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JSON
Executable File
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Executable File
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"202002221_0": "「あうぅぅ……今日の訓練もキツイ~」",
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"202002221_1": "「キツさを乗り越えてこその訓練だ」",
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"202002221_2": "「こういう時にも『あったかいもの』が欲しいデスよー」",
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"202002221_3": "「ついでに秘密も知りたい……」",
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"202002221_4": "「まったくもう……。\\n 秘密を考えるのは後回しにして、今は訓練に集中しなさい」",
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"202002221_5": "「友里さんの飲み物の秘密ですか?」",
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"202002221_6": "「のわぁぁぁぁッ!?\\n な……ッ、いきなり出てくるなッ!」",
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"202002221_7": "「あ、すみません。つい気配を消してしまいまして」",
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"202002221_8": "「つい、で消せるものなの……?」",
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"202002221_9": "「緒川さんはあの飲み物について、何か心当たりがあるんですか?」",
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"202002221_10": "「フフ、実はちゃんとした理由があるんですよ」",
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"202002221_11": "「『あったかいもの』どうぞ」",
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"202002221_12": "「ありがとうございます」",
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"202002221_13": "「……うーん」",
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"202002221_14": "「どうかしました?」",
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"202002221_15": "「いえ、いつも思っていたんですが……」",
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"202002221_16": "「友里さんの淹れる飲み物は、\\n その時にまさに欲しいもの、という感じがしまして」",
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"202002221_17": "「…………」",
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"202002221_18": "「あ、すみません、なんとなくなんですけどね」",
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"202002221_19": "「はあ……、別にこれといって特別なことはしていませんが……」",
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"202002221_20": "「え、そうなんですか?」",
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"202002221_21": "「しいて挙げるなら、\\n その人の今の気持ちや体調を汲んで淹れてるぐらいですね」",
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"202002221_22": "「気持ちや体調って、\\n そんなに簡単にわかるものじゃない気がしますけど……」",
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"202002221_23": "「……例えば、今日の緒川さんは徹夜明け。\\n 眼鏡で隠しているようだけど、うっすらとクマがありますよね」",
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"202002221_24": "「さっきから何度も眼鏡を外して目元をつまんでいるということは\\n 何か目を酷使するようなことをしていたんじゃないですか?」",
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"202002221_25": "「だから少し味を濃い目にして、飲んだ時にきちんと熱さを\\n 感じるくらいがいいかなって思いました」",
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"202002221_26": "「……驚きましたね」",
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"202002221_27": "「装者のみなさんに渡すのも、それぞれの状態を見ながら作って\\n るんです。だから、ほんの少しだけ、いつも違うんですよ」",
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"202002221_28": "「渡す相手1人1人の状態に合わせて用意していたとは……」",
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"202002221_29": "「そりゃ気づかなかった……すげぇな」",
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"202002221_30": "「入っていたのは謎の粉じゃなくて、アタシたちへの愛情\\n だったデスね……」",
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"202002221_31": "「相手を想いやっていたから、あんなに美味しかったのね。\\n しかも、それを当たり前のようにやってる」",
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"202002221_32": "「……感謝しなきゃ」",
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"202002221_33": "「愛情……そっか、だから未来のおにぎりも――」",
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"202002221_34": "「お前たち、揃っているなッ!\\n アルカ・ノイズが現れた。すぐに現場に急行してくれッ!」"
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