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{
"206030311_0": "エキスパートメイド③",
"206030311_1": "「これまでの訓練で家事の基本に触れることができました」",
"206030311_2": "「次はなに?」",
"206030311_3": "「おそらく次はメイドの本懐」",
"206030311_4": "「はい。主人への奉仕をやって頂きます。\\n そこで、主人役が必要なのですが」",
"206030311_5": "「お嬢様役デスッ!?\\n それならアタシがやりたいデスッ」",
"206030311_6": "「切ちゃん、今はメイドをやってるでしょ」",
"206030311_7": "「アタシは常々、メイドよりお嬢様のほうが\\n 向いてるんじゃないかなと思ってたのデス……ッ」",
"206030311_8": "「では、切歌さんを主人役としてやって見ましょう」",
"206030311_9": "「オホホホ、アタ……アタクシに、よく尽くすデスわ」",
"206030311_10": "「はい、お嬢様。お足をお揉みしますね」",
"206030311_11": "「おおおッ、銭湯のマッサージ機もびっくりデースッ!\\n まったく殿様気分デースッ」",
"206030311_12": "「切歌ちゃん、殿様じゃなくてお嬢様だよ」",
"206030311_13": "「おっと。オホホホ、こりゃ失敬デスわッ!」",
"206030311_14": "「お食事をお持ちしますね。\\n 切歌ちゃ……じゃなかったお嬢様」",
"206030311_15": "「がっつりテンコ盛りで頼むデスわッ!\\n オホホホ」",
"206030311_16": "「エルフナインくん」",
"206030311_17": "「そうですね……。切歌さんは主人役には適任ではないようです」",
"206030311_18": "「クビッ!?\\n 速攻クビデスかッ」",
"206030311_19": "「違和感と不自然の看板くっつけてやってるみたいだったな」",
"206030311_20": "「残念ながら……」",
"206030311_21": "「デースッ!?」",
"206030311_22": "「うう……仕方ない、それならやっぱり調に合わせて\\n アタシもメイドに戻るデスよ……」",
"206030311_23": "「切歌、なんでも調に合わせる必要は無いのよ。\\n メイドとして尽くす仕事はあまり乗り気ではないんでしょう」",
"206030311_24": "「それは……うーん、でも」",
"206030311_25": "「切ちゃん。分業の方が効率いいと思う。\\n わたしはメイドを目指すから、切ちゃんは別の何かをお願い」",
"206030311_26": "「そ、そうデスね。それもそうデス。\\n じゃあアタシは今回はここで……」",
"206030311_27": "「うむ。適材適所という言葉がある。\\n 切歌くんは、次の心象実験の際にでも参加するといい」",
"206030311_28": "「わかったデスッ!\\n 次のためにパワーを温存するデスよッ」",
"206030311_29": "「それがいいだろう」",
"206030311_30": "「では、新たに主人役が必要となりますけど」",
"206030311_31": "「それなら、翼がいいんじゃないかしら」",
"206030311_32": "「だな。向いてんだろ」",
"206030311_33": "「アタシもそう思うデス」",
"206030311_34": "「な――ッ! なぜわたしが」",
"206030311_35": "「一番育ちいいのは間違いねーだろ」",
"206030311_36": "「そうね。旧家の1人娘なんだから」",
"206030311_37": "「ふむ……そういうことであれば、やるだけやって見よう」",
"206030311_38": "「はい、よろしくお願いします」",
"206030311_39": "「それではお嬢様、御髪を整えさせて戴きます」",
"206030311_40": "「わたしはお食事の支度を進めておきますね」",
"206030311_41": "「ああ。よろしく頼む」",
"206030311_42": "「お嬢様ーッ!\\n 食前のコーヒーをお持ちしま……うわああッ」",
"206030311_43": "「――ッ!」",
"206030311_44": "「あたた……普段はコーヒーくらい運べるのに、\\n 他の事に気を使ってると……」",
"206030311_45": "「響、焦らないでゆっくりやったほうがいいんだよ。\\n その方が上品だし」",
"206030311_46": "「それが中々難しいんだよー」",
"206030311_47": "「すぐに掃除致しますね」",
"206030311_48": "「うむ。ありがとう」",
"206030311_49": "「じゃあお嬢様、お手紙が届いておりましたので、\\n 開封を――」",
"206030311_50": "「む――ッ!」",
"206030311_51": "「うわわ、ペーパーナイフが勢い余ってッ!?」",
"206030311_52": "「お嬢様、お怪我は」",
"206030311_53": "「……間一髪。なんという鋭い太刀筋だ……ッ!」",
"206030311_54": "「あはは……ごめんなさい。お嬢様。\\n ペーパーナイフなんて使ったこと無くて」",
"206030311_55": "「響、そういう時はナイフの先が人の方を向かないように\\n 使うんだよ」",
"206030311_56": "「あ、なるほどッ!」",
"206030311_57": "「未来さん、響さんの世話を焼き過ぎで、\\n お料理が大分放置されてます……」",
"206030311_58": "「そ、そうだった。\\n お嬢様、すぐにお持ちしますね」",
"206030311_59": "「あ、ああ……」",
"206030311_60": "「食べさせて差し上げます」",
"206030311_61": "「いや、さすがにそれぐらいは自分で……うぐッ!?」",
"206030311_62": "「如何ですか、お嬢様。\\n 沢山召し上がってくださいね」",
"206030311_63": "「むぐッ!?\\n 何ともいえぬ……風味と食感……うぐぐッ」",
"206030311_64": "「もしかして、それって生焼けなんじゃ……」",
"206030311_65": "「え? そんなはずは……」",
"206030311_66": "「多分ですけど、響さんを気にしすぎて、\\n 火力調整が不十分だったんだと思います」",
"206030311_67": "「こ……このわたしが、このような所で折れるとは……ッ!」",
"206030311_68": "「お嬢様ッ!?」",
"206030311_69": "「翼さんッ!?」",
"206030311_70": "「うむ……。\\n 調くんはやや無愛想ながら中々にうまく務めているようだが」",
"206030311_71": "「響ちゃんと未来ちゃんは、なんというか……課題ありですね」",
"206030311_72": "「さすがに翼さんはうまくお嬢様役を務めたようですが。\\n いや、お嬢様に回避能力は必要ないか」",
"206030311_73": "「も、もしアタシがお嬢様をやってたら……」",
"206030311_74": "「入院1週間で済めば御の字というところでしょうか」",
"206030311_75": "「ぶるぶるぶるッ!\\n お嬢様、恐ろしいデスッ」",
"206030311_76": "「以上で、こちらで用意した心象実験のプログラムは終了です」",
"206030311_77": "「現時点で、ギアの変化を起こせるか試してみてくれるか?」",
"206030311_78": "「わかりました。やってみます」",
"206030311_79": "「メイドのお仕事を沢山経験したから、できそうだよね」",
"206030311_80": "「うん、わたしもかなりイケる気がする」",
"206030311_81": "「やってみましょう」",
"206030311_82": "「Various shul shagana tron」",
"206030311_83": "「あれ……変わらない」",
"206030311_84": "「わたしもダメだーッ!」",
"206030311_85": "「うん、わたしもダメみたい」",
"206030311_86": "「何が足りないんでしょうか?」",
"206030311_87": "「ギアが変化するときって……なんだろ」",
"206030311_88": "「おそらく、イメージの中のメイドに\\n 心象が追いついてないんだと思います」",
"206030311_89": "「でも、うーん、メイドって本当になんなんだろう。\\n 翼さんはどう思いますか」",
"206030311_90": "「<size=25>うう……まだ気持ちが悪い……</size>」",
"206030311_91": "「翼さん大丈夫ですか?\\n メイドって家事がすごいんですよね」",
"206030311_92": "「<size=25>うう……</size>」",
"206030311_93": "「家事の能力を伸ばしたいって想いは、\\n 確実にあったはずなのに」",
"206030311_94": "「他にも何か、必要なものがあるのかな……?」",
"206030311_95": "「彼女らに足りていないものか……」",
"206030311_96": "「やはり、ギアの変化は、ギアを必要とする状況が\\n トリガーとなりやすいのではないでしょうか」",
"206030311_97": "「そうした荒療治もアプローチのひとつか。\\n 本来は実戦訓練無しでギアの変化を起こしたかった所だが」",
"206030311_98": "「心象変化は未だ実験段階ですので、多くのデータを集めることを\\n 優先して構わないかと思います」",
"206030311_99": "「わかった。シミュレータでの戦闘で\\n 新型ギアの発現を誘発できるなら、十分に有用だろう」",
"206030311_100": "「藤尭、シミュレータ内にノイズを発生させるんだッ!」",
"206030311_101": "「不意打ちの形になりますが?」",
"206030311_102": "「構わん。調くんたちなら、乗り越えるはずだ」",
"206030311_103": "「ターゲットは、翼さんでお願いします。\\n 主人を護るという状況が作れれば、もしかしたら……」",
"206030311_104": "「了解。シミュレータ内、ノイズ生成します――ッ!」",
"206030311_105": "「ぐう……ノ、ノイズが……ッ!」",
"206030311_106": "「ノイズッ!?\\n 司令が出したんですかッ」",
"206030311_107": "「とにかく、今は翼さんが動けないから\\n 戦うしかないよッ」",
"206030311_108": "「翼さんは、わたしたちが護るッ!」",
"206030311_109": "「うう……」",
"206030311_110": "「翼さんには近づけさせないッ!」",
"206030311_111": "「これを乗り越えてッ!」",
"206030311_112": "「わたしたちは、メイドにッ!」",
"206030311_113": "「このシミュレータの中だと、\\n 護りながらの戦いは難しい……ッ」",
"206030311_114": "「狭いし、場所を移せないからッ!」",
"206030311_115": "「3人で翼さんの周りを固めるしかないッ!」",
"206030311_116": "「これ以上はッ!」",
"206030311_117": "「調ちゃんッ!」",
"206030311_118": "「はいッ!」",
"206030311_119": "「く――ッ!\\n 護られる立場とは、苦しいものだな……ッ」",
"206030311_120": "「翼さん、わたしの後ろにッ!\\n ……翼さんをわたしが護るなんて、なんだか不思議ですね」",
"206030311_121": "「いや……、立花には何度も背中を護ってもらっているさ」",
"206030311_122": "「でも、どんどん大きなノイズが出てきて……ッ!」",
"206030311_123": "「3人ではカバーしきれるか……ッ!」",
"206030311_124": "「みんなッ!\\n 今までの訓練を思い出すデスッ」",
"206030311_125": "「切ちゃんッ!」",
"206030311_126": "「今ならきっとできるはずデスッ!\\n もう一度、メイド型に挑戦デスッ」",
"206030311_127": "「切歌ちゃんッ!\\n たしかに、この状況なら――ッ」",
"206030311_128": "「2人とも、やってみようッ!」",
"206030311_129": "「切ちゃん……わかった。\\n わたし、やってみるよッ」",
"206030311_130": "「Various shul shagana tron」",
"206030311_131": "「3人の……ギアが……ッ!」",
"206030311_132": "「これが……ッ!」",
"206030311_133": "「ほんとにできたッ!」",
"206030311_134": "「わたしもできたッ!」",
"206030311_135": "「掃除のやり方を思い出して、順序良くッ!」",
"206030311_136": "「料理の要領で……焼き尽くすッ!」",
"206030311_137": "「ご主人様を護るためにッ!」",
"206030311_138": "「これで……打ち止め」",
"206030311_139": "「翼さんッ! 大丈夫ですか?」",
"206030311_140": "「ああ……傷ひとつ無い。\\n わたしの心胆を寒からしめたは料理だけだ」",
"206030311_141": "「よかったッ!」",
"206030311_142": "(いいのか……ッ!?)",
"206030311_143": "「これで、わたしたちもメイドだねッ!」",
"206030311_144": "「一応はやりきったけど、メイドとしてはまだまだ駆け出しだな」",
"206030311_145": "「ちょっと、派手に戦い過ぎた、かも」",
"206030311_146": "「まだ足りないのかな……?」",
"206030311_147": "「うーん、そうだね。\\n メイドなら、調度品を壊しちゃいけないのかも」",
"206030311_148": "「わたしたちのメイドへの道は、まだ始まったばかりです」"
}