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JSON
Executable File
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{
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"201006911_0": "可愛いお雛様",
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"201006911_1": "「わあ…<speed=0.5>…</speed>これがひな飾りなんだ……」",
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"201006911_2": "「フフ、気に入った?」",
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"201006911_3": "「うん。お人形さんたち、みんな綺麗」",
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"201006911_4": "「いいなぁ……」",
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"201006911_5": "「ねえ、マリア姉さん。ちょっとの間だけ見てていいかな」",
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"201006911_6": "「別になくなるわけじゃないし、好きなだけ見るといいわ」",
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"201006911_7": "「ありがとう」",
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"201006911_8": "「そんなにひな飾りが気に入ったのか」",
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"201006911_9": "「昨日からずっと飽きずに眺めているわ。\\n わたしが呼んでも、上の空なくらいよ」",
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"201006911_10": "「特に、お雛様の衣装が気に入ったみたいね」",
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"201006911_11": "「時々、こっそりと手にとっては、\\n 夢見るような目でじっくりと眺めているの」",
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"201006911_12": "「お雛様の衣装というと十二単か。\\n それほどならば一度、着せてあげてはどうだ?」",
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"201006911_13": "「セレナのためなら用意したいところだけど、\\n さすがに十二単は衝動買いするには高すぎるわ」",
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"201006911_14": "「……確かにそうか。それなら、十二単とまではいかないが、\\n わたしが同じ年頃の時に着ていた着物はどうだろう?」",
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"201006911_15": "「それならサイズもだいたい合うはずだ。風鳴の家に伝わるもの故、\\n わたしの一存で譲る事は出来ないが、貸すだけならば問題ない」",
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"201006911_16": "「それなら……でも、ホントにいいの?\\n 大切なものなんじゃ……」",
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"201006911_17": "「構わない。着られずにずっとタンスに入っているよりはいい。\\n それに、彼女の喜ぶ顔なら、わたしも見たいしな」",
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"201006911_18": "「じゃあ、お願いするわ」",
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"201006911_19": "「ああ、それでは用意しておこう」",
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"201006911_20": "「さあ、セレナ」",
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"201006911_21": "「あの……姉さん、ここは?」",
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"201006911_22": "「お雛様のご到着だな」",
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"201006911_23": "「ようこそ、お待ちしてました」",
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"201006911_24": "「向こうの部屋に、衣装の用意はできていますよ」",
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"201006911_25": "「ね、姉さん……」",
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"201006911_26": "「フフ、いってらっしゃい、セレナ」",
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"201006911_27": "「う、うん……」",
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"201006911_28": "「着付けが終わりましたよ」",
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"201006911_29": "「どうかな、姉さん……」",
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"201006911_30": "(かッ、可愛いッ!)",
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"201006911_31": "(って、ダメよッ<speed=0.5>!</speed>\\n 翼も見ているんだし、ちゃんと姉らしくしないと……)",
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"201006911_32": "「と、とても似合っているわ」",
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"201006911_33": "「本当ッ!?」",
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"201006911_34": "「ウソなんて言うわけないじゃない。\\n 本当に、似合ってるわ」",
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"201006911_35": "「ありがとうッ!\\n こんなに綺麗な格好ができるなんて、夢みたい……」",
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"201006911_36": "(ああ、喜んでいるセレナはなんて可愛いの……)",
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"201006911_37": "(こんなセレナが見れたのも、翼のおかげね)",
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"201006911_38": "「翼が貸してくれたのよ」",
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"201006911_39": "「そうだったんですね」",
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"201006911_40": "「風鳴さん、緒川さん。\\n 本当にありがとうございます」",
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"201006911_41": "「いいんだ。\\n その着物も久しぶりに着てもらえて、喜んでいるだろう」",
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"201006911_42": "「ええ。きっとそうですよ」",
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"201006911_43": "「姉さん……わたし、お雛様に見えるかな?」",
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"201006911_44": "「もちろんよ。\\n まるでお人形さん……ううん、それ以上に可愛いわ」",
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"201006911_45": "「嬉しい……姉さんも、本当にありがとう」"
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