暮れてからの行動は危険だ。\\n 明日まで待ったほうが……」",
"348000711_18": "「あっ、ここにいたんだね。\\n ちょっと話があるから、集まってくれないかな」",
"348000711_19": "「ああ、今行くよ」",
"348000711_20": "「ごめんなさい、わたしは……」",
"348000711_21": "「そっか、今はコレットの傍を離れないほうがいいよね。\\n じゃあ、ロイドたちも呼んでくるよ」",
"348000711_22": "「重要な話のようだな」",
"348000711_23": "「……ジーニアス、話したいことってのはなんだ?」",
"348000711_24": "「コレットが、あのエターナルソードらしきものを\\n 偽物だって言ってたことについてだよ」",
"348000711_25": "「それって、あの部屋の装置みたいなのに、\\n 刺さってたやつのことだよな」",
"348000711_26": "「うん、もしあれがコレットの言う通り偽物なら、\\n ルシエルの叫んでたことも説明がつくんだ」",
"348000711_27": "「エターナルソードを寄こせ、か……」",
"348000711_28": "「確かにそんなことを言ってたわね」",
"348000711_29": "「あれが本物のエターナルソードなら、\\n ルシエルはわざわざそんなことを言うはずがない」",
"348000711_30": "「偽物と考えるほうがつじつまが合うな」",
"348000711_31": "「それなら、あの妙な装置を壊しても問題ないんですか」",
"348000711_32": "「それはわからない……」",
"348000711_33": "「ただ、ルシエルの言動から考えると、あの装置が\\n 島の維持に何かしらの影響を与えているのは間違いないと思う」",
"348000711_34": "「そういえば、わたしたちが最初に見つけたときも、\\n 慌てていたわね」",
"348000711_35": "「……これは可能性の1つだけど」",
"348000711_36": "「あの装置を上手く壊せて、この時空間が崩壊したとしたら、\\n ボクたちはこの世界のどこかに飛ばされると思うんだ」",
"348000711_37": "「じゃあ、やっぱりこの島はテセアラのどこかにあるのか?」",
"348000711_38": "「多分ね。だから、ボクらはそれで助かるかもしれない。\\n ただ、翼さんたちが元の世界に帰れる保証は無いんだ」",
"348000711_39": "「最悪、あれを壊すことによって、わたしたちが\\n 元の世界へ帰る手段を失うこともあり得るということか」",
"348000711_40": "「…………」",
"348000711_41": "「うう……わた……し……」",
"348000711_42": "「コレット……無理をしなくていいわよ。\\n 話は後でいくらでも聞いてあげるから」",
"348000711_43": "「う……」",
"348000711_44": "(小さな手……。この子がこんなに苦しんでいるのに、\\n わたしは手を握り返してあげることしかできないの……",
"348000711_45": "「わたしはコレットを助けたいわ」",
"348000711_46": "「たとえ、どんな結果になろうとも、すべて覚悟の上よッ!」",
"348000711_47": "「マリア……」",
"348000711_48": "「そういうことなら、あたしも最後まで付き合うぞ」",
"348000711_49": "「新しくできた仲間と、\\n 相棒を放っておくわけにはいかないしなッ」",
"348000711_50": "「私が……相棒ですか?」",
"348000711_51": "「ああ、もしかして迷惑だったか?」",
"348000711_52": "「なんだか……不思議な感じがします。\\n でも、嫌な気分ではないです」",
"348000711_53": "「マリア、奏……わたしは……」",
"348000711_54": "(確かに、この世界を救う手助けをしたいとは思っている。\\n だが、わたしにはわたしの使命がある。だから……",
"348000711_55": "「いいのよ。今すぐ答えを出す必要は無いわよ」",
"348000711_56": "「そんな簡単に決められることじゃないしな」",
"348000711_57": "「話はこのあたりにしておこう」",
"348000711_58": "「明日はまたあの遺跡へ行かないといけない。\\n だからみんなも、できるだけ身体を休めておいてくれ」"
}

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@ -0,0 +1,18 @@
{
"348000721_0": "(先ほど少し眠ったせいか\\n なかなか寝付けない……",
"348000721_1": "「……ん?」",
"348000721_2": "「……」",
"348000721_3": "「1人で遺跡に行くつもりか?」",
"348000721_4": "「……そんな無茶はしないよ。\\n 何も考えずに突っ込んでもやられるだけだろ」",
"348000721_5": "「ちゃんと作戦を考えないとな。\\n 負けられないからこそ……」",
"348000721_6": "「冷静なんだな」",
"348000721_7": "「本当はすぐにでもコレットを助けたいよ……。\\n でも、俺はこれ以上、仲間が傷つくような方法は取りたくない」",
"348000721_8": "「ああ、仲間が傷つくことほど辛いことは無いからな」",
"348000721_9": "「――ッ!?」",
"348000721_10": "「来たな……!」",
"348000721_11": "「この気配……遺跡のほうからか?」",
"348000721_12": "「なるほど、追ってくる魔物を警戒して、\\n 人見回っていたのだな」",
"348000721_13": "「手伝ってくれるか?」",
"348000721_14": "「もちろん、助太刀しようッ!」",
"348000721_15": "「よし、それじゃ行くぞ!」"
}

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@ -0,0 +1,29 @@
{
"348000722_0": "「沈黙とともに眠れ――ッ!」",
"348000722_1": "「……今ので最後だったみたいだな」",
"348000722_2": "「ああ、皆の休息を邪魔せずに済んでよかった」",
"348000722_3": "「それにしても、君は本当に強いな」",
"348000722_4": "「……そんなことはないよ。\\n 仲間を護ることができなかったんだから……」",
"348000722_5": "「彼女のことか」",
"348000722_6": "「ああ……すぐ傍にいたのに、護ってやれなかった。\\n 俺が護らないといけないのに……」",
"348000722_7": "「だから俺はまだまだ弱いんだ……」",
"348000722_8": "「弱さを認められることもまた強さだ。\\n それに君は己を律する強い心を持っている」",
"348000722_9": "「律する心……?」",
"348000722_10": "「本当なら今すぐ遺跡へと向かいたいのだろう。\\n だがその激情を、しっかりと抑え込んでいる」",
"348000722_11": "「怒りを抱えながら、仲間のために最善の選択を\\n 冷静に考えられるのは、強い心を持っている証だ」",
"348000722_12": "「強い心か……。俺は仲間のため、\\n 世界を救うために必死になってるだけだよ……」",
"348000722_13": "「仲間のため、世界のためか……」",
"348000722_14": "「いざとなれば……、\\n いや、その旅にわたしも同行させてもらえないだろうか」",
"348000722_15": "「え!? いや、でも……」",
"348000722_16": "「1人の防人として、この世界でわたしの力を役立てたい。\\n 君たちの姿を見て、素直にそう思った」",
"348000722_17": "「……」",
"348000722_18": "「今は気持ちだけ受け取っておくよ。\\n 結果がどうなるかは最後までわからないからな」",
"348000722_19": "「ああ、それで構わない」",
"348000722_20": "「先んじては朝までの見張りを手伝いたいのだが?」",
"348000722_21": "「なら、交代でやろうぜ。\\n 実を言うと、ちょっと眠たいんだよな」",
"348000722_22": "「では、まずはわたしから見張りを務めよう。\\n しばらくしたら起こすから、それまで眠るといい」",
"348000722_23": "「1人で朝までやったら怒るからな。\\n ちゃんと交代しろよ」",
"348000722_24": "「わかってる、君を怒らせるつもりはない」",
"348000722_25": "「じゃあ、おやすみ……」",
"348000722_26": "「ああ、おやすみ」"
}

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@ -0,0 +1,53 @@
{
"348000731_0": "「人間だけを実験体にしていた?」",
"348000731_1": "「薬で眠らされてて、ちょっと記憶が曖昧なんだけど、\\n ルシエルの話を少しだけ思い出せたんだ」",
"348000731_2": "「新しいハイエクスフィアっていうのは\\n 人間でしか実験できないから、ボクは使えないって言ってた」",
"348000731_3": "「どういうことだ、君も人間だろう?」",
"348000731_4": "「いや、それは……」",
"348000731_5": "「この人たちになら話しても大丈夫だよ。\\n ボクは人間じゃなくて、ハーフエルフなんだ」",
"348000731_6": "「ハーフエルフ?」",
"348000731_7": "「人間とエルフの混血のこと。\\n だから、ボクは人間じゃないんだよ」",
"348000731_8": "「それって隠しとかなきゃいけないようなことなのか?」",
"348000731_9": "「この世界ではあまりいい扱いをされないんだよ。\\n だから、ボクも姉さんも隠して生活してる」",
"348000731_10": "「それで話の続きだけど、ルシエルの目的は、\\n エターナルソードを使って自分の世界を創ることなんだ」",
"348000731_11": "「……なら、あれは偽物に違いないな」",
"348000731_12": "「なぜそう思う?」",
"348000731_13": "「エターナルソードを手に入れたんなら\\n もうとっくに自分の世界を創ってるはずだろ」",
"348000731_14": "「そう言われればそうね」",
"348000731_15": "「それに随分と前から、\\n あれが本物じゃないかもしれないって、なんとなく感じていたんだ」",
"348000731_16": "「え、そうなの!? なんで言ってくれなかったのさ」",
"348000731_17": "「悪い。\\n 自分でも確証があったわけじゃないんだ」",
"348000731_18": "「だけど、今はコレットも偽物だって言っている。\\n それなら間違いないはずだ」",
"348000731_19": "「では……、本物のエターナルソードはどこにあるんでしょう」",
"348000731_20": "「問題はそこなんだよ。\\n ルシエルも見つけてないなら、一体どこにあるのか……」",
"348000731_21": "「近くに気配みたいなものは感じるんだけど……」",
"348000731_22": "「気配?」",
"348000731_23": "「ああ、いや、なんでもないよ」",
"348000731_24": "「装置を破壊するにしても、まずは本物のエターナルソードを\\n 取り戻すのが理想だよね」",
"348000731_25": "「エターナルソードがあれば\\n 彼女たちを元の世界に帰すこともできるはずだからな」",
"348000731_26": "「だけど、コレットの状態を考えると\\n 時間をかけてはいられないよね」",
"348000731_27": "「それにこの島も……いつまで持つかわかりません」",
"348000731_28": "「……ならば、もう行動に移るだけだ」",
"348000731_29": "「ああ、やることは決まったな」",
"348000731_30": "「まずは解毒薬を手に入れる」",
"348000731_31": "「解毒薬はわたしも捜しに行くわ」",
"348000731_32": "「……」",
"348000731_33": "「時間が無い、遺跡に向かおう。\\n コレットの看病は――」",
"348000731_34": "「……いや、やっぱりこれじゃあダメだ」",
"348000731_35": "「どうした?」",
"348000731_36": "「確かに俺は世界を救いたい。でも、\\n だからってあんたたちの願いまで犠牲にしたくないんだ」",
"348000731_37": "「君の気持ちは受け取った。\\n だが、これはわたしたちが選択したことだ」",
"348000731_38": "「あたしたちが元の世界へ帰る方法は、\\n この世界を救ってからでも遅くはないだろう」",
"348000731_39": "「だけど!」",
"348000731_40": "「それにS.O.N.G.のメンバーはとても優秀なのよ。\\n ここへだって、きっと迎えに来てくれるわ」",
"348000731_41": "「……みんな」",
"348000731_42": "「くッ、この地震はッ!」",
"348000731_43": "「すごく大きいです……!」",
"348000731_44": "「な、何あれ!?\\n ほら、見て。空の向こうが崩れてきてるよ」",
"348000731_45": "「この島が崩壊し始めてるッ!」",
"348000731_46": "「残された時間はもう無い。\\n この島を出るために、終わらせよう」",
"348000731_47": "「くっ……」",
"348000731_48": "「――こんなときにまでッ!」",
"348000731_49": "「休む暇もなく湧いてくるな……」",
"348000731_50": "「仕方ない、話は後回しだ!」"
}

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@ -0,0 +1,18 @@
{
"348000732_0": "「クソ……、\\n こんなことに時間を使ってる場合じゃないってのにッ」",
"348000732_1": "「地震が起きる間隔も、\\n どんどん短くなっている気がするわッ」",
"348000732_2": "「あぁ……!」",
"348000732_3": "「コレット! どうした!?」",
"348000732_4": "「容態がさらに悪くなってきてる。\\n このままじゃ……」",
"348000732_5": "「ロイド……だいじょぶだから……」",
"348000732_6": "「全然、大丈夫なんかじゃないだろう!」",
"348000732_7": "「平気、だから……」",
"348000732_8": "「……」",
"348000732_9": "「コレット、俺は絶対にお前を助けてやるからな!」",
"348000732_10": "「ええ、必ず解毒薬を手に入れてくるわ……ッ!」",
"348000732_11": "「ついでに、あの卑劣な野郎をぶっ飛ばしてきてやるッ!」",
"348000732_12": "「行くぞ、あの遺跡へ。\\n すべてを終わらせるためにッ」",
"348000732_13": "「ああ。コレットのことはもちろん……、\\n エターナルソードも必ず見つけ出す……」",
"348000732_14": "「シルヴァラントやテセアラも、\\n あんたたちも――」",
"348000732_15": "「俺が絶対救ってみせる!」"
}

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