xdutranslations/Missions/event031/332000711_translations_jpn.json
2020-05-15 23:42:43 +02:00

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{
"332000711_0": "アナベル人形",
"332000711_1": "「お疲れ様です……」",
"332000711_2": "「はい、お疲れ様」",
"332000711_3": "「昨夜は十分休めたか?」",
"332000711_4": "「ぐっすりとはいきませんでしたが……、\\n ある程度は休めました」",
"332000711_5": "「状況が状況だからな……仕方ないか。\\n 体調は問題ないか」",
"332000711_6": "「はい、それは大丈夫です。\\n 夢でうなされたりもありませんでした」",
"332000711_7": "「そうか、なら呪いの心配はなさそうだな」",
"332000711_8": "「はい」",
"332000711_9": "「あの……、人形の調査はどうかな?」",
"332000711_10": "「はい、概ね正体は判明しました」",
"332000711_11": "「本当ッ!?」",
"332000711_12": "「では、彼女のためにも、もう一度説明を頼む」",
"332000711_13": "「はい」",
"332000711_14": "「ではまず、呪いの元凶であると思われる\\n あの人形についてですが――」",
"332000711_15": "「2人が触れた、椅子に座った人形だね」",
"332000711_16": "「はい、それです」",
"332000711_17": "「画面、お願いします」",
"332000711_18": "「了解」",
"332000711_19": "「これは『アナベル人形』と呼ばれる、\\n 持ち主を、遠からず死に至らしめるといわれた呪いの人形です」",
"332000711_20": "「アナベル人形……」",
"332000711_21": "「そして、このアナベル人形は、\\n 過去に、深淵の竜宮で封印されていた物なんです」",
"332000711_22": "「深淵の竜宮……? どこかで聞いたことが――」",
"332000711_23": "「国連と連携の元、日本政府主導で、\\n 異端技術に関連する危険物や未解析品を封印していた特別区だ」",
"332000711_24": "「しかし、海底にあったその極秘施設は、魔法少女事変において、\\n オートスコアラーの襲撃に見舞われ破壊されてしまった」",
"332000711_25": "「それにより、封印されていた多くの物は、行方不明に。\\n アナベル人形も、その行方不明になった物のつです」",
"332000711_26": "「多くの収蔵品と共に、\\n 今も海底で眠っているものと思われたのだが……」",
"332000711_27": "「それが、偶然どこかに流れ着いていたってことですか?」",
"332000711_28": "「恐らくはな……」",
"332000711_29": "「いえ、偶然とは限りません。精神を操る呪いの核である人形です。\\n それこそ、人ではない生き物にも作用したのかもしれません」",
"332000711_30": "「魚を操って陸に運ばせたって?\\n そりゃ冗談みたいな話だ……」",
"332000711_31": "「けれど、深淵の竜宮からこの街への距離を考えると、\\n あり得なくはないのよね……」",
"332000711_32": "「でも、ただの人形が、どうしてそんな力を……?」",
"332000711_33": "「未来さんは、アレキサンドリア号事件を覚えていますか?」",
"332000711_34": "「うん、ギリシャエジプト展の展示物を運んできた船……」",
"332000711_35": "「そうです。あの時のファラオの仮面の様に、\\n 哲学兵装化したのではないかと思われます」",
"332000711_36": "「ファラオの仮面って、確かツタンカーメンの呪いだよね?\\n あの時、みんなで調べた……」",
"332000711_37": "「はい。発掘調査隊がファラオの呪いで次々と死んだという\\n 伝説ですが、現実ではそんなことはありませんでした」",
"332000711_38": "「ですが、多くの人々がその噂を信じることで、\\n その概念がファラオの仮面に呪いの力を付与したんです」",
"332000711_39": "「いわゆる哲学兵装と呼ばれるものの、典型的な成立過程です」",
"332000711_40": "(噂の力が、なんでもない物に呪いを与える……)",
"332000711_41": "「それで、呪いにかかる条件はわかったのですか?」",
"332000711_42": "「はい。未来さんの証言、それに保管されていた記録などからも、\\n やはり、アナベル人形に直接接触することだと思われます」",
"332000711_43": "「じゃあ、調査の時、未来ちゃんも人形に触っていたら……」",
"332000711_44": "「同じように呪われていたのかもしれないってことか」",
"332000711_45": "「恐らくは」",
"332000711_46": "(あの時、あの女の子が現れなかったら……)",
"332000711_47": "「……そういえば、女の子は?\\n 人形とどんな関係があるの なんであの館の中に」",
"332000711_48": "「女の子と言うのは、こちらの写真の子、ですか?」",
"332000711_49": "「――ッ!?\\n はいッ この写真の子ですッ」",
"332000711_50": "「やはり、そうでしたか……」",
"332000711_51": "「あの、この子は?」",
"332000711_52": "「実はこの写真の少女が、\\n か月前に行方不明になっていることがわかりました」",
"332000711_53": "「それは館の噂が流れ始めた時期と符号します」",
"332000711_54": "「調査部がご家族に接触して聴取したところ、\\n この少女がアナベル人形の現在の持ち主のようなのです」",
"332000711_55": "「この子が、持ち主……?」",
"332000711_56": "「彼女が今、どういう精神――いえ、身体も含めて、\\n どういった状態に置かれているかは、正直わからないです」",
"332000711_57": "「調さんと切歌さんと同様に呪われ――もしくは操られて、\\n 自我と行動の自由を失っている状況なのかもしれません」",
"332000711_58": "「人形に、操られて……」",
"332000711_59": "「だが、少々解せんな」",
"332000711_60": "「アナベル人形とは、持ち主の命を奪う哲学兵装なのだろう?」",
"332000711_61": "「はい。ライブラリの資料にも、そう記載されていました」",
"332000711_62": "「持ち主に恐怖を与え、危機に陥れ、\\n 最後にはその命を奪うという性質を持っていたとのことです」",
"332000711_63": "「つまり本来は、今回の様に、\\n 呪いの対象者を操る力はないはずだな」",
"332000711_64": "「はい、ボクもそこに違和感を覚えています」",
"332000711_65": "「人を操ったり、ましてギアを変化させたりなど、調さんや\\n 切歌さんに起きた様な現象については、全く記録がありません」",
"332000711_66": "「持ち主の少女についてもそうです」",
"332000711_67": "「行方不明になって1ヶ月、つまり呪われてからも、\\n 同等の時間が経過しているはずです」",
"332000711_68": "「それだけ時間があれば呪い殺されていてもおかしくありません。\\n ですが、未だに彼女は生きています」",
"332000711_69": "「人形それ自身に何か目的意識があるのか……。\\n それとも、なんらかの別の力や意思が働いている可能性も……」",
"332000711_70": "「行方不明の女の子が生きていてくれたこと自体は\\n 喜ぶべきことなのですが……」",
"332000711_71": "「ああ。しかし原因がわからないままでは、思わぬ陥穽に嵌まり\\n また憂き目を見ぬとも限らない。慎重にあたらなくては……」",
"332000711_72": "「そうですね……」",
"332000711_73": "「だがその一方で、今の話からは1つの希望も見いだせる」",
"332000711_74": "「希望……?」",
"332000711_75": "「最初に呪われた少女が無事ならば、他の行方不明者も、\\n なんらかの形で生存している公算が高い」",
"332000711_76": "「精神的な影響などは助け出してみなければわからないが、\\n それでも行方不明者が無事である可能性が高まったのは僥倖だ」",
"332000711_77": "「あ、そうか。そうですねッ!」",
"332000711_78": "「状況から見て、アナベル人形の再封印は難しいので、\\n 破壊するのが妥当だと思います」",
"332000711_79": "「ですが、その前に行方不明者を探し出し、\\n 保護する必要がありますね」",
"332000711_80": "「ああ、そうだな」",
"332000711_81": "「そこで未来くんには、今晩、再調査に入ってもらいたい。\\n 行けるか」",
"332000711_82": "「はい、もちろんです」"
}