29 lines
2.8 KiB
JSON
Executable File
29 lines
2.8 KiB
JSON
Executable File
{
|
||
"205040411_0": "引っ込み思案な私④",
|
||
"205040411_1": "「色々な人の話を聞いて、ようやく分かった気がするわ。\\n わたしが理想とする人物が」",
|
||
"205040411_2": "「マリアの理想とする人物…」",
|
||
"205040411_3": "「ええ。――翼よ」",
|
||
"205040411_4": "「え、えええええデスッ!?」",
|
||
"205040411_5": "「わたしは翼のように、何があっても動じない人間になりたい」",
|
||
"205040411_6": "「その……本気デスか?\\n 翼さんって、その……結構テンパりやすいというか……」",
|
||
"205040411_7": "「どうしよう……。\\n マリアの迷走がとまらなくなっちゃってる……」",
|
||
"205040411_8": "「アクセルを壊したのはアタシたちのような気もするデスけど、\\n さすがになんだかヤバイ気がするデスッ!」",
|
||
"205040411_9": "「そうと決まれば、翼の様子を探りに行ってくるわッ!」",
|
||
"205040411_10": "「あ、ま、待って、マリア……ッ!」",
|
||
"205040411_11": "「これは……きっとついていった方がいいデスッ!」",
|
||
"205040411_12": "「そうだね、切ちゃんッ!\\n 急いで追いかけようッ!」",
|
||
"205040411_13": "「ええ、一部では学校を辞めてアーティスト業に専念した方が\\n 才能が伸びるという意見もありました」",
|
||
"205040411_14": "「ですが、わたしはこのリディアン音楽院に通ったことで、かつて\\n のわたしでは持ち得なかった考えに気づけたと思っています」",
|
||
"205040411_15": "「……見つけたわ。\\n 雑誌のインタビューを受けているようね」",
|
||
"205040411_16": "「ここからだと良く聞こえないデスね」",
|
||
"205040411_17": "「母校での生活……とか、聞いているのかな?」",
|
||
"205040411_18": "「それにしてはインタビュアーさん、\\n 表情が引きつってるデスよ……?」",
|
||
"205040411_19": "「……うん、明らかに困っているよね」",
|
||
"205040411_20": "「さすが翼ね。きっとインタビュアーは翼を困らせるような\\n 質問をしたのよ。対して翼は見事に切り返したに違いないわ」",
|
||
"205040411_21": "「そうかなぁ?\\n 予想外の発言をしたように見えるけど」",
|
||
"205040411_22": "「絶対、何か変なことを言ったに違いないデスッ!」",
|
||
"205040411_23": "「ッ! こんな時になんて間の悪いッ!」",
|
||
"205040411_24": "「急ぐデスッ!\\n でないと、翼さんに覗き見してたことがバレちゃうデスッ!」",
|
||
"205040411_25": "「偶然近くにいたってことにしようッ!」",
|
||
"205040411_26": "「了解デスッ!」"
|
||
} |