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JSON
Executable File
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Executable File
{
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"202000452_0": "「現場付近のノイズを殲滅完了。これより帰投します」",
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"202000452_1": "「なかなか、良く動けていたぞ。立花」",
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"202000452_2": "「いやー、そんな事ありますよー。あはは……」",
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"202000452_3": "「調子に乗るな。\\n 戦場では常に命懸けだと言う事を、くれぐれも忘れるなよ」",
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"202000452_4": "「それは、もちろんです! 翼さん」",
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"202000452_5": "「ああ、それなら構わないが」",
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"202000452_6": "(――立花の体に宿ったガングニール。奏から受け継がれた……)",
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"202000452_7": "(奏。私はあの時よりも強くなれたのだろうか――)",
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"202000452_8": "「……どうしたんです? 翼さん」",
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"202000452_9": "「いや、なんでもない。お前は戻って休め」",
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"202000452_10": "「はい、そうします!」",
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"202000452_11": "「今回の仕事はインタビューと写真撮影だけなので、\\n 日取りをずらして貰えば良かったのでは」",
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"202000452_12": "「ノイズとの戦闘は思いのほか速やかに片付きましたし、\\n 問題ありません」",
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"202000452_13": "「そうですか。でも、良かったですね、翼さん」",
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"202000452_14": "「……?」",
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"202000452_15": "「響さんと一緒に、戦うことができるようになって」",
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"202000452_16": "「ああ……そう、思います」",
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"202000452_17": "(私は一人で戦っているわけではない――)",
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"202000452_18": "(それは立花の事ばかりではなく、マネージャーとしても私を\\n 支えてくれる緒川さんを初めとして、二課の人たちもそうだ)",
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"202000452_19": "「しかし、時々不安になります」",
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"202000452_20": "「何が……ですか?」",
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"202000452_21": "「緒川さん。私はあれから強くなれたのでしょうか」",
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"202000452_22": "「こうして仲間と戦う事で、\\n 弱くなってしまうのではないでしょうか……」",
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"202000452_23": "「仲間と一緒に戦うこと。それは、決して弱さではないですよ」",
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"202000452_24": "「仲間に寄りかかるのではなく、支え合えばいいんですから」",
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"202000452_25": "「支え合う……それなら、昔の私は失格ですね。\\n 思えば、私は奏に頼ってばかりでした」",
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"202000452_26": "「いいえ、僕はそうは思いません」",
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"202000452_27": "「奏さんは、確かに翼さんの歌に支えられてました」",
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"202000452_28": "「奏さんは翼さんがいるから、翼さんと明日も一緒に歌いたいから\\n 戦っている……と、そう話してくれたことがあります」",
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"202000452_29": "「私の歌が、奏の……?」",
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"202000452_30": "「そうです。翼さんの歌には力があります。\\n その事は、翼さんのマネージャーとして保証しますよ」",
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"202000452_31": "「そうですか……奏が」",
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"202000452_32": "(防人としても歌女としても、私はまだまだかもしれない。だが、\\n 奏が私を支えてくれたように、私も誰かを支えていきたい)",
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"202000452_33": "(だからどうか、奏。私を見守っていて欲しい……)"
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