69 lines
5.8 KiB
JSON
Executable File
69 lines
5.8 KiB
JSON
Executable File
{
|
||
"201006012_0": "「はぁ――ッ!」",
|
||
"201006012_1": "「百害為す人為の魔性、我が天羽々斬の錆としてくれるッ!\\n はあ――ッ!」",
|
||
"201006012_2": "「やったデスッ!\\n これでひと通り片付いたデス」",
|
||
"201006012_3": "「そのようだな。本部にはわたしが連絡しよう」",
|
||
"201006012_4": "「アルカ・ノイズの殲滅を確認。被害状況は軽微と思われます。\\n 我々は周辺をもう少し探索ののち……」",
|
||
"201006012_5": "「じー……」",
|
||
"201006012_6": "「調、どうしたんデス?」",
|
||
"201006012_7": "「翼さんってやっぱり動きに無駄がないよね」",
|
||
"201006012_8": "「なんと言っても防人デスからね」",
|
||
"201006012_9": "「どうすればあんな風に強くなれるんだろう?」",
|
||
"201006012_10": "「ふむー……確かに気になるデスね」",
|
||
"201006012_11": "<size=40>「何奴ッ!」</size>",
|
||
"201006012_12": "「……気のせいか? しかし、何か視線を感じるな……」",
|
||
"201006012_13": "「じー……」",
|
||
"201006012_14": "「じー……」",
|
||
"201006012_15": "「普段の生活を見てれば強さの秘密が分かるかと思ったけど」",
|
||
"201006012_16": "「すごく油断が無いこと以外は分からないデスね」",
|
||
"201006012_17": "「今のところ司令みたいな特別な訓練もしてないし、\\n 緒川さんみたいな忍術も使ってない」",
|
||
"201006012_18": "「忍術はともかく、司令のあれはなんというか……。\\n とにかく謎デス」",
|
||
"201006012_19": "「家での生活に秘密があるのかも」",
|
||
"201006012_20": "「食べ物に秘密があるかもデス」",
|
||
"201006012_21": "「もしかしたら、着てる服になにか……」",
|
||
"201006012_22": "「2人とも……何してるの?」",
|
||
"201006012_23": "「しッ! 見つかるとヤバいデス。こっちへ」",
|
||
"201006012_24": "「うん?」",
|
||
"201006012_25": "「隠れてください」",
|
||
"201006012_26": "「いいけど。なにかあったの?」",
|
||
"201006012_27": "「実はアタシたちは今、翼さんの強さの秘密を探っているのデス」",
|
||
"201006012_28": "「わたしも翼さんみたいに、もっと強くなりたい。\\n 強さの秘密を知りたいんです」",
|
||
"201006012_29": "「強さの秘密……?\\n あ、それより切歌ちゃん、マリアさんが呼んでたよ」",
|
||
"201006012_30": "「デデデースッ!?\\n マリアに家庭教師を頼んでいたのを忘れてたデスッ!」",
|
||
"201006012_31": "「切ちゃん。それは急いだ方がいい」",
|
||
"201006012_32": "「マリア、きっと待ちぼうけデスよッ!\\n この場は調に任せるデスッ!」",
|
||
"201006012_33": "「アタシはマリアのところへ走るデスッ!\\n だから……翼さんの秘密を暴いたら後で教えて欲しいデス」",
|
||
"201006012_34": "「うん。必ず掴んでみせる」",
|
||
"201006012_35": "「それではアタシはこれでッ!」",
|
||
"201006012_36": "「……先刻より視線を感じると思えば」",
|
||
"201006012_37": "「あ……」",
|
||
"201006012_38": "「翼さん」",
|
||
"201006012_39": "「秘密とはなんのことだ……?」",
|
||
"201006012_40": "「どうした2人とも。\\n まだまだ序の口、ようやく肩慣らしが始まろうかという所だぞ」",
|
||
"201006012_41": "「まったく。わたしと共に鍛錬がしたいのならばそう言えばいい。\\n いつでも歓迎するぞ」",
|
||
"201006012_42": "「見学で……充分だったんですけど……」",
|
||
"201006012_43": "「実際に体を動かさねば、戦場での体捌きを身につけることは\\n 叶わないからな」",
|
||
"201006012_44": "「何でわたしまで……?」",
|
||
"201006012_45": "「鍛錬を行うには練習相手も必要だからな」",
|
||
"201006012_46": "「これ、重い……」",
|
||
"201006012_47": "「練習どころか、ちょっと素振りをやっただけで……」",
|
||
"201006012_48": "「よろよろする」",
|
||
"201006012_49": "「ギアがあるならともかく、生身でこんなの……」",
|
||
"201006012_50": "「なれば尚のこと、その重さに慣れることが第一だな。\\n やがては剣の重さなど感じぬようになり、剣身一体へと至る」",
|
||
"201006012_51": "「よし、そのまま正眼を維持してもう30分だッ!」",
|
||
"201006012_52": "「長くないですかッ!?」",
|
||
"201006012_53": "「戦場において護るべき人々を背に、疲れたと剣を置けるか。\\n いかなる時もまなじりを決して護り抜くのが防人というものだ」",
|
||
"201006012_54": "「防人って、いったい……」",
|
||
"201006012_55": "「無論、人類守護の剣たらんとする心のことだ」",
|
||
"201006012_56": "「それが終われば素振りをもう一度軽く100本。\\n その後、練習試合に入るとしようか。うむ」",
|
||
"201006012_57": "「倒れるかも」",
|
||
"201006012_58": "「倒れるよ、普通」",
|
||
"201006012_59": "「なに、わたしが幼少のみぎり、稽古を始めて間もない頃の\\n 鍛錬内容だ。すぐに慣れる」",
|
||
"201006012_60": "「翼さんって、やっぱり司令と同じ血が流れてますね……」",
|
||
"201006012_61": "「そうだね……」",
|
||
"201006012_62": "「翼さんは、存在が強い」",
|
||
"201006012_63": "「そういう事だと思う」",
|
||
"201006012_64": "「生兵法は怪我の元。無駄話をしていると危ないぞ」",
|
||
"201006012_65": "「は、はい」",
|
||
"201006012_66": "「切ちゃん、ごめん……。秘密なんて無かったよ……」"
|
||
} |